「鬼が来た!」のネタバレあらすじと結末の感想

ヒューマンドラマ

鬼が来た!の紹介:2000年製作の中国映画。2000年カンヌ国際映画祭の審査員特別グランプリ受賞作。また、2002年の毎日映画コンクールの外国映画ベストワン賞も受賞した。日本公開は2002年。

予告動画

鬼が来た!の主な出演者

マー・ターサン(チアン・ウェン)、花屋小三郎(香川照之)、ユイアル(チアン・ホンポー)、トン・ハンチェン(ユエン・ティン)、ウー長老(ツォン・チーチュン)、酒塚猪吉(澤田謙也)、野々村耕二(宮路佳具)、丸山通信兵(長野克弘)

鬼が来た!のネタバレあらすじ

【起】- 鬼が来た!のあらすじ1

第二次世界大戦下の1945年。日本軍は中国に侵攻し、大河に面した小さな村には海軍が駐留していました。
ある夜、マーのもとに突然「私」と名乗る男が現れ、マーに銃を突き付けながら2つの指示と2つの麻袋を残して去って行きます。麻袋に入っていたものは日本兵で、陸軍軍曹と日本軍に雇われた中国人通訳でした。「私」の指示は、大晦日に2人を取りに来るのでそれまで隠しておくということと、2人を尋問するということでした。
翌日、マーは長老をはじめとする村人らに事件の一部始終を話し、尋問を実行します。軍曹の花屋小三郎はマーたちを侮辱し、ひたすら「自分を殺せ」とわめきます。しかし日本語がわからない村人たちには伝わらず、通訳のトンはとばっちりを恐れて意味を変えて伝えます。自分たちを拉致してここに連れて来た「私」の存在については、彼らも「撃たれて気を失っている間に連れて来られたのでわからない」と答えます。

【承】- 鬼が来た!のあらすじ2

マーは2人が逃げないように、知られないように、死なせないように苦心を重ねます。自殺願望がある花屋は、トンに中国人を侮辱する言葉を教わります。しかし実際に教えられた言葉は、「お兄さん、お姉さん、新年あけましておめでとう」という意味でした。
そして「私」との約束の日が来ますが、「私」が2人を引き取りに来ることはありませんでした。半年が経過しても「私」の存在を恐れたマーは、2人の世話を続けていました。村人たちは2人を処置しようと考え、反対していたマーでしたが結局引き受けます。
しかし2人を殺せなかったマーは、名うての処刑人を雇います。処刑人は年をとりすぎていたため仕留められず、恐怖した花屋は「自分を逃がしてくれたら、褒美に穀物を2台用意させる」と申し出ます。これまで2人を養って食糧難に陥っていたマーは、契約書を作り花屋に指印を押させます。

【転】- 鬼が来た!のあらすじ3

マーたちは2人と部隊の駐留所まで行きます。花屋に待っていたのは隊長の酒塚からの鉄拳制裁でした。しかし花屋が持っていた契約書を見て、酒塚の態度は一変します。約束を重んじる日本人として、酒塚は4台の穀物を用意し、マーたちは大喜びします。
マーたちの村に食料が運ばれ、その夜陸軍主催の大宴会が始まります。しかし、宴会場にマーの姿がないことに気付いた酒塚は、武器を取りに行き自分たちを攻撃するのではないかと疑います。
酒塚は突然花屋を名指しし、彼を日本兵における腐敗分子として村人に殺せと指示します。しかし誰も花屋を殺そうとはせず、酒塚の前に泥酔した村人がやって来て、馴れ馴れしい態度をとります。それを見て激怒した花屋は、村人に切りかかります。さらに立て続けに長老が殺され、最終的には日本兵全員が武器を持ち、村人たちに襲いかかります。
そして帰宅したマーは、火の海と化した村を目の当たりにします。

【結】- 鬼が来た!のあらすじ4

戦争が終結し、日本兵は捕虜になります。国民党が治安の維持を始め、見せしめの処刑を行っていました。
トンは殺害され、自分の大切な同胞を殺されて村を焼かれたマーは、日本兵に対する怒りを爆発させていました。マーは日本兵捕虜の収容所に斧を持って乱入し、一心不乱に日本兵に襲いかかりますが、連合軍の兵士によって取り押さえられます。
マーは処刑場に連行され、国民党の中国人が演説を始めます。ポツダム宣言受託後、捕虜を襲わないという取り決めを守れなかったマーは死刑を宣告されます。襲撃を受けた日本兵が処刑を行うことになり、指示を受けた酒塚は「我々は武器を放棄しているので銃を使えないが、刀なら使える」と言い、花屋に処刑を命じます。
マーは顔を上げて花屋を凝視し、花屋は絶叫とともに日本刀を振り下ろします。首から離れたマーの顔がかすかに笑みを浮かべる場面で、物語は幕を閉じます。

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みんなの感想

ライターの感想

戦争という極限の状況下では、誰でも「鬼」になれるということがわかる映画でした。村人全員を葬った日本軍、酒塚の指示で命の恩人を殺さざるを得なくなった花屋は恐ろしいです。しかし花屋たちを殺せないと涙を流したマーでさえも、終盤では復讐の鬼と化しました。この映画を観た後は、「悲惨な時代があった」と嘆くことをやめ、現在でもあのような行動を自分も取る可能性を秘めているのだと自覚が持てました。
  • randselusedaiさんの感想

    この映画見た後、感情の波が自分に押し寄せてきた。反戦映画の良作とも言われている。前半はコメディタッチで描かれていて、意外とライトな作品なのかなとか思って見ていると、面を食らう。終盤はかなり胸に響く。日本兵の描き方に偏ったものが感じなく、割とフェアな目線で描かれていると思う。リアルだし考えさせられる映画である。

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