映画:青春☆金属バット

「青春☆金属バット」のネタバレあらすじと結末

青春☆金属バットの紹介:2006年の公開作。古泉智浩の同名コミックを『夏の終わり』『私の男』の熊切和嘉監督が映画化。公開当時はフォークグループ野狐禅として活躍していた竹原ピストルの映画初主演作。高校時代に野球部の補欠だった難馬はコンビニでバイトしながら、究極のスイングを求めて練習に励んでいた。ところが巨乳で酒乱のエイコという女と出会ったことで、難馬はバットを使った強盗を始めてしまう。そんな中、難馬は野球部のエースだった警官の石岡に再会し…。

あらすじ動画

青春☆金属バットの主な出演者

難馬邦秋(竹原ピストル)、石岡(安藤政信)、エイコ(坂井真紀)、石岡の同僚(上地雄輔)、マミ(佐藤めぐみ)、石岡の妻(江口のりこ)、自称ベーブ・ルースの息子(若松孝二)、オチアイ(寺島進)

青春☆金属バットのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 青春☆金属バットのあらすじ1

埼玉・所沢で暮らす27歳の難馬は、高校時代は甲子園に出場するほど強豪の野球部に所属していました。野球部の周囲には、見るからに日本人なのに「ベーブ・ルースの息子」と名乗るどてら姿のおじさんがよく現れました。難馬は彼のアドバイスを真摯に受け止め、練習を続けたものの万年補欠…。それでも難馬は、卒業から10年経過した現在も“究極のスイング”を会得するために、毎日1000回の素振りを欠かしていません。恋人もおらず、コンビニのバイトを続けるうだつが上がらない日々の中、難馬にとって野球だけが心の拠り所でした。

ある日バッティングセンターにいた難馬は、見知らぬ酔っ払いの巨乳の女にスイングを褒められます。しかし難馬が求める究極のスイングには到底及ばず、彼は柄の悪い女を気にも留めませんでした。
スイング練習を終えて職場に向かった難馬は、新入りの高校生バイトの山口が、市長の息子をカツアゲしている現場を目撃します。他人には興味も無いと言わんばかりに、難馬は見て見ぬふりをしました。一方、イケメンの山口にテンションを上げたのは女子高生バイトのマミ。難馬がずっと視線を送っている可愛い子です。ところがマミは、山口の加入を機に「じろじろ見るのやめてくれませんか。キモイんですけど」と、難馬に吐き捨てるように言ってきたのです。傷付いた難馬は、店の外で一心不乱にバットを振りました。

バイトからの帰り道。難馬はバッティングセンターで見かけた女が、路上駐車されていた車を蹴り飛ばしている現場に遭遇します。車の持ち主に見つかり、取押さえられる女を見た難馬は、むしゃくしゃした気持ちも重なって、持っていた金属バットで思わず車の窓を叩きつけました。その後難馬は持ち主をバットで殴ると、酔いつぶれた女を抱えてアパートへ戻りました。
エイコという名前の女は、難馬の部屋に入ると巨乳をアピールし誘ってきます。興奮を抑えられなかった難馬は、エイコと関係を持ちました。しかし翌朝目覚めたエイコは「寝てる私を襲ったろ」と難馬を責めます。そんな口ぶりの割にエイコは、バットを振っていた難馬に対し「お前のバッティングは前より悪くない」と呟くと、そのまま部屋に居座るのでした。

【承】- 青春☆金属バットのあらすじ2

翌日出勤した難馬は、もともとよく思われていなかった店長からシフト量を激減させられます。落ち込んだ難馬が帰宅すると、コツコツと彼が貯めてきた小銭をエイコが勝手に使って、テレビと酒を購入していました。ドラゴンズファンのエイコが野球中継を見るためです。エイコは当然のように酒を飲み、ドラゴンズが試合に負けると、難馬に当たり散らしました。難馬はエイコに言われるがままに、酒を買い足しに行きますが金が足りません。それを聞いたエイコは「ちょっと待ってね」と言うと、路上で電話していたギャルを蹴飛ばして金を奪いました。
その後エイコにやられたギャルと恋人の男が、2人の後を追って来ます。男の首を抑えたエイコに「こいつにスイング見せてやれ」と言われた難馬は、男の顔の前でバットを振りました。男はスイングの勢いに戦いて倒れ、失禁します。エイコに褒められた難馬は、かつて甲子園で3打数2安打の成績を残したと、つい見栄を張って嘘をつきました。

次の日。ギャルと男が昨晩の事件を交番に報告に行きます。しかしこの交番に務める警官の石岡はやさぐれ者で、もめ事に軍事介入はしないと、2人を撥ねつけました。
片やバイトが減らされた難馬は、一日中飲み続けるエイコと部屋にいました。乱暴で身勝手な女ながら、エイコを愛しく感じ始めていた難馬は、彼女のために行動に出ます。夜の街で金属バットで人を脅し、金を奪ったのです。盗んだ金でテレビのアンテナを設置すると、エイコは大喜び。そんな彼女の笑顔を見ると、難馬も何だか嬉しくなるのでした。

【転】- 青春☆金属バットのあらすじ3

連日の“金属バット強盗”の情報が、交番にも届いていましたが、やる気のない石岡は事件に取り合いません。一方で若い主婦がスーパーで万引きしたと聞くと、率先して店へ出向きました。目的は、万引きを見逃す代償に下着を見せて貰うためです。
スーパーの事務室で待っていた万引き犯は、偶然にも彼の高校時代の彼女でした。石岡はかつて、難馬と同じ野球部のエースピッチャーでしたが、肘の故障のために野球を断念することに。そんな石岡を“ガッツのない男は嫌い”と言って、彼を捨てた彼女との再会でした。

昼間も酒を飲んで、外でも暴れるエイコを難馬は窘めます。逆切れしたエイコが難馬に殴りかかっていた時、町内巡回中の石岡が現れました。難馬と石岡は10年ぶりに顔を合わせ、難馬が“バナンバ”と呼ばれていたことや、甲子園は応援部隊だったことがエイコにばれてしまいます。「私に凄いと思われたくて、嘘ついたの?」と問うエイコに、難馬は素直に頷きます。エイコはそんな難馬がいじらしく思えました。
一方の石岡は、一連の強盗犯が難馬とエイコだと気が付きました。しかしそれよりも石岡は、難馬が未だに純粋に野球に向き合っていることや、自分の妻が貧乳なのに対し、エイコが巨乳であることが羨ましくて悶々とします。

“お前とはやらない”と宣言していたエイコでしたが、難馬の気持ちを知って体を許してくれました。ことが終わった後にエイコが「ドラゴンズが優勝したら、海までドライブしよう」ぽつりと呟いたので、難馬はとりあえず中古車を試乗し、彼女を楽しませようとします。ところが運転中にエイコがいたずらしたため、車を擦ってしまいました。無論請求された金額を難馬は払うこともできず、一旦引き返します。窮地に陥った難馬は“プロテストを受けたい”とドラゴンズに電話をしてみますが、あっさりと断られました。
寝たふりをしていたエイコは、うなだれる難馬を助けてやりたいと感じ、知人のペンキ屋のオチアイを連れ、例の中古車屋で塗装をすると申し出てみます。しかし傷付いた車は、既に他の修理工場へ運ばれていました。

【結】- 青春☆金属バットのあらすじ4

やるせない気持ちを払拭するようにバッティングセンターでバットを振っていた難馬の前に、ベーブ・ルースの息子の幻影が現れます。うまくなったと彼に褒められた難馬がもう一度バットを振ると、バットに嵌めていた重しが真っ二つに割れました。究極のスイングを得たと感じた難馬は職場へ行き、店長の前でバットを振り、カツラをぶっ飛ばします。そして店の売上金を盗みました。

その頃石岡は妻から、他の男と駆け落ちすると告げられました。仕事中にも拘わらず、石岡は慌てて家へ向かいますが、手紙と結婚指輪が残されていました。
強盗後に難馬が帰宅すると、エイコが金を払わないと訴えるために、オチアイが家に乗り込んでいました。互いに金の無い2人は共謀して、ガソリンスタンド強盗を実施。ところがオチアイはスタンドの職員に頭を殴られて、命を落とします。難馬はオチアイの車で現場から逃げ出しました。
同じ頃、山口のいじめに耐え切れなくなった市長の息子が、コンビニなどに放火を始めました。街頭のテレビでドラゴンズの日本シリーズ戦を見ていたエイコは、以前襲ったギャルが連れてきた男連中にリンチを食らいます。今夜の所沢の街は、度重なる事件の発生に警察が一斉出動しますが、石岡は任務を遂行することもなく、途方に暮れていました。

明け方、ボロボロな姿のエイコを見つけた難馬は、彼女を連れて帰宅します。ところがアパートの前には石岡の姿が…。逮捕を覚悟した難馬は「海に行くために荷物を取って来い」とエイコに言って、部屋へ戻しました。しかし予想外にも石岡は「一発でも打ったら逃がしてやる」と、難馬に3球勝負を求めてきたのです。2人の心は、野球部のグラウンドに立っていました。
2球続けて空振りした難馬のスイングを見た石岡は、「すげぇじゃん」と称えます。難馬は「究極のスイングなんだ」と言って3球目を迎えると、見事なホームランを放ちました。自身の実力を尋ねてきた石岡に、「やっぱりエースだった」と難馬は嬉しそうに答えるのでした。
石岡に見逃して貰った難馬とエイコは、車で逃げました。小さくなっていく車を見ながら石岡は、「肘、痛ぇ~。巨乳~!」と悔しそうに本音を零すのでした。

みんなの感想

ライターの感想

コミックでなければ成立しないようなハチャメチャなストーリー展開ではありましたが、難馬や石岡、そしてエイコが抱えているくすぶる思いは、じんじんと伝わってきました。
ピストルさんの声や風貌は、彼にしか醸し出せない独特なものがあり、唯一無二の存在だと改めて実感しました。

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