「ほんとうのピノッキオ」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

画像引用元：YouTube / ほんとうのピノッキオトレーラー映像

ジェペットは貧しい木工職人です。仕事も金もなく、困っています。机に向かって作業をしたジェペットは、削った木くずを齧ってみますがおいしくありません。空腹に耐えかねたジェペットは近所の食堂へ行くと「外が寒いから温まりにきただけだ」と言い、椅子に座ります。椅子がぐらついていると騒いでは「30分で直せるから修理代を安くしておく」と言い、続いて机がぐらついていると言って修理すると言い出します。閉口した店主がジェペットに「おごりだ」と食事を出すと、ジェペットは黙って座って食べ始めました。食事が欲しいがために騒いでいたのです。

帰り道、ジェペットは人形劇の一団が町にやってきたのを見ました。木製の人形だと聞いたジェペットは柵の隙間から人形を見ます。並んでいる人形を見たジェペットは、自分でも作れると思いました。

木工作業場ではジェペットの知り合いであるさくらんぼ親方が、作業場で動く丸太を見て腰を抜かしていました。そこへジェペットがやってくると、木の人形を作りたいから丸太を分けてほしいと頼みます。さくらんぼ親方は動いた丸太を押し付け、何も知らないジェペットは立派な丸太だと大喜びします。ジェペットは帰宅するとすぐ彫り始めました。

作業途中でジェペットは違和感を覚えます。顔のパーツがまだできていないのに、全体像が彫られた段階で心臓の鼓動のような音が聞こえ始めます。顔も作って完成した人形にピノッキオと名付けてジェペットが「パパだぞ」と話しかけると、人形は答えました。ジェペットは驚きつつ大喜びします。夜中にも関わらず外へ出ると、近所に向けて大声で「生まれたぞ、息子ができた」と報告します。近所の老人・レミージョはじめみんな詳しい事情は判らないながらも、ジェペットを祝福しました。ジェペットはベッドカバーで赤い服と赤い帽子を作り、ピノッキオに着せました。

ジェペットはピノッキオに鏡を見せながら、歩く練習を教えます。足を交互に出して前へ進むことを教えると、ピノッキオはすぐ覚えて走って外へ出てしまいます。外へ出てアヒルやヒツジを追いかけまわし、騒ぎを起こしました。ジェペットはピノッキオを探しに出ていきますが、ピノッキオは交代で家に戻ります。部屋の隅にいるコオロギが、見かねてピノッキオに話しかけます。コオロギはもう100年以上もこの家で暮らしていると言い、「親に従わない子は決して幸せになれないぞ」と助言しました。しかしまだ子どものピノッキオは「人に従うのは嫌いだ」と言ってききません。コオロギはピノッキオを「木の脳だから」とバカにして口論になりました。ピノッキオが靴を投げるとコオロギに当たり、コオロギは泣きます。

コオロギと喧嘩したピノッキオは、暖炉にあたりながら眠ります。ジェペットが戻ってきてピノッキオを見つけ、開けてくれと扉を叩きます。起きたピノッキオは足がなくなったと大騒ぎしました。ジェペットが窓から入って見ると、ピノッキオの足が燃えてなくなっていたのです。「また作って」と懇願するピノッキオに「作り直せばまた逃げる」とジェペットは渋い顔をしましたが、けっきょくピノッキオに足を作ってあげました。できた足をベッドの上でバタバタ動かして、ピノッキオは騒ぎます。ジェペットはピノッキオを学校に通わせて、基本を教えていこうと考えます。

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