癒し映画おすすめ30選を日々映画に癒されるヘトヘト筆者が厳選!
24位 考えるのは映画の役目、お気楽に「マザーウォーター」

マザーウォーター
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小林 聡美(出演),小泉今日子(出演),加瀬亮(出演),市川実日子(出演),永山絢斗(出演),光石研(出演),もたいまさこ(出演),田熊直太郎(出演),伽奈…
わかってきました。癒し映画は小林聡美・もたいまさこ・市川実日子・加瀬亮・光石研のスケジュールに合わせて製作されているっぽい。彼らをヒーリングアクターズと名付けさせていただきましょう。お馴染みのキャスティングもまた、心の平穏を取り戻すには有難い要素ですね。
観始めは「わかっちゃいるけどこんなの日常じゃあ無理だよな」なんて、ゆったりと生きる彼らに冷ややかな視線を向けてしまいがちなのですが、いつの間にか彼らのなんてことのない一日に巻き込まれていく不思議。心地良い関係性って、信頼して程よく放っといてくれることなんでしょうね。信頼されているって感じることこそが幸福の正体なんじゃなかろうか。彼らが紡ぐあたたかい関係性から尊重し合うことの大事さを学びました。はぁ、ほこほこ。
コーヒーの一滴がこぼれていくのを見送る余裕って、小さいようでなっかなか手に入り難いですよね。頑張らないことも、頑張らないとできない、可哀想、人類って。
他人のことばかり考えるのはやめにして、徹底的に自分の機嫌を取ることに集中すれば、一秒先の自分を今よりすこしだけ愛おしく感じられるかも。すこしずつ、自然体でのーんびりできる日に近づけますように。
23位 目指そうやさしい世界「これが私の人生設計」

これが私の人生設計(字幕版)
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パオラ・コルテッレージ(出演),ラウル・ボヴァ(出演),マルコ・ボッチ(出演),リッカルド・ミラーニ(監督),ジウリア・カレンダ(Writer),パオラ・コ…
はきはきイタリア語くるくるナレーションで一瞬にして成人する主人公、冒頭5分を見逃したらちんぷんかんぷんですので家事は終わらせてから腰を据えて観るのがいいですね。
なにもかもが思い通りにいかなくて絶望しても、流れに身を任せてみると案外打破できるのかも。物語は七転八倒な根気強い主人公と共にはちゃめちゃに進んでいきますが、馬鹿馬鹿しいコメディにゆらゆら笑っていると、急に迫り来るアモーレたちの麗しい筋肉、不意打ちの攻撃に鼻血を堪えたのはここだけの話です。
太い幹として、”嘘”というものがドシンとありましたが確かに生きていく上で仕方のないことってあるよなぁと思いつつ、清廉潔白に生きるのも人波のなかじゃ難しいよなぁと悩んだりも。「私だけが我慢すれば」の精神って結局周りにもいい迷惑だったりするんですよね。反省、反省の106分でございました。歓喜の涙こみ上げるスカッとイタリーを憂さ晴らしにいかがでしょうか。
22位 謎の邦題は悪意かミスか「ミス・シェパードをお手本に」
Amazon.co.jp: ミス・シェパードをお手本に (字幕版)を観る | Prime Video
ここらで少し方向性を変えて、なんでも一人で抱えてはち切れそうになっているあなたにオススメの一本を。自分を癒すことに怠けていると行く末は本作に登場する愚か者のようになってしまうかも。自分を責めすぎるのは今すぐやめてしまいましよう。ヤバい人オールスターズ映画をご覧くださいませ。
マクゴナガル先生一転クソババアを演じるマギー・スミスが斬新な本作。「特別な杖はいらないわ」という台詞はハリポタリスペクトなのか深読みか。物語は、悪臭を放ちトゲトゲと振る舞いながらたったひとり車中泊を続ける老女と、彼女が住みつく”寛容な”町の人々との冷ややかな関わり合いについて。
全員が、自身が抱える良心の呵責と折り合いを付けるためだけに彼女に優しくしてみせるという一番残酷なことをやってのける住民たちなのです。可哀想な人だからと、本心では煙たがっておきながら見てみぬふりで彼女になにをされても叱りもしない彼らこそ差別的で冷たいんですよ。嫌なら嫌だってハッキリ言わなきゃ失礼だよなぁ。かくして健全な人間が一人もいない地獄のクレイジータウンと化した町なのでございました。特にぺらぺらとモノローグを垂れ流す作家の男が最後の最後まで身も凍る悪魔的思考回路でしておっかねーんですが、斜に構えて修羅の人生を貫くのもまた自由、可哀想ですが放っておくしかありません。
人の振り見て我が振り直せの本作を浴びて、”自分を虐める”ことのやっかいさを肝に銘じてくださいませ。テキトーに休まないとこうなっちゃうかも!嫌だ嫌だ嫌だ!
21位 その残酷も越えていけるかも「ハローグッバイ」

ハローグッバイ
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萩原みのり(出演),久保田紗友(出演),もたいまさこ(出演),渡辺シュンスケ(出演),渡辺真起子(出演),木野花(出演),小笠原海(出演),岡本夏美(出演)…
嫌な奴にも嫌な奴になった理由があることを、なんとなく受け入れさせてくれる絶妙なバランス感覚が心地良い、成熟した物語。高校というちーーっちゃな世界にうんざりしている二人と、痴呆症により高校時代に閉じ込められたおばあちゃん、三人の女がふわっと寄り添いながらそれぞれの人生を一歩進むあたたかいお話です。
余裕が無くなると、世界がだだっ広いことなんかすっかり忘れて小さなコミュニティで行き止まりにうずくまってしまいがちですが、どうにもしんどくなったならちょっとだけ勇気を出してそこを離れてみるのもいいのかもしれません。もちろん、無理は禁物ですけれど。
寂しいひとりぼっち同士が惹かれあっていくやさしい物語は、決して誰かを断罪するような方向へ流れていかなくて、悪人がひとりも出てこない。言い方がきついとか、明らかな間違いを犯しているだとか目に見える間違いはいっぱいあるんだけれど、それが映画の現実味に加担していて。紐解いていけば誰もが孤独に突き当たる、問題あるところに孤独ありといった人類最古の教訓を見ましたよ。寂しすぎると寂しいって言えなくなるんだよなぁ〜「ミス・シェパードをお手本に」しかり。まだ余裕のあるあなたは言いましょう、寂しい寂しいと言ってまわりましょう、鼻水垂らしてざびじぃと泣きましょう、案外それが突破口になるやもしれません。
そして、そんな勇気を1ミクロンも持ち合わせていないあなたのためにこそ、映画が腕を広げて待っているのです。さぁ、ぴょんと飛び込んで泣きませんか?
20位 どこにいても誰といても人は死ぬ「プール」

プール
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小林聡美(出演),加瀬亮(出演),伽奈(出演),もたいまさこ(出演),シッテイチャイ・コンピラ(出演),大森美香(監督),大森美香(Writer)
人からどう見えているかという”他人軸”で生きているゲストが地上の楽園で羽を伸ばすことに成功し”自分軸”を取り戻す、という大軸がブレないタイトルゴシック体映画たち。
監督は違えど、お馴染みのキャスト陣が織りなす名人芸が心地良いのには変わらないという安心感が大いに影響しているのかもしれません。
本ランキングではすっかりお馴染みとなった小林聡美さん率いるキャスト陣の良さは、達観していないところにあって。皆それぞれ自分の軸はあるんだけれど、人間だからもちろん間違えるし機嫌の悪いときなんかもあって、「あぁ、こんなもんでいいんだな」と納得させてくれるんですよ。疲れてるときに高みから説教浴びせられても雑音でしかありませんものね。彼らの役者と、というよりは人間としての成熟を見てしあわせな気持ちになる。存在しない憧れに向かって躍起になる必要はなくて、今のままの自分を毎秒受け入れていくことで彼らの血の滲むような過去のうえに形成された凪の生活を手に入れることができるのかもしれません。
加えて本作は豊かな緑にパキッとした夏風、茅葺き屋根に一見アンバランスなアルミのランプ、清潔でやわらかそうなプールと、視覚的幸福がいっぱい得られるのです。心の健康とともに視力まで上げてくださりそうな眼福映画で肉体の均衡を取り戻しませんか?
19位 体重計はほどほどに「ブリタニー・ランズ・ア・マラソン」

ブリタニー・ランズ・ア・マラソン (字幕版)
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ジリアン・ベル(出演),ミカエラ・ワトキンス(出演),ウトカルシュ・アンブドゥカル(出演),リル・レル・ハウリー(出演),マイカ・ストック(出演),ポール・…
カッチカチに”生き抜き筋”がついてしまった主人公に寄り添いながら、少しずつ少しずつ一緒にその筋肉ほぐしませんか?
ピエロを演じて自分自身と向き合わないようにするのは褒められた行為ではないけれど、演じているときは空っぽになれるからやめられないんですよね。ついでに相手も笑ってくれるし。
自分を”デブ”と罵りながらも、そんな自分を変えたいとダイエットを兼ねてマラソンに挑戦する女の子・ブリタニーのお話。マラソンはひとつの目標であって、彼女自身が根本的に不幸なのでなかなか思ったように変化できないんですよね。
他人と自分を比べることがいかに無意味か。今すぐにそんな時間の無駄遣いはやめて自分のことだけに集中すべきなんだけれど、そのことに気付くには他人に大事にされて思いやられないといけないんですよね。とことん優しくされなきゃ気付けない、皆それぞれ問題を抱えて生きているなんてことには。自分ばっかりしんどくて足を引っ張られているような気がするときは、優しい誰かが現れるのをじっと待つ他ないのかも。ひとりでなんとかしようとしても空回ってドツボにはまるだけですからね。焦りは禁物、ダメなときはダメなまま自分をほっとくしかありません。自分をさらに追い込んで虐めるのだけはやめてくださいね。とはいえ視野がせませまになってると他人の善意や愛情にもなかなか気付けないんだけどさ。
全くセルフコントロールが効かなくなるほど自分を虐め続けてきたブリタニーの底無し沼のような日々は見るに耐えないものでした。着々と前へ進めているのに、自分でどんどん高い目標を設定するもんだから息切れしてしまう。いやはやブリタニーの旅路は長かったー。人生ってほんと、一朝一夕には変わらないもんですな。
さて、ブリタニーの世界が変わるのはもうすぐ、次はあなたの番かもしれません。
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