映画:ほんとにあった!呪いのビデオ50

「ほんとにあった!呪いのビデオ50」のネタバレあらすじと結末

ほんとにあった!呪いのビデオ50の紹介:一般から投稿された不可思議な映像を紹介、検証するドキュメンタリー風のオリジナルビデオで、2012年にリリースされた「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズ第50作。都会の底辺で息づくアイヌ伝説「アフンルパロを視る女」、13年の時の重さを感じる「13年の呪い」、蔵から発見された不気味な映像「不気味な置物」など7本を紹介する。構成・演出は本シリーズの元演出補であり「心霊玉手匣」「鬼談百景」(「どこの子」「空きチャンネル」)で知られる岩澤宏樹。ナレーションは中村義洋。

あらすじ動画

ほんとにあった!呪いのビデオ50の主な出演者

演出/岩澤宏樹、演出補/菊池宣秀、川居尚美、横田季幸、中山美奈など。ナレーション/中村義洋。

ほんとにあった!呪いのビデオ50のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ほんとにあった!呪いのビデオ50のあらすじ1

ほんとにあった!呪いのビデオ50のシーン1 ◆「オープニング」
ある日、製作委員会のスタッフルームに1本のコンパクトビデオカセットテープが届きます。それは製作委員会が発足から13年という月日の長さを感じさせる古いタイプのビデオカセットでした。
添えられていた手紙には「降旗祐介が亡くなりました。これは持っている必要がないものなのでお送りします。降旗祐介の父〇〇(ボカシ)」とだけありましたが、スタッフにはその名前に心当たりがなく、父親の連絡先もありませんでした。
映像は、古いホーム・ムービーのような内容で、老婆の顔がはっきりと映り込んでいました。
「これが13年の時を越える全ての始まりだった」とナレーションが入ります。

―「本作品は、お祓いを済ませております」

◆「13年の呪い」投稿者/降旗祐介、降旗秀雄(一部仮名)
スタッフは製作委員会のデータベースから、13年前の投稿者”降旗祐介”という名を発見し、投稿作品の保管倉庫の中から1本の古いビデオテープを探し出します。
しかしテープには『視聴厳禁』という古いメモが貼られていて、演出の岩澤をはじめ、演出補の菊池、川居、横田の誰もが見た覚えがなく、データベースにも詳しい内容が書かれていなかったそうです。
その警告を無視して視聴するのはためらわれ、当時の事情を知る中村義洋に事情を聴く事に。
中村は「ほんとにあった!呪いのビデオ」のシリーズ第1~7巻、Special1巻の演出、構成を担当、製作委員会にも発足当時から関わっており、現在はナレーションを担当している本シリーズの開祖たる人物で、そのビデオの存在をはっきりと覚えていました。

彼によれば、そのビデオは製作委員会が発足して間もなく送られて来たモノで、投稿者は確かに降旗祐介でした。中村始め当時のスタッフが内容を確認したところ、明確な心霊現象が映っていたため、ビデオが到着したその晩に電話をしたものの留守電になっており、折り返しかかって来たのは翌日だったそうです。
降旗は階段から転落して重傷を負い、入院先の病院からかけて来たそうで、そのため中村は、彼に直接会った事が無く、取材は全て電話で行われたそうです。
ここで、当時18歳だった降旗のインタビューの音声が紹介されます。
撮影場所は、幼い頃住んでいたアパートで老婆の顔には覚えがないそうですが、その直後に両親が離婚、彼は父に、赤ん坊だった弟は母親に引き取られたそうです。
また撮影直後から、見えないナニモノかに突き飛ばされて交通事故になったり、離婚後、母親と弟が音信不通になったりと不運続きだったため、原因がその映像にあるのでは?と思い投稿したそうです(シリーズ開始当初は映像の検証や原因の追及が根幹だった)。
つまり倉庫にあったビデオテープは降旗祐介の投稿作品で、父親から送られてきたテープはそのマスターテープと思われました。

中村は早速その電話取材の2、3日後から編集作業を始めたそうですが、今度は父親から「息子が病院の屋上から転落した」と知らせが入ったというのです。
それは事故か自殺かは判然とせず、降旗自身は障害が残ったものの一命を取り留めたそうですが、事情を知る父親に「採用(商品化)を見合わせて欲しい」と言われたのだそうです。
そこで中村は改めてスタッフと再検討し、彼らが初めて映像を見た同時刻に降旗が階段から転落、編集作業をしていた同時刻には病院の屋上から転落したという事実に思い至ります。
つまり「その映像を誰かが視聴すると降旗祐介に不幸が起こる法則」に気づき、映像そのものを『視聴厳禁』として封印したというのです。
その後、かつての降旗の連絡先に電話したものの使われておらず、興信所を使って調べたところ、降旗祐介の死亡届の確認は取れますが、父親の所在は分からず実家も更地になっていました。

降旗祐介の死亡確認が取れたことで、彼の問題映像が紹介されます。
「もしも降旗さんの父親がこのDVDを見ておられたら、ぜひご一報いただきたい。そして詳しい話を伺いたいのだが」とナレーションが入ります。
映像の撮影場所はアパートの居間、撮影者は降旗の父親で、ソファに座り赤ん坊の弟を抱いた母親と幼い降旗祐介が遊ぶ姿を捉えた映像で、母親の背後にあるカーテンの隙間からはベランダが見えています。
そして数分後、ベランダを透けた人影がゆっくりと横切り、さらにカーテンの裾の影から痩せたざんばら髪の透けた老婆が顔を出し、彼らを睨みつけるというモノでした。

その後の興信所の調査で、降旗の父親の所在が明らかになったそうですが、そこにいたのは全くの別人で、父親が戸籍を第三者に売ったのでは?という結果になります。
「彼らの13年間の歩みが壮絶極まりない事は想像に難くないのだが…まさか降旗さんの死は、何らかの経緯により第三者がマスターテープを見てしまった、とでもいうのだろうか」とナレーションが入り、「降旗さんの父親から連絡がある事を期待し、あえて本人の了解なしに、降旗さんのお名前を実名で公表させていただきました。ご了承ください」とテロップが入ります。

◆「警官人形」投稿者/小出慶太(仮名)
投稿者が深夜、男女の友人2人とドライブに行った帰り道、突然助手席にいた女友達が叫び声を上げたそうです。
彼女は「途中にあった警官人形が首を傾げたように動いた」と怯えていたそうで、偶然ビデオカメラを持っていた投稿者が撮影しようという事になったのだとか。
映像はコンビニの駐車場に停めた車内で、彼女が「止めよう、帰ろうよ」と怯え、それでも2人が撮影しながら車を降り、数m手前にあるY字の分かれ道に設置してある古ぼけた等身大の警官人形へと戻っていくところから始まります。

その人形は”馬頭観音”と刻まれた大きな古い石碑を守るように設置されていましたが、男性2人はふざけて石碑や警官人形を嘲笑い、女性は怯えた声で2人を止めています。
撮影者は警官人形と石碑を映し、再び警官人形の前へと戻りますが、人形の足元を捉えた瞬間、上から不気味な声がして、カメラが警官人形の顔へと向けられます。
しかし人形本体の顔は消え、顔だけが空中にズレて浮かび、その眼はしっかりカメラを睨みつけていました。
気づいた撮影者は「ヤバい!ヤバいって!」と言いながら慌てて車へと戻って行きます。
「”馬頭観音”とは、運搬作業に馬を使用するようになった江戸時代以降、馬が突然死した場所に供養のために建てられたものが多かったという。また警官人形が設置されている事から、その場所は事故が多発している可能性が高いのだが…まさか、この地で亡くなった者がこの警官人形に取り憑いている、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

【承】- ほんとにあった!呪いのビデオ50のあらすじ2

ほんとにあった!呪いのビデオ50のシーン2 ◆「アフンルパロを視る女①」投稿者/宇佐美真人(仮名)
投稿者が友人との飲み会を撮影した携帯電話の映像。
しかし映像を見たスタッフたちは、映っていた女性を見てにわかにざわつきます。
それは半年ほど前、演出補の川居が交通事故に遭い松葉杖生活を余儀なくされていた頃(※本シリーズ48巻「続・首の家」参照)、スタッフルームに突然乱入してきた女性でした。
その時、彼女以外は全員出払っていてやむなく彼女が応対に出たのですが、女性は酔っぱらっているかのようにふらつき「私じゃないんです」と繰り返し、川居が岩澤に電話しに行った隙に出て行ってしまったのだとか。
当時の川居には追う事は不可能で、正体は分らずじまいだったそうです。

そこでスタッフは投稿者宇佐美から事情を聞く事に。
3ヶ月ほど前、彼は大学時代のバイト仲間と飲みに行った際、路上に座り込んでいた件の女性をナンパして同行し、問題映像はその時携帯で撮影したものなのだとか。女性は押野妙子(仮名)と名乗り、連絡先は教えてもらえなかったそうです。
しかし女性ははなから言動がおかしく話も噛み合わないうち、彼の友人金澤貴一(仮名)を指差して「近いうちに死ぬ」と言ったのだとか。
その場では当然聞き流したそうですが、1ヶ月ほど経った頃、建築関係の仕事をしていた金澤が、現場で資材の落下事故に遭い、死亡したのだそうです。
そこで彼女のいわゆる”予言”を思い出した宇佐美は、改めて携帯の動画を確認し、映像の異常に気付いたそうです。

ここで押野が乱入した際の、スタッフルームの監視カメラの映像(モノクロ無音)が紹介されます。
押野はノックも無しにいきなり部屋に乱入、奥のデスクにいた川居が松葉杖で近づいていきますが、彼女は泥酔している様子で室内をふらつき、川居が話を聞こうとしてもテーブルを叩いてわめき、川居が席を外して間もなく勝手に出て行ってしまいます。
その間、映像には何度もまだら模様のようなモノがフラッシュしますが、その異常が起きていたのは、押野が映っているシーンだけだったため、カメラの故障や異常とは考えられず、押野に関連する霊現象では?と思われました。
(「アフンルパロを視る女②」に続く)

◆「河原の狂気」投稿者/都筑武史
投稿者が河原で大学のサークル仲間たちとキャンプをした時の映像。
時間は夜で周囲は真っ暗ですが、彼らはかまわず盛り上がり、カメラはライトに浮かび上がる仲間たちを次々と映していきます。
しかしふと見るとオレンジ色のTシャツの友人が輪を離れ、かなり離れたところに呆然と立っているのが映り、仲間が慌てて止めに行き、画面が乱れます。
彼の奇妙な行動の原因は、その数十分前の映像にはっきりと残されていました。
その友人が座っていたのは撮影者の2つ右隣、カメラは話しをしている友人を次々と映していきますが、彼だけが心なしかぼんやりした表情をしています。
やがて撮影者の右隣の女性が話し始めてアップで映り、その背後に、オレンジのTシャツの友人がぼんやりと宙を見上げている横顔が映りますが、一瞬、その顔面だけが灰色にむくんだ異様な老人の顔に変わっていたのです。
友人は、川に入って行ったところで仲間たちに止められ事無きを得たそうですが、本人にはその間の記憶が無く、その先には自殺の名所になっている滝があるそうです。
「まさか、その滝で亡くなった者が、その瞬間友人に取り憑いていた、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

◆「アフンルパロを視る女②」投稿者/宇佐美真人(仮名)
取材班は宇佐美に、謎の女性押野妙子(仮名)をナンパしたという場所に案内してもらい、周辺の聞き込み調査を始めます。
そこは都内の繁華街で、間もなく彼女を知るという風俗関係の男性飯島剛史(仮名)と出会い、話を聞く事に。
彼によれば、押野はその界隈ではある意味目立つ風俗嬢で、彼女の周囲には人死にや不幸がつきまとい気味悪がられていた上、感情の起伏が激しく情緒不安定、時には「霊が見える」と騒いだり、客の予言をしたりもして頻繁に騒ぎを起こすため長く勤められず、最近は路上で売春まがいの事をしていたらしいと言うのです。
また、彼女は一時期飯島の風俗店にもいたそうですが、住所不定で現在の連絡先は分らないという一方、マメにブログを上げているという噂があるのだとか。
しかしそのブログも最近は更新が止まっていて、もともとクスリや危ない連中との付き合いの噂があったため、殺害されたのでは?と噂されているそうです。
彼自身は彼女を2、3ヶ月前に見かけたきりで、知り合いから聞いたという押野の番号もすでに使われてないものでした。

彼女のブログはすぐに見つかりますが、証言通り3ヶ月ほど前から更新が止まっていて、自傷行為や売春をほのめかす内容が多く見受けられるものでした。
内容をチェックしていた菊池は、2年前、押野が地元北海道に帰省したという写真入りの記事に着目します。
その写真は、北海道南部の太平洋岸に位置する海岸の写真で、北海道出身でその町を知ってるという岩澤をはじめとするスタッフは、早速その地元へと調査に向かいます。

ここで宇佐美が投稿した問題映像が紹介されます。
それは薄暗い居酒屋のボックス席での飲み会の様子ですが、押野はほとんど会話をせず、ツマミをテーブルに並べたり、狂笑したりを繰り返し、彼らが彼女の奇矯な行動に苦笑し振り回されていた様子がうかがえるものでした。
やがて画面右端に、彼女にその死を予言され亡くなったという友人の金澤(仮名)が映り込んだ直後、画面が一瞬停止して乱れ、停止したまま”画残り”した彼女の姿に大きな骸骨のような顔がかぶり、金澤を睨みつけます。
「まさか、ここに映る不可解な存在が金澤さんを死へと追いやった、そして押野さんが何らかの関与をしているというのだろうか」とナレーションが入ります。
(「アフンルパロを視る女③」に続く)

【転】- ほんとにあった!呪いのビデオ50のあらすじ3

ほんとにあった!呪いのビデオ50のシーン3 ◆「貸切風呂」投稿者/立花悠希(仮名)
投稿者が友人やその恋人と共に、関西地方の温泉宿で貸切風呂を楽しんでいる映像。それは石造りの内風呂で、小振りな洗い場付きで、湯船は大人2、3人が余裕で入れる広さがあります。
また撮影者は投稿者の友人女性で、湯船に浸かっている女性投稿者と共にビキニスタイルの湯着を着用、友人の恋人は全裸で局部を手拭いで隠しています。
彼らは酔った勢いで一緒に入浴し、風呂場にビールを持込み上機嫌で飲み始めます。
しかし投稿者が浸かっているところに男性が入る段になって、湯の中に透けた死体のようなうつぶせの上半身が現れて男性に手を伸ばし、同時に投稿者の肩から腕にかけて赤い痣のようなモノが浮かび、瞬く間に広がります。
それは各々ほんの数秒で掻き消えますが、その温泉宿は観光シーズン中にもかかわらず彼ら以外の客はおらず、翌朝から、投稿者の体中に発疹が出て、1週間ほど消えなかったそうです。
「まさか、ここに映るモノが発疹の原因であり、不可解な痣は何らかの霊障である、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

◆「不気味な置物」投稿者/藤枝千賀(仮名)
西洋人形の置物を間近の定点から延々と撮影している映像。
投稿者によれば、千葉の実家の蔵の壁に前年の大震災でひびが入り、改築のため荷物を移動した際、古いタンスの中から”1990年5月”のラベルが付いた8ミリビデオテープが出て来たのだとか。
しかし内容は上記のとおり、特に動きも無かったため早送りにしたところ、人形の顔が徐々に変化し、始めと終わりでは全く異なる表情になる事に気づいたそうです。
またラベルは彼女の父親の筆跡であり撮影もしたと思われましたが、彼はその1ヶ月後(1990年6月)、不慮の事故で亡くなっているため、この映像が父親の死に関係しているのでは?と思い投稿したそうです。
映っている人形は、幼い頃から彼女の家にあり、不吉なデザインのため怖かったそうですが、改めて探しても見つからず母親の記憶も曖昧で、高校時代には無かったことから、父親が撮影後に処分したと思われました。
「まさか、投稿者の父親は人形に何らかのいわくがある事を知り、人知れず処分した、とでもいうのだろうか」とナレーションが入り、映像が紹介されます。

映像の尺は1時間近くあったそうですが、現象を解りやすくするため、60倍速で流れます。
その人形は陶器製のアンティークな少女人形ですが、首が取れた小さな人形の身体部分を左腕で抱き、頭部を右手で持っているという不気味なデザインです。
撮影場所は薄暗く背景の壁以外は見えません。ただ光の入り具合から時間経過があり、長期間に渡り撮影されたもののようです。
人形は初めは空虚な陶器人形の顔だちですが、時間が経過するにつれて、目線はカメラに向かい、口角が上がり、ほくそ笑む年増女のような下卑た表情へと変わります。
映像の最後には、明らかに異なっている冒頭と最後の映像の比較映像が入ります。

数日後、投稿者から「言い忘れた事がある」という連絡が入ります。
彼女の父親の死亡原因は、不慮の事故ではなく、夜間に線路内に侵入し電車に撥ねられたという自殺だったそうで、その際、頭と胴体が切断された状態で発見されたのだとか。
投稿者は「その状態がこの人形が持っている人形と酷似しており、何らかの関係があるのではないか」とスタッフに語ったそうです。
「まさか、投稿者の父親の死とこの置物には、何らかの関係がある、とでもいうのだろうか。我々は現在もこの置物についての調査を続けている」とナレーションが入ります。

◆「アフンルパロを視る女③」投稿者/宇佐美真人(仮名)
北海道の千歳空港に降り立ったスタッフは、早速押野のブログにあった海岸を目指しますが、地元の観光協会によれば、その場所は最寄駅からも遠く遊泳にも適さないため、地元住民もあまり行かない場所なのだとか。
海岸に到着したスタッフは、間もなくブログの写真の場所を発見しますが、近隣に押野(仮名)という家は無く、周辺住民への聞き込み調査を始めます。
しかし取材中、スタッフらは住民が何かを意図的に隠しているような感じを受け、3日経っても有力な情報は得られず苛立ち始めます。
その深夜、菊池から「押野を知る人物が見つかった」との連絡があり、近くの公園で話を聞く事に。

それは地元住民の西村隆弘(仮名)で、彼が小学生だった15年ほど前、同級生だった押野の実家が火事になり、父親と息子(妙子の兄弟)が亡くなり、母親と彼女が生き残ったそうですが、実は押野家はアイヌの家系で放火の噂もあったのだとか。
”アイヌ民族”とは北海道とロシアにまたがる北方先住民族の総称で、現在も多くの子孫が暮らしていますが、当時は偏見と差別の対象となっていたのです。
そのため押野妙子は学校でもイジメを受けていて、火事も近隣住民の放火だったのでは?と噂になったそうです。
火災後、押野母娘は半年ほど近所の公営住宅で暮らした後、引っ越したそうですが、妙子はその間登校せず、一人で近所の海岸にある立ち入り禁止の洞窟で遊んでいたそうです。
またある時、友人の1人が”オバケが映ったビデオ”を学校に持ってきて騒ぎになった事があり、その際妙子が突然「それは呪われたビデオだから見ない方がいいよ」と言ったのだそうです。
それまでの彼女は友だちもいる普通の少女だったそうですが、間もなくビデオを持ってきた友人が件の海岸で溺れて亡くなったため、「アイヌの呪いだ!」と騒ぎになり、それがイジメが始まるきっかけになったのだそうです。

スタッフはそれまで投稿者の友人金澤(仮名)の死が、押野妙子の言動によるものという疑念を抱いていましたが、西村の証言により、彼女はあくまでも周辺で起こる不幸や死を”予言”しただけという確証を得ます。
一方アイヌの伝説によれば、人間には各々”トゥレンカムイ=憑き神”が憑いており、一説には”巫術行為=予知や予言を行う事”を行う”トゥスクル”と呼ばれる者が存在したのだとか。
一連の出来事から、妙子はその”トゥスクル”であり、問題映像に映っていたのは彼女の”憑き神”だったのでは?と思い至ります。

その取材後、深夜ではありましたが、取材班は押野が最後に遊んでいたという洞窟を見に行きます。
それはアイヌ伝承の洞穴”アフンルパロ”で、人工的とも思える直線の入り口があり、周囲にはロープが張り巡らされ、立ち入り禁止になっていました。
またその近くの看板には「ある老人が亡き妻が昆布拾いをしている姿を目撃し、後を追おうとしたが、妻はその洞窟に入って行き、老人は入れず、その洞窟が”あの世への入口”だと理解した」という伝承が記されていました。
菊池は、その洞窟が、妙子のブログにあった写真の海岸の間近にある事から、「彼女が帰郷した時、この洞窟にも立ち寄ったかもしれない」「幼い頃、彼女はこの洞窟で何を思って遊んでいたんでしょうかね」と呟きます。
スタッフはその後も調査を続けましたが、判ったのはその後押野母娘は札幌に引っ越し、5年ほど前に母親が亡くなったという事実だけでした。

【結】- ほんとにあった!呪いのビデオ50のあらすじ4

ほんとにあった!呪いのビデオ50のシーン2 その数週間後、編集作業をしていた菊池が、押野妙子がスタッフルームに侵入した際の監視カメラの映像にフラッシュで入るまだらの画像が、パズルのようになっている事を発見します。
そこで、その画面を全てプリントアウトし床に並べてみたところ、スタッフが最後に訪れた”アフンルパロ”の洞窟らしきモノが浮かび上がります。
その後、パソコンで精密にその画像を合成してみたところ、あの日の洞窟の風景に加え、スタッフと思しき3人の姿までもが映り込んでいました。
また、その場面の撮影時、菊池が妙子のブログ写真の海岸の方向を指差す直前、洞窟内から出て来る青白く光る小さな発光体が映り込んでいました。
「それは押野さんの憑き神の姿である、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

「スタッフルームにやって来た際の押野の言葉『私じゃないんです』というのは、金澤の死の事を指していたのではないだろうか、そして彼女は投稿者たちと出会う3カ月以上も前に、金澤さんの死や我々が”アフンルパロ”の調査を行う事すらも予知していたとでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。
またその数ヵ月後、スタッフは押野妙子のブログが削除されている事に気づきます。
「我々はこれが、押野さんによって削除された、彼女が今もどこかで生きていると信じたい」とナレーションが入ります。

◆「呪われたホーム・ムービー」投稿者/西村隆弘(仮名)
北海道での取材中、取材に協力した地元住民西村隆弘(仮名)から「妙子のイジメのきっかけともなった”オバケが映っているビデオ”を所持していた友人がいた」と連絡があり、そのテープが送られてきます。
それは正確にはマスターテープをダビングしたもので、話を聞いた友人の一人が興味本位でダビングしたものの、その後マスターテープの所有者が亡くなり、恐ろしくなって、長年実家の倉庫に隠してあったモノなのだとか。
ちなみにスタッフは、その映像を見た3日後、追突事故に遭遇したそうです。

「警告―これからご覧いただく映像は個人差があるものの人によっては何らかの霊障を引き起こす可能性があります。気が進まない場合は、映像を止めてください。こちらでは一切の責任を負いかねます」とテロップが入り、カウントダウンを経て、映像が流れます。
それは幼い子供と母親が公園で遊ぶ姿を捉えたホーム・ムービーですが、回転式ジャングルジム(グローブジャングル、回旋塔とも)の心棒部分に子供がしがみつき、母親がそれを回すシーンで、子供の姿がアップになった直後、子供の足元に幼い子供のような灰色の顔が現れて子供を睨みつけ、次の瞬間瞳が極端に小さくなった眼でカメラを睨みつけ、映像が止まるというモノでした。

みんなの感想

ライターの感想

シリーズ通算50巻、製作委員会発足から丸13年という記念号で、本シリーズの開祖であり、現在もナレーションを担当する中村義洋監督を招聘する事態となった「13年の呪い」、(本作リリースの)22年前に自殺を遂げた亡父が撮影したと思しき不気味な記録映像「不気味な置物」、アイヌの巫術を受け継ぎ都会の底辺で苦悶する女性の記録「アフンルパロを視る女」、そしてその当該女性が迫害される要因ともなった「呪われたホーム・ムービー」と、どれも長年密かに熟成されてきたかのような”時を経た怪異”の特集号のような趣の巻となっています。
映像の気味悪さはどれもかなりグレードが高いんですが、「アフンルパロを視る女」では、現在ではあまり耳にしなくなったアイヌ民族への迫害が根底にある事にざわつかされ、房総の旧家のお嬢様らしき投稿者による「不気味な置物」の映像は目に見えて凶悪な顔へと変化する映像の衝撃もさることながら、インタビューの際、一呼吸遅れる”父親の死因”の説明など後付けでゾッとさせられました。

※本作は「ほんとにあった!呪いのビデオ パーフェクトBOX5」にも収録されています。
(シリーズVol.39~51を収めた13枚組のDVD-BOX)

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「ほんとにあった!呪いのビデオ50」の商品はこちら