「ほんとにあった!呪いのビデオ29」のネタバレあらすじと結末の感想

ほんとにあった!呪いのビデオ29の紹介:一般から投稿された不可思議な映像を紹介、検証するドキュメンタリー風のオリジナルビデオで、2008年にリリースされた「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズ第29作。女性の連続失踪を追う「占い師」、廃墟に現われる「白面の女」など7本を紹介する。構成・演出は「口裂け女0(ゼロ)~ビギニング~」「ヒトコワ」シリーズの児玉和土。ナレーションは中村義洋。

ほんとにあった!呪いのビデオ29の主な出演者

演出補/岩澤宏樹、菊池宣秀など。ナレーション/中村義洋。

ほんとにあった!呪いのビデオ29のネタバレあらすじ

【起】- ほんとにあった!呪いのビデオ29のあらすじ1

「おことわり:本作品は、投稿された映像をそのままの状態で紹介しているため、画像の乱れやノイズなどが生じる場合がありますが、あらかじめご了承ください。
これからご覧いただくのは、一般視聴者より投稿していただいた映像です。ご覧いただいた後、不可解な出来事や霊的現象が起きた場合、こちらでは一切の責任を負いかねます。本作品は、お祓いを済ませております」

◆「白面の女」投稿者/近藤祐紀
投稿者カップルが泊まった宿泊施設の裏手にあったという旅館らしき廃墟の映像。
長い廊下沿いに並ぶ客室は朽ち果てていますが、晴れた日中だったためか、2人は楽しげに古茶碗の部屋や破れた天井、猿の剥製などを撮影していきます。
が、カメラがある一室の風呂場の暗がりを映した際、入口上方から横になって覗いているかのような白い顔が映り込み、撮影していた彼氏は彼女を置き去りにして一目散に逃げ出します。
2人はその後宿泊施設のスタッフから、以前その廃墟で女性の首吊り死体が発見されたと聞いたそうです。

◆「占い師1」
投稿者は、女性の部屋の監視カメラ映像を有料配信する、いわゆる”覗き部屋”なるアダルトコンテンツを配信する会社に勤める湯河哲夫(仮名)。彼の仕事は機材や映像の管理でほとんど映像は見ないそうですが、ある部屋の映像が突然止まったため機材のエラーかと思い、部屋にいた女性に連絡を取ろうとしたところ、電話も繋がらず部屋に行っても応答が無かったのだそうです。しかし、ほどなくして映像は正常に戻り、女性だけが忽然と消えてしまったと言うのです。

女性が消えた時間の映像を確認したところ、黒い影のようなモノが現れ、女性に乗ったところで映像が途切れ、再開した時には女性だけが消えていたそうで、女性とはそれきり音信が途絶えてしまい、後日警察から連絡が来て、彼女の両親から捜索願いが出された事を知ったのだとか。
その部屋は彼女の自宅だったためバイトの件が露呈したそうで、警察にも両親にも事情を話し、件の映像も提出したそうですが、彼女は現在も行方不明のままだそうです。
湯河は彼女に関する資料は提供できないが、今一度関連する映像を調べてみると約束してくれます。
一方スタッフも、失踪した女性を仮に柴山咲子(仮名)として調査を始めますが、事実を知った両親はショックを受けていて取材は叶わず、彼女の自宅アパートにも問題は無かったそうです。

数週間後、湯河から、柴山宛てのユーザーのメールの中に「(柴山)ちゃん、ベッドの下に紙みたいなモノ貼ってたけど、あれは何?」というメールがあり、彼女がベッドの下に紙のようなモノを貼っている映像があったと報告があります。
しかし、彼女の部屋はすでに引き払われ家財も処分されているため、”紙のようなモノ”の真相はわからず、またその一件があった当時、担当は湯河ではなくカラギノという男で、すでに退社し連絡先も不明なのだとか。
件の映像は、薄暗い部屋の中で白いパジャマ姿の柴山が、白く細長い紙のようなモノをベッドの下に貼り付けている映像でした。

問題映像は、6畳ほどの部屋を奥の天井から見下ろす映像で、手前にピンクの掛布団のベッドがあり、縦長の本棚と小さなテーブルと横長のスツール、その奥に台所と水場があるようです。
白いパジャマの柴山が明かりを落としベッドで寝入った頃、奥から黒い靄のような人影が現れ、奥側で横向きで寝ている彼女の背後の、ベッドの上に登ったところで、突然映像が消えます。
その人影が乗ってもベッドは沈まず、手には長い棒のようなモノを持っているようでした。
「まさかこの不可解な存在が、柴山さんを何処かへと連れ去った、とでもいうのだろうか?」とナレーションが入ります。(「占い師2」に続く)

【承】- ほんとにあった!呪いのビデオ29のあらすじ2

◆「お正月」投稿者/沢渡宏志(仮名)
ある家のお正月の映像に映り込んだ不可思議な存在。
男の子ばかり数人が、おせち料理が並んだコタツに入り今か今かと待っていたのはお年玉。彼らの祖母らしき女性が訓示を述べながら配って行く中、窓際できちんと正座する、化粧と結髪をした着物の可愛らしい少女が映り込んでいます。
「これは賑やかな世間の正月を尻目にこの世を彷徨う浮遊霊の姿である、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

◆「送別会」投稿者/井沢俊矢(仮名)
ある居酒屋で行われたバイトの送別会の映像。5、6人の若者が古い店内の掘りごたつ式の半個室で盛り上がる様子を、撮影者も酔っているのかあちこちに揺れながら撮影していたようです。そのカメラがテーブルの下に向けられた時、その薄暗い奥から黒ずんだ男の手が助けを求めるかのように伸び出しているのが映り込みます。
その店ではかつて、酔客同士のケンカによる殺傷事件があったそうです。

◆「占い師2」
演出補の岩澤が、1年ほど前に不採用となった投稿映像に、柴山の映像に映り込んだ黒い人影と似たモノがあったと気づきます。それは件の人影と同様に手に長い刀のようなモノを持っているという映像でした。
その映像の投稿者川崎麻里(仮名)は、その動画はアメリカ留学が決まった友人鈴井敦子(仮名)と池袋でお茶した後、近くの公園でデジカメで撮ったもので、その夜、鈴井は自室から突然姿を消し現在も行方不明だと話します。
鈴井の家族も川崎も理由には全く心当たりが無く、後日映像を確認したところ、公園の鈴井の背後に手に長い何かを持った黒い人影が映っていたと言うのです。

ただ、さして差し迫った話ではなかったそうですが、鈴井は片思いの男性に告白すべきかどうか悩んでいたそうです。けれどある時、路上の占い師から”机かベッドの下に貼って、数日間寝る前に呪文を唱えると願いが叶う”と言うお札をもらい実行したところ、告白は大成功、留学先でも連絡が取れると喜んでいたのだとか。川崎は、その占い師の名前やいた場所などは聞いてないそうです。
”ベッドの下に紙(お札)を貼る”という行為が柴山の件と被っていた事から、スタッフは鈴井の部屋にお札が残っている可能性を考え、川﨑が調べてくることに。
後日、スタッフルームにやってきた川崎は「(鈴井の)自室は手つかずで、机やベッドの下も調べたがお札は無かった」と言い、代わりに両親の許可を取り、鈴井のノートやメモ帳を持参していました。

失踪直前の鈴井の問題映像は、のどかな公園の片隅のベンチで恋愛の悩みを打ち明ける鈴井を川崎が撮影しているものでした。
カメラは、鈴井を捉えながらもあちこちに揺れ、間もなく鈴井の左側の公園の藤棚に細長い何かを持った黒い人影が現れます。
それはカメラに時折映り込みつつゆっくりと歩いて近づき、最後のシーンでは目鼻さえ薄く浮かんで見えるくっきりとした黒い影となり、鈴井の真後ろに立っていました。
「この暗闇のような存在が、鈴井さんを何処かへと連れ去った、とでも言うのだろうか」とナレーションが入ります。(「占い師3」に続く)

【転】- ほんとにあった!呪いのビデオ29のあらすじ3

◆シリーズ監視カメラ「市街地」投稿者/相馬昌平(仮名)
街中に設置された監視カメラの映像。カメラは商店街の中央通り、駐輪場、路地裏、大きな交差点の4ヶ所に設置され、画面は4分割されています。その右上に映し出されている交差点の映像に不可思議な人影が映り込んでいます。
それはかなり車通りの激しい交差点の横断歩道を映した映像で、画面右奥からスーツの男性が歩いて来て、横断歩道手前で一瞬立ち止まり渡り始めますが、間もなく信号が赤に変わり、左から来た車に撥ねられるかに見えます。しかし彼の身体は車をすり抜け、反対車線から来た車が通り過ぎた後には消えています。
「この横断歩道では、歩行者と車の交通事故が多い、というのだが…」「まさかここで交通事故で亡くなった男性が、死んだことに気づかずいまだに横断歩道を渡り続けている、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

◆「ダンス」投稿者/浜本剛(仮名)
ダンスの振付師である投稿者が、深夜の公園でダンスをしている映像に映り込んだ女の顔。
投稿者はかつてダンスグループに所属し、その女性マネージャーと付き合っていたそうですが、そのグループは鳴かず飛ばずのまま解散となり、同時に彼女とも別れてしまったのだとか。
彼女からは恨まれたそうですが、彼は振付師となり、彼女はあるタレントのマネージャーとなって、互いの道を進み始めたそうです。
しかしこの映像が映った当時、彼は暗闇に浮かぶ顔だけの彼女に睨まれるという夢を頻繁に見るようになり、彼女が担当のタレントと合わずノイローゼになり自殺したと聞いたそうです。
スタッフが調査したところ、その公園には特に因縁めいたモノは無かったそうです。
問題の映像は、深夜、ベンチ代わりの石台が並ぶ公園の植え込みの前で、キレキレのダンスを踊る投稿者を、正面からの定点で撮影したもので、投稿者は時折ダンスを止め、振付の構想を練っているようです。が、そのダンスの合間、彼の足元にある石台の陰に、横になった女の生首が、彼を下から睨めつけているかのようなモノが映り込んでいます。
「これは、投稿者の別れた恋人なのだろうか…投稿者に何らかの理由で怨念を抱き、あの世からやって来た、とでも言うのだろうか」とナレーションが入ります。

◆「サマーキャンプ」 投稿者/遠藤智
小学生の児童らによるサマーキャンプの古いビデオ映像。
生徒らは砂浜で棒倒しや的当てなどを心行くまで楽しんでいる様子ですが、砂浜近くにある大岩の上で遊んでいる場面で、その大岩にしがみつく白い手が映り込んでいます。
かつてその海岸は大津波に襲われ、多くの海水浴客が死亡したのだそうです。

【結】- ほんとにあった!呪いのビデオ29のあらすじ4

◆「占い師3」
”覗き部屋”のバイト柴山咲子(仮名)、アメリカ留学直前だった鈴井敦子(仮名)。この2人の共通点は①映像に長い何かを持った黒い人影が現れ近づく、②その直後に失踪、③机かベッドの下にお札らしきモノを貼っていたという3点ですが、柴山はお札らしきモノを貼る映像のみでお札も本人の証言も無く、鈴井は「路上の占い師からもらったお札を貼った」という本人の話のみです。
一方、鈴井の手帳には、お札や占い師に関する具体的な記述は無いものの「K氏に会う」「K氏に相談」等々のメモがあり、岩澤は柴山が紙を貼っていた時の担当者が”カラギノ”という名だった事から”K氏”なのでは?と推測し、調査を始めます。

スタッフは再び湯河に連絡しカラギノについて聞きますが「仕事以外での付き合いは無く、一度だけ連絡先に電話したがその時点で不通だった。”カラギノ”という名も、当て字も本名かどうかも分らず、面接時の資料しかない」と言われ、古い履歴書を提供されます。
そこでスタッフは、湯河の紹介でカラギノ本人を知る件の”覗き部屋”のバイト小出佳代(仮名)と会い、「カラギノは占いが得意で、変な文字や絵が書いてあるお札を用いた」と聞き、彼の出身地を調べたところ、ある地名が浮かび現地に向かいます。

そこはカラギノの出身県内にある、険しい山奥に流れる沢を中心としたまさしく”カラギノ”と呼ばれる地域でした。
しかし、その場所に手掛かりは無く、スタッフは周辺の役場に問い合わせ、役場職員で郷土史家の斉藤真之輔(仮名)の話を聞くことに。
斉藤によれば、その地名は、その地域に鎌倉時代以前から住んでいた”カラギノ一族”と呼ばれる人々が発祥で、彼らはその沢一帯で暮らす猟師らに収穫を示唆する占術や祈祷を行う一族だったのだとか。
ただ、その一族には、殺生の贖罪や祈祷師としての能力を保つため「若い女性を山の神への生贄として捧げていた」という伝説があるそうで、狩猟が廃れ始めた明治時代以降姿を消したものの、その子孫はどこかにいるかもしれないという事でした。
しかし呪術の方法などは門外不出、一子相伝で、文献にも残っておらず、スタッフはその伝説を記した古い書籍を見せてもらい調査を終えます。

夕闇が迫る頃、取材を終えたスタッフは今一度、カラギノの沢へと向かいます。
真っ暗な山道を懐中電灯頼りで進み、沢にたどり着いた時、周囲には女性の悲鳴か泣き声のような細く高い不可思議な音が響いていました。
また、彼らが暗い山道を歩くシーンでは、画面右端の大きな岩影に白く美しい女の顔が映り込んでいました。
「これはまさか、カラギノ一族のために犠牲になった女性のあの世の姿である、とでもいうのだろうか?…柴山さん、鈴井さん、そして”カラギノ”という人物の行方はいまだにわかっていない」とナレーションが入ります。

みんなの感想

ライターの感想

小品では「白面の女」「ダンス」「サマーキャンプ」「市街地」などホラー特番でたびたび取り上げられたインパクトがある映像が多い巻ですが、「送別会」に映り込んだ”手”は、リアルな質感や赤黒い色味などが恐ろしく夢に出て来そうでした。
あたかもサスペンスドラマのような「占い師」が”カラギノ一族”という謎で終わるのも興味深い所です。古い書籍があるのだから調べれば何か出て来そうなのですが、ネットでは、似た地名があると噂されているものの当て字も定かではなく確信には至りませんでした。またラストシーンの山中に響き渡る叫び声も不可思議で物悲しく、胸に迫ります。

※本作は「ほんとにあった!呪いのビデオ パーフェクトBOX4」にも収録されています。
(シリーズVol.26~38を収めた13枚組のDVD-BOX)

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