映画:ほんとにあった!呪いのビデオ67

「ほんとにあった!呪いのビデオ67」のネタバレあらすじと結末

ほんとにあった!呪いのビデオ67の紹介:一般から投稿された不可思議な映像を紹介、検証するドキュメンタリー風のオリジナルビデオで、2016年にリリースされた「ほんとにあった!呪いのビデオ」シリーズ第67作。禁断の儀式にまつわる三部作「禁忌 前編」、本シリーズ第52巻「奇怪な未来」の続報「奇怪な過去」など7本を紹介する。演出/構成は本シリーズと深い因縁があり長年演出補として活躍してきた菊池宣秀。ナレーションは中村義洋。

あらすじ動画

ほんとにあった!呪いのビデオ67の主な出演者

演出/菊池宣秀、演出補/川居尚美、阿草祐己、森澤透馬、熊倉健一など。ナレーション/中村義洋。

ほんとにあった!呪いのビデオ67のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ほんとにあった!呪いのビデオ67のあらすじ1

ほんとにあった!呪いのビデオ67のシーン1 「おことわり:本作品は、投稿された映像をそのままの状態で紹介しているため、画像の乱れやノイズなどが生じる場合がありますが、あらかじめご了承ください。
これからご覧いただくのは、一般視聴者より投稿していただいた映像です。ご覧いただいた後、不可解な出来事や霊的現象が起きた場合、こちらでは一切の責任を負いかねます。本作品は、お祓いを済ませております」

◆「ロッククライミング」投稿者/若井慎
投稿者の男性が恋人の女性と、家の近所の岩場で撮影した映像。
それは切り立った岩場で、投稿者は数m離れた所で撮影しながら指示を出し、女性はトレーナーに手袋という軽装で、明るく素直に応じています。
女性は順当に登って行きますが、くぼみから反り返った部分に移動するため手足を掛けた瞬間、突然頭上から透けた人影がドッと音を立てて落下し、足元の岩に倒れます。
投稿者は動揺し、音を聞いた女性も焦りますが身動きが取れず、続けて6体ほどの人影が同じく音を立てて落下し、地面に倒れます。動かなくなった人影は前時代的な服装で、次に映った時には消えています。
その後の調査で、70年ほど前の終戦直後、その岩場近くの崖で地元の工場の工員らが集団自殺を遂げたという記録が見つかったそうです。
「まさかこの映像に映り込んだ人影は、当時この場所から身を投げた人々の姿である、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

◆「奇怪な過去」投稿者/角井亜沙子(仮名)
本シリーズ第52巻で紹介されたエピソード「奇怪な未来」。それは若い投稿者柴崎瑛太(仮名)が、友人らと湖で遊ぶ2011年7月の映像の中に、その4年後2015年7月、投稿者が自室で首を吊る映像が紛れ込んだ奇怪な映像でした。
また投稿者は、縊死直前の彼の背後に映っていた人影にも怯え、不安を訴えていましたが、スタッフにはそれ以上なす術は無く「その時になってみないと分らない」とされたエピソードでした。
当時スタッフは投稿者の柴崎瑛太(仮名)に「予告の日付の1ヵ月前には連絡を」と頼んだそうですが、結局連絡は無く電話も解約され、連絡が取れない状態だったのだとか。
ところが予告の日付1週間前の2015年7月9日、柴崎の従妹角井亜沙子(仮名)から「7月以降、柴崎が失踪している」と連絡が入ります。
スタッフは彼女の計らいで、彼が現在住んでいるアパートで彼女から話を聞く事に。その部屋は当時彼が住んでいた(映像に映っていた)部屋ではなく、6畳1間に2段ベッドなどが置かれ、足の踏み場もないほど散らかっています。

角井は柴崎とは仲の良い従妹で、前回の投稿や映像の事も聞いていたそうで、怯えた彼はその後占い師に相談し「危機回避のための先祖からの警告」と言われて一旦は落ち着き、回避の意味で現在の部屋に引っ越したのだとか。
けれどその年の春頃から様子がおかしくなり、夏には退職して引きこもり、なにかを必死で調べていたのだとか。
角井は彼を案じる彼の母親の依頼で、一度様子を見に来たそうですが、彼は異常に怯えて調べ物に熱中し、映像の予告部分も「『首を吊っている姿』から『地面に倒れて血を流す姿』へと変化した」と言っていたそうです。
また彼女は、柴崎の失踪後、彼の母親とその部屋に入り、2段ベッドの上の段に残されていたスクラップブックとビデオテープを見つけ、所持していました。
スクラップブックは2冊あり、過去に託児施設で発生した事故や虐待など凄惨な事件記事の切り抜きが多数貼り付けられており、ビデオの背ラベルには「かいてい」か「かりてい」のような手書きの文字が書かれていました。
ビデオは保育施設の監視カメラのような映像で、部屋で子供がぐったりと倒れているシーンと階段が映って、子供の近くには生気の無い手のようなモノが映っていたそうです。

予告映像の4日前/2015年7月12日。スタッフは柴崎の姉=柴崎千幸(仮名)から話を聞きます。
彼女は「ビデオの場所には覚えがないし入手先も分らず、弟が何を調べてたのかもわからない」としながらも、スクラップの記事にあった託児所の一つに「幼少期、弟が預けられていた気がする」と話します。
その記事は、都内の無認可の託児所に関する物で、1歳半の幼児が保母から虐待を受け死亡したという事件でしたが、施設はその後閉鎖されたそうです。
千幸の記憶では、彼はその託児所で滑り台から落ちて瀕死の大ケガを負い、以来「おばあちゃんが怖いから行きたくない」と駄々をこねるようになったそうですが、その施設には高齢の保母はいなかったそうです。
また柴崎姉弟は両親が共働きで、しばしば近所の”戸塚(仮名)のおばさん”の家に預けられていたそうで、ある日、その家に来訪者があり、おばさんに「おばあさんが迎えに来た」と呼ばれたそうです。
けれど彼らの祖父母は九州にいて不意の来訪も考えられなかったため、千幸は弟を部屋に残して様子を見に行ったそうです。
案の定その来訪者は和服の見ず知らずの老女だったため「知らない人だ」と言うと、おばさんは改めて「どちら様?」と聞き、老女は無表情のまま黙って帰って行ったのだとか。

予告映像の3日前/2015年7月13日。託児所があったビルの場所で、終戦直後に発生した凄惨な事件が浮かび上がります。
それは酷い食糧難だったその時代、30代の母親が夫の連れ子で知的障害のある次女を、夫妻で日常的に虐待して殺害し、ヤギの肉と偽り家族と共に食したという事件でした。
予告映像の2日前/2015年7月14日。スタッフは唯一謎の老女を間近で見たはずの戸塚(仮名)家に連絡しますが、応対に出たのは彼女の息子で、本人は10年ほど前に長患いの末に借金を残して病死、父親は遁走、彼自身は幼少時、柴崎姉弟が来ていた事は憶えているが、老女の話は聞いた事がないと言われます。
なすすべも無く予告日が過ぎた2015年7月17日。
柴崎瑛太(仮名)の姉千幸(仮名)から「弟が見つかった」と連絡が入ります。しかし彼はその10日ほど前、とあるビルから飛び降りて死亡していたそうで、彼の遺品から千幸の存在が明らかとなり連絡が入ったそうです。
彼の遺書などは無く、目撃証言から「ノイローゼから来る神経衰弱が原因の自殺」とされたそうです。

以上の事からスタッフはある推論へと至ります。
「幼少時、凄惨な過去があった地の託児所で、死地を彷徨う重傷を負った柴崎瑛太(仮名)の命運は、実はその時点で尽きており、以降老婆姿の死神的なモノにつけ狙われる事となった。『奇怪な未来』に示された映像は、追っ手である”死の運命”そのモノに示された”死の刻限”だったのでは」と。

最後に、彼の遺品となった入手先不明のビデオの問題映像が紹介されます。
それは薄暗い柵の奥にある地下室らしき真っ暗な穴から這い上がってくる白い人影の映像と、ベビーベッドが2台置かれた和室に3人の幼女がぐったりと座り込んでいる映像が交互に映り、画面は荒れ果て童謡「通りゃんせ」に似た陰鬱で不気味な鼻歌が低く流れています。
這い上がってくる不気味な人影は微妙に『奇怪な未来』の人影に似ているようでもあり、激しく蠢きながら上半身を表しますが、部屋に座り込んでいる幼女らは全く動かず、やがて手前の幼女の背後から複数の不気味な手が出て来て、幼女の身体を掴んで蠢くというモノでした。
「まさかこの映像に映るモノは、この託児所の場所に昔から存在しており、柴崎さんはその存在に魅入られてしまったのだろうか。そして予言の映像に現れた人影が、彼をあの世へ連れ去った、とでもいうのだろうか」
「結局柴崎さんの命は、とうの昔に尽きており、死の予言を本人の意志や希望で回避する事は不可能だった、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。
ちなみに柴崎瑛太(仮名)が飛び降りたのは、かつて託児所が入っていたビルだったそうで、奇しくも彼が従妹の角井(仮名)に打ち明けた「予告映像が『地面に倒れて血を流している映像』に変わった」という話とも合致していました。

【承】- ほんとにあった!呪いのビデオ67のあらすじ2

ほんとにあった!呪いのビデオ67のシーン2 ◆「合唱」投稿者/日谷勝史(仮名)
投稿者が20年程前に通っていた音楽教室の発表会の映像。投稿者は最近その映像を見返し、異変に気づいたそうです。
それは大規模な音楽ホールで開催された発表会の様子で、数十人の幼稚園児による元気な合唱が終わり一同が頭を下げた瞬間、最後列の男子児童の背後に一瞬早く顔を上げる、生気の無いおさげ髪の少女の姿が映り込んでいるというモノでした。
投稿者によれば、その少女は、その前年火事で亡くなった音楽教室の同級生なのだとか。
「まさかこれはその少女が、自分が死んだ事に気づかず発表会に参加している姿である、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

◆シリーズ監視カメラ「扉」投稿者/橋本陽(仮名)
とある町工場の倉庫の出入口に設置された監視カメラの映像。
そのカメラは、出入口がたびたび開けっ放しにされる事から、工場のオーナーである投稿者が犯人探しのために設置したものだそうです。
カメラは、高さ数メートルもある大型の鉄製の扉を隣接した建物から捉えているようで、荷物を出し入れする作業員らもかなり重そうにしているものの、その都度真面目に開け閉めし、不具合なども無いようです。
そうして数人が出入りした後、一人の作業員がカートに乗せたポリタンクを運び出した後、扉を閉めようとしますが、何かに引っかかって動かなくなり、諦めて去って行きます。
その数分後、車のライトが出入口を過ぎった際、ライトの中に薄く透けた男性らしき人影が、ぐったりと扉に挟まっている姿が映り込みます。
その出入口で事故などは無かったそうですが、隣接地には戦前、特別高等警察(特高=秘密警察)の関係ビルがあり、政治や労働運動家らの尋問や拷問が行われていたそうです。
「まさかこの人影は、過去に尋問・拷問で亡くなった人の地縛霊の姿である、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

【転】- ほんとにあった!呪いのビデオ67のあらすじ3

ほんとにあった!呪いのビデオ67のシーン3 ◆「人形焼」投稿者/石丸憲治
投稿者が友人らと、深夜の浜辺で焚き火をした時の映像。スタッフは投稿者の石丸から詳しい話を聞く事に。
彼によれば、それは今年春休みに、現在静岡の大学に通う高校時代の同級生立花のアパートに遊びに行き、彼の大学の友人鴨居(仮名)と3人で、静岡の海辺に遊びに行った時の映像だそうです。
浜辺で酒を飲んで盛り上がるうち、立花が焚き火をしようと言い出し、鴨居が周辺からボロボロの衣服やぬいぐるみなどを集めて来て、火にくべたそうです。
すると焚き火から異音がして不思議に思ったそうですが、音はすぐに止み、異音を発するような物は無かったのだとか。
彼は後日映像を確認して、異音と女性の足のようなモノが映っている事に気づいたそうですが、その場に人はおらず、誰かが知らぬ間に映り込める状態でもなかったそうです。
ところが後日立花から、「最近その海辺に住みついた女性のホームレスが、地元の不良グループから”ちょっかい”を掛けられ、1ヶ月ほど前に所持品を残したまま行方知れずになっている」と打ち明けられ、「あの時燃やした物の中にそのホームレスの所持品があったのかも」、そして「その後、鴨居の様子がおかしくなってる」とも言われたのだとか。
スタッフはその後、その海岸周辺で聞き込み調査をしたそうですが、目立った情報は無かったそうです。

その数週間後、石丸から「1週間ほど前、立花から『鴨居と連絡が取れず、行方不明になっている』と連絡があり、投稿映像が関係しているのでは?」と電話があります。
またその際「実はその不良グループは女性ホームレスを”ちょっかい”程度ではなく虐待していて、暴行し、酒と偽ってエタノールを飲ませたり、女性の住処に放火したりして砂浜から追い出そうとしていた」と打ち明けたそうです。
またその女性は会話もできない知的障害者だったそうで、不良たちの悪質な虐待にひたすら泣きながら堪えていたのだとか。
さらに、実は鴨居自身がその不良グループと繋がりがあり、以前立花に「幼少時よく遊んだ思い出の砂浜に女性ホームレスが棲みついたのが許せない!」と怒っていたそうですが、グループの一員だったかは定かではないそうです。

ここで問題映像が紹介されますが、撮影者は顔出しで取材を受けた石丸、立花の顔は加工されていませんが、鴨居(仮名)の顔はモザイク処理されています。
撮影場所は狭く、三方を岩壁で囲まれた浜辺の凹みのようで、確かに第三者が知らずに入り込める状況ではないようです。
そこで3人は枯れ枝で焚き火を始めますが、すぐに燃え尽き、鴨居が薄汚れたジャンパーやバスケットシューズ、まだ新しいピンクのリボンが着いたクマのぬいぐるみなどを集めて来て、火にくべ始めます。中でもぬいぐるみは、火刑のように仰々しく火の上に座らせ「かわいそー!」などとはやしていました。
そのほとんどが燃え尽きた頃、くぐもった女性の叫び声のような異音が響き、鴨居は怯えた様子で「聞こえた?」と聞きますが、石丸と立花は気にもしていないようです。
またそれが熾火となった頃、背後の岩壁に影の無い、両手を握りしめて佇む膝丈のスカートをはいた女性の足が、生々しいレリーフのように浮かび上がり、煙と共に薄くなり、消えて行きます。
「まさか、問題の女性はもうすでに亡くなっており、その原因が不良グループによるもので、鴨居さんもそれに関わっていた、とでもいうのだろうか。鴨居さんの消息は現在も不明である」とナレーションが入ります。

◆「テーブルゲーム」投稿者/野島穂高(仮名)
都内在住の投稿者が、高校時代の友人らと近所の雀荘に行った時の映像。
店内にはほどほど客がおり、彼らも気楽にゲームを楽しんでいる様子です。その雀卓は全自動で四方には各々電光点数表示板と引き出し式の点棒ケースが付いています。
投稿者は撮影しながらゲームに参加していますが、卓下の点棒ケースから点棒を取り出した次の瞬間、彼の股の間の薄暗い足元から、瞳の無い不気味な子供の顔が覗きます。
後に投稿者が調べたところ、かつてその雀荘に出入りしていた男性客の幼い息子が、育児放棄により餓死したという噂があったそうです。また、その男性客と投稿者はどことなく顔が似ているそうです。
「まさかこれは、その餓死した息子が父親が出入りしていた雀荘に父を探しに現れた姿である、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

【結】- ほんとにあった!呪いのビデオ67のあらすじ4

ほんとにあった!呪いのビデオ67のシーン2 ◆「禁忌 前編」投稿者/戸松優樹(仮名)
保険会社勤務の投稿者が、同僚のアパートでの飲み会を撮影した映像。スタッフは投稿者戸松の職場に赴き、詳しい話を聞く事に。
問題映像は、彼女の同僚八幡和枝(仮名)のアパートでの飲み会を携帯のムービーで撮影したもので、部屋にある引き戸がゆっくりと開いて行き、その隙間から人のようなモノが現れ、女のぶつぶつ呟く声も入っていたそうです。
ただ、その映像を見て一番ショックを受けたのは、その部屋の主である八幡で、彼女はその日を境にわずかな隙間を気にしてガムテープで塞ぐようになり、会社を休みがちになり、現在は部屋中の窓や隙間を塞いで引きこもり、休職状態に陥っているのだとか。また当初は心療内科にも通っていたそうですが、外出が困難になり止めてしまったそうです。

数日後、スタッフは戸松と共に八幡のアパートに赴き、彼女自身からも話を聞く事に。それは明るい住宅街にある小さなアパートですが、窓という窓が新聞紙やダンボールで塞がれ見るからに異常な様子です。
八幡は何度目かのチャイムで玄関のガムテープを剥がして、彼らを確認し、中へと招き入れます。
彼女は地味で控え目な印象の小柄な女性で、部屋はきれいに片づけられていますが、窓や引き戸、玄関ポストやエアコンの吹き出し口に至るまで、全ての隙間が塞がれ、ガムテープで目張りされています。
また、問題映像に映り込んだ異様なモノが現れたという隣室との境の引き戸には、特に念入りに目張りがされ、今では隣室そのものを使用していないそうです。
彼女は「隙間からずっと誰かに覗かれてる気がして怖くてたまらない。でもどこにも逃げられない気がして」と声を震わせ、「今はほとんど外出できなくなって、戸松さんに買って来てもらってる」と話しますが、その間にも開けてしまった玄関を気にして「すみませんが、玄関の隙間を塞いできていいですか?」と言い出します。
スタッフはいたたまれぬ気持ちで取材を切り上げ、アパートの住人に話を聞く事に。

八幡の上階に住む中年女性は「しばらく姿を見ないし部屋の様子も異常なので気にはなっていた」と言い、「不審者ではなさそうだったが、1ヶ月ほど前、彼女の部屋の前に見知らぬ20代後半くらいの男性が立っていたので声を掛けた」「その男性は『彼女の婚約者で、彼女を待っているんです』と言っていた」と話します。
けれどその容姿を説明するうち「身長も体型もごく普通の男性だが、無表情だった」と言うなりしきりに首を傾げ、「顔覚えは良い方なのに、なぜか顔が思い出せない」と言うのです。

その話を受け、スタッフは八幡の異性関係の調査を始めますが、彼女には婚約者はおろか交際相手もおらず、トラブルなども全く無かったそうです。
また彼女の同期の社員から、八幡が「幼少時、深夜に両親の寝室の隙間から、父親が母親を暴行する場面を見た」と話していたという情報を得て、それが彼女の『隙間に対する恐怖』の発端なのでは?とも考えますが、幼少時の体験である事から”暴行”ではなく”夫婦の営み”だった可能性も捨てきれません。
また打ち合わせの際、川居は「うまくは説明できないが、問題映像を見た時点から、生理的にイヤな感じを受けた。えもいわれぬ嫌悪感、不快感がある」「婚約者を名乗る、見ず知らずの男性が家まで来てるというのは、非常に不快で、男性のエゴに晒されている気がする」と訴え、ストーカー被害である可能性も注視する事に。

スタッフはさらに調査範囲を広げ、八幡が通っていた美術系大学の先輩石川将彦から話を聞く事に。
彼によれば、八幡は大学時代から真面目で大人しく、恋人もおらず、合コンにも興味が無い女性だったそうで、デザイン系の仕事を希望していたそうですが、両親の反対もあり事務系の仕事に落ち着いたのだとか。
ただ2ヵ月程前、彼は、知人の下村(仮名)という写真家に「20代後半で清らかで奥ゆかしい、できれば処女のモデルを探してる」と言われ、ふと八幡の事を思い出し、無断で彼女の大学時代の写真とプロフィールを渡したのだとか。
それは通常あり得ない行為で、彼自身もその妙な条件に少々違和感を感じたそうですが、下村からの返事が無かったため、すっかり失念していたのだとか。
彼から下村の連絡先を聞いたスタッフは、早速電話を入れますが、八幡の写真の件を切り出した途端一方的に切られ、それ以降は繋がらなくなります。

ここで問題映像が紹介されます。
飲み会のメンバーは20代と思しき女性ばかり4人で、チーズフォンデュを楽しみながら、たわいない話で盛り上がっています。
八幡は玄関側に座り穏やかに楽しんでいますが、その背後に映る引き戸がじりじりと開いて行き、十数センチほどの隙間になった時、中から透けた手が出て蠢き、続けて灰色の溶け崩れたような顔の半透明の男の上半身がぬるりと現れ、八幡に這い寄って行きます。またその間、彼女たちの笑い声を掻き消すように、ヒステリックに経を読むような声が途切れ途切れに響いています。
「まさか八幡さんに起こっている異変は、この映像に映っているモノが引き起こした、とでもいうのだろうか」とナレーションが入ります。

数週間後、投稿者の戸松から「八幡が自宅近くの雑木林で倒れているところを発見され、病院に運ばれた。どうやら首を吊ったようで意識不明の状態だ」と連絡があります。
菊池は慌てて電話を受けた川居を問い詰めますが、彼女も「途中で切れたので詳細は聞けなかった」と困惑し、とりあえず連絡を待つことに。
「突如首吊り自殺を図った八幡さん。一体彼女の身に何が起きているというのだろうか」とナレーションが入ります。
(※次巻「ほんとにあった!呪いのビデオ68」「禁忌 中編」に続く)

みんなの感想

ライターの感想

濃密で長いエピソードが多く、大変充実した巻だと思います。本シリーズ第52巻「奇怪な未来」の続報「奇怪な過去」は、因縁のエピソードも悪夢のように空恐ろしく映像もかなり不気味でした。
「ロッククライミング」はこれまでのドッキリ映像とは一味違って生々しく、「人形焼」もそのタイトルとは裏腹の陰湿な人コワ・胸糞系で気が弱ってる時などは控えた方が無難かも。
本作から3巻に渡り紹介される「禁忌」は、映像もさることながら、川居の反応からも、かなり女性にキツイ内容となる予感が。フツーに流されてますが本人に無断で写真やプロフを第三者に流布するのはかなりの問題行動かと。しかも当人はむしろ恩着せがましく思ってるところがますます救いようがない。こここそが本作の中で一番ゾッとする部分かもしれません。

※「ほんとにあった!呪いのビデオ52」「奇怪な未来」収録



※本作は「ほんとにあった!呪いのビデオ パーフェクトBOX7」にも収録されています。
(シリーズVol.65~77までを収めた13枚組のDVD-BOX)

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