癒し映画おすすめ30選を日々映画に癒されるヘトヘト筆者が厳選!
18位 ハワイ行きたい!「ぼくのおじさん」

ぼくのおじさん
Prime Video > 映画
松田龍平(出演),真木よう子(出演),大西利空(出演),寺島しのぶ(出演),宮藤官九郎(出演),キムラ緑子(出演),銀粉蝶(出演),戸田恵梨香(出演),戸次…
松田龍平おじさんとその甥っ子が、のぼーっと哲学を語りながら、のぼーっとハワイに行ってのらりくらりと遊びまわる清き入眠映画。松田パイセンのロートーン芝居が南国の空気と調和してマイナスイオンを発しておりました。
子どもの頃、自分たちよりも怒られている大人がいると楽しかったよなぁ。”ダメな”大人ってのは方向さえ見誤らなければ必要悪だったりして。もっとも本作のダメおじは非常勤とはいえ大学で教鞭をふるっているし、理屈っぽいけれど真面目で優しいし、家が無いだけでダメのレッテルを貼られるのは可哀想な気がしないでもないですがね。
口語でない台詞に英語にと、ハワイにまで行ってきちんと仕事をこなす役者陣に頭が上がりません。絶対楽しいんですよ。だれちゃうと思うんですけど、 b>台詞が固いのでぴしっとしてる。プロって哀しいですね。
人生訓みたいなものもほぼほぼありませんので、BGM代わりに流しておいて生活に溶け込ませるのも良いかもしれません。
17位 友達がいない人が皆で住める家を建てよう「劇場版 チェブラーシカ」(2010)

劇場版チェブラーシカ [DVD]
DVD > キッズアニメ・映画
東宝
大橋のぞみ(出演),北乃きい(出演),土田 大(出演),チョー(出演),藤村俊二(出演),中村 誠(監督)
ばったり倒れてそのまま布団から出られなくなったあなたにぴったり、”ばったり倒れる”という名を付けられたひとりぼっちのチェブラーシカの物語。彼の外見しか知らない私でしたがそんなことは問題ではありませんでした。間口が広いぜ、チェブラーシカ。
できそこないだ変わり者だと除け者にされ、家も無いチェブラーシカのあまりの不憫さに、勝手な人間どもにひと泡吹かせてやりたくもなりますが、そうやって安易に攻撃に転じたりしない、やさしくてモフモフの存在、それがチェブラーシカと仲間たちなのです。
誰だってひとりぼっちは寂しいよ!いじめっ子だって寂しいまま放置されていれば意地悪ばあさんへと変貌を遂げてしまうわけで、この世のすべての悪の根源は孤独であるといっても過言ではないでしょう。
お子さまの情操教育ついでに親御様も癒される、忙しい毎日のスキマにぬるんと入り込んでくれるショートショートの詰め合わせはいかがでしょうか。アニメーションの癒し効果を侮るなかれ。
16位 謝る勇気よ「滝を見にいく」

滝を見にいく
Prime Video > 映画
根岸遥子(出演),安澤千草(出演),荻野百合子(出演),桐原三枝(出演),川田久美子(出演),徳納敬子(出演),渡辺道子(出演),黒田大輔(出演),沖田修一…
おばちゃんすなわち世界最強の生物なり。女を消費される闇の時代を走り抜けた孤高の存在は、もうちょっとやそっとじゃへこたれず、肩の荷が降りた女同士その肩を組んで人生のボーナスタイムへ突入しているのですから。
とはいえもちろん人間同士、合う合わないはあるのですが、初対面のおばちゃん7人が遭難してしまうというまあまあ恐怖な設定でありながら、おばちゃんたちの妙な連帯感は組み合わせの悪さなどかき消していくのですよ。同じ身体を持ち同じような年月を生きてきた人間同士、悩みや問題は似たり寄ったりで、そうなれば圧倒的な共感で一気にぎゅうっと結束していくのです。
一言で”おばちゃん”と言えど皆個性的で、ちなみにですが私の推しおばは、自分たちを遭難に追いやったガイドを、それでもなおガイド”さん”と敬称を付けて呼ぶ、とびっきり寛容な敬子(徳納敬子)さんですね。
痩せ我慢せず、怖い帰りたい寒いと常に口からダダ漏れさせながら危機的状況でも前を向き続ける、尊きおばちゃんパワーに癒されましょう。
15位 正論忘れて乗っかれば「ハスラーズ」

ハスラーズ(字幕版)
Prime Video > 映画
コンスタンス・ウー(出演),ジェニファー・ロペス(出演),ジュリア・スタイルズ(出演),キキ・パーマー(出演),リリ・ラインハート(出演),リゾ(出演),カ…
疲れていると視野が狭くなってどんどん沈んでしまいますので、ここらで遠すぎてイメージすら湧かない世界をぶち込んで現状打破してみましょうか。
「滝を見にいく」と同じ地球上で集まった女たち、場所が違えばこうも違うか世界線。癒し映画ランキング2本目の登場、ストリッパーのお話です。隠れた親和性があるのかしら。
ジェニファー・ロペス50歳(?!)がぶりんぶりんのお尻フリフリ、ウォール街の悪人たちからお金もろとも搾り取るお話。時空が歪んで20年間時が止まっているJ.Loに、シャンパン泡風呂ペントハウスと景気の良いことこの上ない本作、なんと実話ベースらしい。ゴッドブレスアメリカー!
明け方まで肉体を酷使して働いてヘトヘトでベッドに入れば15時に目覚ましが鳴る、昼夜逆転生活も望んだものでなければ身体に毒となるばかり。だからってやっていいことと悪いことってもんがありましょうが、一度の人生彼女たちのように破裂してみるのもナシではないかも……いや、ナシだな。
何はともあれJ.Lo50歳(?!)演じるストリッパー・ラモーナの圧倒的肉体にぽけーっと画面に吸い込まれた次第でございます。筋肉美とはこのこと、ムラなくタンニングされたバチバチボディに成功者特有の髪質、私めたちの為に舞ってくださって有難うございますとこうべを垂れましたね。
そんな彼女もつるつると堕ちていくのが人生、憧れの人が追い込まれて妙に焦った感じになってるとこって見たくないよね、勝手ながら。なんだか彼女たちと一緒に駆け抜けた摩天楼に正義を忘れてきてしまったみたいです。そんな日もあっていいよね。
14位 優しさが優しさのままであれたら「なんだかおかしな物語」

なんだかおかしな物語 (字幕版)
Prime Video > 映画
キーア・ギルクリスト(出演),エマ・ロバーツ(出演),ザック・ガリフィアナキス(出演),ローレン・グレアム(出演),ヴィオラ・デイヴィス(出演),ジム・ガフ…
死にたくなって自ら精神病院に入院したクレイグくんのお話。人それぞれどこにプレッシャーを感じるかは千差万別でも、誰もがアンダープレッシャーな世の中で、クレイグの痛みの根幹はどこにあるのかなどクレイグにしかわからない。映画なのだからと、彼の全てを暴こうとすることも私たちから映画へのプレッシャーであるのかもしれません。全部に理由はあるけれど、それは彼だけ知っていればいい。あなただけ、知っていればいいのです。
丁寧な脳内世界の可視化と優しい世界観で、精神を病んだ人を描くにあたって優しい視線を持っている稀有な作品ですよ。病み途中の精神にぴったり、何も押しつけない垂れ流し映画。ぼうっとBGM代わりにいかがでしょうか。少しずつ少しずつ、クレイグと一緒に目線を上げていければいいですね。別にクレイグを見送ったっていいけれど。
本作で描かれているように、べちゃっと地面に沈んだ状態から低空飛行できるくらいになる移行期間に、同じくらいの高さで生きている人たちの中に姿をうずめるってのが一番メンタルには良いかも。結局は一人ひとり赤の他人なわけで、浮くか沈むかもそれぞれ自由なんだけれど支え合うことくらいは出来るものね。作品全体を通して、割と現実的なお話でもありました。
「ビッグ・リトル・ライズ」のヨガ姉さんことゾーイ・クラヴィッツのぷりぷりティーン姿も必見ですぞ。
13位 少女の人生はどこに「ハロルドが笑うその日まで」

ハロルドが笑う その日まで
Prime Video > 映画
ビョルン・スンクェスト(出演),グンナル・ヴィケネ(監督),マリア・エーケルホフド(プロデュース)
続いても自殺を試みるどん底主人公のお話。自殺にさえ失敗したらもう生きるしかないのだ、ファ◯キンスプリンクラー。長年営んだ家具屋の隣にIKEAが建ち店は潰され、妻さえも逝ってしまったハロルドに笑顔は戻るのでしょうか。
すったもんだありながら爺さんが爺さんを誘拐するというなんとも珍道中な本作、よって緊張感皆無なわけですが妙に呑気な北欧BGMのせいかもしれません。攻めた内容なのに超絶癒される。
爺さんにはなんせ体力が無いので、逃げる体力も無ければ爆発力も無い。日が暮れれば眠くなるしダッシュも出来ない、おまけにノルウェーはサミぃーのなんのって。外に出るだけでHPの消耗が激しいので、お互い息切れがひどいわけです。ハロルドの絶望はお察し致しますが、これらの要素が相まってなんだかほんわかしておるのでした。
そもそも寒いと活動範囲狭まりますし見た目もモコモコして俊敏さに欠けますから、観ていて癒されるフォルムですよね。新たな発見でございました。ツラいときは寒そうな映画をば!
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