「ブラックナイトパレード」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想（1件）

ブラックナイトパレード

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価格・情報の取得：2023-05-28

画像引用元：YouTube / ブラックナイトパレードトレーラー映像

本当のクリスマスの話をしましょう。クリスマスにはよい子のところにだけ赤い服を着たサンタクロースがやってきて、プレゼントをくれる…というだけではありません。本当のクリスマスはもっと公平で、悪い子のところにも黒い服を着たサンタクロースがやってくるのです…。

（映画タイトル）

2022年12月。

22歳の男・日野三春（ひの　みはる）がコンビニの従業員控室で、賞味期限の近い弁当に半額シールを貼っていました。その横で同じバイト仲間の田中皇帝（たなか　カイザー）（以下、「カイザー」表記で）が廃棄予定の弁当を「ゴチになります」と言いながら食べていました。廃棄の食品を勝手に食べてはならないと三春が注意しても、カイザーは聞き入れませんでした。「食べたほうが地球にやさしい」とぬけぬけと言い、あげく「就活でも柔軟性が問われる」と就職活動に腐心している三春に言って笑います。

三春は19年前に事故で父親を亡くしたあと、母親に女手ひとつで育てられました。3年前に練間大学商学部を受験して不合格になり、コンビニ店員のバイトをしながら就職活動を続けていますが、どうもうまくいかないまま気づけばフリーター生活が3年経過していました。

三春がバイトしているのは、ポーソン（PAWSON）練間北口店です。同僚のカイザーは金髪のチャラい男で、左の前歯が1本欠けています。勤務態度は悪く、三春とは対照的でした。へらへら軽薄で要領のいい男です。

その要領のいいカイザーはコンビニ弁当を食べながら、三春に「内定が決まった」と報告しました。ひとつも内定をもらっていない三春は動揺します。しかもカイザーは最近できたという彼女が夜景を見たいからという理由で、可愛い彼女とバイトを早退してしまいました。

三春がぶつぶつ言いながらバイトしていると、店長の吉川輝が顔を出して「君のカバンの上にこれが置かれていた」と、廃棄予定のクリスマスケーキを見せました。三春のカバンの上に置いたのはカイザーで、「持って帰れ」という意味合いなのでしょう。三春がカイザーの仕業だと言いかけると、店長は「カイザーくんのせいにするんじゃない」と注意しました。

勤務を終えた三春は、ゴミ出しをして帰途に就こうとします。それまで三春は遅刻も早退もせず勤務態度も良好でした。しかし廃棄のケーキを見た三春の脳裏に、カイザーの「いい子が褒められるのって、小学生までですから」という言葉がよみがえりました。三春はケーキをカバンに入れて持ち帰ります。

それを、黒いサンタ服を着た男が見ていました。

帰宅した三春が郵便受けを開けると、またもや不採用通知の封筒が届いていました。肩を落とした三春は、アパートのすぐ角のところにホルモン屋台が出ているのを見つけて立ち寄ります。そこでまずビールを注文して屋台の男と話していると、サンタの話題になりました。屋台の男が言うには、悪い子どもには黒いサンタがやってきて、石炭や臓物のプレゼントをすること、もっと悪い子にはムチを与えると話します。「もーっと悪い子には」と男が言いかけると、三春の頭の上に巨大な歯の生えた袋がおり、三春は食べられて気絶しました。男は「まだ説明の途中なのに」と不満顔です。

三春が目覚めると知らないベッドで寝ており、先ほどの屋台の男が説明の続きを話します。もっと悪い子は袋に詰めてさらわれて、黒いサンタとして働かされるのだそうです。

男は三春の顔を見ながら「内定だ」と言いました。黒いサンタとして働くと手取り30万、ボーナスもある好条件らしく三春は心を少し動かされます。

男はクネヒトという黒いサンタクロースで、三春は黒いサンタクロースとして働かないかと誘われました。

好待遇とはいえ拉致されている三春は警戒します。そこに若い男女・北条志乃（ほうじょう　しの）と古平鉄平（こひら　てっぺい）が顔を出しました。三春が空腹だと知ると、料理長をしている鉄平が豚汁とおにぎりを振舞ってくれました。

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