「魔の刻」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

魔の刻の紹介:1984年製作の日本映画。息子と肉体関係を持ってしまったひとりの女の愛を描く。北泉優子原作の同名小説の映画化で、脚本は「上海バンスキング(1984)」の田中陽造、監督は「居酒屋兆治」の降旗康男、撮影も同作の木村大作がそれぞれ担当。禁断の関係に陥った母子の葛藤を描く作品で、岩下志麻と坂上忍の濡れ場シーンが当時話題になった。

あらすじ動画

魔の刻の主な出演者

水尾涼子:岩下志麻 水尾深:坂上忍 葉子:岡本かおり 片貝:伊武雅刀 鉄弥:山田辰夫 西方:石橋蓮司 屋台のおやじ:榎木兵衛 マネージャー:河原さぶ 水尾敬一郎:神山繁 寿司屋:小林稔侍 福屋:常田富士男 スナックのママ:宮下順子 花井:岡田裕介

魔の刻のネタバレあらすじ

【起】– 魔の刻のあらすじ1

魔の刻のシーン1

画像引用元:YouTube / 魔の刻トレーラー映像

水尾涼子は東京から夜通し車に乗って、漁港のある海辺の町へたどり着きました。夜が明けずまだ暗い埠頭を歩いていると、魚を運ぶトラックが往来して「観光客の来るところじゃねえよ」と怒声を浴びせられます。上品なファッションにきちんと化粧した美人の涼子は、その桟橋には似つかわしくありませんでした。

朝を待って魚市場へ行った涼子は、そこにいる息子の深と話をしようとしました。しかし深は涼子の姿を見るなり「俺、あんたのこと知らないよ」と言って逃げ出しました。涼子は深を追いかけます。深を捕まえた涼子は、嬉しくて叫びたいと言い出しました。深は仕方なく朝食の休憩を取りたいと上司に言いますが、はためには涼子は美しくて色気があるので、深の母親には見られませんでした。「年上の情婦」と思われて冷やかされます。

嫌いで食べなかったニンジンどころか、ニボシの頭まで食べている深の姿を見て、涼子は感心しました。家出して金に困っていたため好き嫌いを言えなかったと深は答えました。深は家出して一年間ずっと行方知れずだったのですが、バイト先の娘・葉子が身元照会のために家に問い合わせする電話をかけてきたため、涼子は深の居場所を知ったのです。単なるアルバイトの身元を知りたいのではなく、裏に意味(葉子と深の仲)があるのではないかと涼子は嗅ぎ取っていました。

深は涼子の夫、つまり自分の父・敬一郎のことを聞きました。ニューヨーク転勤の話が出ており、それを果たせば重役待遇になると聞いて涼子にも同行するのだろうと言います。涼子は離婚するつもりだと答えました。敬一郎は一流企業に勤めており、離婚すると出世に差しさわりがあるので戸籍を抜いてくれないと話します。

食後、涼子と深は連れ立って歩きました。道で涼子は深と手を繋ごうとしましたが、拒否されました。その代わりに深は人目がほとんどない浜辺の岩場に涼子を連れていきました。

別れ際、涼子は深に「キスして」とせがみますが、深は「二度と俺の前に現れるな」と言い捨てて仕事に戻ります。

深は一年前に家出をし、各地を転々としたあとでこの港町にたどり着きました。居心地のいい小さな町に住み着き、直吉丸という魚屋で働き始めていました。

冷たいことばをかけられた涼子は、意地でも深のそばにいてやると決めました。不動産業者に物件を紹介してもらい、安アパートに住むのを決めます。不動産業者は、涼子が今日から住み始めると聞いて驚きましたが、車もあると知って駐車場の物件も急いで探します。

住居を決めた涼子は、公衆電話から夫・敬一郎に電話をかけます。敬一郎は話し合いたいと言いますが、涼子は離婚の決意が固いと告げて電話を切りました。

深の住むアパートに魚屋の娘・葉子がやってきました。小さな町のことなので、噂はすぐ広まります。葉子は深を訪ねて年上の美人の女性がやってきたことを知っていました。どんな関係か深に聞きますが、深は答えません。

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