映画:ほんとにあった!呪いのビデオ65

「ほんとにあった!呪いのビデオ65」のネタバレあらすじと結末

ほんとにあった!呪いのビデオ65の紹介:一般から投稿された不可思議な映像を紹介、検証するドキュメンタリー風のオリジナルビデオで、2015年にリリースされた「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズ第65作。16年前の転落事故に端を発する「MEMORY」、廃墟を徘徊する不気味な存在「サバイバルゲーム」、パーティ映像に映り込んだ亡者と思しき人影「家族」など7本を紹介する。演出/構成は本シリーズと深い因縁があり長年演出補として活躍してきた菊池宣秀。ナレーションは中村義洋。

あらすじ動画

ほんとにあった!呪いのビデオ65の主な出演者

演出/菊池宣秀、演出補/川居尚美、今野恭成、山下洋助、森澤透馬など。ナレーション/中村義洋。

ほんとにあった!呪いのビデオ65のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ほんとにあった!呪いのビデオ65のあらすじ1

ほんとにあった!呪いのビデオ65のシーン1 「おことわり:本作品は、投稿された映像をそのままの状態で紹介しているため、画像の乱れやノイズなどが生じる場合がありますが、あらかじめご了承ください。
これからご覧いただくのは、一般視聴者より投稿していただいた映像です。ご覧いただいた後、不可解な出来事や霊的現象が起きた場合、こちらでは一切の責任を負いかねます。本作品は、お祓いを済ませております」

◆「サバイバルゲーム」投稿者/江野繁(仮名)
都内近郊の廃墟で、投稿者と大学時代の映画サークル仲間たちとのサバイバルゲーム中の映像に映り込んだ不気味な存在。
そこはコンクリート製の荒れ果てた建物で、投稿者は本格的な装備でゲームを楽しんでいる友人らを、ナイトモードで撮影しています。
やがて投稿者と友人が通路に差し掛かり、カメラが天井を捉えた瞬間、天井を猛スピードで這い寄ってくる某ファンタジー映画の”ゴラム”のようなナニモノかが映り込みます。
また撮影時、投稿者は、メンバー以外の唸り声や物音を聞いていたそうです。
「これはまさか、この場所に巣食う異形のモノの姿である、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

◆「遊女」投稿者/末永和義
投稿者の友人である同居人が、バイト先から持ち帰ったビデオテープに映り込んでいた異様なモノ。
友人の仕事は”特殊清掃”いわゆる遺品整理で、亡くなったのは神奈川在住のリサイクルショップの経営者、死因は心筋梗塞、死後3日ほどで発見されたそうですが、遺体は腐乱し酷い異臭がしていたそうです。
問題のビデオは、その経営者が所有していた倉庫の中にあった処分予定のもので、『麻子19』というラベルがあり、着物姿の黒髪ロングヘアの女性が、扇子を持って布団に寝そべっているという20分ほどの映像でした。
2人は一緒にそのビデオを見たそうですが、投稿者は途中で飽きて見るのを止め、最後まで見た友人は「最後に顔らしきモノが映った」と言っていたそうです。
その後友人は「実家の法事に行く。2日後に仕事があるからそれまでに戻る」と出掛たまま失踪、電話には応答が無いものの、ラインだけは既読される状態が続いているそうです。
その後のスタッフの調査で、経営者が住んでいた地域はかつては色街として栄え、1980年代に大規模な火災で焼失した事が判明、数人の身元不明の遺体が出たそうで、問題のテープは風俗店の女性の紹介映像だと思われました。
問題の映像は、狭い部屋の布団に、扇子を手にしたしどけない着物姿の女性が寝そべっているというだけの映像ですが、やがてノイズが入り砂嵐のようになった画面に、怒り狂い血涙を流す女の顔が映り込んでいます。
その1ヶ月後、同居人男性は、実家近くの山林で遺体となって発見されたそうですが、自殺かどうかは定かではないそうです。
「まさか、同居人を襲った災いは、かつてその街の風俗店で働いていた女性によるものである、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

◆「納骨堂」投稿者/川本未紀(仮名)
ヨーロッパ在住の投稿者の友人男性が、フランスにある約600万人の遺骨が納められているという、世界最大の地下納骨堂を撮影した映像。
男性はガイドの説明を聞きながら、頭蓋骨と大腿骨で装飾された通路へと進んでいきますが、カメラが額に穴の開いた頭蓋骨を捉えて通り過ぎようとした瞬間、頭蓋骨の眼窩に眼のような光が映り込み、彼らを一瞥します。
全長約300kmもあるというその納骨堂は、立ち入り禁止区域も多く、そこに侵入した者が道に迷った末に死亡する事件が起こっているのだとか。
この撮影者の男性は、半年前から音信不通になっているそうです。

【承】- ほんとにあった!呪いのビデオ65のあらすじ2

ほんとにあった!呪いのビデオ65のシーン2 ◆「MEMORY 前編」投稿者/日高史朗(仮名)
投稿者日高史朗(仮名)の恋人、宍戸美雪(仮名)のマンションの窓から撮影したという不気味な人影。スタッフは早速そのマンションに行き、2人から事情を聞く事に。
異変は1ヶ月ほど前から、美雪が見知らぬ女につきまとわれるようになり、窓から話し声がすると怯えて、日高に相談したのが始まりだったのだとか。
問題映像は、心配した彼が部屋に来ている時、ベランダに出た美雪が女に気づいて慌てて彼を呼び、撮影したそうです。
心当たりを聞かれた2人は、実は日高が元カノ内藤咲(仮名)と別れ際に揉め、しばらくつきまとわれた挙句、その部屋にも押し掛け「日高はいないか!」と詰め寄った事があったと打ち明けます。

スタッフは早速、内藤本人に電話で確認をとりますが「そもそもつきまとった事など無い」と激怒し「確かに日高と連絡を取るため(美雪の部屋に)1度は行ったが、美雪に怒鳴られた」と言うのです。しかし取材時の美雪は小柄で気弱そうな地味な女性で、とても怒鳴ったりするタイプには見えません。
スタッフは半信半疑で3人の周囲の人々に事情を聞きますが、内藤は日高と完全に別れ、最近別の彼氏が出来たため恨みを抱くような状況ではない事が判明、また美雪の評判も上々でしたが、不審な女のつきまとい被害に遭っていたと言う証言もありませんでした。

そんな中、美雪の幼馴染から「美雪は幼稚園の年長の時に”引っ越し”の名目で突然いなくなり、小学校の入学式の日には普通に戻っていた」と言う証言が出ます。
美雪本人に確認したところ、幼稚園時代、同じ団地で仲良しだった古瀬百夏(仮名)が、彼女の目の前で団地の階段から落ちて亡くなり、ショックで通園できなくなり、心配した両親が親戚の寺に預けた事があったのだとか。
ただ彼女は、その事実を先月まで完全に忘れていたそうで、先月、実家の片付けで出てきた古いビデオの中に、赤い着物を着た幼い百夏が映っている2000年1月2日の映像があったため、ふと事故や百夏の事を思い出したのだとか。
そこで両親に聞いたところ「(百夏の事故で)ショックを受けていたので寺に預けた」と打ち明けられたそうで、寺での事は全く覚えてないそうです。
また川居は、美雪がそれを思い出した時期と、女につきまとわれるなど異変が起こり始めた時期が一致している事に気づきます。

しかし後日、スタッフが図書館で古瀬百夏(仮名)の転落事故の記事を確認、その記事では、事故の発生日は1999年12月某日、2人は共に6歳、百夏は団地の外階段から転落して死亡、その目撃者となった美雪は「女の人を見た」と証言したため、事件としても捜査されたとなっていました。
また演出補の今野が「百夏が1999年12月に転落死したのなら、美雪の実家で発見されたビデオの日付が2000年1月であるのは奇妙だ」と気づきます。つまりそこに映っているのは死んだはずの子供だと。
菊池は、美雪の記憶違いやそもそも映っている子供が百夏以外の人物である可能性などを視野に入れ、取材を進める事に。

ここで美雪のマンションで撮影された問題映像が紹介されます。
そのマンションは密集した住宅街にあり、ベランダの窓からは戸建てやアパートに挟まれた細い路地が見下ろせます。
美雪は怯えてカメラを持った日高を呼び、日高は窓を開け、小道の奥に佇む長い黒髪に黒いワンピースの影のような女の姿を捉えます。その女は一瞬で移動し、消えたり現れたりを繰り返した後、徐々に透けて消えて行きます。
「まさかこの女は、幼少時の転落事故の際、宍戸(美雪)さんが目撃した女である、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

【転】- ほんとにあった!呪いのビデオ65のあらすじ3

ほんとにあった!呪いのビデオ65のシーン3 ◆「写真」投稿者/永見京平(仮名)
投稿者が高校時代の同級生らと共に、深夜、ある民家の廃墟が立ち並ぶ場所の一軒に侵入し、肝試しをした際の映像。
その地域は再開発予定地とされ、住民が立ち退いた後、とある事情で計画がとん挫し放置されている場所だそうです。
彼らは男女数人のグループで、やがて奥の居間のテーブルの上に散らばった数枚の写真を見つけ歓声を上げます。写真は女性や子供の着物姿やポートレートでしたが、全ての写真の顔面が無惨に削られたり切り取られたりしていたのです。
やがて一人がその一枚を手に取りカメラに見せますが、その背後の部屋の隅に、青白い無表情な顔の女性が座っていて、カメラを振り向き、次の瞬間には消えています。
後の調査で、その家の住民と写真の人物は無関係だと判明したそうです。
「一体誰が何の目的で、この写真を持ち込んだのだろうか。映像に映り込んだ少女は何者なのだろうか。我々は今後も調査を継続していく予定である」とナレーションが入ります。

◆「家族」投稿者/横山雪子
投稿者の夫の昇進を祝う、サプライズパーティーの映像。
その映像は、投稿者夫妻が2ヵ月程前に入居したマンションで撮影されたもので、職場で昇進した夫を祝うべく、投稿者が大学時代の友人カップルと共に企画したパーティだったそうです。
撮影場所はマンションのダイニング、メンバーは飾り付けやご馳走を準備して物陰に隠れて明かりを消し、帰宅した夫を派手に出迎えて驚かせるという趣向でした。
投稿者は「その場で映像を確認したところ、3人の人影が映っていたため、場の雰囲気も悪くなった」といい、「実はそのマンションに越してから間もなく、夫が焼けた鉄の棒を顔に押し当てられるなどの拷問を受ける夢を見るようになり、撮影後には不眠状態が続き、睡眠薬を飲むようになった」と言うのです。
そこで彼女は管理会社に連絡し、その部屋に瑕疵があるのかと聞いたそうですが、なにも聞いていないと言われたそうです。

スタッフはそのマンションに行き、部屋中を調べますが異常はなく、他の住民も居住年数が浅かったため、近隣住民に話を聞く事に。
するとある中年男性から「実はあのマンションは5年ほど前に所有者が変わっている」と言う情報を得ます。
男性によれば、以前住民の中に小学生ほどの子供がいたが、両親がパチンコ狂いで、その子は異常に小柄で、夏でも長袖にマスク姿、冬にはベランダに放置され通報された事もあったそうです。
しかし5年前に所有者が変わった際、その家族も含め全世帯が退去したそうで、件の一家は一家心中に及んだという噂が立ったのだとか。

ここで問題の映像が紹介されます。
準備を終えた3人が物陰に隠れ、カメラを持った1人は奥の間のベッドの下からダイニングを見上げる形で撮影を始めます。
夫が帰宅する数分前、彼らは部屋の全ての明かりを消して息を潜め、玄関先の薄明かりの中、不思議そうに入ってきた夫を、友人がデジカメで2回撮影、部屋の明かりがつけられ、皆が一斉に飛び出して盛り上がり、夫も満面の笑顔で喜ぶ微笑ましい映像でした。
しかし、友人のカメラのフラッシュが2度目に光った直後、ダイニングテーブルに座った不気味な3人家族の姿が映り込んでいます。
左側には小柄な子供と思しき姿、右側には両親がいて、その姿は灰色にくすみ虚ろな顔で、あたかも団欒しているかのように腰かけているのです。
「まさか、この3人の人影はかつてこのマンションに住んでいた家族であり、投稿者の夫が見るという何者かに拷問される夢と関係している、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

◆シリーズ監視カメラ「マンホール」投稿者/吉増正嗣(仮名)
半年ほど前に撮影された線路下の通路の映像。その場所ではスリ被害や不審者の目撃情報が多発し、町内会が試験的に監視カメラを設置したのだとか。
画面の左右には大規模な高架橋が走り、画面左には線路沿いの通路、画面右にはそのガード下の通路、カメラはそのY字の交叉部分を見下ろすアングルで、映像はモノクロで音声は入っていません。
時刻は夜、小雨がぱらつく中、傘を差した通行人が、まばらに行き来しています。
すると、画面右下のマンホールから女と思しき半透明の上半身が現れ、線路脇の通路奥から現れたビニール傘の男性を追うように凝視し、消えて行きます。
投稿者によれば、その場所ではかつて下水管にみっしりと詰め込まれた女性の腐乱遺体が発見されると言う事件が発生しており、最近、被害女性の恋人で容疑者とされながらも証拠不十分で不起訴となった男性が、自宅で変死体となり発見されたそうです。
「まさかこれは、殺害された女性の霊が、犯人探しをしている姿である、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

【結】- ほんとにあった!呪いのビデオ65のあらすじ4

ほんとにあった!呪いのビデオ65のシーン2 ◆「MEMORY 後編」投稿者/日高史朗(仮名)
その後、投稿者日高史朗(仮名)の恋人宍戸美雪(仮名)の実家から、「幼少時の古瀬百夏(仮名)が映っている」(美雪の証言)というビデオが届きます。
それはHi-8のビデオテープで、『2000年正月』とラベルがあり、美雪の弟から「姉(美雪)から言われたテープを送りますが、確認したところ、映っているのは古瀬百夏ではなく姉(美雪)です。何かの間違いでは?」との手紙が同封されていました。
スタッフが確認したところ、それは和室の押し入れの前で、赤い着物を着た少女が遊んでいる姿を撮影したもので、日付は大きく2000年1月2日と入っており、終盤にはその背後にある押入れの襖が勝手に開いて白い手が出て、また少女の横に別な顔が映り込むという異変が起きているモノでした。
しかし美雪は「赤い着物を着た百夏を見て、当時の事を思い出した」、彼女の弟は「映っているのは百夏ではなく美雪である」と証言しており、双方終盤の異変については一言も触れていないのも妙でした。

そこでスタッフは、16年前に事故死した古瀬百夏(仮名)の調査を進め、彼女の母親=古瀬清子(仮名)のアパートを突き止め、訪ねます。
清子はアパートにほど近い歯科医院で歯科助手として勤務しており、終業後、近くの公園で話を聞くことに。
彼女によれば、百夏は当時住んでいた団地の階段の手すりから転落、救急搬送された翌日に亡くなったそうで、美雪が「女の人を見た」と証言したことから捜査も行われたそうですが、該当する女性は見つからず、最終的には動揺した6歳児の不確かな証言とされ、事故として処理されたのだとか。
また彼女に2000年1月2日の『赤い着物の少女』の映像を見せたところ、その少女は百夏ではなく美雪だと証言、ただ赤い着物は、生前祖父母が百夏にしつらえた物で、美雪がたいそう気に入っていたため、事故後、「美雪ちゃんに使って頂けたら」と形見分けのような形で、美雪の母親に譲った物だと言うのです。
また彼女は、現在の美雪の様子を案じていましたが、スタッフは「実は美雪とは2、3日前から連絡が取れなくなっており、ノイローゼ気味との話もあった」と打ち明け、取材を終えます。

翌日、スタッフは日高と共に美雪のマンションを訪ね、美雪はかなりやつれた様子で彼らを迎え入れ、取材時と同じく日高が隣に座って、取材が始まります。
スタッフは早速美雪に『赤い着物の少女』の映像を見せ、弟や百夏の母親の証言を伝え「その少女は百夏ではなくあなた自身では?」と尋ねます。その際、日高も「幼少時の美雪だと思う」と証言し、ようやく彼女も自分だと認め「赤い着物を着てたから、百夏だと思った気がする」と答えます。
けれどその回答は極めて曖昧で「赤い着物を貰った事は憶えてない」と言い、事故時の「女の人を見た」という証言への質問に至った途端、奇声を上げて狂乱したのです。
スタッフは撤収を余儀なくされますが、その日以降、取材不可能となってしまいます。

そこでスタッフは、古瀬百夏の幼稚園時代の担任教諭だった小出貴子(仮名)から話を聞く事に。
彼女は16年前の転落事故の事も鮮明に覚えており、同じ団地で仲良しだったのは百夏と美雪、そして百夏と同じクラスの前野亜衣(仮名)の3人だと話します。
つまり彼女の教え子は百夏と亜衣で、美雪は幼稚園が違ったため面識はないが、短大の同級生が美雪の担任をしており、虚言癖のある子だと聞いていたため、事故時の美雪の証言は信じていなかったそうです。
そして「百夏の転落事故の1ヶ月後、亜衣も交通事故で亡くなった。自分のクラスで立て続けに2人もの生徒が亡くなったので、ひどくショックを受けた」と言うのです。
亜衣は、百夏の母親から形見分けとして貰った百夏の自転車で走行中、交通量の多い交差点で転倒して車に轢かれ、即死したのだそうです。
また百夏の母親は葬式を”友引”の日に執り行ったそうで、亜衣の事故の際には、形見分けの自転車だった事と相まって「百夏に(あの世に)連れて行かれたのでは?」と噂が立ったのだとか。(六曜の”友引”には「友を引く(故人が友人をあの世へと引っ張る)」という俗信があり、特に葬儀の日取りとしては避けるのが一般的)

一方でスタッフは、美雪の母親への電話取材を行い、事情を聞く事に。
母親によれば、問題のビデオは、2000年の正月に美雪の母方の祖母の家で叔父が撮影し、ほとんど見なかったため異変には気づかなかったそうです。
また赤い着物は確かに百夏の母親から譲られた物だそうですが、1ヶ月後に亜衣が事故死し、形見分けの自転車と聞いて怖くなり、お祓いのために親戚の寺に預けたのだそうです。
また、寺から戻った時点で、美雪は事故の記憶を無くしていたので、その16年後に聞かれた際には「ショックを受けたため寺に預けた」と説明したのだとか。

以上の事からスタッフはある推論を立てます。
発端は16年前、古瀬百夏(仮名)が団地の階段から転落死した事で、百夏の母親清子(仮名)は、生き残った子供たちに嫉妬して葬儀をあえて友引に行い、仲良しだった宍戸美雪(仮名)に副葬品の着物を、前野亜衣(仮名)には自転車を形見分けする事で呪いをかけた。
亜衣が事故死した事で事態に気づいた美雪の母親は、美雪を寺に預けてお祓いをし、美雪は仲良しだった百夏や亜衣の存在や事故の記憶を失った。
一旦は解呪に成功したと思われたが、16年後、美雪は百夏の赤い着物を着た自分の映像を見て記憶を取り戻し、再び呪いが発動したのでは?と。
百夏の母親古瀬清子(仮名)は、取材の最後、美雪は存命してはいるものの、どうやら精神を病んでいるらしいと聞き「美雪(仮名)ちゃん、可哀相…気の毒ですねぇ」と呟きますが、その口元はわずかに嗤っているようにも見て取れます。
「最後に宍戸さんが目撃したと言う『女の人』は本当に存在したのだろうか。もしその証言が嘘偽りであるなら、彼女はなぜそのような作り話をしたのだろうか」とナレーションが入ります。

ここで2000年正月に撮影された『赤い着物の少女』の映像が紹介されます。
映っている少女は宍戸美雪(仮名)、彼女が着ている赤い着物は、その1ヵ月前に転落死した古瀬百夏(仮名)の副葬品(遺体と共に荼毘に伏される遺品)だったはずの着物で、百夏の母親清子(仮名)が美雪の母親に譲った物です。
赤い着物を着た6歳の美雪は、祖母の家で楽しい正月を送っている様子で、和室の押し入れの前に座ってコマを回し、カメラに向かってお年玉袋を見せています。
その映像の途中でノイズが入り、わずかに開いた押入れから半透明の成人女性と思しき手が出て襖を開き、ノイズがさらに激しくなると同時に、美雪の顔の横から浮き出るようにもう1人の少女の顔が現れます。つまり1枚の着物を2面の少女が着ているかのように。浮き出た少女の眼窩は黒く空ろに抉れています。

「押し入れを開ける大人と思しき手。そして宍戸(美雪)さんのマンションで撮影された路地に佇む女と思しき姿。これらの事に古瀬百夏さんの母親清子さんが関わっている可能性も少なからずあるのではないだろうか。いわゆる”生霊”という存在である」
「まさかこれは、16年前に事故死した古瀬百夏さんの姿であり、清子さんが宍戸(美雪)さんに対して恨みの念を抱き続けた結果、娘(百夏)の霊が悪霊と化した姿なのだろうか。更には彼女(百夏)の死の原因に、宍戸(美雪)さんが関わっていた、とでもいうのだろうか」(※美雪の「女の人を見た」という証言(虚言)の必然性から、百夏の事故が美雪の過失(犯行?)であった可能性を示唆している。一方で百夏の母親はその事にいち早く気付き復讐を企てた可能性も)
「現在宍戸(美雪)さんは、統合失調症の症状で、都内の某精神病院に入院していると言う」とナレーションが入ります。

みんなの感想

ライターの感想

16年前の転落事故に端を発する「MEMORY」は、映像の不気味さ、その背景となる内容の濃さではダントツでした。同年代の子供の親同士のせめぎ合いは、一旦こじれると底無しの泥沼へと発展するケースも少なくなく、まだ幼い最愛の娘がともすれば同級生に”殺害”されたのかもと疑い始めた古瀬清子(仮名)の心の闇の深さはいかばかりかと思います。
遺体と共に棺に入れられ荼毘に伏されるはずの”副葬品”。山岸凉子の名作ホラーコミック「わたしの人形は良い人形」を想起せずにはいられませんでした。
小品では「サバイバルゲーム」のビックリ映像で大ウケしたのですが、「家族」「マンホール」「写真」など人コワな背景を匂わせるモノがやはり格段に印象的で怖ろしかったです。

※本作は「ほんとにあった!呪いのビデオ パーフェクトBOX7」にも収録されています。
(シリーズVol.65~77までを収めた13枚組のDVD-BOX)


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