映画:14才のハラワタ

「14才のハラワタ」のネタバレあらすじと結末

ヒューマンドラマ

14才のハラワタの紹介:佐山もえみ監督によって2009年に公開された1時間の短編作品で、主演は長野レイナがつとめています。マイペースな学校生活を送る中学生の主人公が、何気ない日常の中からさまざまな人の意外な一面を見つけていく作品となっています。「栗コーダーカルテット」の関島岳郎が音楽を担当しており、劇中でもリコーダーの音色が印象的で、映画全体の雰囲気を演出する楽曲として使われています。

あらすじ動画

14才のハラワタの主な出演者

原田ワタル(長野レイナ)、佐藤ナツキ(水嶋瑞希)、青木麗華(五十嵐令子)、祐輔(武田勝斗)、祐輔の母(橘ゆかり)、原田明子(大家由祐子)、原田静夫(松田洋治)、塾長(池上幸平)

14才のハラワタのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 14才のハラワタのあらすじ1

14才のハラワタのシーン1 中学校に通う14歳の少女・原田ワタル。
彼女は勉強ができるわけでもなく、かといって好かれていないわけでもないマイペースな女の子で、自身のことを心の中で「ハラワタ」と名付けながら生活しているのでした。
人体模型を運んでいたワタルは廊下で生徒とぶつかり、持っていた模型をばらばらにしてしまいます。
人間の皮膚が透明じゃなくてよかった。
ワタルは人体模型から飛び出している腸を見てそんなことを思っているのでした。
ワタルは家に帰ると両親の寝室に転がっている青い風船を見つけます。
翌朝、久しぶりに目にした父と挨拶を交わし、料理の上手くない母の手料理を食べると、ワタルはピカピカの靴としわしわの制服を着て、学校へ向かうのでした。
学校ではテストの成績表が返され、派手なメイクと着崩した制服の佐藤ナツキがトップの点数を取ります。
真面目で優等生の青木麗華はナツキを祝福しつつも、悔しそうにうつむき、そんな様子をワタルは眺めているのでした。
ワタルはナツキと屋上で話しをしながら、実はナツキが自身の化粧や髪形を気に入っていないことを聞かされます。
ナツキは麗華を悔しがらせるためにわざとチャラチャラした格好をしていると話すのでした。
ナツキは前のクラスでなんでもできる優等生に悔しい思いを感じていた反面、あこがれも抱いていたと言い、自分も誰かに悔しい思いをさせられる人になりたいと思っているのでした。
下校途中、ワタルは麗華から話しかけられます。
麗華はナツキにあこがれていると話し、話してみたいが自分なんか相手にされないのではと悩んでいるのでした。
ワタルは麗華が見えないところでたくさん努力をしていることを知ります。
ワタルが家に帰ると、禁煙中の父がシャボン玉をしていました。
父はワタルに「今年は雪がたくさん降るだろう」と話し、かまくらを作りたいと話します。
帰宅した母はべとべとになっている床を拭きながら怒っていますが、入れ替わりに出て行ってしまった父の姿はありませんでした。
ナツキは母が買ってきた総菜を食べると、塾へと向かうのでした。

【承】- 14才のハラワタのあらすじ2

14才のハラワタのシーン2 ワタルが通っている塾は個別指導を行っている塾でしたが、講師の先生の入れ替わりが激しい塾でもありました。
若い塾長はチャラい人でワタルにも気軽に声をかけてくる人でしたが、そんな彼に挨拶をしながら自分の席につきます。
教科ごとに講師の先生がついてくれるものの、ワタルは塾長から講師が代わったことを告げられ、各教科ごとに個性のある先生ばかりで少々戸惑ってしまうのでした。
ワタルが帰宅しようとしたとき、塾の入口では生徒たちが履いてきたローファーが積み重なってしまい、どれが誰のものなのか分からなくなってしまいます。
塾長はその中からピカピカのローファーを拾い上げ、ワタルに渡してくれるのでした。
翌朝、母が仕事に行ったあと一人で朝食を食べていたワタルは遅刻しそうになり慌てて家を出る準備を始めます。
自分の部屋へ行く途中に何気なく両親の寝室をのぞくと、床に緑色の風船が転がっているのでした。
ワタルは自分の机で昼食を食べたあと、割りばしのくじを引いて書かれていた言葉どおり、屋上で寝ながら過ごしていました。
家に帰るとワタルは仕事をしている母と話しながら美術の宿題をこなしますが、ワタルが書いた靴の絵は母親に下手だとあきれられてしまいます。
母から「他に描くものがあるでしょ」と言われるワタルですが、聞く耳を持たず、靴の絵に色を塗っていきます。
ワタルは何気なく父が家に帰ってきていないことを母に尋ねますが、母の返事は素っ気ないものでした。
「今年は雪が降るかな?」というワタルの話しにも、母は興味のない様子で「降らないんじゃない」と返すのでした。
塾には通っているものの、成績の方はなかなか伸びないワタルは、ある日の塾で小学生の子どもを見かけます。
祐輔というその少年は勉強が好きではないと話し、母の機嫌が良くなるため勉強をしていると話すのでした。
塾の帰り、ワタルは祐輔の母と出会い、祐輔の姉も自分と同じ中学校であることを告げられます。
そしてボサボサの寝ぐせを直してもらうと、祐輔らと別れるのでした。
ワタルが帰宅すると母が買ってきた総菜で夕ご飯の準備をしており、その日も父の姿はありませんでした。

【転】- 14才のハラワタのあらすじ3

14才のハラワタのシーン3 ワタルは学校からの帰宅途中に祐輔を見かけます。
祐輔はガリ勉だと同級生たちからかわれており、ランドセルの背中に「バカ」と書かれた紙を貼られてしまうのでした。
そのことに気が付いていない様子の祐輔のもとに祐輔の母がやってきます。
ワタルはとっさに祐輔のもとへと走り、祐輔の母親が気付く前に彼のランドセルに張り付けられた紙を自分の背中に張り付けて歩いていくのでした。
そんなワタルの様子を麗華が目撃していました。
ワタルは傘を持ってきてくれた父親と一緒に帰り、ワタルの父は彼女の背中に貼られている紙をはがすと、「父さんも貼ろう」と言って自分の背中に張り付けて歩いていくのでした。
塾へとやってきたワタル。
その日の塾は生徒たちが予約した席が取れておらず、座れない生徒が何人か出ていました。
事情を聞いた塾長は座席を決めた担当の先生に話しを聞きますが、本人はあまり反省していない様子で悪びれる様子もなく、適当に決めてしまったと話します。
塾長は教科ごとに対応しやすいように生徒の席を決めているため、座れれば良いという問題ではないと、担当の先生にきつく言うのでした。
塾長は急遽席を代わってもらった生徒のフォローをしており、ワタルはそんな塾長の意外な一面を知るのでした。
学校の廊下には美術の宿題として提出されたクラスの絵が貼り出されていました。
ワタルの描いた靴の絵に交じって麗華の描いた絵も張り出されており、ナツキは麗華の描いた絵を見て思わず「すごい」とつぶやき、ワタルやナツキは麗華に絵の才能があることを知るのでした。
ある日、ワタルは家を出る際に教科書を玄関に置いたまま家をあとにしてしまいます。
その教科書にはワタルが授業中に描いたパラパラ漫画が描かれており、帰宅した父はその教科書を見てほほ笑むと「ちゃんと勉強しろ」と書き加えて再び家を出ていくのでした。
その後、母が帰宅し、母もワタルの教科書に描かれているパラパラ漫画の存在に気が付きます。
そしてそこにワタルの父が書いていった痕跡を見つけ、思わず顔を伏せるのでした。

【結】- 14才のハラワタのあらすじ4

14才のハラワタのシーン2 塾で教科書を開いたワタルは父が書いた文字を発見します。
ワタルが帰宅すると母はひとり浮かない表情で食卓に座り、ワタルの帰りを待っていました。
母は珍しく手作りのオムライスを作ってくれており、ワタルは驚きながらも一緒に食事をするのでした。
母は自分の部屋が少し広くなったと語り、両親の寝室に父の荷物は無くなっていました。
ワタルも理解しているようで、そんな彼女を母は寝室へと連れていき、風船を膨らませるのでした。
母は悲しいことや嫌なことがあると風船を膨らますことにしていると話し、身も心も自分で守れるようにすることを教わります。
2人はベッドに寝そべると、膨らませた風船を跳ねさせ合います。
風船を弾いていた母の手は顔へと移り、母は自身の手で顔を覆いながらワタルの隣で涙を流すのでした。
翌朝、学校へ行くとクラスでは麗華の絵を見て楽しそうに話しているナツキの姿がありました。
そんな彼女たちの様子を見てワタルはほほ笑んでいました。
塾へ行く途中、ワタルはまたしてもからかわれている祐輔を見つけ、一緒に塾へとやってきたワタルは塾の入口にかけられている絵を祐輔と一緒に眺めます。
ワタルはその絵を気に入っている様子で、「見ていると元気が出る」と祐輔に話します。
祐輔は「絵を描いているときが一番楽しい」と話し、それだけは誰にも負けないと言って塾へ入っていくのでした。
ワタルはその絵の隅に「あおきゆうすけ」と書かれた文字を見つけます。
いつもと変わらぬ朝、家の玄関には楽しそうな表情で自分の靴を磨いているワタルの姿がありました。

みんなの感想

ライターの感想

マイペースな女子中学生の日常を淡々と描いたような作品でした。
何気ないように見えるシーンの中に大切なものが隠されているような気もして、現実の世界でもそれは同じなのではと思わせてくれる作品でした。

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