「ほんとにあった!呪いのビデオ Special5」のネタバレあらすじと結末の感想

ほんとにあった!呪いのビデオ Special5の紹介:一般から投稿された不可思議な映像を紹介、検証するドキュメンタリー風のオリジナルビデオ「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズの番外編で、2004年にリリースされた「ほんとにあった!呪いのビデオ Special」シリーズ第5作。平原を駆け抜ける首無し男「疾走!」、撮った憶えの無い不気味な動画が混入する「井戸」「日本人形」など13本を紹介する。構成/演出/撮影/編集は「自殺霊」の坂本一雪。編集には白石晃士が参加している。ナレーションは中村義洋。

ほんとにあった!呪いのビデオ Special5の主な出演者

演出助手/横田直幸、元木孝史、江田広司、横内靖典、ナレーション/中村義洋

ほんとにあった!呪いのビデオ Special5のネタバレあらすじ

【起】- ほんとにあった!呪いのビデオ Special5のあらすじ1

※テロップ
「本編の映像に画像が乱れる箇所がありますが製品上の異常ではありません」

◆「寂れた公園」
山あいの実家に帰省した投稿者が撮影した寂れた公園。鉄棒や多角体のジャングルジム、滑り台やベンチなど、全ての物が雑草に覆われ朽ち果てていますが、カメラが滑り台を何度か映すその一刹那、その頂上に立ち尽くす少年らしき白い影が見て取れます。

◆「ほんとにあった!呪いのビデオ12」より「続・謎の廃墟」
「~呪いのビデオ12」の「謎の廃墟」で、差出人、撮影日時、場所など一切が不明のHi8テープに映っていた、水辺のホテルの廃墟で撮影されたと思しき半透明の人影。
その建物の所在があるカップルの投稿映像によって判明、画像も酷似していた事からスタッフはカップルが見たという廃墟に向かいます。
スタッフが到着したのは夕方。想像以上の巨大さで聳え立つその建物は、河口湖畔に建つホテル小曲園(2004年に解体済)の廃墟でしたが、すでに解体工事も始まっており取材不可能という結果に終わります。
カップルの投稿映像を検証したところ、道路沿いにせり出した円形の展望室の左側の窓辺に、ゆらりと近づく白い人影を確認、件のHi8の動画と同じモノかどうかは判らず仕舞いでした。

【承】- ほんとにあった!呪いのビデオ Special5のあらすじ2

◆「シリーズ監視カメラNo.1 人体欠損」映像提供/鈴木信英(仮名)
1997年9月末、街の広場を見つめる監視カメラの映像。煉瓦敷きの歩道に数台のベンチがあり、皆寛いでいますが、左側のベンチにいた幼い少女の頭部が消えています。

◆「疾走!」
関東地方某県の広大な荒れ野原に佇む巨大な廃病院。雨のそぼ降る中、現地に赴いた演出助手横田直幸は、投稿者植田浩之、喜納香子に事情を聞きます。
そこは地元では有名な心霊スポットで、旧陸軍が病院として使用し、戦時中には人体実験が行われていたいう噂があるそうで、一同は、金網の破れ目から入り、真っ暗な草むらを歩いたという2人の証言通りの経路で、敷地内に侵入します。
建物の入口はコンクリートで塞がれ、内部への侵入は不可能ですが、撮影時には塞がれていた窓のベニヤが外されていたため、カメラで中を映しますが、目立ったものは無いようです。
撮影当夜、侵入を諦めた彼らは、再び金網の裂け目をくぐり、隣接する平原を歩き出した時、奇怪なモノに遭遇したと話します。
ソレは入院患者が着るような浴衣姿の首の無い男で、平原の彼方から叫び声を上げ疾走してきて、慌てて逃げ出した彼らが振り向いた時には消えていたそうです。

スタッフがその男と同じコースを走りますが、雑草だらけで走りにくく”疾走”とは程遠い結果となり、また投稿映像が長時間だったため編集したと前置きがあり、問題映像が始まります。
カメラは夜間撮影モードのモノクロ画面で、2人は懐中電灯を頼りに建物に辿り着きますが、入口は無く建物を回り、諦めて金網の裂け目を抜け平原へと歩き出します。が、間もなく、暗闇の彼方から獣じみた叫び声がして白い何かが彼らに急速に接近、彼女が絶叫して駆け出し、数瞬遅れて気づいた彼も逃げ出します。
それはまさしく”白い浴衣の男”でしたが頭部が無く、裾をはだけて疾走し、彼らの直近を駆け抜けていきます。

◆「淫霊」
演出助手江田広司との待ち合わせ場所に現れた投稿者小中恒之の第一声は「ビデオ見ました?スゴイっすよね!霊っすよね?」でした。
彼はそのノリで友人が撮影したビデオを投稿したようで、その場で撮影者太田勝に携帯で連絡、ビデオに映っているその彼女大木周子(仮名)と共に、撮影場所である彼らの部屋での取材となります。ちなみに彼は(彼女の)胸が露わだが大丈夫かと言うスタッフの問いかけを「全然オッケーっす」と聞き流します。
取材開始後、太田はへらへらと軽いノリで3人を紹介しますが、周子はなに勝手に送ってンだよ!と小中にガンガン蹴りを入れながら激怒、説得の末ようやく本題に入ります。
彼女によれば、その部屋には以前から霊がうろついていたそうで、無視するうち「ホーミー…ミシチマー…(某か喋ってはいるが周子には意味不明)」云々とイヤらしい言葉を囁き胸を揉んだり、手が下着の中に現れると言うのです。太田は彼女の訴えでビデオを設置し、その不可思議なモノの撮影に成功、おもしろがって小中に見せ、それを小中が投稿したのだとか。
彼女は小太りで長いまつ毛のその霊の似顔を描きますが、小中と彼女は大ウケ、太田がマジ切れする事態となり取材は中止となります。
問題映像は、深夜、ベッドで抱き合って眠るカップルの足元にうっすらとズボンをはいた足が出現、暫しうろついた後消えますが、直後にベッドの下から白い手のようなモノがカサコソと這い出し逃げたところで、彼女が悲鳴を上げ飛び起きます(露出部分はモザイク処理)。
霊の意図や謎の言葉などは、調査中だそうです。

◆「シリーズ監視カメラNo.2 ATM」映像提供/SA信用金庫
通路の途中に設置された1畳ほどのガラス張りのATMの入口をとらえた防犯カメラの映像。間もなくそこにランドセルの少年が入り操作を始めますが、閉じた自動ドアの足元に倒れているかのような人間の足がぼんやりと映り込んでいます。

◆「2003090909」
プロデューサーの大橋孝史曰く、ともかく電話を掛けて来たその女性は激怒していて、ネット上に上がっていた本シリーズの「~呪いのビデオSpecial3」の動画を彼氏と一緒に見たところ、彼氏が心を病み現在通院中だ、どうにかしてください!と怒鳴っていたのだとか。
その時点で大橋が聞き取れたのは、その動画やサイトは自社の物ではない事、「~呪いのビデオSpecial3」の動画である事、「2003090909」という数字のみだったため埒が開かず、スタッフは女性を再三説得し、制作室での取材に応じてもらえる事に。
女性は片山秀子、問題映像はネットに無断転載されていた「~呪いのビデオSpecial3」の「中古ビデオ」であることが判明しますが、彼女は確認のため、その動画を見せた際にも見せないでと怯えていました。
件の「中古ビデオ」とは、投稿者がフリーマーケットで入手した古い中古ビデオに入っていたカップルの旅行記録のような映像で、最後に不気味な女の顔が映るモノでしたが、取材後、投稿者は電車のホームに転落して大ケガを負い、その際ビデオの女を見たというモノでした。
彼女と同棲中だという彼氏は、ネットでその動画を見つけ、彼女を誘って見たそうですが、その後、ビデオの女に眼を抉られるなどの悪夢を見るようになり、心を病み通院中なのだそうです。
彼女は、簡単に見られるモノなのにこんなに危険なモノとはと言い、また、この件をきっかけに本シリーズが多数ネット上に無断転載されている事を知ったスタッフは、本シリーズ以外にも”見ると呪われる”映像が多数無防備に掲載・閲覧されているのでは?と案じます。
「2003090909」…それは件の無断転載映像に付けられていたファイル名でした。
「皆さんも十分気をつけていただきたい」とナレーションが入ります。

【転】- ほんとにあった!呪いのビデオ Special5のあらすじ3

◆「サービスエリア」投稿者/市川佳恵
大勢の客でにぎわう高速のサービスエリア。投稿者がその様子を撮影していたところ、途中から激しいデジタルノイズが入り始め、そのノイズの中にこちらを睨めつける巨大な暗い眼が映り込んでいます。

◆「井戸」
投稿者の早川が事故で入院中のため、映像に関わっているという投稿者の知人山下輝雄の案内で、演出助手の山下広司とスタッフが撮影現場に向かいます。
その場所は街中にある広い墓地の奥にある井戸でしたが、山下は恐れて近寄らず、スタッフのみが井戸に行き、江田が頑丈な鉄製の網で塞がれた井戸を覗き込みます。その井戸には、水面に映った自分の姿で寿命が判るという伝説と女の霊が出るという噂があるそうです。
彼らはネットで心霊スポットと噂になっていたその井戸に好奇心で出掛け、その日は映像を確認すること無く分かれたそうで、後日異変に気づいた山下が早川に連絡したところ、彼はむしろ怪異が撮れたと喜びその勢いで投稿したのでは?と話します。
また、撮った憶えの無い映像とは、まさしく取材中のその部屋=山下の部屋に見知らぬ女が立っているモノで、彼の部屋はこれまで一度も撮影した事が無い上、女は灰色の服に長い髪ののっぺらぼうでこちらを見て嗤っていたのだとか。
早川はビデオの発送直後にひき逃げされ、一向に回復せず今も入院中、山下は障りを恐れていて「あの場所に行くのも本当は嫌だった」とこぼします。

問題の映像は鮮明な夜間撮影モードで撮られていて、懐中電灯すら持たない2人が、真っ暗な墓地の中を井戸まで歩き、辿り着いたあたりから異音とデジタルノイズが混ざり始めます。
さらに早川が何度も井戸を覗きこむあたりで、完全に画面が切り替わり、赤く染まった山下の部屋で、髪の長い黒い服の顔の無い女がゆらゆらと体を揺すり含み声で嗤う映像になり、2人が井戸から離れる頃、ようやく画面が戻ります。早川は怯える山下をからかい、笑っていました。
その後の検証では、問題映像にも取材時にもキーンという音が入っているのが判明したそうで「あの女はまだ、山下さんの部屋にいる、という事なのか」とナレーションが入ります。

◆「携帯電話・デジタルカメラ~生活の狭間に潜むもの」
「近年の携帯電話などの普及により、投稿作品にも様々なバリエーションが増えた」とナレーションが入り、その一部が紹介されます。
・携帯動画の映像:映像提供/神奈川県伊藤由里
晴天のある日、花見客で賑わうどこかの公園の様子を撮影したかなり鮮明な携帯動画で、花見客の頭上数mの木立の中に、首吊りのように見える両手をだらりと下げた女のような白い人影が浮かんでいます。
・デジカメの動画機能の映像:映像提供/東京都葉賀貞昭
都会の街中を走行中、サイレンを鳴らすパトカーを追いかけ撮影した動画。そのパトカーのトランクに、白い人影のようなモノがしがみついています。
・デジカメの動画機能の映像:映像提供/埼玉県永井直樹
ホームに到着する電車をデジカメで撮影した動画。電車が侵入する直前、ホームとの境付近に親子と思しき2体の人影の輪郭が浮かび上がります。
「技術の進歩に関係無く、不可解なモノは存在を主張して来るというのか。ビデオカメラに無い手軽さは、それらに遭遇する確率を高めるかもしれない」とナレーションが入ります。

◆「シリーズ監視カメラNo.3 夜間の道路」映像提供/杉崎正克(仮名)
夜11時、田舎の車通りの無い高速道路を見下ろす監視カメラの映像の中に、突如2体の巨大な黒い人影が浮かび上がって蠢き、数分で消えていきます。

【結】- ほんとにあった!呪いのビデオ Special5のあらすじ4

◆「日本人形」
下町の小さな部品工場に勤める投稿者新城哲男。彼が撮影した工場内での異変を捉えた投稿により、社長の金井昌吉の全面協力の元、取材が行われます。そこは昔ながらの町工場で、ビデオは工場脇の狭いプレハブの事務所内で起こった、テープカッターのテープ部分がカラカラと勝手に回り続ける映像でした。
金井は、その異変は中でもささやかなモノで、大きな棚が突然倒れたり蛍光灯が突然割れたりといった事が続いていると話します。彼はその工場の2代目社長で、新城は先代の頃から勤務している社員だそうです。
異変が始まったのは、亡くなった先代の遺品整理の際、趣味だった8㎜を大量に処分したものの、なぜか問題の8㎜フィルムは古い菓子箱に入れられ別な場所にあったため処分を逃れ、金井と新城は、そのために中古の映写機を購入し、フィルムを見たと話します。
問題の映像は、先代社長が社員とその家族たちと、工場前でバーベキューを楽しむ映像でしたが、途中から神社や廃墟など見知らぬ光景になり、日本人形が映るというのです。
また、その頃から工場内で物が無くなる、神棚に取り付けられた太いしめ縄が落ちるなどの異変が始まり、ついには普段大人しい新城が工場内で日本人形を見た!と騒ぐ事態となり、以来人形が度々目撃されるようになったと言うのです。
また、そのビデオが撮られた時期が、先代が亡くなる直前だったのも気にかかるそうです。
スタッフは金井から8㎜を調べて欲しいと託され、持ち帰ることに。

問題の映像は8㎜フィルムで音声の無いカラー映像です。皆が歓談しビールと焼き肉を頬張る中、突然赤い画面に変わり、カメラが森の中に立つ鳥居のようなモノを遠巻きに映した直後、大きな工場の廃墟らしき場所となり、画面に褪せた色が戻ります。
カメラは荒れた工場跡をぐるりと見渡し、天井板の隙間にあたかも彼らを見下ろすかのように置かれた一体の日本人形に気づきます。画面は再び赤く染まり、部屋の隅に座る人形をじっと映すうちフィルムが終了します。
リールの軋み音や、劣化した画面の加減で、人形の顔が不気味に蠢いているようにも感じられる不気味な映像です。

◆「その後」
件の8㎜フィルムを持ち帰って以来、スタッフルームで異変が起こり始めたため、監視カメラを設置することに。
ある時は無人で暗いスタッフルームのロッカーから突然物が崩れ落ち、さらに2名の男性スタッフが打ち合わせ中、突然長い蛍光灯が落下して破裂、その数秒前にはぼんやりした人形らしき巨大な白い顔が画面を横切ります。
「これらの現象は、件の8㎜を見てしまったためと言うのだろうか」とナレーションが入り、「見てしまった皆さんも、お気をつけいただきたい」とテロップが入ります。

みんなの感想

ライターの感想

怖いというより侘しい「寂れた公園」、「~呪いのビデオ12」の「謎の廃墟」の諸々考えさせられる続報、怖いと笑いを併せ持つ怪作「疾走!」、白石監督による「~THE MOVIE」の問題映像を髣髴とさせる「日本人形」、「ホーミー」とすがるHな外人霊を「何言ってんだかわかんねー!」とぶった切る周子ちゃんも激ヤバというバラエティ豊かな1本。編集に白石監督が参加してたりと気合も十分なのですが「~Special」シリーズは本作をもって停止している状態なのだとか。大変残念です。

●本作内で引用されている作品
*「ほんとにあった!呪いのビデオ12」(「謎の廃墟」収録)


*「ほんとにあった!呪いのビデオSpecial3」(「中古ビデオ」収録)


*本作は「ほんとにあった!呪いのビデオ パーフェクトBOX1」にも収録されています。

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