映画:バトル・オブ・ザ・セクシーズ

「バトル・オブ・ザ・セクシーズ」のネタバレあらすじと結末

バトル・オブ・ザ・セクシーズの紹介:「リトル・ミス・サンシャイン」などで知られる、ジョナサン・デイトンとヴァレリー・ファリス監督によるスポーツドラマ映画。実在する女子テニス選手であるビリー・ジーン・キングと、男子テニス選手ボビー・リッグスによる、男女対抗試合の様子が描かれている。日本公開は2018年。

あらすじ動画

バトル・オブ・ザ・セクシーズの主な出演者

ビリー・ジーン・キング(エマ・ストーン)、ボビー・リッグス(スティーヴ・カレル)、マリリン・バーネット(アンドレア・ライズボロー)、グラディス・ヘルドマン(サラ・シルバーマン)、ジャック・クレーマー(ビル・プルマン)、テッド・ティンリング(アラン・カミング、)プリシラ・ウィリアン(エリザベス・シュー)、ラリー・キング(オースティン・ストウェル)、ロージー・カザルス(ナタリー・モラレス)、ロニー・クール(エリック・クリスチャン・オルセン)、ラリー・リッグス(ルイス・プルマン)、マーガレット・コート(ジャシカ・マクナミー)

バトル・オブ・ザ・セクシーズのネタバレあらすじ

【起】- バトル・オブ・ザ・セクシーズのあらすじ1

29歳の天才女子テニスプレーヤーのビリー・ジーン・キング。
彼女は11歳でテニスを始め、数々の優勝を重ねて、1972年に女子シングルスでロージー・カザルスを撃破し、全米勝者となりました。賞金10万ドルを獲得したビリー・ジーンは、ニクソン大統領から栄光を讃えられました。

しかし、ビリー・ジーンは女王の地位を手にするだけでは満足できませんでした。
彼女は全米テニス協会が公表した次期大会の優勝賞金の額に納得できなかったのです。集客力は引けを取らないにもかかわらず、女子の優勝賞金は男子のわずか8分の1でした。
ビリー・ジーンは女子選手全員の報酬をアップすることを求めて、著名なジャーナリストであり友人のグラディス・ヘルドマンを連れて、全米テニス協会に抗議しに行きます。

全米テニス協会の責任者であるジャック・クレーマーは、「男子選手の試合はスピード感がある」や「男性は家庭を養っている」などの理由をつけます。
ビリー・ジーンは反論しますが、彼は男子の賞金は1万2千ドルで、女子の賞金は1500ドルが妥当として、決定を覆そうとしませんでした。
当然納得できないビリー・ジーンは、試合をボイコットすると宣言して、その場を去りました。

男女平等を求めたビリー・ジーンは、ほかの女子選手たちを集めます。そして女性の地位向上を掲げて、契約金1ドルで「女子テニス協会WTA(Women's Tennis Association)」を立ち上げたのです。
これに反対したジャックは、女子選手たちを全米テニス協会から追放すると脅しをかけ、実行してしまいます。
WTAは資金もなく先行きが危ぶまれますが、すぐさまグラディスが世界最大のタバコメーカーであるフィリップ・モリス社をスポンサーにつけます。選手たちが試合中にタバコを吸うことを条件に、1年間の資金援助と、バージニアスリム選手権が開催されることになりました。
大会の優勝賞金は7000ドルで、全米テニス協会が提示する1500ドルをはるかに超えた好待遇でした。

駆け出しのWTAは、自分たちでコートを整備して、チケットを売って宣伝活動に励みます。
テニスウェアのデザインは、女子チームの専属デザイナーであるテッド・ティンリングに依頼します。これまでのテニス界にはなかったファッション性を取り入れて、カラフルなウェアが完成しました。

WTAの記者会見に向けて、女子選手たちは美容室でメイクアップをします。
ビリー・ジーンの担当になったのは、マリリン・バーネットという女性の美容師でした。ビリー・ジーンはマリリンを一目見て恋に落ちてしまいます。
「あなたはどうしたいの?」とマリリンに尋ねられ、おしゃれに無頓着な彼女は「試合で邪魔にならないように」とオーダーします。
マリリンに髪を触られ、ビリー・ジーンの心が揺れます。ドレッサーの前で言葉を交わしながら、2人は互いを意識し合ったのです。

【承】- バトル・オブ・ザ・セクシーズのあらすじ2

トーナメントの初戦を勝利で飾ったビリー・ジーンの元に、マリリンが訪ねてきます。
ビリー・ジーンは彼女に誘われてディスコへ行き、その後一夜を過ごすことになります。
マリリンは元々レズビアンですが、ビリー・ジーンは自らの本質に自覚がなく、激しく動揺します。さらに、彼女には献身的な夫のラリー・キングがおり、マリリンへの愛情との間で揺らぎ、関係を拒絶します。
しかし、気持ちを抑えられないビリー・ジーンは、マリリンのベッドに忍び込み、自分からキスをします。そこへ1本の電話がかかってきます。

電話の相手は、かつての男子テニス世界王者で、現在は55歳のシニア選手として一線を退いたボビー・リッグスでした。
WTAの活動を知ったボビーは、ハンディなしの3ゲーム先取りマッチで、ビリー・ジーンに公開試合を申し入れたのです。
ビリー・ジーンは真夜中に「男性至上主義のブタvsモジャ足のフェミニスト」と一方的にまくしたてられて、頭が混乱します。

ボビーはギャンブル依存症で、妻のプリシラ・ウィリアンの目を盗んで、カウンセリングの時間もギャンブルに費やすほど重症化していました。
ある夜、ハンディのために犬を3匹連れて試合に出たボビーは、見事勝利しロールスロイスをゲットします。しかし、ギャンブルをやめていないことがプリシラに知られて、家を追い出されてしまったのです。

根っからのギャンブル狂であるボビーには反省の色がなく、ギャンブル依存のグループセラピーでも、「ギャンブルは依存症になるのがダメなのではなく、負けることがダメなのだ」と参加者を煽る始末でした。

プリシラは圧倒的に立場が強い資産家で、ボビーはもう一度世間の脚光を浴びて、彼女の愛を取り戻そうと悩んでいました。そのときにひらめいたのが、男女対抗試合だったのです。
ところが、ビリー・ジーンの答えはNOでした。彼女は女子選手が世間から馬鹿にされることを嫌がって、一方的に電話を切ってしまったのです。

長年表舞台に出ていなかったボビーでしたが、メディア向けに性差別主義のキャラクターを演じて、再び注目を集めるようになります。
そして、ビリー・ジーンに断られてしまったボビーは、彼女の最大のライバルである「豪腕」のマーガレット・コートに戦いを申し込んだのです。
マーガレットは子育てをしながらプレーを続ける唯一の選手で、ツアーにはいつも夫と赤ん坊を同行させていました。
ベビーシッターを雇う余裕がない彼女は、ボビーが提示する高額賞金に惹かれて、挑戦を受けることにしました。

【転】- バトル・オブ・ザ・セクシーズのあらすじ3

一方、マリリンとの関係を深めていたビリー・ジーンは、次の試合の開催地であるロサンゼルスに、彼女を同行させます。
マーガレットは専属美容師と紹介されるマリリンを見て、愛人であることを見抜きます。そして、マリリンがいることでビリー・ジーンが試合に集中できなくなるはずだと、ほくそ笑むのでした。

マリリンとホテルで過ごしていたビリー・ジーンの元に、テッドからラリーがやってきたと連絡が入ります。
慌てて証拠を隠蔽している間、マリリンとラリーが同じエレベーターに乗り合わせて、部屋に向かっていました。
ビリー・ジーンにラリーを夫として紹介されたマリリンは、気を利かせて退散します。ところが、ラリーはホテルのバスルームに置かれたブラジャーを見て、ビリー・ジーンが女性と不倫していることに気づいてしまうのです。
こうしてラリーに距離を置かれたビリー・ジーンは、罪悪感に駆られて試合に集中できなくなります。テニスが二の次となってしまい、決勝戦でマーガレットにあっさり敗北してしまうのです。
焦燥感に駆られるビリー・ジーンに、テッドは「世間は全てを許すわけではない」と釘を刺します。

こうして女子のトップとなったマーガレットは、ボビーとの試合に挑みます。
母の日に試合をおこない、ボビーはマーガレットを翻弄するプレーを見せて圧勝します。
ボビーは男が女よりも優れていることを証明したと息巻くのでした。彼は「女子の賞金が少ないと言うが、シニアはもっと稼げない」と漏らします。
試合をテレビで見ていたビリー・ジーンは、ボビーとの対抗試合は逃れられない運命だと悟ります。
ボビーの活躍を見たジャックを始めとする地位のある男たちは、「女は重圧に弱い」や「女が活躍するのは台所と寝室だけだ」などの差別的な発言を公の場で繰り返すのでした。

ビリー・ジーンはマリリンに不満をぶつけますが、彼女は「私には理解できない」と告げて、部屋を出て行きます。
一人ホテルの外にいたマリリンは、ラリーと鉢合わせます。ビリー・ジーンのことをよく理解している彼は、「(同性愛のことが)公になれば契約がなくなる。僕らは彼女の気晴らしで、いらなくなったら捨てられる」とマリリンに忠告しました。
マリリンはビリー・ジーンの邪魔にならないように、ホテルを後にしました。

ボビーの挑戦を受けることにしたビリー・ジーンは、真夜中ラリーに電話をかけます。ラリーは彼女の背中を押して、試合の日程などを決定します。

こうしてビリー・ジーンとボビーの試合は、「バトル・オブ・ザ・セクシーズ(性差を越えた戦い)」と呼ばれ、世界中にセンセーショナルな告知が広められます。
賞金は10万ドルで、ボビーは男性至上主義者に向けて得意の演説をしますが、ビリー・ジーンは「恐竜にテニスができるのかしら」と返します。

その後のインタビューで、ビリー・ジーンは「女性が男性よりも優れていると主張したいなら、若い選手と戦うべきだ」と記者に批判されます。
すかさず彼女は「女が男よりも優れているとは言っていない。敬意を持って接してほしいだけ」と答えました。

ボビーとの試合を間近に控えたビリー・ジーンは、インフルエンザを発症してしまいます。
こうして彼女は表舞台から姿を消して、一人黙々と練習に打ち込むのでした。

その間、ボビーは女性に対する嫌がらせを続けていました。
羊をコートに放って練習したり、ブロンドの美女軍団を従えて、ラケットの代わりにフライパンでテニスをしながら「女は台所にいればいい」などと発言します。挙句の果てには、ヌードで雑誌の撮影をする始末でした。
ビリー・ジーンとの試合を甘く見ている彼は、ろくに練習をせずプールサイドでくつろぐばかりでした。
そして、医師が処方する怪しげな薬を大量に摂取するのでした。

【結】- バトル・オブ・ザ・セクシーズのあらすじ4

現場に復帰したビリー・ジーンは、ボビーと対面します。「男性至上主義者のブタ」を自称する彼に、本物のブタを贈呈します。
そばにいたジャックは、当日の試合解説をしたいと言いますが、ビリー・ジーンは顔色を変えて「それなら試合に出ない」と拒否します。
ジャックと2人きりになったビリー・ジーンは、ボビーは男性至上主義者を演じているだけだが、ジャックは本物だと告げます。
ジャックは妻と夫婦関係は良好だと笑みを浮かべますが、ビリー・ジーンは女性を決して敬えない人間だと彼を責め立てます。
結局ジャックは、「試合で負けたことを自分のせいにされたくない」と言って、解説を降りるのでした。

一方ボビーは、「あなたに変わってほしくないけれど、もう限界」と、プリシラに離婚を切り出されてしまいます。

こうして全米が見守る中、試合当日を迎えます。会場にはたくさんの人々が訪れていました。
会場へ行くためにエスカレーターに乗るボビーは、トレーナーとして同行していた息子のラリー・リッグスから、突然去られてしまいます。

その頃、ビリー・ジーンは周囲が反対するのを聞かず、青いテニスシューズを履いていました(カラーリングされたテニスシューズを履いたのは、ビリー・ジーンが初めてだそうです)。
言い争いをしていると、マリリンはビリー・ジーンの髪をセットするために戻ってきます。
そして、ラリーもビリー・ジーンの応援のために会場に駆けつけます。罪悪感に苛まれるビリー・ジーンに対して、ラリーは「君は必ず試合に勝つ」と断言するのでした。
ビリー・ジーンは2人の応援を受けて、一人で会場に向かうことを決意します。
ラリーはビリー・ジーンを見送ると、愛する妻を奪ったマリリンの顔を見て、恥ずかしそうに微笑むのでした。

シュガーダディというキャンディー会社をスポンサーにつけたボビーは、巨大なキャンディーを持って会場にやってきます。
中々姿を現さないビリー・ジーンに、逃げ出したのではないかと憶測が飛び交いますが、ついに会場に入ってきます。
彼女は大歓声に包まれる中、「とっとと始めましょう」と告げて、ついに試合が開始されます。

ボビーはマーガレットを負かしたタフなストロークで、ビリー・ジーンを攻め立てます。しかし、彼女も負けじと打ち返して反撃に出ます。
両者互角の戦いが続きますが、試合が中盤に差しかかると、ビリー・ジーンの策略でまんまとコートの左右に振られるボビーのスタミナが切れていきます。
ボビーはとうとう着用していたシュガーダディのジャージも脱いで、本気で挑みます。試合後半、2人の戦いは熾烈を極めますが、ついにビリー・ジーンが勝利します。
この瞬間、世界中の女性たちが歓喜し、彼女の勝利を分かち合いました。ビリー・ジーンはボビーと握手を交わすと、ラリーと抱き合います。そして、マリリンに近づこうとしますが、レポーターに遮られてしまいます。

そんな中、ビリー・ジーンは一人ロッカールームに駆け込みます。これまでのプレッシャーと勝利した喜びを抑えられなくなった彼女は、静かに涙を流すのでした。

一方、ボビーもロッカールームで一人うなだれていました。
そこにプリシラが現れ、敗北したボビーに向かって優しく微笑みます。

ビリー・ジーンが会場に戻ると、待ち受けていたテッドに抱きしめられます。
そして、彼は「時間はかかるけれど、これからは人を自由に愛せるようになる」と伝えるのでした。
ビリー・ジーンがテッドと共に仲間の元へ戻ると、大勢の人々に祝福されます。そして、トロフィーを受け取りました。

エンドロールでは、ビリー・ジーンがマリリンと一生を共にしたこと、ボビーとプリシラは復縁しますが、彼のギャンブル依存は治ることがなかったと表示されます。
そして、ビリー・ジーン・キングとボビー・リッグスの本人の写真が映し出される場面で、物語は幕を閉じます。

みんなの感想

ライターの感想

これまで女性の権利のために戦ってくれた方々に、敬意と深い感謝を表したくなりました。1970年代の出来事ですが、現代においてもまだ解決できていない問題が提示されており、多様な生き方を考えていく上で大切な作品だと思いました。また、本作で憎まれ役として登場するボビーですが、彼を単なる性差別主義者ではなく、魅力的な人物として描いているところがいいと思いました。彼は試合に敗北しましたが、これまで多くの男性が背負わされてきた、強い男性像のようなものからは解放されたのかもしれないと思ってしまいました。そして、ラストに出てきた主演2人の本人の写真が出てきたとき、めちゃくちゃ似ていて驚きました。劇中の試合シーンのために、テニスの猛特訓をしたエマ・ストーンとスティーヴ・カレルにも、拍手を送りたいです。

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