漫画の神様!手塚治虫 おすすめ作品 人気ランキングTOP20
12位 エロスとタブーの問題作!「奇子」

奇子 1
Kindle版 > コミック・ラノベ・BL
手塚プロダクション
手塚治虫(著)
天外家は400年続く東北地方の旧家・大地主。
昭和24年、次男の仁朗(じろう)は、戦争から復員後、GHQの工作員となっていました。
命令で共産主義者の男を殺害しますが、血のついたシャツを洗っている時に、仁朗の異母妹(父と兄嫁の間にできた子ども)の幼い少女の奇子(あやこ)と、小作人の子で知的障がい者のお涼にその現場を見られてしまいます。
一族を守るため、天外家の当主の作右衛門は口封じとしてお涼を殺害。奇子は死亡したことにされて、天外家の土蔵の地下室に幽閉します。
社会生活に関わることなく、地下室に20年以上幽閉された奇子。一族の中のわずかな人としか関われなかった彼女は、やがて異母兄の伺朗(しろう)と近親相姦の関係になり…。
1972年から1973年まで、「ビックコミック」に連載された青年漫画。
様々なタブーが描かれていることで、現代も衝撃作として語り継がれている作品です。
衰退しながらも存続しようとする旧家のプライド、冷酷非情な当主像、虐げられる女性達、戦争の爪痕、裏社会…手塚治虫さんが1人の少女を通して「戦後日本の闇」を描きました。
奇子の妖しく美しい魅力やエロスも見どころの一つ。ラストも凄まじく、最初から最後まで一気に引き込まれますよ。
禁断のエロスを描いた作品を読みたい方にぜひおすすめです。
11位 仏陀を描いた歴史大作!「ブッダ」

ブッダ 1
Kindle版 > コミック・ラノベ・BL
手塚プロダクション
手塚治虫(著)
仏教の開祖・シャカ族の王子ゴータマ・シッダルタ(ブッダ)をモデル・主人公にした大長編作品。
シャカ族の王子として最高位の身分に生まれたブッダは、体が弱く、同じ人間なのに身分がある世の中や、人はなぜ生きて死ぬかということに疑問を感じていました。
やがて息子が生まれた日に、僧としての道を歩み始めます。
1972年から1983年まで、「コミックトム」等にて、長期に渡って連載された手塚治虫さんの渾身の作品。
ブッダ以外にも、様々な身分の登場人物の苦悩や、人や動物の姿をした神とのエピソードも織り込まれ、読んでいる方も生きるということは何か、様々なことを考えさせられます。
この作品は日本だけでなく世界中にも読まれ、高い評価を受けました。
手塚治虫さんがアレンジしたブッダの生涯を読んでみたい方、ファンの方はぜひご一読を!
10位 ちょっぴりドキドキの少女漫画!「ふしぎなメルモ」

ふしぎなメルモ
Kindle版 > コミック・ラノベ・BL
手塚プロダクション
手塚治虫(著)
留守番している娘のメルモの元に帰ろうと、家路を急いでいる途中、事故死してしまったお母さん。
子どもを心配するお母さんの気持ちを汲み取った天国の神様は、メルモのお母さんに、赤いキャンデーを食べると10歳若返り、青いキャンデーを食べると10歳年を取るミラクルキャンディーの瓶を渡し、メルモに渡すように言います。
まだわずか9歳のメルモが母親がいなくても生きられるように…。
天国の母親から、ミラクルキャンデーを受け取ったメルモは、ふしぎなキャンデーを食べて(時には他の人にも食べさせて)、大人になったりおばあちゃんになったり赤ちゃんになったり…と沢山の冒険をします。
1970年から1972年まで「小学1年生」で連載された、子ども向けの読み切り短編漫画。
実はこの作品、子ども向けの性教育として描かれた漫画です。
当時は男の子が女の子にスカートめくりなどをする悪しき慣習(今はなくなりましたね!)があり、憂慮した手塚治虫さんが、子どもにもわかりやすく性について学べる話を…と考えて制作したとのこと。
1粒食べるごとに、10歳ずつ若返ったり、歳を取ったりするミラクルキャンデーで、9歳のメルモは子どもの体から胸のふくらみがある大人の女性の体に、受精卵に戻ってから赤ちゃんの体に、次々と変化。
大人になったり、赤ちゃんの体になったりすることで、メルモを通して様々な性についての知識を子ども達が学べるようになっています。
普段の子どものメルモのかわいさや大人の女性に変身したメルモのスタイル(変身する時、洋服は変わらないので服がパッツン・パッツン!)のセクシーさにドキドキしていましたが、そんな深いテーマがあるとは…さすが手塚治虫先生!
いつもミラクルキャンデーを他の人を助けようとして使うメルモの優しさもポイント。
かわいい女の子が主人公の変身漫画を読んでみたい方におすすめです。
9位 動物を描いた少年漫画!「ジャングル大帝」

ジャングル大帝 1
Kindle版 > コミック・ラノベ・BL
手塚プロダクション
手塚治虫(著)
ジャングルの大帝である父親パンジャと母親のエライザから生まれた、白いライオンのレオ。
動物を殺し自然を壊す人間たちを憎み、人間に捕まった動物たちを助けるために原住民の村を襲撃するパンジャは、ある日、密猟者のリーダーのハム・エッグに殺されてしまいます。
エライザはハム・エッグ達に捕まり、動物園に輸送される船でレオを出産し、レオを逃がした直後に船が沈没し、死亡。
人間のケン一に拾われ、仲良しになったレオ。ケン一はおじのヒゲオヤジと共に、ハム・エッグの一味と同行してジャングルにレオを連れ帰ろうとしますが…。
1950年から1954年に「漫画少年」という雑誌で連載された長編作品。
1965年からは、虫プロダクションでアニメ化もされ、絶大な人気を誇りました。
その後何度もアニメ化・映画化され、白いライオンのレオは、プロ野球の西武ライオンズのマスコットキャラクターにもなり、その絵を知らない日本人はいないくらいに有名。
そんな子どもの頃のレオ達はとってもかわいいのに、生い立ちは壮絶で物語もハードに進行します。
連載当時、ターザンやジャングルの映画が流行しており、この「ジャングル大帝」もこの時代の風潮に乗ったもの。
しかし、自然破壊や動物虐殺を繰り返す人間への警鐘や、人間と動物、異種同士の理解<など、手塚治虫さんならではの深いメッセージがこめられた作品になっています。
最終巻は涙なしでは読めません!
日本が誇る「ジャングル物」の大傑作を読みたい方に、ぜひおすすめです。
8位 変わりゆく幕末の日本を描いた「陽だまりの樹」

【カラー版】陽だまりの樹 1
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手塚プロダクション
手塚治虫(著)
幕末期、常州府藩士で、生真面目で世渡り下手だが剣が強く心優しい万二郎と、江戸の医師で蘭学を学ぶエリートであるにも関わらず、のんびりとした性格で女にだらしない良庵。
正反対の性格の2人は、1人の女性を巡って対立し、やがて気の合う友人同士になっていきます。
西洋文化が少しずつ入り込み、倒幕の時代の流れに否が応でも巻き込まれる2人。それぞれの選んだ道を歩み始めるのですが…。
「陽だまりの樹」は、登場人物の1人、水戸学の弁証家である藤田東湖が、万二郎に見せた自宅の庭の桜の樹。
シロアリ等の害虫で中身が腐って倒れかけているこの樹を、退廃した江戸幕府・当時の日本の姿として比喩します。
アメリカ大使のハリスと交流を深め、攘夷派から開国派になりますが、自身の大切な人を守るために終焉を迎えつつある幕府に尽くす万二郎。
西洋医学を学び、封建的な医学界に疑問を持ち、自由に生きたいと望む良庵。
幕末期と明治の始めの混沌とした日本の状況を、魅力的な登場人物達を通してリアルに描いた力作。
実は良庵は手塚治虫の曽祖父、手塚良仙がモデル。(性格は違ったと思われますが…)
1981年から1986年まで「ビッグコミック」で連載され、1983年第29回小学館漫画賞青年一般部門を受賞しました。
手塚治虫の時代劇ロマンを読みたい方に、ぜひおすすめです!
7位 男装の麗人漫画の元祖!「リボンの騎士」

リボンの騎士 手塚治虫文庫全集(1)
Kindle版 > コミック・ラノベ・BL
講談社
手塚治虫(著)
天使の子どものチンクのいたずらによって、男の子と女の子の2つの心を持って生まれた、シルバーランド(またはサファイヤ国)の王女サファイア。
王子にしか王の継承権がない法律だったため、王子として育てられたサファイアは、隣国の皇子フランツと恋に落ちたり、悪仮面をつけて「リボンの騎士」として悪党と戦ったりと大活躍!
1953年から1956年まで「少女クラブ」、1963年から1966年まで「なかよし」、1967年に「少女フレンド」で連載された手塚治虫さんが手がけた少女漫画。
宝塚で育ち、宝塚歌劇団のお芝居に触れて育った手塚治虫さんならではの発想で、女の子の男装物、ツンデレ物、コスプレ物の元祖となったと言われる作品。
女の子として生まれる前のサファイヤに、男の心も飲ませてしまい、父親の神様にサファイアから男の心を抜き取るよう下界に落とされたチンク。
白い馬を颯爽と乗りこなし、男まさり(実際に男の心を宿しているわけですが…)でかっこいいサファイヤとのコンビがかわいいです。
そしてフランツとの恋により、女の子の気持ちに目覚めていくサファイヤ…うーん、切ないです!
こちらも1967年に虫プロダクションでアニメ化され、アニメも大ヒット。ディズニー映画のテーマのように華麗な冨田勲さんのオープニング曲も有名です。
女の子の男装ものが好きな方には、読んでおきたい名作ですよ!
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