映画:ミートザフィーブルズ怒りのヒポポタマス

「ミートザフィーブルズ怒りのヒポポタマス」のネタバレあらすじと結末

ミート・ザ・フィーブルズ/怒りのヒポポタマスの紹介:「ロード・オブ・ザ・リング 王の帰還」でアカデミー賞を受賞したピーター・ジャクソン監督が、監督デビュー当時に製作していた「スプラッタ3部作」の2作目。人間の登場しない、擬人化された可愛らしい動物の人形が主役の映画だが、その人形たちがエログロスプラッタの限りを尽くす、ミュージカル仕立ての怪作。

あらすじ動画

ミートザフィーブルズ怒りのヒポポタマスの主な出演者

ハイジ(ダニー・マルヘロン)、サマンサ(ドナ・アカーステン)、ブレッチ(ピーター・ヴィア=ジョーンズ)、トレバー(ブライアン・サージェント)、アーサー(ピーター・ヴィア=ジョーンズ)、セバスチャン(スチュアート・デヴァニー)、ロバート(マーク・ハドロウ)

ミートザフィーブルズ怒りのヒポポタマスのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ミートザフィーブルズ怒りのヒポポタマスのあらすじ1

ミートザフィーブルズ怒りのヒポポタマスのシーン1 専用の劇場で、ミュージカルやトークショー、奇術など、様々なエンターテイメントを提供している、フィーブルズ劇団。そんな華やかな世界に憧れて、今日も田舎町からハリネズミの青年・ロバートが、フィーブルズ劇団の一員となるため楽屋にやって来ていました。ロバートは、同じく新しく劇団に加入したばかりの、清楚なプードルの雌犬・ルシールに心を奪われます。フィーブルズ劇団の「顔」であるミュージカルのスター、ピンク色をした巨体のカバ・ハイジは、一座のオーナーであり座長でもある、セイウチのブレッチの愛人でもありました。しかしブレッチは日に日に巨体化していくハイジに嫌気が差していて、その心は小柄なシャム猫のサマンサに移っていました。ブレッチはサマンサをハイジに代わる劇団のスターにしようともくろんでおり、サマンサ自身もハイジを蹴落とし成りあがろうという野心に満ちていました。

【承】- ミートザフィーブルズ怒りのヒポポタマスのあらすじ2

ミートザフィーブルズ怒りのヒポポタマスのシーン2 フィーブルズ劇団の出演者たちは、一見華やかな世界に生きているかのようでしたが、裏に回れば一癖も二癖もあるようなクセ者揃いでした。ショーの総合司会を務める人気者のウサギのハリーは、モテモテのプレイボーイで、楽屋に女を連れ込んではSEXに明け暮れていました。しかしある日体調が思わしくなく医者の診断を受けたところ、エイズの疑いがあるというショッキングな言葉を聞いてしまいます。ナイフ投げの曲芸をするカエルは、ベトナム戦争に行った後遺症でヤク中になっており、一座のマネージャーであり、裏ではヤクの売人もしているドブネズミのトレバーにクスリをねだりますが、金が足りないと撥ねつけられてしまいます。ゾウのシドは根は真面目なのですが女グセが悪く、雌のニワトリに、「ゾウのような長い鼻を持つニワトリの子供」の認知を迫られていました。そんな華やかな芸能界の裏側をスクープしようと、今日もゴシップ専門誌の記者であるハエが、いいネタはないかと楽屋をブンブンと五月蝿く飛び回っていました。

【転】- ミートザフィーブルズ怒りのヒポポタマスのあらすじ3

ミートザフィーブルズ怒りのヒポポタマスのシーン3 そんな舞台裏では混乱渦巻く最中、ハイジはサマンサやトレバーに体型をバカにされ、ジョギングなどで痩せようと努力しますが、リバウンドでケーキを大量に平らげてしまいます。一方ロバートは、愛しいルシールが映画への出演をエサにするトレバーの策略で、トレバーに言い寄られる現場を目撃、ショックを受けます。その頃、トレバーと共に裏社会にも通じているブレッチは、大口の麻薬取引をしていましたが、手にしたブツが偽者と判り、取引相手の元へと突撃していきます。巨大なクモやクジラの攻撃をなんとか退けて劇場に戻ったブレッチに、フィーブルズ劇場をTVで生中継しようという話が持ちかけられます。TVで放送されるようになれば、収益増は間違いなし。ブレッチは毒舌の舞台監督・狼のセバスチャンに、次の公演はなんとしても成功させるようにとゲキを入れるのでした。

【結】- ミートザフィーブルズ怒りのヒポポタマスのあらすじ4

ミートザフィーブルズ怒りのヒポポタマスのシーン2 TV放送のある公演の当日、ブレッチの元に出番を終えた下着姿のハイジが現れ、ブレッチを誘惑します。ブレッチはこの誘いを撥ね付け、お前が主役なのは今夜までだ、次からはサマンサが新しいスターになると本音を告げてしまいます。ショックを受けたハイジはブレッチの持っていたショットガンを口にくわえ、自殺を図ります。そこにサマンサが通りかかり、安全装置がかかってるわよとすまし顔で言い、立ち去ろうとします。ここでブチ切れたハイジは、サマンサにショットガンの銃弾をお見舞いします。楽屋では大事なショーのオープニングで、体調不良からステージにゲロをぶちまけた司会のハリーが床に臥せっていましたが、医者から電話で「エイズは間違いだった、ただの腹下しだ」と告げられ、「明日からまたヤリまくるぜ!」と立ち上がったところで、顔面を銃弾で破壊されます。サマンサを殺したハイジがキレてしまい、楽屋で無差別乱射を始めていたのでした。ロバートはルシールを銃弾から救い、誤解は解け、二人は結ばれます。楽屋でショットガンを乱射していたハイジは勢いそのままにTV放送中のステージに上がり、出演者・観客見境なしに銃弾の雨を降らせます。最後に命乞いをするブレッチの口に弾を撃ち込んだところで、ハイジはやっと銃を降ろします。虐殺を免れた劇場の老脚本家が、「(劇団のスターである)あなたを尊敬していますが、警察を呼ばなければなりません」と告げます。ハイジは脚本家に言います。「わかったわ。最後にひとつだけお願い。1曲、歌わせて・・・」ハイジの代表曲「ガーデン・オブ・ラブ」の美しい歌声が、無数の死体が転がるステージと客席に響き渡っていました。

みんなの感想

ライターの感想

「エログロスプラッタ人形劇」という、映画史上でも稀に見るジャンルの映画を作り上げた、ピーター・ジャクソンの手腕にただただ感動するしかない、怪作であり快作です。めちゃくちゃ下品なセサミストリート、とでも表現すればいいでしょうか。あらすじには書ききれませんでしたが、劇場の裏でSM裏ビデオを作っていたり、小さな生き物は大きな樽の下敷きになって潰されたりブレッチのエサになったり、容赦なしの描写が続出します。白眉は、ウサギのハリーのゲロから始まったショーを立て直すべく、毒舌演出家自ら舞台に立って歌い上げる楽曲「ソドミー」。初のTV放送というひのき舞台で、「肛門愛」を高らかに独唱。このキャラクターも、この映画を作った人々も、どうかしているとしか思えません。あげくの果てにクライマックスは、人形にわざわざ弾着を仕込んでの、大虐殺劇。しかし、最初は40分程度の短編を作るつもりが、登場人物(人形や着ぐるみですが)に愛着が湧き、長編映画に仕上げたというピージャクの愛情が、「アメリカン・グラフィティ」を思わせるようなエンディングの「登場人物のその後」にも現れています。でも良く考えてみると、この「擬人化された動物の人形劇」を製作した経験が、のちに「ロード・オブ・ザ・リング」「キングコング」で、トロールやオーク、バルログや恐竜など、架空の生物をあんなにも生き生きと描き出した手腕に繋がっているのではないかと、密かに思っています。それは、考え過ぎかもしれませんが・・・

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