映画:ボーダー 二つの世界

「ボーダー 二つの世界」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(3件)

ボーダー 二つの世界の紹介:「ぼくのエリ 200歳の少女」などで知られる、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィストの短編小説を基にしたスウェーデン映画。イラン系デンマーク人のアリ・アッバシが監督を務めており、第71回カンヌ国際映画祭ある視点部門にてグランプリを受賞した。第91回アカデミー賞においては、メイクアップ&ヘアスタイリング賞にノミネートされた。日本公開は2019年。

あらすじ動画

ボーダー 二つの世界の主な出演者

ティーナ(エヴァ・メランデル)、ヴォーレ(エーロ・ミロノフ)、ローランド(ヨルゲン・トーソン)、ティーナの父(ステーン・ユンググレーン)、アグネータ(アン・ペトレン)

ボーダー 二つの世界のネタバレあらすじ

【起】– ボーダー 二つの世界のあらすじ1

ボーダー 二つの世界のシーン1

画像引用元:YouTube / ボーダー 二つの世界トレーラー映像

主人公のティーナが、草むらでコオロギを手に取って触感を楽しみ、自然に放す場面から物語は始まります。

スウェーデンの港で税関職員として働くティーナには、違法物を持ち込む人間を嗅ぎ分けるという特殊能力がありました。いとも簡単に突き止められる上に高精度で、現場では彼女の能力は重宝されていました。

しかし、ティーナは人とは違う容姿のせいで、孤独と疎外感を抱えていたのです。

ティーナはいつものように到着ゲートに立ち、歩いてくる乗客の中から一人の青年を呼び止めます。

青年からバッグを受け取ったティーナは、中を開けずに同僚の職員に渡して、3~4リットルの蒸留酒だと告げます。青年は自分で購入したものだと言い張りますが、ティーナは未成年が所持するのは違法だと指摘し、密輸の罪で逮捕してもいいのだと厳格に対応します。

酒を没収された青年は、捨て台詞のようにティーナに侮蔑的な言葉を投げつけるのでした。

ティーナは森の奥深くにある自然に囲まれた家で暮らしています。

職場から帰宅すると、柵の中で多頭飼いされている犬たちが、一斉に彼女に向かって吠え始めます。同居しているボーイフレンドのローランドの犬です。

ローランドは品評会に出す犬の飼育に明け暮れており、ほとんど働いていません。ティーナに養われながら我が物顔で振る舞う彼は、酒を飲みながらテレビを観たり、浮気をするような怠惰な日々を過ごしていました。

ティーナはローランドを愛してもいませんでしたが、誰かが家にいてくれることをありがたく思っていました。

裸足で森を散歩するのが日課のティーナは、この日野生のキツネに出会って声をかけます。

帰宅してからローランドと食事をしますが、彼女はパスタをまずそうに食べるのでした。

翌日、ティーナは入国したスーツ姿の若い男性から怪しい匂いを嗅ぎとり、荷物確認をします。

彼女の同僚が検査をおこなって問題なしと判断しますが、ティーナは男性にスマートフォンの提示を求めます。男性のスマートフォンを手にとると、彼女は鼻に近づけて匂いを嗅ぎ、SDカードを取り出しました。

青ざめた男性はSDカードを奪い取り、口に含んで飲み込もうとします。しかし、職員が取り押さえて彼の口からカードを奪い返し、警察に通報するのでした。

持ち場に戻ったティーナは、今度はみすぼらしい身なりの怪しげな男性を呼び止めます。

男性はティーナと風貌がよく似ており、薄笑いを浮かべながら素直にバッグを渡しました。

バッグの中を検査すると、謎の装置がついた金属製の箱が入っていました。一見爆弾のようですが、男性は昆虫の孵卵器だと説明します。

男性に違和感を抱くティーナはさらに嗅覚を研ぎ澄ませますが、法に抵触する所持品はなく、そのまま解放しました。

そしてティーナは、彼に強いシンパシーを抱くのでした。

休日、ティーナは老人ホームに住む認知症の父親を訪ねます。

唯一の家族である父親を大切にしている彼女は、禁じられている煙草をこっそり吸わせてあげたりしていました。

父親はティーナの元で好き勝手に過ごすローランドを快く思っておらず、度々気にかけていましたが、いつも上手くいっていると答えるのでした。

自宅に戻ったティーナは、父親に会いに行っていたとローランドに報告します。しかし、彼は競馬に夢中で話が噛み合いませんでした。

気晴らしに外へ出たティーナのそばに、野生の大きなヘラジカが近づいてきます。鹿は怯える様子もなく、じっと撫でられるのでした。

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みんなの感想(3件)

ライターの感想

リアリズムと寓話が色濃く描写された、これまでに観たことがないようなファンタジー作品でした。ヴォーレと出会い本当の自分を知ったティーナは、本能に目覚めていく過程で激情を発見して成長していきます。トロールと人間の狭間で揺れながらも、他者を傷つけないという真っ当なルールを守ることを選んだ彼女の高潔さには胸を打たれました。ティーナが好感を持てるキャラクターだからこそ、ヴォーレも彼女のような生き方をしていればと思わずにはいられませんでした。幸せそうに赤ん坊を抱くティーナのラストカットからは、今後どちらの世界に属するのかという、いかにも人間らしい思慮を吹き飛ばしてくれるような力強さを感じました。土や水の匂いが漂ってきそうな、北欧の美しい森も見どころです。
  • gkさんの感想

    エスターの赤ちゃんが無事に戻ってきたのかが気になって仕方ありません

  • 永遠のライバルさんの感想

    私もgk様と同じでエスターの赤ちゃんが無事に戻ったかどうかが気になってしまい面白い作品で好きなんですがモヤモヤがずっと残っています

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