「魔の刻」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

【承】– 魔の刻のあらすじ2

魔の刻のシーン2

画像引用元:YouTube / 魔の刻トレーラー映像

葉子は魚屋の店主の娘ですが、深と一回だけ身体の関係になっていました。関係を持ったものの、自分に夢中にならない深のことを葉子は不思議に思い、興味を持っていました。

涼子の住むアパートの近くには、直吉丸の車がやってきて魚を売っていました。涼子は客として魚を買いに行き、深に嫌な顔をされます。涼子の住むアパートの向かいには、花井薬局という小さな店がありました。そこの店主・花井も魚を買いに来て、涼子に仕切りと話しかけます。涼子は魚を二人前買って深に部屋へ遊びに来るよう言いますが、深は無視しました。しかし花井が涼子に声をかけるのを見て、穏やかではない気持ちでした。

花井が涼子を釣りに誘います。どうして自分を気にかけるのかと涼子が質問すると、花井は「世間を避けている様子が自分と似ていると思った」と答えました。自分の噂を聞いたことがないかと聞きます。涼子は町に来て日が浅く、誰とも親しくなっていないので知りませんでした。花井は話します。

花井は薬剤師の資格を持っていたので、婿養子に入りました。花井薬局の住居兼店舗で妻と妻の母と三人で暮らしていたのです。ところが二年前に妻を心臓麻痺、妻の死後一か月ほどあとに妻の母も亡くしており、現在は独り暮らしです。立て続けに二人が亡くなったので殺人だと刑事に疑われ、墓を掘り返して骨壺の骨が鑑識に回されたと話しました。それがきっかけで、花井は「人殺し」という噂が立てられて近所の人から距離を置かれているのです。

勝手に噂を立てられた花井の話を聞いて、涼子は憤慨しました。

涼子はいつ深が部屋を訪問してもよいように、二人前の料理を用意しています。夜に深を待ちながら、涼子は昔のことを思い出していました。深の部屋に電話をかけますが、出ないので落胆します。

…それはまだ深と涼子が仲睦まじかったころのことです。父親が仕事で留守の夜、深と涼子は寿司屋で仲良く寿司をつまんでいました。深は涼子にもう一度身体を重ねたいと言い、涼子もそれに応じます。涼子と深は、母と子でありながら肉体関係を持っていました。

木槿(むくげ)の花を見た涼子は、難産で深を生んだあとに病院の庭に咲いていた木槿の花を見たと言いました。

寿司屋から戻った涼子と深は、布団を敷いてそこへもつれ込みます。そこで身体を重ねていると、出張の仕事がキャンセルになって帰宅した敬一郎が現場を見て、母子の関係を知ることになったのです…。

同じ頃、深はバーで飲んでいました。眠くなったので帰ろうとすると、葉子が深をホテルに誘います。深は葉子と行きますが、上手にできずにいました。

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