映画:1944独ソエストニア戦線

「1944独ソエストニア戦線」のネタバレあらすじと結末

1944 独ソ・エストニア戦線の紹介:2015年に公開されたエストニア・フィンランド映画で、アカデミー賞外国語映画賞にノミネートされた作品。1940年を舞台に、ドイツ軍とソ連軍に分かれて戦わざるを得なかった人々の姿を描いている。

あらすじ動画

1944独ソエストニア戦線の主な出演者

ユーリ・ヨギ(クリスティアン・ウクスクラ)、カール(カスパール・フェルベルク)、アイノ・タミク(マイケン・シュミット)、クリスチャン(ヘンリク・カルメット)、カメンスキー(カール=アンドレアス・カルメット)、サーレスティ小隊長(ゲルト・ラウドセップ)

1944独ソエストニア戦線のネタバレあらすじ

【起】- 1944独ソエストニア戦線のあらすじ1

1939年、ソ連とドイツは不可侵条約を締結し、その1週間後に第2次世界大戦の火蓋が切られました。
1941年にドイツは、ソ連が1940年に併合したエストニアを占領します。大勢のエストニア人が両国の軍に動員されました。
1944年の現在、エストニアの国境に、ソ連赤軍が迫ってきていました。
ドイツ軍の擲弾兵の師団、エストニア人の第3小隊は、爆撃によって丘を攻撃され、向かってくる戦車やソ連軍の兵士と塹壕に隠れながら戦います。死者や負傷者を出しながらも、戦車を破壊してソ連軍の兵士を倒します。
戦闘が終わった後、10人の補充兵の予定でしたが、半人前の2人しか来ませんでした。コスチャとアントンの双子の兄弟になります。
ある夜、味方の部隊が敵に襲われたことから、第3小隊は援護に向かいます。地雷原のある場所を匍匐前進しながら、第8中隊のデンマーク人義勇兵で、生き残りの4人と合流します。翌朝、塹壕から攻撃を仕掛けて、仲間が負傷しながらも敵を倒します。
その後、政府の役人がやってきて、第3小隊のことを総統閣下が褒めていると言ってきます。役人が総統を称える敬礼をしますが、第3小隊のカールはできないと答えます。
カールたちは酔っ払ってはしゃぎます。双子の兄が弟と見張りの交代に行くので、一緒に匍匐前進をしてついていきます。見張りを変わった瞬間、兄は狙撃されて死にます。弟はただただ泣き続けます。

【承】- 1944独ソエストニア戦線のあらすじ2

エストニアから撤退することになり、カールたち第3小隊は車に乗ります。車の側では、市民も歩いて移動していました。
市民の中には、荷台に荷物を乗せて、自分も乗って楽をしている男がいました。近くでは幼い子どもたちが歩いているのにです。肝っ玉のすわった女性はずばりと言ってやります。男は家具など荷物を捨てて、子どもたちを乗せてあげることにします。
第3小隊の兵士は、あれぞ総統だとこっそりと言います。
そこへ敵機がやってきて、兵士や市民たちは森に逃げます。しかし幼い子供が1人逃げ遅れていました。
第3小隊のサイナスは子供を救おうとして、敵機に撃たれて死にます。再び敵機が銃撃してきて、カールは飛び出して子供を救います。
その後、第3小隊のサーレスティ小隊長は、自分たちの乗っていた車を怪我をした市民のために譲ります。そして第3小隊は次の防衛線まで歩いて向かいます。
防衛線に到着した第3小隊は、森近くに穴を掘って隠れ、ソ連軍と戦います。次々と仲間が撃たれて死んでいきます。それはまた、ソ連軍も同じでした。
カールは、ソ連軍の兵士のユーリ・ヨギ小隊長と対面して固まります。そして彼によって撃ち殺されるのでした。ユーリはカールの服に入っていた、タミクへと書かれた手紙を見つけます。
サーレスティ小隊長とソ連軍のビーレス中隊長は戦闘を中止します。なぜなら同じエストニア人だからです。

【転】- 1944独ソエストニア戦線のあらすじ3

ドイツ軍が退却していって、ビーレス中隊長は大佐からなぜ戦闘を中止したのか、後から責任を問われます。子供が撃ってきただけと話しますが、大佐は信じずに上に報告すると言って去ります。
ビーレス中隊長は、内務に見つからないように遺体を埋めろとユーリに命じるのでした。
死んだら味方も敵も関係ないことから、ユーリはこの戦闘で亡くなった人を同じ場所に埋葬します。
ユーリはタミクに会いに行って手紙を渡します。彼女はカールの姉でした。殺したことは話せず、ユーリは戦場で彼の遺体を見つけたと話します。
話すうち、ユーリはタミクと近づきすぎて戸惑います。そして2人は教会に行きます。そこでタミクは弟から聞いていた、家族を追放処分にしたヨギという人を許すと言います。それを聞いたユーリは、違う苗字を彼女に伝えるのでした。
大佐に見られていたユーリは、タミクのことを妹だと伝えておきます。そして内部に反ソ的な人物がいれば報告をするようにと、大佐に命じられるのでした。
ユーリは次の戦場で、3名の補充兵と話しをします。そのうちの2名は、カールと同じ部隊にいた者たちでした。今度は赤軍として戦うことになったのです。

【結】- 1944独ソエストニア戦線のあらすじ4

ドイツ軍の最終防衛線のソルベ半島に、ユーリたちの部隊は進軍します。砲撃によって、次々と仲間が死んでいきます。隠れているドイツ軍の兵士を見つけて、ユーリは出てくるように指示します。
ユーリの部下は、降参してきて出てきたドイツ兵を撃ち殺します。放心状態の中、ユーリはそれで妹が戻ると思うのか、と問いかけるのでした。
あれからカールのことが頭から離れず、ユーリは眠れませんでした。その話しを同じ部隊のプロホルに相談します。
政治部に目をつけられ、ビーレス中隊長は最悪の状況でした。森を進軍していき、ユーリたちの部隊は、ドイツ軍に強制的に参加させられ、脱走してきた少年たちと出くわします。
大佐は敵に毒されていることから、ユーリに射殺を命じますが、撃てないと言われます。それを聞いた大佐はユーリを撃ち殺します。
ビーレス中隊長は大佐に銃を向けますが、撃てば家族全員強制収容所にすると脅されます。そして大佐が銃を向けようとしたのが見えて、狙撃のために離れていたプロホルは大佐を撃ち殺します。
プロホルはユーリの服の中から手紙を見つけ、タミクに届けに行きます。手紙には、別の場所で会っていたのなら、真っ白から始めたいと書いてありました。また、自分がカールを殺したことも書いてあり、最後に自分をどうか許して欲しいと書かれていました。

みんなの感想

ライターの感想

この映画は、ドイツ軍とソ連軍の兵士として参加した、両陣営の兵士の姿を描いています。前半はドイツ軍側のカールをメインに、後半はソ連軍側のユーリをメインに物語は進んでいきます。
戦闘シーンでは、激しい砲撃や手投げ弾の迫力に、命の危険を画面上で感じることができます。
さっきまで楽しく過ごしていたのに、いきなり狙撃されて死ぬ場面もあります。一瞬で命が消えてしまうことに、画面上にいる兵士だけでなく、見ているこちらも放心状態となってしまいます。
また、戦いだけでなく、兵士それぞれの心情も映しだされており、自分が自分ではないような感覚など、彼らの心のうちも知ることができる映画です。
今作品は名シーンの数々が散りばめられており、その場面場面に見入ってしまうこと間違いなしとなっています。本物の総統と言っても過言ではない、肝っ玉のすわった女性が登場する場面、そして市民に車を譲るサーレスティ小隊長の生き様などなど、見逃してはならない場面に目が釘付けとなり、涙もこぼれ落ちてしまうでしょう。
この作品を見終わって、一体、誰のための戦争なのか。兵士が言った言葉が頭から離れませんでした。

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