「サクラダリセット前篇」のネタバレあらすじと結末の感想

サクラダリセット 前篇の紹介:2017年3月25日公開の日本映画。河野裕の青春ミステリー小説を野村周平と黒島結菜を主演に迎えて実写映画化した2部作の前篇。住民の半数が特別な能力を持つ閉ざされた街・咲良田を舞台に、その力のせいで死んでしまった同級生を救おうとする高校生たちの物語がつづられる。

予告動画

サクラダリセット前篇の主な出演者

浅井ケイ(野村周平)、春埼美空(黒島結菜)、相麻菫(平祐奈)、中野智樹(健太郎)、村瀬陽香(玉城ティナ)、岡絵里(恒松祐里)、宇川紗々音(岡本玲)、坂上央介(岩井拳士朗)、皆実未来(矢野優花)、津島信太郎(吉沢悠)、加賀谷(丸山智己)、索引さん(中島亜梨沙)、佐々野(大石吾朗)、〝魔女〟〔若い頃〕(奥仲麻琴)、〝魔女〟(加賀まりこ)

サクラダリセット前篇のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①能力者が多数存在する咲良田は、市を出ると能力の存在を忘れる特殊な場所。管理局が能力者を管理していた。記憶保持の能力を持つケイはリセット能力を持つ美空と共に行動し、不都合なことがあると時間を巻き戻してやりなおしていた。 ②管理局の頂点に近い場所にいる魔女を助けて脱走させたケイは、写真の場所へ入れる佐々野から写真をもらい、2年前に死んだ菫を生き返らせた。菫は未来視を持つ能力者とカミングアウト。

【起】- サクラダリセット前篇のあらすじ1

日本。
太平洋側に位置するある地方都市・咲良田(さくらだ)。
咲良田に住む人たちのおよそ半数は、特殊な能力を持つ能力者が住んでいます。
その能力は千差万別ですが、「咲良田を出ると能力の存在を忘れる」という共通点があります。
咲良田の能力者は「管理局」という都市の公的な機関によって管理されており、管理局から依頼されて能力を発動する者もいます…。

〔9月17日〕
浅井ケイは男子高校生です。「記憶保持」という能力者で、見聞きしたことを完全に覚えて忘れない、という能力を持っています。
どんな時にも冷静で、頭の回転も早いので、春埼美空(はるき みそら)から絶対的な信頼を寄せられていました。「浅井ケイは間違えない」と、美空は口癖のように言います。
同級生の女子生徒・春埼美空は「リセット」という能力を持ちます。世界を最大3日分巻き戻す能力を持っています。厳密には「前回セーブしたところまで」となり、セーブを行なわないでいると3日巻き戻るという意味です。

ケイと美空はよく一緒に行動していました。あること(後述)がきっかけで、美空は自分ひとりではリセットの能力を発動できなくなったからです。
9月17日の朝、自転車で登校途中の女子生徒・皆実未来(能力者ではありません)がよそ見をして自動車に轢かれ、亡くなるという事故がケイの目の前で起きました。
ケイは美空にただちにリセットを頼みます。
ケイが「リセット」と唱え、美空が目を閉じると能力が発動され、前回セーブした2日前の昼休みに戻ります。

〔9月15日 12時35分20秒 2日前の昼休み〕
リセットを発動すると、みんなの記憶はなくなります。リセットを行なった美空自身も、何があったか忘れます。
それを覚えているのは記憶保持の能力を持つケイのみでした。ケイは美空にリセットを行なったことを告げ、2日後の朝に未来が交通事故を起こすことを教えました。
ケイはその足で、友人の男子生徒・中野智樹(なかの ともき)のところへ行きます。
智樹は「自由自在に声を届ける能力」を持つ人物で、それは時間や場所に関係なくその相手に確実に聞こえるようになっています。「リセット」を発動しても有効です。
ケイはリセット前の朝に、智樹の新曲で起こされたばかりでした。ですから智樹が作曲中の曲を聞いた時に「新曲ができても俺に届けるなよ」と釘を刺します。
そして2日後の朝8時23分に、未来に声を届けてくれと頼みました。智樹はケイに全幅の信頼を寄せているので、詳しい事情を聞かずとも承諾します。
一度セーブを行なうと、24時間以内はセーブを行なえません。言い変えると1日に1回きりの能力です。
再び15日、16日をケイは過ごします…。

〔9月17日〕
その時がやってきました。朝の登校風景です。
8時23分、未来の耳に「皆実、あぶない!」という智樹の声が届きました。驚いた未来は自転車を漕ぐのをやめ、止まります。
こうして未来は自転車で車道を出ず、事故は防げました。
安堵したケイは、「もう誰も失いたくない。セーブしておこう」と言い、美空にセーブを命じます。
美空は携帯で時報を聞きながら「9月17日15時23分15秒、セーブしました」と報告しました。セーブするとそこから過去へは遡れなくなります。

ケイや美空は高校の「奉仕クラブ」に所属していました。そこは市の管理する下部組織で、ときどき管理局からの依頼が舞い込んでくることがあります。
顧問の津島信太郎先生は、能力者ではありません。
その日ケイたちが奉仕クラブに行くと、津島先生は依頼があったと報告しました。
依頼内容は佐々野宏幸という76歳の男性の、失われた能力を取り戻す依頼だそうです。ケイは佐々野に会いに行きます。
佐々野の能力は「自分が撮った写真の場所でその写真を破ると、10分間だけその空間に入れる」というものでした。
佐々野は赤いコンタクトの目をした少女の目を見ていると、能力が使えなくなったと話します。
ケイは佐々野の持つ写真の1枚に、非常によく見覚えがありました。2年前の10月2日の夕方だと、ケイ自身が明言します(なぜかは後述)。

その夜、家でひとりで過ごしていたケイに、再び津島先生から電話がありました。
佐々野とは別件で、管理局の頂点に近い人物が、ケイと美空に会いたがっているということを伝えます。

【承】- サクラダリセット前篇のあらすじ2

〔9月18日〕
指定された建物は大きく、広い近代的な洋館でした。入り口を張っているのは、加賀谷という男性です。
ケイは加賀谷に「この建物は管理局のものですか?」と質問しますが、答えてくれませんでした。
建物には加賀谷しか人間がいません。ひとりで「管理局の頂点に近い人」を守れるのかと聞いても、加賀谷ははっきりと答えませんでした。
加賀谷が左手で扉を開け、右手でロックしているのを見て、ケイは加賀谷の能力が「対象をロックする」ものだと見抜きます。左手が解除で右手がロックなのです。
建物の奥に進むと、途中で美空は留められました。美空は植物がある緑の空間に残され、ケイだけが最奥部に進みます。
そこは本棚と椅子がある白い空間でした。年老いた女性がいます。
女性には名がありませんが、かつて彼女が「魔女」と名乗ったことを、ケイは覚えていました。魔女は「未来を読む、未来視」の能力を持っています。

…かつてケイは、魔女に招かれてこの咲良田にやってきました。
電車に乗ったケイが魔女からの電話を受け、「次の駅で降りなければ、両親のいる世界に戻れる。降りれば、咲良田はあなたを捕らえて放さない」と言われました。
ケイは電車を降りて、咲良田に留まる決意をします。
管理局はケイの両親の記憶を操作し、ケイが「いなかったこと」にしました。市の外から来たために、ケイは一人暮らしをしています…。

魔女は自分が10日後に死ぬという宣告をし、「私の終わりが幸福なものであることを、願ってくれますか?」と聞きました。ケイは肯定します。
ケイはそのまま帰されました。

別室ではその後、美空が魔女に「あなたは浅井ケイが好き?」と聞かれていました。美空は好きだと答えます。
両手をもがれたケイでも好きか、両足をもいでも好きか…魔女は美空に、そう聞いていきました。それでも好きだと美空は答えました。

管理局から出たケイに、「先輩」と話しかける少女がいます。
この少女こそ、赤い目(コンタクト)を持つ岡絵里(おか えり)で、佐々野から能力を奪った子です。彼女は「記憶操作」をすることで、対象の能力の発動の方法を忘れさせる…つまりは能力を無効化することができるのでした。
かつて絵里はケイを慕っていました。というのも、厳しい市議会議員の父に育てられてつらい思いをした絵里を、ケイが「両親の離婚」という形で救ってくれたからです。
以来、ケイは絵里にとってヒーロー的存在でした。絵里の能力がケイには効果がないというのも、ヒーロー的存在に拍車をかけていました。
しかし後にケイが、離婚という手段は最善ではなかったかもしれない(もっといい方法があったかもしれない)と言い始めたために、絵里はケイに幻滅します。
幻滅は敵視へと変化し、絵里はケイを現在は敵視していました。

絵里は村瀬陽香という、ケイと同級生の女子生徒を連れていました。陽香は目の前で壁を消し、対象を消す能力を持つことをケイに示します。
建物を出てきた美空を絵里が見つけ、美空の能力を奪いました。能力を返す条件として、管理局の最奥部に入り込んだケイに、建物の見取り図を描けと要求します。
絵里と陽香は「咲良田の能力を支配する」とケイに宣言し、立ち去りました。

美空の能力がなくなったので、ケイは坂上という男子生徒を呼び出します。
坂上は2年前、ケイに協力したために転校させられていました。能力をコピーする能力を持つ人物です。
坂上の能力を使い、ケイの記憶を美空に移そうとしました。それにより、能力の使い方を思い出させようとしたのです。
しかし失敗に終わりました。美空はリセットとセーブの仕方を思い出せずのままです。
別れ際、美空はケイに「能力が使えなくなったら、私との関係は変わりますか?」と質問しました。ケイは「ゆっくり休みなよ」と、答えをはぐらかします。

【転】- サクラダリセット前篇のあらすじ3

…ケイと美空の出会いは2年前でした。そこには、相麻菫(そうま すみれ)という女子生徒が関わっています。
菫は能力を持たない子でした(注:能力を隠していたことが後に露見するが、この時点では分かっていない)。
菫はケイと美空を紹介し合い、互いの能力が合わさるとより強力になると言います。
その頃、坂上も同級生でした。
ケイは美空に、どんな時に能力を使うかと聞き、美空は「泣いている人がいれば、私はその人の悲しみを消すために能力を使います」と答えました。
ケイはその答え、その考え方がいちばん正しく素晴らしいと感じます。絵里の両親を離婚させたのが最善ではなかったかもしれないと思うようになったのも、美空の考えに影響されたからでした。

ケイは津島先生に、陽香のことを質問します。陽香の兄は津島と同級生でした。
陽香の兄が交通事故で他界した時、陽香は兄を生き返らせたいと管理局で暴れたことがありました。そういう能力を持つ能力者がいるのではないかと、指摘したのです。それでも、聞き入れられませんでした。
ケイも実は以前、管理局に謀反を起こしたことがありました。
物質を変化させる能力を持つ女性・宇川沙々音、コピー能力を持つ坂上と共に、管理局に行って「亡くなったものを生き返らせてほしい」と頼んだことがあります。
謀反は失敗に終わり、それが元で、ケイ、沙々音、坂上はバラバラになりました。

〔9月19日〕
ケイは佐々野の元を訪問し、能力が消えたというのは嘘ではないかと告げます。
ケイの考えたとおりでした。佐々野は能力が失われた「振り」をしているだけでした。佐々野がケイを呼び出すための口実だったのです。
しかしそうなると、佐々野がなぜ絵里から襲撃を受けることを知っていたのかという、新たな疑問がわいてきます。
ケイはそれを推理して、結論に至っていました。
管理局は魔女を名前のない存在にし、咲良田を管理するために利用していました。それは「名前のないシステム」と呼ばれていました。
しかし魔女と佐々野はかつて、恋人同士だったのです。
佐々野は魔女が隔離されてからも、写真を使って会っていました。

事実を見破ったケイに、佐々野は3枚の写真をプレゼントします。
1枚は海辺に座る若い頃の魔女の後ろ姿が映ったもので、「今すぐ逢いにきて。あとの二枚はプレゼント」と書かれていました。あとの2枚は、橋の中央を写したものと、ケイが気付いた2年前の滝を写したものです。
ケイは美空を連れて海岸へ行き、2人で写真を掴んで破ります。
過去に飛んだケイと美空は、絵里と陽香を利用して逃亡するという予定を聞きました。9月19日午後9時18分という正確な時刻も聞きます。

ケイは絵里と陽香に会いました。陽香はケイに、手を組まないかと言い出します。
管理局をもっと効率的な組織に作り変えたいと訴える陽香に、ケイは「少し考えさせて下さい」と答えました。
ケイは絵里と陽香を利用して、ハッピーエンドを目指したいと美空に言います。
佐々野、智樹、美空、ケイの4人で臨みます。

設計図を渡された絵里と陽香は、管理局の加賀谷の記憶を操作して建物に侵入します。
その後の廊下を、人物が写り込まないよう佐々野が撮影し、ケイに渡します。
奥まで進むと、魔女はいませんでした。絵里と陽香は驚きます。
そこへケイと智樹が絵里と陽香を拉致し、誰もいない部屋を写しました。
佐々野の写真を使い、魔女は脱出をするのです。

邪魔された陽香は怒りますが、ケイが勝負をしようと言いました。美空の能力を返してもらうためです。
陽香は右手に能力を発動し、ケイに立ち向かいました。そしてその場にいる智樹を警戒しますが、絵里が「声を届ける能力だ」と陽香に言います。
智樹の能力を、対象は美空に使いました。3分後と指定します。
そしてケイは自分から陽香の手を引き寄せ、自らの命を絶ちました。誰もがあぜんとします。

【結】- サクラダリセット前篇のあらすじ4

人を殺した陽香は半狂乱になりました。
「私はひとりでは、リセットが使えません」と美空がつぶやきます。

…美空は、かつてはひとりでリセットが使えました。
しかしある時リセットを使った時に、同級生の相麻菫が死んでしまいました。
一度リセットを使うと、24時間はやり直すことができません。菫を取り戻す術がなくなってしまったのです。
本当にあの時リセットを使ってよかったのか悩んだ美空は、判断をすべてケイに委ねるようになりました。
それ以来、ケイの言葉がセットにならないと、美空の能力が発動できなくなったのです…。

絵里に陽香がリセットの能力を美空に返せと掴みかかり、脅迫します。
絵里は美空に能力をよみがえらせました。
佐々野が写真の束を陽香に握らせ、「リセットしたら、それをケイの元へ届けてください」と智樹が告げます(智樹の言葉はリセットされても有効)。
美空は、3分後に届けられたケイの言葉を合図に、リセットを行ないます。

〔9月17日〕
昼休みに戻りました。ケイは美空に、リセットが行なわれたことを告げ、佐々野からの依頼、魔女と会うこと、美空の能力を奪う者が現れたことを言います。
「もしも私がリセットを使えなくなったとして、ケイと私との関係は変わってしまいますか?」
美空の質問に、ケイは「変わらない。もし奪われることがあっても、必ず僕が、君の能力を取り戻す」と断言します。

ケイは津島先生に佐々野に会うよう依頼され、魔女に会いに行った時に、管理局の前で陽香が待っていました。
陽香は写真を渡しながら「私の負け」と言いますが、ケイは手を組んで「誰かの悲しみを消しさるために、能力を使いませんか」と言います。
「そんなふうに、できたらいいな」と陽香は答えました。

魔女と会ったケイは、魔女のポケットに写真を忍ばせます。
その後ケイは佐々野に会い、魔女が脱走することを告げました。
感謝の念を述べた佐々野は、3枚の写真を渡します(前に渡されたものは、リセットで無効になったから)。

…ケイは菫と美空の間で揺れていました。ケイが菫に惹かれていたことは確かです。
そんな時、美空がケイに告白をしました。ケイは能力を持つ同志が持つ「錯覚」ではないかと指摘し、美空にキスをしてみます。
キスした反応を聞きましたが、美空は「分かりません」と答えました。
ケイはリセットを命じ、美空の告白とキスを「なかったこと」にしました。つまるところ、ケイは自分を誤魔化すために、私用でリセットを使ったのです。
結果、リセットした世界で菫が死んでしまいました。
以来、美空はケイの言葉なしでは、リセットを使えなくなりました…。

夜、ケイに車に乗る魔女と佐々野が会いにきました。2人は咲良田を出て、能力を忘れて生きるそうです。
「あなたの未来が、幸福であることを願っています」とケイは魔女に言います。
すべては魔女の計画だったのではないかとケイが指摘しますが、魔女は否定しました。
魔女は未来を知りたいのかと聞き、ケイがうなずくと答えます。
ケイがこの先、魔女の後継者問題に巻き込まれること、後継者である魔女は、すでにケイが出会った人物であること…そう言って、魔女は去りました。

〔9月20日〕
朝、ケイは美空にセーブを告げます。
時報を聞きながら、9月20日、午前7時18分20秒に美空はセーブしました。それ以前へは遡れなくなります。

ケイは魔女からもらった写真を使い、菫を生き返らせることを決意しました。美空に告げます。
コピー能力保持者の坂上と陽香を呼び、ケイと美空、4人で写真を持ち、過去へ行きました。
10分しか写真の世界にいられないので、淡々と作業を勧めます。陽香の全身リセットを坂上が菫にコピーします。
これにより、写真にいる菫は無敵状態になりました。写真の世界を破って出てくることになります。
その状態でケイは美空にリセットを告げました。
リセットで9月20日午前7時18分20秒の世界に戻ります。

美空にケイが、菫の復活を告げます。
菫に会いに行ったケイと美空は、死の時に何があったのかと聞きました。
菫が言ったことばは、意外なものでした。
菫は自分が未来視を持つ能力者だと告げ、二代目の魔女だと宣言します…。
(映画『サクラダリセット 後篇』へつづく)

みんなの感想

ライターの感想

これは…たぶん原作を知っている者のほうが圧倒的に有利だろうなと思う。
私は原作未読なので、しばしば「あれ、ちょっと待て?」とつまずきかけた。
過去に巻き戻るリセットが用いられるため、しばしば頭が混乱しそうになる(笑)。
たぶん原作を大幅にはしょっていると思う。しかしきちんと情報整理されていたため、初見でも違和感なく見られた。
ラストが急展開するので頭がついてかない。けっきょく菫は、写真から出てきたということか。
後篇でまた騒動がばたばた起きることになる。後篇は前篇から繋がっているので、この前篇を見ておく必要がある。
  • 匿名さんの感想

    あらすじ見ているだけで、何がなんだか意味が分からないから
    映画もより一層分からないのだと思う。
    アニメ見ても分からなかったし、良くないな。

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