映画:PLAN75

「PLAN75」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ヒューマンドラマ

PLAN75の紹介:2022年6月17日公開の日本&フランス&フィリピン&カタール合作映画。近い将来の日本を舞台に、自らの生死を選択できる“プラン75”という制度に翻弄される人々を描く。これが長編初監督となる早川千絵が脚本も兼務し、第75回カンヌ国際映画祭の「ある視点」部門に出品された。主人公のミチを演じるのは「男はつらいよ」シリーズの倍賞千恵子、制度に疑問を抱く若い世代のヒロムと瑶子を『ヤクザと家族 The Family』の磯村勇斗、『由宇子の天秤』の河合優実が演じる。

PLAN75の主な出演者

角谷ミチ – 倍賞千恵子 岡部ヒロム – 磯村勇斗 幸夫 – たかお鷹 成宮瑤子 – 河合優実 マリア – ステファニー・アリアン 牧稲子 – 大方斐紗子 藤丸釜足 – 串田和美

PLAN75のネタバレあらすじ

【起】– PLAN75のあらすじ1

PLAN75のシーン1

画像引用元:YouTube / PLAN75トレーラー映像

高齢者施設の廊下が、ぼやけたピントのまま映し出されます。ラジオ番組のクラシック音楽が流れるなかで、廊下の向こう側でとても大きな音が聞こえます。廊下の人影は、よたよたと向こう側へ行きました。ピントが合わない状態が続きます。

やがて人影の息遣いが聞こえます。人物は若い男性で、右腕を血で染めて荒い息遣いを吐いていました。猟銃を持って施設の廊下を歩いています。男は水道の蛇口をひねって手を洗いました。廊下には倒れた車椅子が転がっています。

男は椅子に座ると犯行の動機を語って、スマホに録音しています。増えすぎた老人がこの国の財政を圧迫して、そのしわ寄せを若者が受けていることを指摘した男は、「この国の未来が明るくなることを心から願っている」とことばを結ぶと、飲み物を飲んで猟銃を自らの眉間に向けて引き金を引きました。窓の外の景色は、寒々しい秋か冬のものです。

男が自殺してからクラシックのラジオ番組が終わり、ニュース報道に替わります。この日、日本では75歳以上の高齢者に死を選択することができる、通称:「プラン75」が国会で可決されたことを告げました。

日本では老人が増えすぎたことが日本の財政悪化を招いているとして、若者が老人を襲撃する事件が全国で相次いでいます。また日本は世界のどの国よりも人口に対して高齢者の占める割合が高くなる超高齢化社会を迎えており、国民も抜本的な対策を願っていました。

世界でも類をみない「プラン75」の試みは、全世界も注目しています。

「プラン75」の制度が認められることにより、高齢化社会によるさまざまな問題を解決する糸口になることが期待されました。ラジオでニュースが流れるなか、ホテルで客室清掃の仕事をしている角谷ミチは、作業の手をふと止めて考え込みながらため息をつきます…。(映画タイトル)

角谷ミチはビジネスホテルで客室清掃の仕事をする、78歳の女性です。夫と死別して子どももいないミチは、賃貸アパートでひとりつつましく暮らしています。

同じ客室清掃の仕事仲間に、同年代の牧稲子がいました。ミチは稲子と仲良くしています。仕事ちゅうにため息をついてばかりいると稲子に指摘されたミチは、自分では気づいていなかったと言いました。稲子の体調が芳しくないと言っていたことを思い出したミチが聞くと、稲子は「医者おっかなくて」と診察を受けていないと答えました。

仕事を終えたミチたちは、同年代の女性ら4人で控室の椅子に座ってりんごを食べてから帰りました。団地の郵便受けを開けて部屋に戻ると、ひとりで淡々と夕食の支度をして食べ、テレビを見て寝る生活です。

岡部ヒロムは市役所職員で、「プラン75」の申請窓口の担当をしています。高齢者の女性がやってくると、ヒロムに質問します。「プラン75」に申請をすると支度金が10万円支給されるのですが、その金は好きに使っていいのかと聞かれ、ヒロムは頷きました。女性は「ご褒美みたいなもんね」と納得します。女性はさらに、合同プランというコースの説明を求めました。市役所が提携している火葬場と霊園を無料で提供できるというものだと、ヒロムは話します。女性は確認を終えると、「今日申し込む」と言います。

マリアはフィリピン人の女性です。故郷フィリピンに夫と5歳の娘・ルビーを残し、日本へ出かせぎに来ていました。ルビーは生まれつき心臓が悪く、手術を必要としているからです。

マリアは介護士の資格を持っており、デイケアセンターで高齢者のお世話をしていました。マッサージや入浴介助など、忙しく立ち働いています。娘から電話をもらったマリアは、夫に電話をかわってもらうと手術の必要性を確認しました。険しい表情を浮かべます。

ある日、ミチは稲子らとともに後期高齢者集団検診へ行きました。待合室で待っていると、「プラン75」のCMがテレビモニターに流れます。CMでは、生まれるときは自分で選択できないから、せめて死ぬときは自分で選びたいと女性がインタビューに答える声が流れ、それが正しいかのように放送されていました。ミチがそれを聞いて居心地悪そうにしていると、同じく高齢者の男性が席を立ち、テレビのリモコンを手に取ってCMを消そうとします。リモコンでは消せないようになっていたので、男性はコードを抜いてテレビの電源を切りました。

次のページで起承転結の「承」を見る

次のページへ
1 2 3 4 5

「PLAN75」と同じカテゴリの映画

関連記事はこちら

×