「魚影の群れ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

魚影の群れの紹介:1983年製作の日本映画。厳しい北の海で小型船を操り、孤独で苛酷なマグロの一本釣りに生命を賭ける海の男達と、寡黙であるが情熱的な女達の世界を描く。吉村昭原作の同名小説の映画化で、脚本は、「セーラー服と機関銃」の田中陽造、監督は「ションベン・ライダー」の相米慎二、撮影は「ふしぎな國・日本」の長沼六男がそれぞれ担当。

あらすじ動画

魚影の群れの主な出演者

小浜房次郎:緒形拳 小浜トキ子:夏目雅子 依田俊一:佐藤浩市 無線係 浅見:下川辰平 アヤの男 新一:矢崎滋 北海道伊布漁連の熊谷課長:レオナルド熊 北海道伊布漁港の卸業者:石倉三郎 エイスケ:三遊亭圓楽 アヤ:十朱幸代 おでん屋のオヤジ: 工藤栄一 大間の漁師仲間:寺田農 大間の漁師仲間:木之元亮 伊勢将人 伊藤裕平 かわいのどか 石川慎二

魚影の群れのネタバレあらすじ

【起】– 魚影の群れのあらすじ1

魚影の群れのシーン1

画像引用元:YouTube / 魚影の群れトレーラー映像

(映画タイトル)

本州最北端である、青森県下北半島の先端、下北郡の大間。1980年ごろ。

浜辺に点々と足跡がついています。ごうごうと鳴る海風のなか、恋人同士の依田俊一と小浜トキ子が話していました。漁師になるかというトキ子の問いに、俊一は「なってもいいな」と気軽に答えました。マグロ釣りは大変で足を一本なくした人もいるくらいだとトキ子が脅しますが、それでも俊一の気持ちは変わらないようでした。トキ子が漁師の娘で、海も漁師の父親も好きだと知っているからです。

トキ子は、自分の母親は幼い頃に若い男と駆け落ちをしたのでよく知らないと話しました。俊一はトキ子を抱きしめると、近くにある浜辺の小屋に入ります。

【初めの夏】

トキ子が歌をくちずさみながら、自転車で坂道をくだっています。大間港にはトキ子の父・小浜房次郎が帰港していました。

房次郎はマグロの一本釣りをしており、大間ではいちばんの腕を持つ漁師でした。「第三登喜丸」という船に乗っています。

夜、トキ子は父親・房次郎の世話を甲斐甲斐しくしています。母親が出て行ってから父ひとり子ひとりで暮らしているトキ子は、酔っぱらいの父親の着替えの手伝いや、目やに取りまで行ないます。

父親がいくつの時にマグロ釣りを始めたのかと質問していると、電話がかかってきました。その日房次郎が獲ってきたマグロの買上金額でした。キロ3千円で180キロなので、合計54万円の売り上げです。トキ子からそれを聞いた房次郎は、これでひと息つけると思います。

別の日。俊一はトキ子と会うと、父親のことを質問します。

俊一はトキ子と結婚をするつもりでした。俊一は現在は大間の東にある陸奥(むつ)のほうで喫茶店を経営していますが、トキ子と結婚して漁師になりたいと思っていました。トキ子は俊一と別れてバスに乗ると、帰ります。

その日の夜、トキ子は房次郎に「会ってもらいたい人がいる」と話しました。結婚したい人がいると正座してトキ子が告げると、房次郎は「会いたくない」と答えました。トキ子は怒って父親を責めます。

娘に「会いたくない」と言った房次郎でしたが、気になって仕方ありません。俊一の経営する喫茶店まで会いに行きます。

俊一は房次郎に「入ってきたとき、すぐ判りました。海のにおいがしました」と言います。トキ子と結婚して漁師になりたいと俊一が言うので、房次郎は「猟師いうのはろくな稼業じゃない」と反対して去りました。

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