「ほんとにあった!呪いのビデオ21」のネタバレあらすじと結末の感想

ほんとにあった!呪いのビデオ21の紹介:一般から投稿された不可思議な映像を紹介、検証するドキュメンタリー風のオリジナルビデオで、2006年にリリースされた「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズ第21作。駅のホームや病室に潜み人々を死に誘う存在「駅のホーム」「余命」、少女失踪の真相を追い”神隠し”の謎に迫る「誘拐」など8本を紹介する。構成・演出・撮影・編集は「お姉チャンバラ」「アイズ」の福田陽平。ナレーションは中村義洋。

ほんとにあった!呪いのビデオ21の主な出演者

演出補/中晶子、近野恵美、佐野亨。ナレーション/中村義洋。

ほんとにあった!呪いのビデオ21のネタバレあらすじ

【起】- ほんとにあった!呪いのビデオ21のあらすじ1

「おことわり:本作品は、一般視聴者によって投稿された映像により構成されており、そのため一部の映像の中に劣化・ノイズ等が生じる事がありますが、これはディスクの故障によるものではありません。あらかじめご了承ください。
本作品の中には、投稿者の証言の中で、見た事により、悪影響を及ぼす恐れのある映像が収録されています。鑑賞中、体調に影響、また、不可解な現象が起こった時は、直ちにディスクを止める事をお勧めします。
紹介する投稿映像を見た・聞いた事によって起きてしまった、心霊現象や不可解な現象の一切の責任は負いかねます。そのため、紹介する映像や音声によっては、自己の責任で鑑賞してください。本作品は、お祓いを済ませております」

◆「駅のホーム」
新宿で、15人ほどの大学のサークル仲間との飲み会で盛り上がった夜。終電となり、仲間たち数人と駅のホームに向かった投稿者川原涼太(仮名)は、別グループの女性が不調になったとの連絡を受け助けに行く事になり、ビデオを持った仲間をホームで見送ったそうです。
後日、ビデオ担当だった仲間から狼狽えて連絡が来て、異変を知ったそうで、ホームにはかなり人がいたため、悪戯ならば気づく人もいただろうし、度々飛び込みがある山手線のホームなので、自殺した霊が映ったのでは?と眉を顰めます。
問題の映像は、笑顔の投稿者に見送られ、電車に乗り込む仲間が持ったビデオが、ホームと電車の隙間を映した瞬間、その暗い隙間から真っ白な手が差し出されているモノでした。
「ここに棲みつく怨霊が、次から次へと自殺に誘い込んでいるのかもしれない…」とナレーションが入ります。

◆「ヘリコプター」
投稿者志水真希(仮名)による、九州阿蘇のヘリコプターの遊覧飛行の映像。雄大な景色に映り込んだ青空の中に、薄い靄のような顔が上から現れ消えて行きます。
「この映像を見た方で、死者の声が聞こえた方は、気をつけていただきたい…」とナレーションが入ります。
◆「余命」
すでに亡くなっている友人のお見舞い映像。投稿者の近藤翔(仮名)は、その友人の死が、映り込んだナニモノかによるものでは?と思い、かなり悩んだ末、投稿を決意したのだとか。
問題の映像は、投稿者が個室に入院している友人を見舞う様子を、何回かに渡って撮影したものだそうです。
当初、友人は元気そうで明るく投稿者らを出迎えますが、回を重ねるごとに衰弱していき、問題のシーンがある頃には、座る事そのものが億劫そうなほど弱り切っています。そのだるそうに俯く友人が座っているベッド端から、崩れた顔の子供のようなナニモノかがひょいッと顔を出し、その弱り具合を窺い見て、引っ込みます。

【承】- ほんとにあった!呪いのビデオ21のあらすじ2

◆「誘拐」
演出補中晶子と近野恵美らスタッフは、娘の誕生パーティーのビデオに異変が起きたという、関西在住の投稿者金子雅子とその小学生の娘藍子(共に仮名)を訪ね事情を聴きます。パーティーは自宅で、メンバーは仲良しの橋爪舞(仮名)と数人の友だちだったそうですが、その数日後の朝、毎朝藍子と一緒に登校するはずの舞が現れず、失踪したと言うのです。
地元育ちの雅子は「警察は誘拐だと言ってるが、実はこの地域には昔から”神隠し”の噂があり、近くの山にも被害に遭った子供たちの供養のための寺があるらしい。舞は”神隠し”に遭ったのでは?」と話します。
また、ビデオは当初異常が無く、変化したのは舞の失踪後で、藍子は、失踪前日の体育の着替えの際、舞の身体全体に模様のような痣があるのを見たそうです。
一方、訝しがりつつも取材に応じた舞の母親橋爪幸子(仮名)は、事件の日の朝は普段通り登校したが、学校から連絡が来て初めて失踪を知ったと話します。また「舞は、勝手に休んだ事は無いし手伝いも良くする優しい子で、友人宅に電話をしたり探し回ったが見つからず、警察にもすぐ失踪願いを出しポスターも作ったが、目撃情報が一切無い」とうなだれます。
問題の映像は、藍子がケーキの蝋燭を吹き消す瞬間、その横で笑っていた舞の顔が、歪んで目鼻が消えたように溶け崩れているように見えるモノでした。(「続・誘拐」に続く)

◆「消費者金融」
大手の消費者金融に見放され、闇金に手を出してしまったという投稿者木村浩二(仮名)。彼は、闇金業者のあまりの暴利暴言に逆ギレし、訴えようと思って電話の音声を録音したのだそうです。
しかし、その音声に混ざって女性の呻き声と「おまえを許さない…」という言葉が聞こえ、それ以来、闇金の督促がぱたりと止んだそうで「どうせろくな事やってなかったんだろうから、何かあったか逮捕でもされたんだろう」と鼻白みます。
問題の映像には、薄暗い部屋で録音機器を取り付けた携帯で、闇金業者に怒鳴られて凄まれ、おろおろと言い訳する投稿者の姿が映っていますが、その音声の中に呻き声らしき音と、喉を押し呻くような女の声で「おまえを…許さない…」と聞こえます。
その闇金からの借金は、今も返していないそうです。

【転】- ほんとにあった!呪いのビデオ21のあらすじ3

◆「オーディション」
芸能プロダクションに勤める飯塚氏による投稿映像。彼は、ある映画のオーディションで、窓辺に並ぶ応募者の審査の素材としてビデオを撮影中、背後の窓を黒い人影が落下していくのが映ったと話します。
オーディションが行われたのはビルの4階で、普段は所属タレントのレッスン室として使い、その奥にはスタッフ用の仮眠室があるそうです。
そのビルではこれまで事件や事故は無いそうですが、築年数は古く、仮眠室で寝たスタッフのほとんどが「窓の方から見られている感じがして眠れない」と言うそうです。
問題の映像は、昼間、一方がガラスブロックの壁面の明るいレッスン室で撮影されたもので、ガラスブロックを背景に5人の若い女性が順に自己アピールしていき、5人並んだシーンになって間もなく、左端の女性の背後、ブロックの外を黒い人影が真っ逆さまに落下していくというモノでした。
◆「鏡の中」
立派な三面鏡の前で、髪を梳きながら「キレイになるんだぁ」と無邪気に微笑む幼い娘を、投稿者の後藤さんが、優しく話ながらビデオ撮影しています。が、娘が振り返って会話を続ける中、右端の鏡の少女の鏡像だけが、実際の娘を睨みつけるように振り向き、止まります。

◆「文化祭の噂」投稿者中村
都内の高校に通う中村さんは、部活の先輩に「絶対見ちゃダメ」と言われていたビデオが気になり、先輩の卒業を機に友人と一緒に部室を探してそれらしきビデオを発見、一緒に見たと話します。
ビデオはかなり昔の演劇部の公演の記録でしたが、その画面の中に完全に宙に浮いて、首を吊ってもがいているように見える男性の足が映っていたそうです。
また、高校は彼女の近所で、小学生の頃で記憶はおぼろげだが、その高校の男性教師が妻に逃げられて気がおかしくなり、授業中に暴れ出したりするうち、体育館の舞台横にある非常階段で首吊り自殺したという、実際の事件があったと聞いた事があると言い、映像の古さなどからその教師がいた頃だと思うと話します。
彼女は、「その霊を実際に見たとかは聞かないが、ビデオを見た思しき先輩も異変が起きたとは聞いてないし、自分も友人にもまだ何も起こってない」「なんかあったら怖いですけどね」と苦笑しインタビューを終えますが、間もなく連絡がつかなくなります。
問題の映像は古く、荒れているものですが、青いライトの中、生徒が熱演する様子が映っています。が、その背景の青く照らされた白幕の右上部、照明などを隠すかすみ幕の下に、白シャツにズボンの男性らしき下半身がガタンと落ちてバタバタともがき、上がって行きます。

【結】- ほんとにあった!呪いのビデオ21のあらすじ4

◆「続・誘拐」
スタッフは近隣住民に聞き込みをしますが、ほとんどが舞も事件も知らず、ポスターを見た女子高生は、親からその件には触れるなと往なされたのだとか。また”神隠し”の言い伝えはあるが、寺は焼失しているとの情報も得ます。
スタッフは舞の失踪を”神隠し”と仮定し、この地方に伝わる”神隠し”の起源と、舞でなければならなかった理由に着目し調査を進めるうち、町の老人らの証言から、燃えた寺の場所と「その寺には『神隠しに遭った子供たちを供養する画』があったが焼失した。しかしその画を収めたフィルムが某寺に現存する」という情報を得ます。
その夜、スタッフらは燃えた寺の廃墟を訪れます。中は風雨に晒され漆喰の壁は崩れ、多くの地蔵も放置されたままでしたが、奥の建物で塵芥に埋もれた1体のこけしを発見します。2人はそのこけしを懐中電灯で照らして観察した後、元の場所に返します。

翌日、彼らはフィルムがあるという大きな古い寺に行き、住職に話を聞きます。
住職によれば、掛け軸が描かれた当時、飢饉や疫病によって親が我が子を手に掛ける口減らしが頻繁に行われたそうで、親が「子供を殺した」とは言えず「神隠しに遭った」と言ったのが、事の始まりだったそうです。
けれど、事態を憂いた焼けた寺の住職が、殺された子の供養のため”子供の幽霊掛け軸”を描き、合わせて「殺された子供は幽霊になり、殺した親を祟る」と説諭して親たちを戒めた事で、徐々に減っていたのだとか。
また、フィルムには「子消し」という言葉が書かれていて、スタッフが焼けた寺でこけしを見たと話して意味を聞くと、「子供が消える(神隠し)=子を消す(殺す)=子消し」という意味で、こけしも”神隠し”に遭った子供の供養のための物だと言われます。
フィルムは、焼失した寺の記録映像で「もし、舞ちゃんが神隠しに遭ったのならば、寺が廃墟になった事で、霊たちが行き場を失い溢れ出し、舞ちゃんを連れ去ってしまったのではないだろうか…」とナレーションが入ります。
”子供の幽霊掛け軸”とは、ざんばら髪で痩せさらばえたみすぼらしい子供が、両手を恨めし気に垂らしている絵ですが、その顔は、あの誕生パーティーの舞の顔と同様、歪んで溶け崩れたように描かれていました。

一方スタッフは、その後の聞き込みで、橋爪夫妻が舞を虐待していたようだという証言を得ます。
橋爪家の近所の主婦は「舞の母親は再婚で、引っ越して来て間もなく、毎夜父親の怒鳴り声や舞の泣き叫ぶ声が聞こえるようになり、児童虐待では?と噂になっていた」「失踪前日も怒鳴り声と泣き叫ぶ声はひどく、失踪したと知った時は、虐待の度が過ぎた(殺された)のでは?と噂になった」と話します。
打ち合わせの席で報告を終えた近野は、橋爪幸子に直に虐待の有無を確かめたいと言い出します。佐野亨は「それをしていいのかね?」と呻き、中も「舞は”誘拐された”事になっているし、子供が失踪し傷ついている親に対して『あなたが虐待して”隠した”のでは?』と聞くのは失礼じゃないか?」と抗いますが、近野は「私が責任を持つ」と言い決行する事に。

その夜、近野は橋爪家に行きますが、幸子と話し始めると同時に夫が帰宅して一同を睨めつけ、無言で他の部屋に行ってしまいます。
近野は「舞ちゃんに厳しく躾ていたという事は無いか?」と切り出し、近所の証言や痣の事などを話すと、幸子は「うちはうちや、ケンカもするし、子供を怒れば泣く事もある」とキレ始めます。
けれど、近野が「折檻」「虐待」という言葉をストレートに用いて言及すると黙り込み、奥から夫が出てきて近野を罵倒してどつき、カメラマンを突き倒します。スタッフはやむなく外に逃げ、近野も怯えて言葉を失いますが、間もなく夫が出て来て追いかけられ、必死で逃げ出します。
「我々はここで調査を終える事となった。しかし舞ちゃん失踪の真相はいまだわからない。
失踪後、舞ちゃんの不可解に歪んだ顔は、彼女の最期のメッセージなのだろうか?…舞ちゃんは誘拐されたのか、”神隠し”の言い伝え同様、親に”隠された”のだろうか?…舞ちゃんの行方を知る者は誰もいない」とナレーションが入ります。

後日、焼けた寺の取材テープの中に不可解な部分が発見されます。それは近野と中がこけしを検証するシーンで、近野の背後の部屋の暗がりに、横向きに立ってこちらを見つめる少女の姿が映り込んでいたのです。
「これがもし彼女ならば、すでにこの世にはいないという事となる。何かを伝えたくて現れたとでも言うのだろうか」とナレーションが入ります。

みんなの感想

ライターの感想

「駅のホーム」「鏡の中」など、特番で度々紹介された作品が多い巻ですが、画的にも背景的にも怖いのはダントツで「余命」かと。また「文化祭の噂」の下半身には影があるように見え、心霊ってか事故?と思えるほどリアルです。
東京・大阪間を股にかけ二転三転する「誘拐」では、中晶子がリーダーの風格を得て、近野恵美が暴走、真ん中で頭を抱える佐野亨という構図が絶妙で、最後の舞ちゃんと思しき映像もあまりに寂しげで儚く、大変印象的です。
福田陽平監督の参加は本作をもって一旦終了となりますが、70巻から再登場されるようで。セオリーを逸脱しない真面目な作風が、今後どう変わって行くのか今から楽しみです。

※本作は「ほんとにあった!呪いのビデオ パーフェクトBOX3」にも収録されています。
(シリーズVol.17~25、映画版(THE MOVIE)1&2、リング編、戦慄投稿BEST20を収めた13枚組のDVD-BOX)

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