映画:鴨川ホルモー

「鴨川ホルモー」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(3件)

【承】– 鴨川ホルモーのあらすじ2

「武装せよ」=「ドゥ・フギュルウ」「突撃!」=「アギュリッピ」「つぶせ!」=「ゲロンチョリー」「負けるな、頑張れー!」=「カイマー シュル・ダイホーテェ! グェゲボー」

…大の大人が皆声を揃えて、振り付けありで同じ言語を叫ぶのを、安倍たちはぽかんとしながら見守ります。

変なことをしているという自覚を抱きながらも、「オニを見たい」という好奇心から、誰もやめることなく安倍たちは日々、オニ語習得に努めました。

光陰、矢のごとし。

12月8日、「吉田代替りの儀」が取り行われます。この儀式をもって新入生たちもオニに認められるわけですが、儀式の一部に伝統の舞いがあって、それは女人禁制でした。

境内に入った安倍たちに、「上回生3枚、一回生4枚」という声がかかります(注:衣服を脱ぐ枚数なのだが映画では明らかにされず)。

その声と共に手拍子を鳴らし、上回生たちはCMソング『レナウン娘』を歌いながら、服を脱いで踊ります。

♪ドライブウェイに春が来りゃ イェ・イェ・イェ イェイイェイ

ドライブウェイに春が来りゃ イェ・イェ・イェ イェイイェイ いいわぁ

レエナウーン、レナウン、レナウン、レナウン娘が

オシャレでシックなレナウン娘が

わんさか わんさか わんさか わんさか

イェイ イェイ イェイ イェーイ♪

最初は呆気にとられた安倍や芦屋も、菅原に「それでも日本男児か」と促されて服を脱ぎながら踊り始めました。夏、秋、冬と4番まで歌う頃には男性陣は皆全裸になり、股間は觔斗雲(きんとうん)みたいなマークで隠されています。

複数のトランクスが空を舞い、一同が踊り終わると「神々は喜んでおられる。我々の酔狂は認められた」と菅原が言いました。あと32秒後に女性陣が到着するというので、皆急いで服を着ますが、予定より到着が早く京子の悲鳴が聞こえます。

そして、その時から一回生にもオニが見え始めました。オニは身長20cmほどの高さの、茶巾絞り(蒸したり茹でたりした材料を布巾に包んで絞り、絞り目をつけたもの)の顔に福耳がついた二足歩行の小人です。

そのオニが何百という単位で、安倍たちを囲んでいました。

…二回生に進学した頃には、安倍たちもオニの使い手としてだいぶ慣れてきました。高村は髪の毛を伸ばして長髪にしています。

いよいよ初陣となる「第500回間ホルモー」が行なわれることになりました。名称が長いということで、居酒屋『べろべろばあ』の店長(実は京大青竜会のOB)が「鴨川ホルモー」と名付けます。

初陣は「六月三日亥の刻(午後10時前後) 立命館衣笠キャンパスニテ」というお触れがメールで流れました。OBに向けてネット中継もされており、解説者・笑福亭鶴光と司会者・澤武博之が中継します。

京大青竜会は10連敗中でした。

ホルモーは1チーム10名で構成され、各人100匹のオニを使って戦います。オニは攻撃されると顔の絞りの部分がへこんでいき、完全にへこむと消滅しますが、その前にレーズンを与えると回復します。

攻撃部隊と(レーズン)補給部隊の編成は自由ですが、おおむね女性陣が補給部隊を務めます。「オニの全滅」あるいは「使い手の降参」によって勝敗が決まります。

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