映画:馬上の二人

「馬上の二人」のネタバレあらすじと結末

馬上の二人の紹介:1961年にアメリカで製作された名匠ジョン・フォードによる西部劇。主演はジェームズ・スチュワート、リチャード・ウィドマークが務めた。ウィル・クックの小説「Comanche Captives」を映画化した作品で、コマンチ族にさらわれた子どもたちを救出する男たちの姿を描く。

馬上の二人の主な出演者

マケーブ(ジェームズ・スチュワート)、ゲーリー(リチャード・ウィドマーク)、マーティ(シャーリー・ジョーンズ)

馬上の二人のネタバレあらすじ

【起】- 馬上の二人のあらすじ1

舞台は1880年代のアメリカ、テキサス州タスコサ。この街の保安官マケーブが友人のゲーリー中尉の訪問を受けることから物語は始まります。久しぶりの再会に喜ぶマケーブでしたが、ゲーリーの訪問の目的はマケーブを60キロ離れたグランデ砦に連れて行くことでした。その理由を明かされず、不可解に思うマケーブでしたが、素直にゲーリーについて行くことを決めます。それにはわけがありました。マケーブは街の酒場を経営するベルと恋人関係にありましたが、最近になってベルが結婚の話題をちらつかせており、それをうっとうしく感じていたのです。

いざ現地に着くと、マケーブはある任務を軍から依頼されました。それは、何年も前にコマンチ族にさらわれた開拓民の子どもを救出するというものでした。危険極まりない任務のうえ、報酬はたったの80ドルであることに憤慨するマケーブ。しかし、さらわれた子どもの家族の思いは非常に強く、マケーブに大金を差し出す用意はできていました。マケーブはやむなくこの依頼を受けることを決めます。

【承】- 馬上の二人のあらすじ2

開拓民の若く美しい娘マーティもマケーブに期待を寄せる一人でした。マーティは8年前に弟をコマンチにさらわれて以来、自分が助かったことに罪悪感を抱きながら生きてきました。マーティは今でも弟が大事にしていたオルゴールを大切にとっておき、ときおりその音色を聴いては心を癒していました。しかし、そんなマーティにマケーブは残酷な事実を突きつけました。弟は今頃英語をとっくい忘れ、コマンチ族の風習に染まり、マーティの知る弟とはまったくの別人となっていると口にしたのです。耐えきれず泣き出すマーティをゲーリーは優しく抱擁し、慰めるのでした。

その後、マーティはゲーリーとともにコマンチ族の集落へと旅立ちました。コマンチ族の首長クアナと取引した経験のあるマケーブは、大量の武器と引き換えに白人の子どもを返すよう交渉。クアナはマケーブが用意した武器に満足し、求めに応じることを決めました。

クアナはウルフという少年とワケナという少女をマケーブの前に連れてきますが、二人はすでに英語を話すことができずにいました。そのうえ、ワケナはひどく白人に怯えており、この様子を見たゲーリーはこの娘の家族がショックを受けることを恐れ、ウルフだけ連れ帰ることを決断します。

翌朝、クアナはもう一人の白人の女性を連れてきました。その女性は、クアナと敵対する一派を率いる若者ストーンカーフの妻エレーナでした。クアナはストーンカーフに気づかれぬよう、エレーナをさらってきたのです。

その後、マケーブたちはグランデ砦への帰路につきますが、意見の対立からマケーブとゲーリーは別行動を取ることに。ゲーリーはウルフを連れて足早に帰って行きましたが、マケーブはエレーナと一緒にのんびりと過ごすことにしました。

【転】- 馬上の二人のあらすじ3

その夜のこと、マケーブはエレーナから昔の話を聞きました。メキシコ生まれであること、アメリカ人の婚約者がいたこと、父と一緒にメキシコからアメリカから渡ったこと、そして、その最中にコマンチ族の襲撃を受けたこと…その最中のことでした。何者かの気配を感じたマケーブはとっさに銃を取り出し、暗闇に向かって発砲しました。マケーブが撃ったのはストーンカーフで、即死でした。こうして、エレーナはストーンカーフの恐怖から解放されました。

マケーブはウルフを取り戻したことで家族から高額の報酬を受けられると思っていましたが、砦に戻ると事態が複雑化していました。白人を嫌悪し、コマンチの言葉を話すウルフを自分たちの息子と認識する家族はいなかったのです。マーティもウルフが弟であるとは思えず、困惑していました。そんな中、クレッグ夫人はウルフを本当の息子と思い込み引き取る意向を示しましたが、金持ちのリングル氏からの報酬を期待していたマケーブはおおいに失望していました。そのうえ、クアナとの武器の取引が軍にばれ、マケーブは軍からの報酬も減らされてしまいました。

その夜、砦では陸軍主催のパーティが催されました。この数日間ですっかりマーティと親密になったゲーリーは、マーティにプロポーズしようと考えていました。一方、エレーナは開拓民の人々に軽蔑の目で見られていることに悲しんでいました。そんなエレーナに自信を持たせようと、マケーブはパーティにエレーナを連れて行きました。しかし、エレーナが美しくドレスアップしようと人々の態度は変わらず、エレーナをめぐって一騒動も起きてしまいます。

【結】- 馬上の二人のあらすじ4

そのとき、エレーナはなぜコマンチ族で虐げられながらも生き続けたか、その理由を明かそうとしますが、感情が高ぶり話すことが困難になってしまいました。そこで、マケーブがエレーナの気持ちを代弁し始めました。「自殺は信仰に反するからだ」…エレーナが今もキリスト教に深い信仰心を持っていることに気づかされ、人々は言葉を失いました。ゲーリーとマーティは差別を痛烈に批判するマケーブの言葉に賛同し、マケーブとエレーナとともにパーティを後にしました。

すると、ゲーリーたちは外が騒がしいことに気づきました。ウルフがクレッグ夫人を殺したというのです。ウルフは即刻首吊りによる処刑が決まり、連行されていきました。そのときでした。外に積んでいたマーティの弟のオルゴールがこの騒ぎで転倒し、優しいメロディがその場に流れ始めました。すると、突然ウルフが英語で「俺のだ」と叫び始めました。このとき、マーティはウルフが実の弟であることに気づきますが、すでに時は遅く、マーティの制止もむなしくウルフは処刑されてしまいました。しばらくの間、マーティはオルゴールを聴いて悲しんでいましたが、その音色が途切れるとオルゴールを壊し、泣きながらゲーリーに抱きつきました。

その後、マケーブはエレーナを連れてタスコサに戻りますが、エレーナの噂は既にこの街にも伝わっていました。ベルにストーンカーフ夫人と呼ばれたエレーナは悲しみのあまり、一人カリフォルニア行きの馬車に乗り込んでしまいました。急いでその後を追うマケーブ。エレーナが馬車の中で一人悲しんでいると、突然誰かが話しかけてきました。「お嬢さん、つかまって、出発だ」…マケーブは御者に扮し、馬車を走らせ始めました。マケーブのひょうきんぶりに思わず笑顔になるエレーナ。「金より大事なものを見つけたんだろう」…ゲーリーは去り行く馬車を眺めながら、ベルにそう語り掛けました。

みんなの感想

ライターの感想

常に面倒げな表情のマケーブと、生真面目なゲーリーのコンビがところどころで笑わせてくれます。その一方で、差別の問題が取り上げられており、救出した女性の名誉のために主人公が語る言葉はこの作品一の名セリフだと思います。マケーブとエレーナの笑顔で終わるラストシーンも爽快感があり、満足度が高い映画でした。

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