「PiCNiC」のネタバレあらすじと結末の感想

ヒューマンドラマ

PiCNiCの紹介:心に病を抱えた若者が世界の終焉を見るために、病院と社会を隔てる塀の上を歩いて探検に出る幻想的なヒューマンドラマ。1994年製作の岩井俊二監督・脚本作。当時世間を賑わせていた事件の影響で公開が遅れ、暴力シーンをカットした“日本版”が96年に公開された。現在は完全版もDVD化されている。PG12指定作品。

PiCNiCの主な出演者

ココ(Chara)、ツムジ(浅野忠信)、サトル(橋爪浩一)、看護師長(六平直政)、医師(伊藤かずえ)、牧師(鈴木慶一)

PiCNiCのネタバレあらすじ

【起】- PiCNiCのあらすじ1

心に病を負っているココは両親に見捨てられ、廃屋のような精神病院に入れられました。不気味な笑顔を浮かべるナースたちが、獲物を狙うかのようにココを歓迎します。カラスのように全身を真っ黒な衣装で固めたココは、若いナースに脅されて白い病衣に着替えさせられました。
ココはサトルという青年に声を掛けられます。サトルは隣部屋のツムジに、ココのことを気に入ったと話しました。
ツムジはよく幻覚を見てはうなされています。小学校の担任が登場しては、雨に打たれて苦しむ幻覚でした。
ココはカラスを捕まえて羽根をむしり取り、その羽根でマントを作っています。病衣を着せられてからも、お気に入りのマントを手放さずにいました。白い病衣が気に入らないココは絵の具で病衣を真っ黒に染め、はしゃぎました。

【承】- PiCNiCのあらすじ2

ある日ココは病院の塀に上って外の風景を眺めているツムジとサトルを見かけます。彼らが探検に行くというのでココも塀の上を歩き付いていくと、行き止まりに到着しました。帰ろうとする二人にココは「外に出なきゃいいんでしょ」と言い、塀の上を伝って病院の外へ進んでいきました。ツムジが追いかけます。
やがて二人は教会に辿り着き、子供たちが歌う賛美歌が聞こえてきました。牧師が中に入るかと勧めてきますが、下には降りられないとツムジが答えると、牧師は「さては天使が舞い降りたのか」と言って塀の上に上ってきました。
神を信じるという牧師に、神なんかいないとツムジは反論しました。ツムジは地球が滅亡するように願っても叶わないというのです。そんなツムジに牧師は聖書をプレゼントしました。ツムジは貰った聖書を真剣に読み始めます。

【転】- PiCNiCのあらすじ3

病院に戻った二人は外に出た罰として、ベッドに縛られ保護室に隔離されました。ツムジは彼を気に入っている女性医師に無理矢理体を奪われました。そしてツムジはまた雨に打たれる悪夢を見て、ココに名前を呼ばれ目を覚ましました。
ツムジはそれからというもの聖書に没頭し、7月10日に地球が滅亡すると確信します。それならば地球の最後を見に行こうと、三人はまた塀の上を歩き始めました。
病院から連絡を受けた巡査が三人を追ってきます。バランスを崩した巡査は塀から落ちますが、ツムジは助けもせずに拳銃だけ奪いました。
銃が羨ましいサトルはゴミを漁ると、切断された人間の手を発見します。驚いているうちにサトルは二人とはぐれてしまいました。慌てたサトルは塀の上から落下します。怪我を負いながら塀に上がろうともがいたサトルは命を落としました。
どんどん進むツムジとココも離れ離れになってしまいます。

【結】- PiCNiCのあらすじ4

探検の途中突然の大雨に見舞われます。ツムジはまた幻覚を見て苦しんでいるとココが追いつきました。ツムジは人殺しの匂いがするとココが言うと、彼は小学校の担任を殺した話を始めました。毎日のようにいじめてきた担任を、ある雨の日に刺したというのです。
今度はココが、自分とそっくりな双子の妹を殺したと打明けました。妹が自分を偽物扱いするので、首を絞め合い先に死んだ方が偽物だといって試したら、自分が勝ったというのです。ココの話を聞いても未だに怯え、神が許しても担任は許してくれないと怯えるツムジに、ココは「地球最後の雨、地球最後のキス」と言って優しく口づけしました。
雨も止み二人は古い灯台に辿り着きます。ツムジは太陽を打てば大爆発をするかもしれないと、夕日に向かって銃を撃ちます。するとココは「私があんたの罪を洗い流してあげる」と言って自分の頭を撃ち抜きました。海に黒い羽根が舞い散ります。ツムジはココを抱えながら銃を乱射しますが、弾はもう尽きていました。

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みんなの感想

ライターの感想

かなりグロテスクなシーンや暴力シーン、差別的な表現もあるので、苦手な人にはつらい作品かもしれません。(わたしも不気味な映像は不得手です…。)
でも、外国で撮影したような異国情緒溢れる風景は、まるで古いフランス映画を観ているかのようでした。白と黒のコントラスト、ラストの羽根が舞うシーン…。非常に美しいです。

三人は子供の探検隊なのだと思いました。ところが見た目は大人です。彼らが幼い頃に何らかの心の傷を負って、成長が止まってしまったのだと感じると、ツーンと胸が痛くなりました。

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