映画:うずまき

「うずまき」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

うずまきの紹介:うずまきに取り憑かれた町で起こる珍妙怪奇な出来事を描いた伊藤潤二のホラー漫画「うずまき」の実写化作品。2000年公開。「L’Arc~en~Ciel」「GLAY」など数々の有名アーティストのPV監督で知られるHiguchinsky監督の長編デビュー作。主演は「押切」「首吊り気球」など同じく伊藤潤二の実写化作品に多く出演している初音映莉子。共演には大杉漣、高橋惠子などの名優陣や、佐伯日菜子、阿部サダヲ、でんでんなどの個性派が名を連ねている。

あらすじ動画

うずまきの主な出演者

五島桐絵(初音映莉子)、斎藤秀一(フィーファン)、秀一の父敏夫(大杉漣)、秀一の母雪枝(高橋惠子)、桐絵の父五島泰雄(諏訪太郎)、桐絵の同級生:関野恭子(佐伯日菜子)、石川志穂(三輪明日美)、山口満(阿部サダヲ)、片山(深津智男)、津村(高野八誠)など、生物教師横田(手塚とおる)、交番の巡査(でんでん)、田村一郎(堀内正美)、リポーター丸山(シン・ウンギョン)など。

うずまきのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①山あいの田舎町黒渦町の住人=五島桐絵の恋人斎藤秀一の父親敏夫が”うずまき”に取り憑かれて奇行に走り、家族や桐絵が心配する中、うずまき状になって怪死、その荼毘の黒煙は上空で渦を巻き町を覆う。②敏夫の霊に脅かされた秀一の母親雪枝は拒絶するあまり自死に至り、桐絵の父親泰雄にも異変が始まる。③桐絵の学校では生徒や教師がうずまきに魅入られ、人間カタツムリ=ヒトマイマイに変貌するなどして死に急ぐ。④異変は町中に拡大し、うずまきの呪いの根源を突きとめた記者やTVクルーをも死に至らしめる。桐絵と秀一はついに逃避行を決意するが…。

【起】– うずまきのあらすじ1

うずまきのシーン1

画像引用元:YouTube / うずまきトレーラー映像

◆第1章 予感

「私の生まれ育った黒渦町…。これからお話するのは、この町で起こった奇妙な話の数々です」…

山あいの田舎町黒渦町は昭和の面影が残る静かな町ですが、変わり者が多く、奇妙な事件が頻発しています。

女子高生五島桐絵は、いきなり驚かしてはしつこく言い寄る変な同級生=山口満に呆れ、路地にしゃがみ込んでいた恋人斎藤秀一の父親敏夫に挨拶しますが、カタツムリの撮影に夢中で振り向きもしません。

また美容室マーブルでは、うずまき模様の電動看板が盗まれます。

桐絵と秀一は美男美女のカップルで、自転車を相乗りして公園に行き、いつものように話し始めます。

もっぱら桐絵は成績優秀な秀一が、都会の大学に行ってしまうのでは?と気にしていますが、秀一は暗い顔で「親父が最近おかしいんだ」と打ち明け「駆け落ちしようか」と言い出します。

桐絵はトキメキますが、父親と二人暮らしでおいそれと決めるわけには行かず、やんわりとごまかします。

桐絵の父親泰雄は、ようやく最近緑山市の美術展で入賞したばかりの陶芸家で、日々自宅の工房で創作に励んでいます。

桐絵は移動八百屋に受賞祝いのメロンをもらい、喜んで帰宅しますが、自宅には敏夫が来ていて、泰雄の作業風景を熱心に撮影していました。

どうやら彼は”回転するモノ(ろくろ)”や”うずまき模様”に執着しているようで、陶芸を”うずまきの芸術”だと絶賛し、その手元ばかりを近影し「こう、ぐーるぐるといった感じのうずまき模様の皿を作ってくれ」と言うのです。

泰雄はその異様な様子にたじろぎつつも、快く引き受けることに。

その夜、桐絵は昔のアルバムを見て、秀一が幼い頃からずっと優しかった事を思い出し、駆け落ちも悪くないなと考え始めます。

翌日桐絵の高校では、螺旋階段の吹き抜けから生徒の岩崎が転落して死亡します。その死に様は実に無惨でしたが、その顔は笑っているように見えました。

現場を目撃した桐絵は気分が悪くなり、親友の石川志穂と一緒にトイレに駆け込みますが、そこにはクラスの女王関野恭子と取り巻きたちがたむろしていて「岩崎が笑ってたのは幸せだったから。あいつは(あんな有り様で)死ななきゃ目立てなかった。注目されなきゃ生きている意味が無い。私は目立つのが好き。注目されるって快感」と自論を振り回し、特に最近その欲望が高まってると打ち明けます。

また秀一は「岩崎はうずまきに取り憑かれたため螺旋階段から転落した」と言い「通学路にあるトンネルを通るたび眩暈がする」「この町はうずまきに呪われている」と言い出し「親父はうずまきに取り憑かれてる」と打ち明けます。

実は美容室の電動看板を盗んだのは敏夫で、町中のうずまき模様を自室に掻き集め、出勤もせずに引きこもり、日々それを眺めてるというのです。その執心ぶりは味噌汁の具をナルトにさせ、切らすとブチ切れるなど徹底しており、彼も母親の雪枝も入院させるかどうか迷っているのだとか。

ナルトの話を聞いた桐絵は思わず笑ってしまい、ならば実際に見て欲しいと言われて一緒に彼の家に向かう事に。

彼の証言通り、彼の家では、大量のうずまきコレクションを知らぬ間に処分されたと激高した敏夫が、雪枝を殴りつけていました。

秀一は慌てて止めに入り「処分したのは俺だ!あんなもん無い方がいいんだ!」と怒鳴り、雪枝も「元のあなたに戻って!」と叫んでいましたが、敏夫はニヤリと笑って「ふん!捨てちまったものはしょうがない。うずまきは物でなくてもかまわない、自分の体で表現できるんだ!」と言い、両の目玉を剥き出し、嗤いながらぐるぐる回して見せたのです。

それを戸板の影から見ていた桐絵は、あまりの薄気味悪さに気を失ってしまいます。

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みんなの感想(1件)

ライターの感想

ホラー漫画家伊藤潤二の不条理で奇妙で薄気味悪い世界観を、有名アーティストのPV監督として知られるHiguchinsky(ヒグチンスキー)監督が見事に具現化した、これ以上無いマッチングの作品だと思います。
桐絵役初音映莉子は、以降伊藤潤二の実写化作品への出演が相次ぐほどヒロインのイメージ通り、彼氏の秀一役フィーファンの美貌も欠かせない要素になっています。
名バイプレイヤー大杉漣の奇天烈キャラは「エクステ」(2007年)などでもお馴染みですが、大女優高橋惠子の良母の狂気という極端な緩急、スクリーミングのバリエーションの多さにはかなり驚かされました。
すでに主役級だった佐伯日菜子のぶっ飛んだ女王様キャラ、てかてかの阿部サダヲ、コメディアン時代のギャグをかますでんでん(俳優に転身後20年経ってるので、かなり作為的な演出かと)などなど見どころも盛りだくさんで飽きさせません。
また車のナンバーや住所などが6や9の連番だったり、うずまきの電動看板、縄文式土器など隅々までうずまきで埋め尽くす徹底ぶりで、特殊造形には「ウルトラマン80」「ガメラ2 レギオン襲来」などで知られる原口智生、VFXスーパーバイザーには「押切」「乱歩地獄」の小田一生などが参加し、伊藤潤二の不気味で美しい独特の世界観を醸しています。ぜひとも映像でご覧頂きたい作品だと思います。

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