「サクラダリセット後篇完結」のネタバレあらすじと結末の感想

サクラダリセット 後篇の紹介:2017年5月13日公開の日本映画。河野裕の青春ミステリー小説を野村周平と黒島結菜を主演に迎えて実写映画化した2部作の後篇。住民の半数が特別な能力を持つ閉ざされた街・咲良田を舞台に、その力のせいで死んでしまった同級生を救おうとする高校生たちの物語がつづられる。

予告動画

サクラダリセット後篇完結の主な出演者

浅井ケイ(野村周平)、春埼美空(黒島結菜)、相麻菫(平祐奈)、中野智樹(健太郎)、村瀬陽香(玉城ティナ)、岡絵里(恒松祐里)、宇川紗々音(岡本玲)、坂上央介(岩井拳士朗)、皆実未来(矢野優花)、津島信太郎(吉沢悠)、加賀谷(丸山智己)、索引さん(中島亜梨沙)、ケイの母(八木亜希子)、浦地正宗(及川光博)

サクラダリセット後篇完結のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①魔女が去ったことで未来が見えなくなった管理局で、室長の浦地が「咲良田から能力者を消す」サクラダリセット作戦を実施しはじめる。浦地は「対象の時間を巻き戻す」ことで能力者から能力を奪った。 ②ケイは将来自分が咲良田を管理する者になると決意し、浦地を説得、その実いちばんの犠牲者である加賀谷に訴えていた。加賀谷が賛同しケイの意見が通る。咲良田は能力者のいる元の世界に戻った。

【起】- サクラダリセット後篇完結のあらすじ1

日本、太平洋側に位置する咲良田は、特殊な能力を持つ能力者が住む市。咲良田を出ると能力の存在を忘れて生きることになります。
咲良田に住む男子高校生・浅井ケイは、絶対に忘れない記憶保持という能力を持ちます。
ケイは最大3日間まで時間を巻き戻すリセット能力を持つ春埼美空と、行動を共にしていました。
ケイと美空を引き合わせたのは、相麻菫という女子生徒でした。菫は2年前に溺死で他界します。
管理局の頂点に近い場所に立つ魔女の幸福を願い、ケイは魔女を管理局から脱走させました。その際にもらった写真をもとにし、後日、ケイは菫を蘇らせます。
菫は能力がないと思われていましたが、未来を見る未来視の能力者だと言いました。第二の魔女宣言をします…(映画『サクラダリセット 前篇』参照)。

…管理局の「名前のないシステム」こと魔女が、かつて言っていたことばは「浅井ケイこそが希望の光」でした。
管理局の室長・浦地正宗(うらち まさむね)は、「対象の時間を巻き戻す」能力を持っています。その能力を使い、能力保持者の記憶を「能力を持たなかった時代」まで巻き戻すことで、能力を奪っていました。
浦地は、能力者がいるこの咲良田を、深く憎んでいました。管理局である立場を利用し、咲良田からすべての能力をなくそうと考えています。
眼鏡をかけた女性・索引(さくいん)さんは、「感情を色で見分ける」嘘発見器のような能力を持っていました。浦地は索引さんや、ロックと解除ができる加賀谷と共に、咲良田から能力を一掃するために動き始めます。

〔9月22日〕
長らく咲良田に君臨していた魔女がいなくなったため、管理局は困った立場に立たされていました。
それまでは魔女の未来視により、「咲良田によりよい未来予想図」を描けていたのですが、それがすっぽり欠如することになります。
浦地はそこにつけこもうとしました。いっそのこと能力をすべて消し去る「サクラダリセット(聖なる再生)」を図ろうとしたのです。

その浦地に電話がかかってきました。「二代目の魔女」を名乗る者からです。
浦地は二代目の魔女を名乗る者と、今夜『スモール・フォレスト』という喫茶店で会おうという約束をしました。
二代目の魔女とは、菫のことです。
ケイはこれから美空に会いに行くという伝言を菫に届けるよう、智樹に頼みました。智樹は実行し、菫は知ります。
ケイは美空に会い、告白しました。美空も喜びます。
ケイは美空にセーブを指示し、美空はセーブしました。
9月22日17時15分15秒にセーブが完了します。

菫はケイに、美空と明日ごみ拾いをしてくれと頼みました。不思議なことを頼むと思いながら、ケイは引き受けます。

その後、菫は浦地に会いました。浦地は索引さんを使い、菫の言うことが本当かどうかを確認します。
浦地は菫に、自分の計画を阻止するか質問しました。菫は「何もしない」と答えます。
浦地はそれを聞いて、サクラダリセットが成功すると確信しました。

〔9月23日〕
ごみ集めをするケイと美空は、そこに坂上と宇川沙々音がいることに気付きます。
以前ケイは坂上と沙々音と管理局に歯向かい、そのために3人はバラバラにされました。
この再会には菫が関わっていると、ケイは直感します。

ケイたちがいる近くのショッピングモールで大爆発が起きました。
何が起きているのかと不審がったケイは、奉仕クラブの顧問・津島先生に電話して質問します。津島先生は「暴力が暴発している」と答えました。

【承】- サクラダリセット後篇完結のあらすじ2

これにより管理局は名前のないシステムが崩壊したことを知らしめられます。
浦地は大手を振って、能力を消すことができる大義名分を得ました。

…51年前。
咲良田には、3人しか能力者がいませんでした。
1人は未来視の能力を持つ魔女で、あとの2人は魔女のピアノの女先生と、そのご主人です。
ある時、ご主人に病が発覚しました。その人は「特定の記憶を消す能力」を持っています。
女性は「指定したものを失わない」という能力を持っていました。
ご主人に病が発覚した時、魔女は未来を視ました。夫婦に子ができることも知ります。
2人の間に男の子が生まれますが、その男の子が幼い頃、夫婦はある人物によって眠らされ、管理局に眠り続けていました。
咲良田市を出ると「能力の存在を忘れる」のは、夫の方が咲良田の外に能力を向けて発動しており、妻が咲良田の中に能力を発動しているため、能力保持の記憶を忘れないのでした。
(まだるっこしいので先にネタバレさせていただく)
この時、両親を眠りに就かされ、奪われてしまった男の子は浦地でした。浦地が能力を憎むのは、能力のせいで両親を取り上げられたからです。
そして夫妻を眠りに就かせたのは、ロックと解除の能力を持つ、その当時まだ幼かった少年・加賀谷でした。加賀谷のロックの能力で、夫妻は眠る石のようになったのです…。
(これがあとあと大事になってくる)

菫から電話を受けたケイは、『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』フィリップ・K・ディックの本の中に佐々野が撮った写真を入れます。
浦地は能力者の元へ行き、能力をまだ知らなかった頃まで相手の記憶を巻き戻していました。
同時に浦地は絵里を使い、菫の能力を奪います。
浦地はケイを警戒していました。魔女から「浅井ケイこそが希望の光」と聞かされていたからです。
ケイには境界線がなく、咲良田を出ても能力が消えることがないのです。
それを知る浦地は、ケイを最重要人物として警戒します。

〔9月24日〕
菫に指示されたとおり、ケイは『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』の本を、美空に渡しました。
その後、美空は管理局に呼び出され、浦地に能力を知る以前まで記憶を消されます。

ケイは菫に会い、思っていたことを指摘しました。
「君は相麻菫じゃなくなるために、生まれ変わったんだろう」
菫は正解だと答えます。自分は相麻菫によく似たアンドロイド、新たな名前を持たない人物になろうとしたと言いました。死ぬことで、相麻菫というアイデンティティを放棄したのです。
(これにより、浦地と会って質問されても「嘘」と判定されなかった)
浦地は今夜、すべての咲良田の能力者の能力を封じると、菫はケイに告げます。

ケイは咲良田の能力が好きだと思い、浦地の計画を潰そうと決意しました。
眠りから目覚めた美空は、サクラダリセットを施され、17歳の高校3年生なのに病院で15歳と答えます。

ケイは生まれ育った故郷に行き、6年ぶりに実の母と会います。
母親は記憶を操作され、ケイのことを覚えていませんでした。
ケイには恵(めぐみ)という妹ができていました。男の子ができていたら、同じ漢字で「ケイ」と名付けただろうと言います。
(ここで浅井ケイは浅井恵と書くのだと分かる)

【転】- サクラダリセット後篇完結のあらすじ3

「恵みという文字には、深い愛情がある」と名前の由来を聞いたケイは、実の母親と和解する練習だと告げて母に謝りました。
もう一度、母を捨てる決意をしながら、咲良田に戻ったケイは、美空に電話をかけます。

浦地に記憶を消された美空は、ケイの記憶がありませんでした。
「面識がある」と告げ、ケイは美空に本を貸したと言います。
フィリップ・K・ディック『アンドロイドは電気羊の夢を見るか』を指示されるまま手に取った美空は、そこにケイの言う通り、2枚の写真が挟まっていることに気付きました。
「僕を信じて、ついてきてほしい」というケイの指示どおり、橋に行った美空はケイと2人で写真を破り、過去に飛びます。
そこで美空は、ケイと初めて出会った時のことを思い出しました。
(なぜ橋なのかは謎。ケイと美空が初めて会ったのは、学校の屋上)
思い出した美空は、ケイに言われてリセットを行ないます。

〔9月22日〕
17時15分20秒の世界に戻った美空に、ケイは「あさっての夜、咲良田から能力が消える」と告げます。
ケイが咲良田の能力が好きで、たとえば美空が「泣いている人がいたら、そのためにリセットを使う」という優しさが好きだと言い、能力を残したいと言いました。
それは浦地の企みを阻止することで、将来的には咲良田の能力を支配することを意味する重大性を秘めていることも指摘し、「共犯者になってくれ」と頼みます。
美空は、すべて引き受けました。

菫は喫茶店『リトル・フォレスト』への行き先を通行人に聞き、リセットがなされたことを知ります。
リセットが行なわれた以上、「浦地に捕まるとケイの計画の邪魔になる」と考えた菫は、喫茶店に会いに行かずに逃亡しました。
浦地も自分の手帳を見てリセットに気付き、魔女である菫を追いつめます。
ケイは坂上、智樹、美空と4人で滝の写真に入りました。智樹の能力を使い、菫に「5分だけ時間を稼げ。5分で君が見えるルートを用意する」という声を届けます。
折しもその時、菫は屋上に追いつめられて投身自殺を図ろうとしていましたが、浦地に向き直り、質問で時間を稼ごうとしました。浦地のミスを指摘します。
「あなたはまず、私に何者か聞くべきだった」と言い、浦地も「菫がアイデンティティを失うために死んだ」ことを知ります。
その間に滝の過去へ飛んだケイは、菫の能力を坂上にコピーしてもらっていました。
ゴーサインが出て菫は投身自殺を図り、それを下で陽香が受け止めます。
逃走ルートはケイが指示しました。

記憶操作の能力を持つ絵里に近づいたケイは「ギブアップするから助けてください。助けろ」と言います。
絵里はケイについて、カラオケボックスに行きました。そこには仲間の能力者がいます。
ケイはこれから浦地と対決することを告げ、宇川沙々音に、意見交換を聞いてどちらが正しいか判断してくれと頼みました。
浦地も呼び出され、カラオケボックスに行きます。

ケイと浦地は1対1で向かい合いました。しかしケイの椅子の尻部分には穴があいており(陽香が開けたと思われる)、そこから隣室のメンバーに話が伝わります。
ケイは、将来自分が管理局の頂点に立ち、みんなの能力をコントロールして問題がないかチェックし、より幸福な社会を作るための努力をすると宣言しました。

【結】- サクラダリセット後篇完結のあらすじ4

そのうえで、ケイを監視する人間のひとりとして、浦地を指名します。
浦地は簡単に承諾しますが、明らかに嘘をついています。そのえで、浦地はケイを加賀谷に握手させ、能力をロックさせようとしました。
それに対しケイは加賀谷に、能力の使い方を忘れさせます。背後で坂上がコピー能力を駆使し、絵里の「記憶操作」の能力をケイに移していたからです。
隣の部屋に智樹、坂上、絵里、沙々音たちがいることを知り、浦地は管理局の業務を妨害する行為を行なったと怒ります。
沙々音が能力を発動させ、浦地を車に乗せました。
津島先生が運転する車に、ケイと浦地は乗ります。

美空は索引さんと加賀谷に追われ、ビルの階段に追いつめられます。
別の場所では、屋上で浦地とケイが対峙していました。津島先生が見守ります。
ケイは沈没した船を引き合いに出し、救出する話をしました(「カルネアデスの板」というたとえ)。一隻の船が難破し、ひとりの男が板きれにすがりついたのですが、もうひとりすがりつこうとする者がいて、ふたりが掴まると板が沈むため、後からきた者を水死させたという話です。これは緊急避難の例で、殺人罪が適応されるものです。
浦地は机上の空論と一笑に付した後、自分が助かるために他者を犠牲した人間は当然のことをしたのだろうと言います。
ケイは「僕なら、ふたりとも生き残れる道を探します」と答えました。

浦地は、できるわけがないと言いますが、ケイは時間が止まったままの浦地の両親から、能力を取り出せばよいと指摘します。さらに時間を決めて、その能力を保持する人間を交代させればよいのだと言いました。
浦地の心には響きませんが、ケイは浦地を説得しているのではなかったのです。
ケイは智樹の能力を使い、自分の言葉を、浦地の両親をロックさせたために何十年も苦しんでいる、加賀谷に聞かせていたのでした。

加賀谷は8歳の時点でその重責を担い、ずっと苦しんでいました。2人の人間を殺したも同然だからです。
両親を凍結された浦地も苦しみましたが、罪悪感は加賀谷の方が圧倒的に上でした。
ケイが「能力のいちばんの犠牲者は加賀谷さんだ。救われるべきだ」と言い、加賀谷はケイの意見に賛同します。
浦地もケイに協力することにしました。
ケイが差し伸べる手を、浦地は握りませんでした。代わりに自分が大事にしている手帳を託すことで、全面協力を誓います。

菫と美空が話をします。
美空は、菫があこがれだったと話しました。ケイの視線はいつも菫を追っており、うらやましかったと言います。
「私はいつかケイの隣で、あなたのようになります」
そう美空は菫に言いました。

ケイは菫に、これからも助けてほしいと言います。菫はそれに対し、私は誰かと聞きました。
ケイは「ずっと君は、相麻菫だった」と答えます。菫は笑顔を浮かべました。
菫は管理局に保護されて、以後、管理局のよりよい未来のために動くことになります。
美空はケイに、2人(菫と美空)はほどよく敵対しあっているくらいがいいのだと言います(恋のライバルとして認める発言)。

すべてが解決した後。
美空はケイに、坂上に頼んでケイの記憶をすべてコピーしてもらいたいと言います。
「あなたを理解するために、私がリセットで失った記憶も含めて。大好きなあなたをすべて、理解したいんです」
ケイは頷き、セーブを指示しました。
美空はセーブします…。

みんなの感想

ライターの感想

前篇もだったけど、後篇もなかなかにスピーディーに話が展開するので、原作未読の身にはきつい。
終盤に向かうにつれ、誰が何をしているのかが判りにくかった。
カラオケボックスで座席に穴をあけてるの、あの場所は背中じゃなくて尻だった!
そこから触っている姿を想像したら、つい笑ってしまった。
たぶん背中にしたかったんだろうなあ。でも背中だと、少しでもうつむくと穴が見えちゃうから苦肉の策で尻位置にしたんだろうなあ。
意外だったのは、ケイはてっきり菫が好きなのだと思っていたので、美空に告白したのが驚き。
そして菫も未来視により、ケイの隣にいるのが自分ではないと知っていたというくだりは、せつない。

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