映画:DESTINY鎌倉ものがたり

「DESTINY鎌倉ものがたり」のネタバレあらすじと結末

DESTINY 鎌倉ものがたりの紹介:2017年12月9日公開の日本映画。山崎貴監督が『ALWAYS 三丁目の夕日』シリーズに引き続き、西岸良平の人気コミックを実写映画化したファンタジー。愛する妻の命を取り戻すため、たったひとりで黄泉の国へ向かったミステリー作家の冒険がVFXを駆使して描かれる。堺雅人が多趣味でユニークなミステリー作家を、その妻を高畑充希がキュートに演じる。

あらすじ動画

DESTINY鎌倉ものがたりの主な出演者

一色正和(堺雅人)、一色正和〔少年時代〕(生駒星汰)、一色亜紀子(高畑充希)、本田(堤真一)、魔物本田〔小〕(水無月サリー)、魔物本田〔中〕(山本勧)、魔物本田〔大〕(村上和成)、死神(安藤サクラ)、貧乏神(田中泯)、キン(中村玉緒)、本田里子(市川実日子)、本田浩子(粟野咲莉)、ヒロシ(ムロツヨシ)、稲荷刑事(要潤)、川原刑事(大倉孝二)、恐山刑事(神戸浩)、大仏署長(國村隼)、天頭鬼(古田新太・声、櫻井章喜・体)、一色絵美子(鶴田真由)、小料理屋女将(薬師丸ひろ子)、瀬戸優子(吉行和子)、優子の旦那(橋爪功)、甲滝五四朗&一色宏太郎(三浦友和)、金満麗子(瀬戸たかの)、金満和夫(木下ほうか)、恵子(池谷のぶえ)、恵子の息子(小山春朋)、偽亜紀子の亭主(中村靖日)、偽亜紀子の子供(後藤由依良)、大家(稲川実代子)、駅員(飯田基祐)、赤い手の魔物(中台あきお)、豚頭鬼(神原哲)、象頭鬼(村上和成)

DESTINY鎌倉ものがたりのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①バイトで原稿を取りに行った亜紀子は作家・一色正和と出会い、互いに一目惚れし結婚、亜紀子は鎌倉に住むことになる。鎌倉は人間以外にも魔物や妖怪がごろごろいる、ふしぎな町だった。編集者・本田が妻子を残して他界、未練がある本田は魔物に転生して現世に留まる。 ②身体が消えたことで、亜紀子は黄泉の国へ。昔から亜紀子を気に入る天頭鬼の仕業だった。亜紀子を取り戻しに正和は黄泉の国へ行き、亜紀子が親切にした貧乏神の茶碗に助けられふたりは現世に戻った。

【起】- DESTINY鎌倉ものがたりのあらすじ1

新婚旅行から戻ってきた一色正和と妻・亜紀子は、幸福の絶頂にありました。
帰りの車中、クラシックカーに乗る正和は「僕は信じられないくらい幸せだ」と洩らし、亜紀子は「もう1回言って」とせがみます。
ふたりが乗った車は、神奈川県の鎌倉の古風な屋敷に着きました。そこが、正和の家です。
屋敷を前にした亜紀子は「これからは先生と家族なんだなあ」と噛みしめていました。
正和は作家なので、「先生」と亜紀子から呼ばれています。

正和は二流作家でした。原稿の締め切りに追われると、現実逃避したくなります。
15歳離れた亜紀子とのなれそめは、しごくありきたりなものでした。
バイトで原稿を取りにきた亜紀子と、原稿を渡す正和は、互いにひとめぼれをしたのです。
亜紀子と正和の双方を知る古参の男性編集者・本田は、原稿を取りに来てふたりの結婚をからかいました。
そのくせ、正和が鉄道模型をいじっているのを見ると「もうすぐですね」と正和に言います。
亜紀子は、正和が現実逃避のために遊んでいるのかと思っていましたが、正和が鉄道模型をいじり始めると、完成が近いという意味でした。
本田と正和の付き合いの長さが分かり、亜紀子は少しジェラシーを感じます。

原稿を受け取って帰宅する本田を見送った亜紀子は、河童が庭を横切ったのを見て仰天しました。
ところが正和は、別段おどろきもしません。
「ただの河童だろ」「そりゃあ、ここは鎌倉だもの。何千年もの妖気がただよっていて当たり前だ」
それを聞いた亜紀子は、ひとりでトイレに行くのも怖がりました。正和に扉の外で待ってもらいます。

正和が出かけることになりました。亜紀子は留守番が怖いと思います。
正和は「納戸(北側の物置部屋)には絶対に入るな」と何度も念押しし、出かけていきました。しかし物音がしたので、亜紀子は入ります。
中には、正和の趣味の鉄道模型やプラモデルが、わんさか積まれていました。「これはちょっとヒキますね」と亜紀子はあきれます。
正和のコレクションだけでなく、納戸には古いものがたくさんしまわれていました。
手近にあったかけ軸を手に取った亜紀子は、上から落ちてきた原稿用紙を拾います。
その際、ミイラみたいなものまで見つけました。
すぐそばに年配の女性・キンがいるのを見て、亜紀子は悲鳴をあげてしまいます。

キンは正和の祖父の時代からいる、お手伝いさんでした。
自称「85歳」なのだそうですが、いっぽうで、日露戦争で夫を亡くしたとも言っており、本当の年齢はゆうに100歳を超えている可能性があるそうです。
帰宅した正和は、天皇賞のダイキャスト(金型)を9万円で購入しており、亜紀子は一色家が貧乏な理由を察しました。
正和が持っているキーホルダーの牙も高価なものなのかと、亜紀子は問い詰めます。
正和は「生まれた時、手に握っていた」と答えますが、亜紀子は信じませんでした。
(キーホルダーの牙、大事。覚えておいて!)

納戸にあった原稿のことを思い出した亜紀子は、正和にそれを渡します。
正和はそれを見て、おおいに驚きました。
その作品はマニアのあいだでは有名な幻想作家・甲滝五四朗(こうたき いつしろう)の未発表原稿『反魂綺譚(はんごんきたん)』でした。しかも、未完に終わっています。
正和は「絶筆じゃないか」と言うと、黙りこみました。

お手伝いのキンを江ノ電に見送った正和と亜紀子は、帰り道に縁日を見かけます。
亜紀子は寄り道をしたがりますが、正和はしぶりました。それでもいずれ分かるであろうと、正和は亜紀子に手を引かれ、ついていきます。
亜紀子がコスプレだと思っていたものは、本物の魔物でした。
正和は亜紀子を怖がらせない程度に「魔物たちの祭り、夜市(よいち)だ」と説明します。

瀬戸優子という女性と会った正和は、亜紀子を妻だと紹介しました。
優子は「魔物専門のものだけは、気をつけて。それさえなければ、ここはお買い得だ」と言って去ります。
亜紀子は松茸がひと山300円と聞き、買いました。店主が忍び笑いをしつつ、袋に入れます。

正和は「怖がるな」と断ったうえで、亜紀子に説明をしました。
夜市で会った優子は、昨年亡くなった故人でした。優子もそれを認めます。
優子は「うちに寝たきりの主人がいるので、死神に頼んで『幽霊申請』をしてもらった」と言いました。死神局に申請をし、認められれば、しばらくのあいだ現世に留まり、生命エネルギーを供給してもらえるそうです。
幽霊が実体化していると聞き、驚いた亜紀子ですが、少しずつこの「不思議な鎌倉」に慣れてきました。
帰り道、亜紀子は「もし私が先に死んだら、幽霊になるからね」と言いますが、正和は年齢の順からして、自分の方が先に死ぬだろうと答えます。

翌日。
購入した松茸で、亜紀子は味噌汁を作りました。
正和は「松茸といえば土瓶蒸しか網焼きじゃないか」とぼやきますが、味噌汁も案外いけました。
しかしそれを口にした直後に正和が倒れ、口からエクトプラズム(魂みたいなモヤモヤした塊)を出すのを見て、亜紀子は慌てます。
キンが見て「魔界松茸」と指摘し、エクトプラズムを正和の体内に戻しました。
臨死体験をした正和はというと、「面白かったー」と楽しそうでした。
亜紀子も味見の時に口にしているので、しばらくのあいだマスクをつけ、エクトプラズムが出ないように気をつけます。

鎌倉署の稲荷という掲示が、正和を訪ねてきました。
亜紀子は慌てますが、正和は「いつものこと」と言います。
正和は地元の心霊捜査課の顧問でした。
大仏(だいぶつ)署長に会いに行った正和は、事件の内容を聞きます。

被害者は金満(かねみつ)麗子という女性です。凶器は灰皿で、後頭部を強く殴られていました。
恐山刑事が被害者の霊を呼び出す「降霊捜査」をしますが、犯人については「わからなーい。うしろからやられたのー」という答えです。

資産家の麗子は最近では投資で損をしており、麗子の財産が減って困る人…ということで、別居している夫・金満和夫の存在が浮上しました。
ところが犯行当夜、夫にはアリバイがありました。夜の7時ごろから1時間ほど席を外し、2階へあがったものの、その日は同居する女性・恵子と一緒にいたそうです。

【承】- DESTINY鎌倉ものがたりのあらすじ2

和夫の部屋を見た正和は、すぐそばを江ノ電が走っているのを見つけました。
試しに通過する江ノ電に2階から飛び乗ると、電車の上に乗ることができます。
和夫はこの方法で妻・麗子を殺害し、戻ってきたのでした。
和夫は逮捕され、正和は事件解決に貢献したのだと、亜紀子に自慢します。

事件解決の新聞記事を見せて自慢した正和は、自分の親の話をしようとして、口をつぐみました。亜紀子は、正和が家族の件で何か隠していると感じます。
追及した亜紀子に、正和は怒りました。正和はすぐなだめますが、亜紀子は涙ぐみながら台所に立ちます。

小料理屋『静』の女将の店へ行った正和は、久しぶりだと言われました。恋愛、結婚などで、めっきり小料理屋へも顔を出さなくなっていたのです。
女将の店も不景気なので、最近では人間だけでなく魔物の人たちも利用していました。女将は「企業努力しないと」と、すました顔で言います。

帰り道、正和は先日の幽霊(実体化しているが)・瀬戸優子の夫が他界し、葬儀が営まれているのを見ました。
忌中と書かれた屋敷から、優子につきそわれて夫と、女性の死神が同行しているのを見ます。
見られていると知って、死神は驚きました。死神の姿が見えるのは、死に近い場所にある人なのだそうです。
「あるいは最近死にかけたか」と言われ、正和は納得しました。魔界松茸事件で、幽体離脱仕掛けたからだと思います。

死者の霊は、江ノ電であの世に行くのだそうです。
1日1便、丑の刻になると幻の駅が現れて、黄泉の国行きの片道列車が走っていると聞いた正和は、妻の亜紀子にもそれを見せようと考えました。
急いで帰宅した正和は亜紀子を誘い、丑の刻に現れた幻の駅『現世駅』を見守ります。
やってきた電車は一両編成で、昭和55年に廃止されたタンコロ列車でした。正和は興奮します。
優子と夫は仲良く乗り込み、去っていきました。
その姿を見ながら、正和は秘密にしていた、我が家の恥とでもいうべき悩みを話します…。

…正和の家系は代々、学者一族でした。納戸にいろんなものが詰め込まれているのは、学術研究の資料です。
正和の父も大学教授をしており、時々調査旅行で留守をしていました。
幼かった正和は、母の絵美子が父の留守の時、決まってどこかへ出かけることに気づきます。
ある日正和が母のあとをついていくと、母はヒゲをたくわえた男性・甲滝五四朗の家へ、弁当を差し入れに行っていました。
大人になった正和が調べると、甲滝はマイナーな作家ではあるものの、幻想的な作品を描く人物です。
正和は母の浮気を疑っていました。本当に好きだった男性・甲滝と別れて父と結婚したものの、その後も甲滝とは通じており、自分は甲滝とのあいだの子ではないかと考えていました…。

正和の複雑な心中を思いやった亜紀子は、「その話は忘れましょ。私、いい奥さんになりますから」とさとしました。

本田に病気が発覚します。しかも、余命は「もってあと1か月」だそうです。
本田には妻・里子とまだ幼い娘・浩子がいました。本田は正和に、自分亡きあとの妻子のことを頼むと言います。
正和は先日聞きかじった「幽霊申請」の話をし、死神が来たら交渉をしろとアドバイスしますが、本田は半信半疑でした。

亜紀子はキンに、正和の好物料理「焼いたエボダイを冷やしたもの」を教わります。
しかし料理は失敗してしまいました。
正和の原稿もキャンセルになり、悪いことが重なります。
何かの気配を感じたキンは、「坊ちゃま、悪いものを連れてきましたね」と言うと武装し、竹刀で天井を叩きました。
何かが落ちてきます。

落ちてきたのは「貧乏神」でした。貧乏神が一色家に取り憑いていたために、災難が降りかかったのです。
どこからついてきたのかと正和が聞きますが、貧乏神は「守秘義務じゃ」と答えつつも、「『先生』と呼ばれていたからついてきたら、たいしたことない」と文句を言いました。
その発言で、先日の殺人事件・資産家の金満家の屋敷に貧乏神が憑いており、そこから正和に取り憑いたのだと明らかになります。
正和はすぐにも追い出そうとしますが、亜紀子が「でも外、寒いよ」と言い、貧乏神をしばらく置いておこうと言いました。「腐っても神様」というのが、亜紀子の言い分です。

亜紀子は夕食も、貧乏神の分を作ります。
飯が盛られた茶碗をしげしげと眺めた貧乏神は、「綺麗な茶碗だ」と言いますが、亜紀子は「それ100均(100円均一)のだよ」とけろっとした顔で答えました。
食事の最中、貧乏神が唐突に泣き始めました。
「神になって800余年、こんなに優しくしてもらったのは初めてやけえ」
泣き出した貧乏神に、亜紀子ももらい泣きするのを、正和だけがあきれ顔で見ていました。

鎌倉中央病院へ見舞いに行った正和は、想像よりもはるかに早く本田が亡くなったと知ります。
本田の元に死神が来ているのを見た正和は、交渉を開始しました。しかしあっけなく断られます。
最近似たようなケースでの申請が多すぎて死神局が財務的に破綻しており、「もし現世に留まりたいならば、生命エネルギーを身近な者から『自前で』供給してもらえ」とのことでした。つまり、生者からエネルギーをもらうという意味ですが、それは生者の寿命を縮めることでもあります。
本田が正和をちらっと見ますが、正和は断りました。なにせ新婚です。
見かねた死神が、裏技を教えました。
今の記憶を保ったまま魔物に転生するという「魔界転生コース」というものもあるそうです。本田はそれに飛びつきました。

【転】- DESTINY鎌倉ものがたりのあらすじ3

本田は…みどりのアマガエルのような姿になりました。
死神が「あまりお勧めできませんけどね」と漏らしていた理由が分かります。そんな姿では、父親だ、夫だと妻子に名乗りをあげられないからです。
夫を亡くした里子と浩子は、たちまち生活に困っていました。家賃を大家に催促されています。
本田は自宅の郵便受けに一筆そえ、現金と共に入れました。「生前の本田に世話になった者」と書きますが、妻の里子は、字が夫に酷似していると首をひねります。

亜紀子は貧乏神と、すっかり意気投合していました。鳩サブレーをお茶うけにし、縁側でのんびり茶をすすっています。
亜紀子は貧乏神が背負っている袋の中身を見たがり、貧乏神は袋を解いて中身を見せました。束ねた縄、おたま、何かの小物、茶碗などが入っています。
茶碗が骨董品なので、亜紀子は「これ、いい!」と褒めました。すると貧乏神は茶碗を亜紀子にやると言います。
貧乏神は、お世話になっている亜紀子に何かをあげたいと考えていました。しかし亜紀子は申し訳ないと言います。

思いついた亜紀子は、先日貧乏神が「綺麗」といった100均の茶碗と、貧乏神の茶碗とを「取り換えっこ」する提案をしました。貧乏神も喜びます。
交換した直後、貧乏神のところへ巻紙が届きました。そこには、次に取り憑く相手の候補リストが載っているそうです。
貧乏神は「わしのような身の上の者には、ここは毒じゃ」と言って、去っていきました。亜紀子は寂しく思います。
しかし戻ってきた正和は、貧乏神が去ったと知り喜びました。

居酒屋『静』に呼び出された正和は、カエルみたいな本田と話をします。
本田は現世でいいバイトを見つけたと報告しました。(すぐ後に出てくる。遊園地で風船を配るバイト)
本田は「里子と浩子を託せる相手がいれば」と、妻の再婚相手のことを考えながらも、まだまだ未練があるらしく、想像すると竜のように変化し、腕などパンパンに張ります。
怒りのコントロールができていないのだと、女将が指摘しました。

貧乏神が去って、早速、正和に原稿の依頼が舞い込みました。
締め切りが2日後ということで、知らせに走った亜紀子は、途中の階段で魔物に足を取られて転倒します。
先を急いだ亜紀子は、居酒屋の店先にいる正和に原稿依頼のことを話し、締め切りの速さに慌てた正和は、急いで先に帰宅しました。
帰り道、亜紀子は自分の結婚指輪がないことに気づき、転倒したところで探します。
(本当はこの時、亜紀子は実体を失っている。そのために指輪がない)
帰宅した亜紀子は、違和感があることを正和に告げたいのですが、正和は原稿で精一杯で、亜紀子は遠慮します。

本田の妻子・里子と浩子が、里子の同僚男性・ヒロシと遊園地でデートしました。
風船配りのバイトをしつつ、本田は気が気ではありません。
その時、亜紀子によく似た女性を、本田は遊園地で見かけました。別の男性、子どもと歩いています。
気になった本田ですが、娘の浩子が風船をもらいに来たので、本田は風船を全部渡しました。喜んだ浩子がカエル姿の本田にハグをしたので、本田は夢心地になります。

本田は正和に、こないだの日曜に「亜紀子をゼズニーランドで見かけた」と言いますが、本田はその日は家にいたと答えました。
(これ、あとで大事になる)
妻の里子を送ってきたヒロシがひとりきりになったところで、本田はカエルの姿で(怒っているのでドラゴンに近い姿で)詰め寄ります。
ヒロシは現在、里子とは「ただの同僚」でした。しかしヒロシは、いつか里子と結婚したいと思っていると、毅然として言い放ちます。
怒った本田は「食い殺す」と言いますが、ヒロシはそれでもかまわないと言いました。
駆け付けた正和は、本田がヒロシの本気を試すために、悪者になったのだと気付きます。

本田と共に再び居酒屋に戻った正和は、咳をしたことで女将から「何かが取り憑いているみたい。障(さわ)りが出ている」と言われます。
幽霊の可能性が高いらしく、女将は『退魔』のお札を貸してくれました。玄関に貼っておけば、幽霊が入ってこられないそうです。

帰宅した正和は、早速扉に貼り付けました。直後、亜紀子が帰宅しますが、お札のために入れません。
「お前、霊体なのか」と聞くと、亜紀子は認めました。やっぱりそうなのかと亜紀子自身も思います。
さらに遅れて死神がやってきました。亜紀子が亡くなっていることを死神も言います。
ただし「身体が見つからない状態」でした。霊体になっているものの、遺体がないために死神局としても対処のしようがなかったそうです。
死神は「亜紀子の進退を決めるまで、正和から生命エネルギーを抜いていた」と言いました。正和の咳は、そのためでした。
自分のために正和の寿命を縮めたくない亜紀子は、黄泉の国へ行く決断をします。

倒れた正和に置き手紙をして去った亜紀子ですが、起きた正和が追いついて、「寿命が短くなったって、亜紀子と一緒にいたい」と言います。
それでも亜紀子は、黄泉の国へ行く決断をひるがえしませんでした。死神と共に、黄泉の国へ行きます。

翌朝。
納得できない正和は、亜紀子の身体を探すため階段付近を探しまわります。
正和は悔やんでいました。結婚したものの仕事にかまけて、ろくに妻の亜紀子を構ってやれなかったと嘆きます。
亜紀子は道中、ずっと正和との思い出を話していたと、死神が告げました。
「幸せだったんじゃないかなあ」と言いながらも、死神は「あんなに寿命も残っているのにね」と、気になることを洩らします。
詰め寄った正和に死神は「身体が見つからないから、どうしようもないのだ」と言いました。
やはり覆せないのかと落胆した正和は、橋から落ちての自殺も考えますが、死神に「自殺するとその場所に縛り付けられますよ(地縛霊)」と言われ、留まります。

【結】- DESTINY鎌倉ものがたりのあらすじ4

本田が「ゼズニーランド」のことに触れていたことを思い出した正和は、心霊捜査課にも協力を仰ぎました。稲荷刑事と、川原刑事の手を借ります。
稲荷刑事は先祖代々キツネの血を引いており川原刑事は河童の血を引いています。
稲荷刑事の嗅覚を頼りに亜紀子を探すと、亜紀子の身体が見つかりました。正和は、その家を訪問します。

相手はすぐに認めました。
そのお宅では、妻が先に死んでしまったのですが、心残りの妻の魂が現世に残り、そこへ亜紀子の身体を見つけたものですから「ほんの少しだけお借りしようと…それが、つい、ずるずると」と告白します。
正和は、そのせいで自分の妻が死んで黄泉の国へ行ってしまったことを嘆き、黄泉の国にいる亜紀子を連れ戻そうと決めました。

帰宅した正和は、『新編黄泉風土記』と甲滝五四朗の未発表原稿を読み、幽体離脱で黄泉の国へ行く方法を見いだします。
ただし、甲滝五四朗の方は「黄泉の国への行き方」は書かれていますが、作品が未完で、帰り方は不明でした。それも、黄泉で甲滝本人から聞けばよいと考えます。
正和の気持ちが強いと感じたキンは、甲滝五四朗の黄泉の住所を教え、正和が幽体離脱している間の身体は守ると、胸を叩きました。

魔界松茸を食べて幽体離脱した正和は、黄泉の電車に乗って三途の川を渡ります。
黄泉の国は、人によって異なるように見えるそうです。
正和にとって黄泉は、絶壁にびっしりと古民家が立ち並ぶ世界でした。
同じ電車に乗り合わせた死神が、「その後の死神局の調査で、亜紀子の死は『天頭鬼(てんとうき)』の仕業だと判明した」と正和に吹き込みます。
天頭鬼とは、ヒトが死ぬ時に脱ぎ捨てた、欲望や自我などが塊となって生まれた鬼だそうです。

黄泉に着いた正和は、甲滝五四朗宅を訪問しました。
応対に出たのは、正和の母・絵美子でした。正和は、やはり甲滝と絵美子はできていたのだと思います。
甲滝は正和の誤解を解こうと、眼鏡をかけて帽子をかぶってみせます。すると、甲滝は自分の父親・一色宏太郎になりました。ふたりは同一人物だったのです。

息子の正和が母の浮気を疑い、長年心を痛めていたと知った父は、すまなさそうに説明しました。
先述のとおり、一色家は代々、学者の家系でした。父・宏太郎は作家になりたかったのですが、父の反対にあい、学者になりました。
しかし作家になりたいという夢を捨てきれなかった宏太郎は、調査旅行と偽って家を出ては変装をし、別の家で作家・甲滝五四朗として活動していました。
長年の疑問が氷解し、正和はほっとします。

絶筆が未完に終わっている理由を問うと、母の死後、父も母を取り戻しに黄泉の国へ来たものの、連れ返す方法が分からず、そのまま黄泉の住人になったとのことでした。
正和が甲滝五四朗の作品を知り、作家になっていると知った父は、正和に「作家なら、想像力で戦え」と言います。
父の手の上に乗っていた小さな木の箱は、父の想像力により巨大な建造物に変わるのを見て、正和も勇気づけられました。

捕らえられた亜紀子を見つけた正和は連れ返そうとしますが、そこへ連れ去った張本人・天頭鬼がやってきました。正和は物陰にひそみます。
天頭鬼は亜紀子に、結婚を迫っていました。誓いの書に一筆書くよう要求します。
天頭鬼が亜紀子を気に入ったのは、昨日今日の話ではありませんでした。実は平安の昔から亜紀子を自分のものにしたがっているのですが、亜紀子と正和は何代生まれ代わっても、いつのまにか夫婦として連れ添っており、天頭鬼の怒りを買っていました。
今回は生まれる時期を思いきって15年ずらせたのですが、それでも正和と亜紀子が夫婦になったことを怒る天頭鬼の話を聞いて、正和と亜紀子は、ただのひとめぼれで結婚したのではなく、ふたりの仲が前世(平安時代)からの因縁だったのだと知ります。

天頭鬼は、物陰にひそむ正和の存在にも気づいていました。
自分を覚えていないのかと詰め寄りますが、正和は転生して記憶がないので、天頭鬼のことなど知りません。
前の時には、正和は天頭鬼の牙を折ったそうです。生まれた時に手に握っていた牙のキーホルダーは、天頭鬼の牙だと判明しました。
正和は天頭鬼とその手下と戦います。

竹刀で天頭鬼に面の技を入れた後、正和は亜紀子を連れて逃げ始めました。怒った天頭鬼は、六本足の巨大な怪物になって追ってきます。
想像力で電車を作り、それに乗ってふたりは逃げますが、鬼だけあり天頭鬼の方が力が強く、正和はあっけなく捕まってしまいました。
怒った天頭鬼は、正和を生かしたまま転生させるから、いつまでも亜紀子が自分の手に入らないのだと考え、「正和を自分が殺すか、夫婦の誓文書に亜紀子がサインするか」を選ぶよう、亜紀子に迫ります。

そこへ現世から猛烈なスピードで、茶碗が飛んできました。貧乏神の茶碗です。
茶碗は正和と亜紀子を包むと、上空へ浮かびました。
鬼よりも神様の方が強いので、天頭鬼の力ではかなわず、天頭鬼は悔しがります。
正和と亜紀子はそのまま、貧乏神の茶碗に乗って現世まで戻りました。
現世に戻ったふたりをキンと本田が迎えますが、着いた瞬間に貧乏神の茶碗は割れます。
「無理してたんだね」と言うと、亜紀子はふたつに割れた茶碗を大事に拾い上げました。

貧乏神からもらった茶碗を、亜紀子はその後つぎました(直しました)。直すことで、渋みが増したと亜紀子は満足げです。
横で正和は、父親の名前の謎を解明していました。
簡単なアナグラム(文字の並び変え)でした。「一色宏太郎(いっしき こうたろう)」「甲滝五四朗(こうたき いつしろう)」と、文字を入れ替えただけだったのです。
正和は黄泉の国を体験できて、面白かったと感じていました。
ふたりの生活は、まだまだ続きます…。

(エンドロール)
※劇中、電車に飛び移る場面がありますが、この様な行為は法律により禁止されています。
(死神つきで)

みんなの感想

ライターの感想

これって、続編いくらでも作れそう~。
んで内容的には、いかにも「あー、そうそ、『ALWAYS』っぽいよね」という感じ。
失敗作じゃないよ。大当たり、というわけでもないけれども。楽しい。
小さい妖怪がちょろちょろいるんだけど、あれをもっと見たい!
…というわけで、続編希望。
予定調和に終わる作品ではあるものの、安心して見られる。
そして老若男女楽しめる娯楽作なので、非常にいいと思う。

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