【最恐の鬼才】村田沙耶香おすすめ人気ランキングTOP15

【最恐の鬼才】村田沙耶香おすすめ人気ランキングTOP15

13位 今までになかった世界観で描かれた作品なら「殺人出産」

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殺人出産 (講談社文庫)

文庫 > 日本文学
講談社
村田 沙耶香(著)

¥660
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価格・情報の取得:2020-09-09

今から100年前までは殺人とは悪であったが、10人産めば1人殺していいという「殺人出産制度」が認められた世界で「産み人」は命をつくる尊い存在として人々から崇められていました。育子の職場でもまたひとり「産み人」となり賞賛を浴びていたのですが、育子はどこか複雑な思いを抱えています。それには、人には言えない育子のある秘密が関係していたのです。

命を奪う者がいのちをつくることで人口を保つ日本という、読者の常識を根底から覆してくるような新しい世界観で描かれています。こちらの表題作のほか3編が収録された短編小説集です。

12位 3人の女が自分の性と生き方に向き合う物語なら「ハコブネ」

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ハコブネ (集英社文庫)

文庫 > 日本文学
集英社
村田 沙耶香(著)

¥528
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価格・情報の取得:2020-09-09

19歳の里帆は男性とのセックスが辛く、自分の性に自信がもてずにいました。そうして里帆は第二次性徴をやり直そうと、知り合いの少なそうな自習室に男装をして通い始めます。そこで出会ったのは、女であることに固執する31歳の椿と、生身の男性と接しても実感が持てない知佳子でした。それぞれに性に悩みを抱えている3人は、時に衝突し合いながらも自らの性や生き方を模索していきます。

3人の女性の様々な考え方や悩みを通して、人間の内側にある感情を見事に言葉にして表してくれる作品です。

11位 本当の家族を求めた自分探しの物語なら「タダイマトビラ」

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タダイマトビラ(新潮文庫)

Kindle版 > 本
新潮社
村田沙耶香(著)

¥512
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価格・情報の取得:2020-09-09

母性に倦んだ母の元で育てられた少女・恵奈は、「家族」というものに飢えた環境で生きてきました。そんな生活の中、恵奈は「カゾクヨナニー」という密やかな行為で抑えきれない家族欲を解消していました。高校に進学し家を出て恋人と同棲生活を始めましたが、お互いを家族欲の対象に貶め合う生活は恵奈にとってとてつもなくおぞましいものでした。

「おかえり」と誰かの声が聞こえる懐かしいあのドアを求めて、想像力の向こう側まで駆け上がる自分探しの物語。人が帰る場所が本当に家族なのかと問われるような、自らの今ある「家族」について深く考えるきっかけにもなる一冊です。

10位 思春期の二人の女の子が成長していく物語なら「マウス」

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マウス (講談社文庫)

文庫 > 日本文学
講談社
村田 沙耶香(著)

¥616
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価格・情報の取得:2020-09-09

小学5年生の律は、目立たないことで自分の居場所を守ってきました。彼女は「私は内気な女子です」と無言で訴えながら新しい教室にはいっていきます。狭い教室の中で女子にとって大切なことは、同じ匂いの女子同士でつるむこと、秘密を打ち明ける順番を守ること、支配している価値観を飛び越えないこと、自分が脇役であることを理解すること。しかし、クラス替えで同じクラスになった塚本瀬里奈は友人もいない浮いた存在の女の子でした。彼女は律の臆病な心を変えていくのでした。

小学生の頃から女子特有の空気間を生き抜かなければならない、特に難しい思春期の感情をもう一度思い出すような作品です。

9位 文学史上最も危険な短編集なら「生命式」

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生命式

単行本 > 日本文学
河出書房新社
村田沙耶香(著)

¥1,815
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価格・情報の取得:2020-09-09

死んだ人間を食べる新たな葬式を描いた表題作のほか、著者自ら選び抜いた12編が収録された短編集です。村田沙耶香が得意とする異様で恐ろしく生命感あふれる一冊となっています。今までの常識を覆され本質を突き付けられるような感覚に病みつきになることでしょう。

8位 アラサー女子の愛おしくもイタイ日々を赤裸々に描くエッセイ集なら「きれいなシワの作り方」

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きれいなシワの作り方~淑女の思春期病

Kindle版 > 近現代日本のエッセー・随筆
マガジンハウス
村田沙耶香(著)

¥721
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価格・情報の取得:2020-09-09

「シワは美しい」と言い張りながらも無駄に高値のクリームを塗りたくり、自意識が邪魔をしてSNSに投稿できなかったり、通販サイトを見るうちに気が付けば家中段ボール箱だらけ、「産むか産まないか」問題にぶち当たる。こんな大人になるはずだったのだろうか、と悶々とした気持ちの吐露に共感が集まる一冊です。

自分だけではないという安心感に胸を撫でおろし、斜めすぎる視点に笑いが込み上げます。減り続ける友達を思う気持ちにほろりとくる場面もあり様々な感動が込められた作品です。

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