映画:隻眼の虎

「隻眼の虎」のネタバレあらすじと結末

隻眼の虎の紹介:2015年製作の韓国映画。日韓の俳優が共演、朝鮮最後の虎との戦いを活写した歴史活劇。日本統治時代、山の神と畏れられる大虎の捕獲作戦に巻き込まれた伝説の猟師マンドクは、大切なものを守るため、再び銃を手にする。自然への畏敬を胸に抱く伝説の猟師を「オールド・ボーイ」のチェ・ミンシクが、日本軍高官を「シン・ゴジラ」の大杉漣が演じる。

あらすじ動画

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隻眼の虎の主な出演者

チョン・マンドク(チェ・ミンシク)、ク・ギョン猟長(チョン・マンシク)、チルグ(キム・サンホ)、ソク(ソン・ユビン)、前園閣下(大杉蓮)、劉少佐(チョン・ソグォン)、ソンの母(ラ・ミラン)

隻眼の虎のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①韓国南部にある智異山には山神様と呼ばれる隻眼の虎がいた。日本統治時代の1925年、前園閣下が部下に虎を仕留めるよう命ずる。しかし隻眼の虎は賢く捕獲は困難を極める。 ②元猟師のマンドクは山神様を狩ることに反対する。しかし自分の息子も死に山神様も深手を負ったと知り、マンドクは山神様と直接対決し、ふたりとも崖下に消えた。

【起】- 隻眼の虎のあらすじ1

朝鮮半島南部、智異(チリ)山。

〔1915年 冬〕
6歳の幼い息子・ソクと妻を持つ男チョン・マンドクは、腕のよい猟師として知られていました。
雪が積もる山の奥に、マンドクの家族たちは暮らしています。
山は冬になると積雪が多く、一面の雪景色でした。
冬に獲物を捕らえることは難しく、マンドクの家の食糧は少なくなっています。
それでも弁当を持たせようとする妻に、マンドクは「自分たちで食べろ」と言って拒否しました。水筒だけ持って、猟に向かいます。

猟銃を持って山に向かうと、木の根元に爪痕がありました。マンドクは樹木の幹を見ながら、辿っていきます。
すると白い雪の上に、赤い血がありました。肉食動物が獲物を捕食したようです。
見渡す限り針葉樹ばかりなので、隠れるところはありませんでした。それはすなわち、敵を見つけやすいということでもありますが、いっぽうで自分も隠れられないということを意味します。
緊張しながら樹にもたれかかったマンドクは、上空に向けて威嚇発砲し、耳をすませました。
銃声を聞いて走る黄色い影に向けて、マンドクは発砲します…。

〔1925年〕
朝鮮半島では日本統治時代により、韓国も北朝鮮も統一されていました。
日本国軍が進出し、朝鮮半島を治めています。

慶尚南(キョンサンナム)道を統治するのは、「閣下」と呼ばれている日本人の前園高官でした。
朝鮮総督府は虎狩りを推奨しており、前園閣下は部下の朝鮮人・劉少佐に、大きな虎を狩るよう命じます。
智異(チリ)山には「山神様」と呼ばれる、大きなアムールトラがいることが、前園閣下の耳にも入っていました。

虎狩りを推奨するのには、理由がありました。
先月、軍の小隊が行方不明になり、後日無残な死体となって発見されたのです。
死体はみんな獣に食い散らかされており、五体満足な死体はひとつもありませんでした。
山には虎だけでなく、オオカミやイノシシもいます。しかしその頂点に君臨する虎を仕留めて、前園閣下は自身の手柄にしたいのです。
「山神様」と呼ばれる虎は、少なくとも110貫(412.5kg)、体長4mくらいの大きな虎です。今年10歳になる虎で、その大きさ、神々しさから「智異(チリ)山の神」と崇められていました。
山神様は生まれつき隻眼で、左目しか見えません。右目は白濁しています。
虎を捕獲してしまうと生態系が乱れることも劉少佐は指摘しますが、前園閣下は聞き入れませんでした。大神様を仕留めろと部下に命令します。

ク・ギョン猟長とチルグたち地元猟師は、山神様の連れ合い(つがいのメス)のトラ1頭と、子ども2頭を狩りました。
「河東(ハドン)守備隊」のところへ顔を出した劉少佐は、山神様を仕留めろと部下に命令します。

【承】- 隻眼の虎のあらすじ2

ク猟長とチルグはマンドクに声をかけますが、マンドクは猟からすっぱり足を洗っていました。
2人の誘いに対して「山神様を怒らせるようなことをするな」とマンドクは忠告します。

山神様の連れ合いと子虎2頭をもってしても、前園閣下は満足しませんでした。山神様を仕留めろと、しきりに催促します。
山神様を仕留めると懸賞金が出ると聞いて、16歳になったマンドクの息子・ソクが「猟をしよう」と父・マンドクに言いました。
ソクは幼い頃から、父・マンドクに狩りを教わっており、自分も大きくなったら猟師になると思っていました。
息子がせっついても、父・マンドクは首を縦に振りません。
「自分たちが必要なだけを、山からいただければいいのだ」と言い、現在は狩りをやめて薬草取りをしてマンドクは生計を立てていました。

…実はこれには、大きな事情がありました。
かつてマンドクは、ク猟長とチルグのいる前で、大きな母虎を仕留めました。
母虎が家畜の豚を襲ったからです。
(オープニングのところ)
その母虎には、まだ幼い子虎が2頭いました。
ク猟長は子虎も仕留めろとマンドクに言います。放っておいても、どうせオオカミの餌になるだけだと言って、子虎にも銃を向けました。
それを遮ったマンドクは「あとは山に委ねろ」と言うと、子虎2頭を山頂近くの洞窟に放りました。
この子虎の片方が、現在山神様と呼ばれている隻眼の虎です。

幼い子虎から母親を奪った申し訳なさから、その後もマンドクはときどき魚を虎にやりに行きました。
洞窟の入り口のところに置くと、子虎たちはひきずりこんで食べます。
そうやって隻眼の虎は成長し、いつしか「山神様」と呼ばれるまでになりました。
ある時、猟師たちが囲み猟をしている時、山神様は人里のほうに逃げて、村人たちを襲いました。
多くの者が犠牲になりましたが、マンドクの妻も虎の爪にかかって命を落とします。
以来、マンドクは猟をすっぱりやめました。手が震えたり足が弱ったりしているのを名目にしていますが、実際のところは、山神様との対決を避けています。
山神様は知恵があり、体格も立派でした。戦う時には死を覚悟せねばなりません。
妻を失い、16歳の息子をひとりで育てなければならないマンドクは、そうした理由から、山神様と対立することを恐れたのでした。

季節は秋から冬へ移り変わろうとしています。

【転】- 隻眼の虎のあらすじ3

智異山は冬になると積雪が深く、狩りには向いていません。つまり、山神様を仕留めるにはタイムリミットがありました。

山神様を捕らえるために、ク猟長はある作戦を思いつきます。
それは、殺した子虎をおとりにし、罠を張って捕獲するというものでした。
死んだ2頭の子虎を置き、周辺に罠を張りめぐらせます。
その近くで猟師たちは野営して待ちました。
ところが…猟師たちの企みを、山神様はとっくに見抜いていました。罠を張っているときから、遠くでじっと凝視していました。
夜、罠にかかった音を聞きつけて猟師たちが駆け付けると、罠にかかったのはオオカミたちでした。
山神様は全ての罠を回避し、子虎の亡きがらを手に入れて立ち去っていました。
ねぐらにしているほら穴に戻ると、一心に子虎たちを舐めます。

息子のソクは、ガールフレンドのソンに会い、ソンに縁談が持ち上がっていると知ります。
ソンは父・マンドクの猟師仲間・チルグの娘です。
ソンの母が「末っ子のソンには苦労させたくない」と考えて、米屋に嫁がせようと話を進めていました。
それを知ったソクは、父・マンドクに黙って猟師団に入り、虎を仕留めて大金を手に入れようと奮い立ちます。

息子・ソクとソンの間柄を卸問屋の男性に聞いたマンドクは、ソンの母に結婚の許しを得るために、結納金を持っていきます。
しかし縁談が決まっていると、母に断られました。
息子のソクが先に山の家に帰ったものと思ったマンドクですが、ソクは猟師団に入って山に出かけます。

ク猟長はソクを猟師団に入れさえすれば、父のマンドクも心配して合流するだろうと考えました。腕のいいマンドクが加われば百人力です。
まだ幼いソクには前線に回さず、追い子(音を立てて虎を追いたてる、比較的安全な役目)にしました。
ところが隻眼の虎は、猟師団の目をあざむいて、追い子らの方を襲撃します。
それでも、山神様はソクがマンドクの子であると気付き、襲わずに胸を蹴っただけで去りました。

相手は追い子たちですが銃撃を受けた山神様は、無傷ではありません。しかし銃弾をものともせず人間に逆襲しました。
追い子には死傷者が多数出ます。
ソクも胸を蹴られて、傷を負いました。ク猟長はソクを見捨てて虎を追いに行ったため、ソクはオオカミの群れにさらわれ、生きたままオオカミらに食べられます。
山神様がオオカミの居住地に行き、ソクを回収しました。

【結】- 隻眼の虎のあらすじ4

山神様はソクの遺体を咥え、マンドクの家に置いて去ります。
(山神様はマンドクに恩義を感じている。オオカミに殺されたソクの遺体を回収し、父であるマンドクのところまで持って行った)

並みの兵力ではとてもかなわないと知った前園閣下は、鉄砲隊の投入を決めます。
大量の軍隊と爆薬が山へ投じられ、ダイナマイトが仕掛けられました。
大規模な爆破により、山火事になりかけるほどです。
そうやって手当たり次第に狩り始めたので、山神様も時間の問題とされました。
ところが山神様は樹上にのぼり、軍隊を襲って反撃します。
ク猟長は山神様の首に縄をかけるところまで行きましたが、縄は引きちぎられ、ク猟長は命を落としました。
虫の息のク猟長は、チルグに「山で死ぬから、このまま残していってくれ」と言います。

マンドクのところへ、また山神様がやってきました。
山神様の顔を見たマンドクは、自分が決着をつけるときが来たと思います。
妻と子を失った山神様は、同じく妻子を失ったマンドク自身と同じでした。
マンドクは自分の家を燃やし(帰るつもりがないという意志の表れ&息子・ソクを荼毘に付した)、銃を手に山へ行きます。
チルグが劉少佐たち陸軍を連れてマンドクのところへ行ったときには、すでに家は焼けおちていました。チルグもマンドクが変える気のないことを察します。

山神様も、洞窟の中で子虎の遺体を隠していました。その後、洞窟から出ていきます。
山頂近い洞窟に辿り着いたマンドクは、山神様と顔を合わせます。
深々と山神様に礼をしたマンドクは、「もうこれで終わらせよう」と言い、銃を構えました。
1発の銃声が響いた後、マンドクは銃を捨て、ナイフに持ち替えます。
山神様はマンドクに向かって走りました。

チルグたちが山頂近くに辿り着いたとき、銃声が聞こえます。
急いで崖からのぼったチルグが見たのは、山神様とマンドクが共に崖に落ちるところでした。
たいまつを持って駆け付けますが、ふたりとも絶壁から落ちています。
崖は非常に高く、がけ下が見えない状態でした。

前園閣下は虎が消えたという知らせを、納得しませんでした。部下たちの報告を聞いて「この智異山に勝つことができないというのか」と怒りながらも、撤退命令を出します。

妻との結婚式、子・ソクが生まれたときのことを、マンドクは思い返しながら息を引き取ります。
その横に寄りそうようにして、山神様も息絶えていました。
やがて雪が降り始め、ふたりの遺体を覆い隠します…。

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みんなの感想

ライターの感想

せつない話。なんかこの虎、すごい。つくりものって判ってるけど、感動してしまった。
えーと、思い返してみると、これはやっぱり反日映画。日本陸軍に対しての皮肉が入っている。
それはおいといて。作品として見ると、非常にドラマティックなものだった。
ク猟長やチルグらの気持ち、マンドクの心情、いずれも理解しやすく感情移入しやすい。
ラストはできすぎ感もあるけど、いい着地点だと思う。

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