映画:幕間

「幕間」のネタバレあらすじと結末

幕間の紹介:1924年のフランス制作のサイレント映画。スウェーデンバレエ団の公演『本日休演』の幕間に上映された実験的な映画で、特別なストーリーはなく、モンタージュ技術を駆使して制作された映像作品である。監督はシュルレアリスムの影響下にあったルネ・クレール。音楽を担当したエリック・サティは、数名の芸術家らと共に劇中にも登場する。

あらすじ動画

幕間の主な出演者

(ジャン・ボルラン)、 (インゲ・フリス)、 (マン・レイ)、 (エリック・サティ) 、(マルセル・デュシャン)

幕間のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- 幕間のあらすじ1

一台の砲台を挟んで、初老の紳士と中肉の若い男が何やら討論をしています。その砲台から鉄砲玉が発射され、映画がスタートします。

踊るバレリーナを下から覗いたアングルの映像が流れてきます。日頃はチュチュに隠れている下着がチラリ、チラリ。
一方で、男2人が向かうチェス盤には、フランスの街並みが投影され、紙で作られた船のようなものが、ふわふわと空を飛ぶ合成映像も流れます。
映像は再び、美しく踊るバレリーナの足元を映しだしました。ところがバレリーナの正体は、ひげもじゃのおじさん。がっかり…と思いきや、今度は美人なバレリーナと映像がすり替わります。

【承】- 幕間のあらすじ2

猟師らしき青年が、浮遊する的を銃で狙っています。しかし的は水に弾かれたり、何重にもなったりしてなかなか狙いが定められません。ようやく青年が引き金を引きます。撃たれた的は鳩に姿を変え、青年の頭に止まりました。
今度はスーツ姿の男が登場し、青年を銃で撃ち落とします。その弾丸は、眩しい日の光に変わりました。

場面が大きく変わります。
誰かの葬儀が行われ、参列者は悲しみに暮れていました。霊柩馬車を引くのは、馬ではなく何故かラクダです。霊柩ラクダ車というところでしょうか…。
霊柩ラクダ車の後には葬列ができ、これまた何故か、参列者たちはスキップで進みました。スキップのステップとバレリーナがジャンプする映像が交錯していきます。

【転】- 幕間のあらすじ3

そうこうしているうちに、霊柩ラクダ車と参列者たちは広場へ辿り着きます。ところがラクダと荷車を繋いでいたロープが外れ、柩を乗せた荷車だけが、ひとりでに進んでしまいました。参列者は慌てて柩を追いかけ始めます。
しかし荷車はどんどん加速していき、参列者たちが全力疾走で追いかけても追いつくことができません。荷車は坂道をくだり、スピードを増していきます。その速さを表現するように、道路を走る車窓のアングル、動くジェットコースターのアングルの映像が交錯します。

【結】- 幕間のあらすじ4

やがて荷車から柩が転がり落ち、荷車はどこかへ消えていきました。やっと柩に追いついた参列者たちは、心配そうな表情で柩を見つめます。すると柩はカタカタと動き始めて蓋が空き、中からタキシード姿の生きた男が現れました。男は魔法使いらしく、男に杖を振りかざされた参列者が、1人ずつ消えてしまいます。最後に男は自分をも消しました。

映画の終わりを知らせる“FIN”と書かれた幕が登場します。これで終わるかと思わせておいて、男が幕を破って飛び出しました。転んだ男が頭を蹴り飛ばされると、また幕の方へ戻ります。(幕から飛び出た際の逆再生映像です)
これで本当の”FIN”です。

みんなの感想

ライターの感想

この作品においては、文字に起こすことがタブーなのかもしれません。あらすじなどなく、文字で理解する作品ではないので。しかし、感想を書かずにはいられない衝動に駆られました。100年近く前にここまでの映像技術があったことに驚嘆したのです。終盤のジェットコースターのアングルや、走るシーンの疾走感なんて現代の映像に引けを取りません。素晴らしい…。そしてサティやデュシャンなどの芸術家たちも登場するなんて、すごすぎます。
今観ても前衛的なのに、当時ではどれほどエキセントリックだったことでしょうか。ぜひ多くの方に、映像として見て欲しいです。百聞は一見に如かず。今作の奇特さが一目瞭然となるのではないでしょうか。

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