桐野夏生のおすすめ作品、人気ランキングTOP20はこれ!

桐野夏生のおすすめ作品、人気ランキングTOP20はこれ!

12位 何者かわからない私の運命は?「夜また夜の深い夜」 (幻冬舎文庫)

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夜また夜の深い夜 (幻冬舎文庫)

Kindle版 > 日本文学研究
幻冬舎
桐野夏生(著)

¥721
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価格・情報の取得:2020-08-21

友達に本当の名前を言っちゃだめ。マイコにそう厳命する母は整形を繰り返す秘密主義者。母娘はアジアやヨーロッパの都市を転々とし、四年前からナポリのスラムに住む。国籍もIDもなく、父の名前も自分のルーツもわからないマイコは、難民キャンプ育ちの七海さん宛に、初めて本名を明かして手紙を書き始めた。疾走感溢れる現代サバイバル小説

私は何者?私の居場所は、どこにあるの?整形を繰り返し隠れ暮らす母はどんな罪を犯したのか、本当の名前は何なのか、秘密を知りたいとマイコは感じて生きていました。ナポリのスラムに住み、小学校しか出てない18歳の少女マイコが成長し、自分を探します。桐野夏生さんのファンにはたまらない桐野ワールド全開の一冊です。

11位 婦人公論文芸賞を受賞した作品!「魂萌え!」上・下 (新潮文庫)

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魂萌え !

単行本 > 日本文学
毎日新聞社
桐野 夏生(著)

¥2,580
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価格・情報の取得:2020-08-21

夫が突然、逝ってしまった。残された妻、敏子は59歳。まだ老いてはいないと思う。だが、この先、身体も精神も衰えていく不安を、いったいどうしたらいい。しかも、真面目だった亡夫に愛人だなんて。成人した息子と娘は遺産相続で勝手を言って相談もできない。「平凡な主婦」が直面せざるを得なくなったリアルな現実。もう「妻」でも「母」でもない彼女に、未知なる第二の人生の幕が開く。

 第5回婦人公論文芸賞受賞。

突然、夫を亡くした主婦、敏子を主人公に、夫を亡くしてから始まる新たなストーリーが描かれています。夫の逝去の悲しみにくれる暇もないまま、亡き夫と10年付き合っていたという愛人が出現し、息子と娘は夫の遺産をめぐって揉め事が絶えません。友人関係も変化し、未亡人になってしまった将来の不安など、これまで自己主張をしてこなかった主人公・敏子は途方に暮れます。しかし、次々と立ちはだかる問題に直面し、世間知らずだったことを実感しながらも、何とか次のステージへ上って行こうとする様が描かれた作品です。上下巻に渡る長編ですが、日常生活を題材にしたストーリーなので、止まることなく読み進めることができます。

この作品を原作にしたテレビドラマ『魂萌え!』が2006年にNHK総合「土曜ドラマ」で放送され、主演を高畑淳子さんが務めました。また、映画『魂萌え!』が2007年に公開され、風吹ジュンさんが主演を、阪本順治さんが監督を務めています。

10位 戦後犯罪史上に残る未解決事件をモチーフにした作品!「水の眠り 灰の夢」 (文春文庫)

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新装版 水の眠り 灰の夢 (文春文庫)

文庫 > ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
文藝春秋
夏生, 桐野(著)

¥880
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価格・情報の取得:2020-08-21

昭和38年9月、地下鉄爆破に遭遇した週刊誌記者・村野は連続爆弾魔・草加次郎事件を取材するうちに、一人の女子高生の殺人事件の容疑者に。東京オリンピック前夜の高度成長期を駆け抜ける激動の東京を舞台に、村野の執念が追いつめたおぞましい真実とは。孤独なトップ屋の魂の遍歴を描く傑作ミステリー。

村野ミロシリーズ。村野ミロの父、村野善三の若き日のストーリーが描かれていて、村野ミロシリーズの番外編のような作品です。

戦後犯罪史上に残る未解決事件、「草加次郎事件」がモチーフになっています。草加次郎事件と女子高生殺人を軸としたミステリーで、昭和38年頃の時代が描かれた作品です。桐野夏生さんの精緻な取材力と調査力により、当時「トップ屋」と呼ばれた雑誌記者たちが高度経済成長期の日本社会の闇を探る様子がリアルかつ丁寧に描かれています。

9位 桐野夏生の最新作品!「とめどなく囁く」(幻冬舎)

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とめどなく囁く

単行本 > ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
幻冬舎
桐野 夏生(著)

¥1,980
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価格・情報の取得:2020-08-21

一番近くにいるのに誰よりも遠い。

海釣りに出たまま、二度と帰らなかった夫。8年後、その姿が目撃される。そして、無言電話。

夫は生きていたのか。

塩崎早樹は、相模湾を望む超高級分譲地「母衣山庭園住宅」の瀟洒な邸宅で、歳の離れた資産家の夫と暮らす。前妻を突然の病気で、前夫を海難事故で、互いに配偶者を亡くした者同士の再婚生活には、悔恨と愛情が入り混じる。そんなある日、早樹の携帯が鳴った。もう縁遠くなったはずの、前夫の母親からだった。

ささやきの音源はどこにある、、、、、、

主人公は、失踪してから二度と戻らなかった夫がいました。失踪から時間がす経ち、傷も癒えた主人公は、お金持ちの年上の夫と新しい結婚生活を過ごしていたのです。優雅なお金持ちの生活を過ごしていたある時、失踪した夫が生きているかもしれないという噂を耳にします。ストーリーの途中には小さな伏線が張り巡らされていて、早く真相を知りたいと読み進んでいきたくなる作品です。

8位 島清恋愛文学賞・讀賣文学賞ダブル受賞作品!「ナニカアル」 (新潮文庫)

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ナニカアル (新潮文庫)

文庫 > 日本文学
新潮社
桐野 夏生(著)

¥825
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価格・情報の取得:2020-08-21

島清恋愛文学賞・讀賣文学賞W受賞の傑作長篇。

「僕らは逃げられない。戦争に閉じ込められた」

女流作家。南島。秘めた恋。祖国が起こした戦争に翻弄される作家・林芙美子。彼女が胸に秘めていた恋は南の島で大きくかたちを変えた。桐野夏生の代表作。

昭和十七年、林芙美子は偽装病院船で南方へ向かった。陸軍の嘱託として文章で戦意高揚に努めよ、という命を受けて、ようやく辿り着いたボルネオ島で、新聞記者・斎藤謙太郎と再会する。年下の愛人との逢瀬に心を熱くする芙美子。だが、ここは楽園などではなかった―。戦争に翻弄される女流作家の生を狂おしく描く、桐野夏生の代表作。島清恋愛文学賞、読売文学賞受賞。

実在の女性作家・林芙美子という一時代を風靡した作家を主人公とし、主人公の周りにいる作家たちとのやり取りが描かれています。太平洋戦争中の作家たちの活動と秘密を描き、回顧録のように人を通して映し出されている作品です。林芙美子の人間性や勇気・エネルギーに満ちた魅力が描かれています。

7位 嫉妬と破壊を描いた作品!「緑の毒」 (角川文庫)

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緑の毒 (角川文庫)

文庫 > ミステリー・サスペンス・ハードボイルド
KADOKAWA/角川書店
桐野 夏生(著)

¥660
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価格・情報の取得:2020-08-21

39歳の開業医・川辺。妻は勤務医。一見満ち足りているが、その内面には浮気する妻への嫉妬と研究者や勤務医へのコンプレックスが充満し、水曜の夜ごと昏睡レイプを繰り返している。一方、被害者女性たちは二次被害への恐怖から口を閉ざしていたがネットを通じて奇跡的に繋がり合い、川辺に迫っていく―。底なしの邪心の蠢きと破壊された女性たちの痛みと闘いを描く衝撃作。

他人から見たら恵まれた環境にいる主人公の川辺ですが、自身の中で生まれる嫉妬やコンプレックスを解放するために次々と事件に手を染めていきます。主人公は完璧と思われる犯罪を繰り返し、自己演出を続けていきますが、被害者の女性たちがネットでつながり、団結して、復讐していくストーリーです。

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