映画:アニマルズ愛のケダモノ

「アニマルズ愛のケダモノ」のネタバレあらすじと結末

アニマルズ 愛のケダモノの紹介:2016年製作のオーストラリア映画。1986年、オーストラリアで起きた事件に基づくサイコホラー。郊外の町で、17歳の少女ヴィッキーが、連続女子高生監禁殺人犯カップルのジョンとエヴェリンに誘拐される。だが、ジョンがヴィッキーの独占を目論んだことから、彼らの関係性が綻び始める…。

あらすじ動画

アニマルズ愛のケダモノの主な出演者

エヴェリン・ホワイト(エマ・ブース)、ヴィッキー・マロニー(アシュリー・カミングス)、ジョン・ホワイト(スティーヴン・カリー)、マギー(スージー・ポーター)、ジェイソン(ハリソン・ギルバートソン)、トレバー(ダミアン・デ・モンテマス)

アニマルズ愛のケダモノのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①女子高校生を拉致監禁しては殺害するジョンとエヴェリン夫妻。女子高校生・ヴィッキーを拉致したが、ジョンがヴィッキーを気に入ったため危うい均衡が崩れる。ヴィッキーはエヴェリンに利用されているとそそのかした。 ②ヴィッキーはボーイフレンドに分かるよう、書くように指示された手紙で住所を知らせた。両親とジェイソンがかけつけ、ヴィッキーは救出された。

【起】- アニマルズ愛のケダモノのあらすじ1

アニマルズ愛のケダモノのシーン1 放課後の校庭で、制服姿の女子高校生たちが、バレーボールをしています。
それを車中で凝視している、ある夫妻がいました。

夫妻はその後、帰宅途中の女子高校生ギャビー・ドノヴァンに声をかけます。
「暑いから日射病になるわよ」と声をかけ、家まで送ると言いました。
ギャビーは相手が男性ひとりではなく、夫婦であることで警戒心を解き、車に乗り込みます…。

〔1987年12月 西オーストラリア・パース〕
(注:オーストラリアは南半球なので、12月は真夏にあたります!!)

ヴィッキー・マロニーは女子高校生です。
ボーイフレンドのジェイソンと、あるパズルをするのが2人のあいだで流行っていました。単語の最初の文字だけを拾い、文章にするのです。
(これが大きな伏線)

車に乗っていた夫妻は帰宅しますが、夫妻が住む部屋の1つだけ、窓が外から木で目張りされています。

・ヴィッキー…17歳の女子高校生。ジェイソンというボーイフレンドがいる。両親は別居を始めたばかり。父はヴィッキーを甘やかすが、母はヴィッキーの教育にうるさい。
・トレバー…ヴィッキーの父。医者で裕福、家も豪華。
・マギー…ヴィッキーの母。夫と別居を考え、最近パースの家に越してきた。
・ジェイソン…ヴィッキーのボーイフレンド。よい青年なのでマギーも認める仲。

・ジョン…女子高校生を狙って拉致し、監禁する夫。エヴェリンとは夫婦。殺害の実行犯。
・エヴェリン…ジョンの犯行を幇助する妻。ジョンを愛し、前夫のところにいる子・キムを早く引き取りたい。

ジョンとエヴェリンは拉致した女子高校生を一定期間監禁すると、殺害していました。
殺害後、部屋の片づけはエヴェリンが行ない、ジョンは遺体をトランクに詰めると、車で森へ行き、シャベルで穴を掘って遺体を埋めます。

ヴィッキーは両親が別居を始めたために、せわしない生活を送っています。
まだ離婚は決まっておらず、ヴィッキーの親権をめぐって両親は争っていました。
ヴィッキーは父のところに身を寄せていますが、週に2回は母の家に行くことが決まっています。

母の家に行ったヴィッキーは、窮屈な思いでした。
母・マギーはヴィッキーの学校の成績にうるさく、きちんと勉強しているかチェックするのです。それに対し、父・トレバーはヴィッキーの機嫌を取るために、別居後はトイプードル犬を飼ってくれるなど、甘やかし放題でした。
かねてからヴィッキーに対する教育方針が異なっており、それも夫婦仲が不和になった一因のようです。

母の家に泊まる日、パーティーに出かけるのを反対されたヴィッキーは、部屋にこもりました。
閉じこもった部屋で寝た振りを装い、ヴィッキーは窓から抜け出して夜にパーティーに出かけます。
夜道を歩いていると、車に乗ったジョン夫妻が声をかけてきました。ドラッグを10ドルで売ると言います。

【承】- アニマルズ愛のケダモノのあらすじ2

アニマルズ愛のケダモノのシーン2 断ったヴィッキーは、国道へ出る道を尋ねました。
妻・エヴェリンが「だったらうちでタクシーを呼べばいいわ」と言うので、ヴィッキーは夫婦の厚意に甘え、車に乗り込みます。

夫妻の家に着いたものの、ヴィッキーは外で待つと言いました。
その家には番犬・ハルがおり、吠えかかられてヴィッキーは驚きます。
妻のエヴェリンが気さくなので徐々に気を許したヴィッキーは、1杯だけ飲み物をと誘われたので家に入りました。
夫妻の家は土足厳禁なので、玄関で靴を脱いで入ります。
(もともと夫妻は土足厳禁の生活を送っていた。それに加え、脱出を困難にさせる意図もある)
夫妻はいい印象でした。

飲み物を飲んで立ち去ろうとしたヴィッキーは、意識がもうろうとします。
それでも部屋を去ろうとした時に、夫妻に2人がかりで押さえつけられて、ベッドに拘束されました。
ヴィッキーはそのまま意識を失います。
再び目覚めると、ヴィッキーはさるぐつわをかまされ、両手をベッドの柵に拘束されていました。足は自由ですが、動けません。

翌朝。
ヴィッキーがいないことに気づいた母・マギーは、夫の方に帰宅したのかと思い、安否の電話を入れます。
まだその時はマギーも深刻ではなく、夫に電話をかけたついでに、成績をもっとよくチェックしろと小言をいいました。

監禁したジョンは、ヴィッキーの手帳を見てひきだしにしまいます。
飼い犬のハルが部屋の隅で糞をしているのを妻・エヴェリンに注意し、「犬もしつけられずに、子どもを育てられるのか」と言いました。
エヴェリンは急いで片付けます。

エヴェリンは夫のジョンに対し、強く出られない立場でした。それには事情があります。
エヴェリンは前夫・ミックとの間に、キムという子を儲けていましたが、ミックの暴力に悩まされていました。
前夫・ミックから救ってくれたのがジョンなので、頭が上がらないのです。
キムを引き取りたいとエヴェリンは思っていますが、それもジョンがOKするかどうかにかかっていました。

ジョンの方はというと。
エヴェリンを前夫から救ったものの、このパースという町ではジョンは弱い立場です。
借金をしているジョンは、借金取りの男たち2人に目をつけられており、一方的に暴力を振るわれ、金を返すよう脅されていました。
ジョンはその鬱憤を、女子高校生殺害という形で晴らしているようです。

パースの住宅街に住んでいながら、ジョンとエヴェリン夫妻は周囲から孤立していました。
エヴェリンは近所の郵便物を盗み見ることで、うさを晴らしています(これもすごく重要)。
近所づきあいは良好ではなく、ジョンとエヴェリン夫妻はむしろ隣人から嫌われていました。

いつもは女子高校生を監禁すると、夫妻は割に早い段階で殺害していました。
その子に2通、手紙を書かせるのです。

【転】- アニマルズ愛のケダモノのあらすじ3

アニマルズ愛のケダモノのシーン3 1通は「家出をしたという報告」の手紙、もう1通は「出先で順調に生活している」という手紙です。
ジョンがヴィッキーの手帳を調べていたのも、どういう生活を送っているか知るためでした。
直筆の手紙を書かせて送ることで、女子高校生たちの両親を安心させる意味もあります。
その手紙を書かせてから、殺害をしていました。

ヴィッキーを監禁したジョンは、ヴィッキーに手紙を書くよう命じます。
「学校が嫌になった。男と一緒に、アデレードへ行く」という主旨の手紙を書けと命ぜられたヴィッキーは、机にある郵便物の宛先を見て、ジョンたちが「マルコム通り8番地にいる、ジョンソン夫妻だ」と思い込みました。
(これは違う、先述のとおりエヴェリンが盗んできた郵便物だったため、誤解が生じた)
手紙を書いたヴィッキーは、手紙の最後に「ジェイソンに必ず見せて」という一筆を添えます。

手紙を書き終わったヴィッキーは、トイレに行きたいと要求しました。妻のエヴェリンがナイフで脅しながら、洗面所へ連れて行きます。
その時にジョンが帰宅し、トイレへ自分が連れて行くと言い出しました。
洗面所にこもったものの、いつまでも2人が出てこないので、エヴェリンは気が気でありません。
嫉妬に耐えかねたエヴェリンはトイレをノックし、出てきたジョンにキスしました。
その隙にヴィッキーはトイレの窓から脱出を図りますが、実際には番犬がいたため無理でした。逃げたように装い、バスタブに隠れます。

トイレの窓が開いているのに気づいたジョンは、逃亡したと思いました。ジョンもエヴェリンも、急いで外に出ます。
その間にバスタブから出たヴィッキーは逃げようとしますが、戻ってきたジョンと出くわし、部屋に戻されます。
ジョンはエヴェリンに、鎮痛剤の購入と手紙の投函を頼みました。エヴェリンは出かけていきます。
その間にジョンは、ヴィッキーをレイプしました。ヴィッキーは抵抗し、綺麗好きのジョンが嫌がるようわざと排泄します(大のほう)。
ジョンは嫌って行為を途中でやめ、シーツを交換しました。その時にエヴェリンが帰宅します。

ヴィッキーは帰宅したエヴェリンに目で訴えかけ、自分の下着が脱がされていることを示しました。夫のジョンが自分に乱暴を働いたことを、暗に告げます。
ヴィッキーは冷静にジョンとエヴェリンの夫婦間を観察していました。
エヴェリンに対し、「あなたは利用されている。犬は子どもの代わりに与えられているだけ」と、ヴィッキーは痛いところを突きました。
エヴェリンは動揺し、ヴィッキーの言うとおりかもしれないと考えます。

夫のジョンにかけあうと、いつもならすぐに殺すはずが、ジョンはヴィッキーを月曜まで生かすと言い出しました。

【結】- アニマルズ愛のケダモノのあらすじ4

アニマルズ愛のケダモノのシーン2 ジョンはヴィッキーを気に入っていました。すぐに殺さず、妻のエヴェリンの隙をみてまた乱暴しようと考えています。
嫉妬したエヴェリンには、何もしていないと答えました。ヴィッキーが排泄したのだと訴え、洗濯機を覗いてみろと言います。
洗濯機を覗いたエヴェリンは、夫の言うとおり排泄物があると気付き、ジョンの言うことを信じようと思いました。

その頃。
ヴィッキーの母は警察に届け出ましたが、青少年の家出はよくあることとして片付けられます。
さらに手紙が届きました。
手紙を見たヴィッキーの母は、文面がおかしいと言います。父は「あてこすりかも」と答え、両親のあいだで小さな諍いが起きました。
ボーイフレンドのジェイソンに見せると、ジェイソンは手紙をクイズに見立て(冒頭の2人の遊びから)、「マルコム通り8」という答えを導き出します。
両親とジェイソンの3人は、住所の場所に車で行きました。

何度も注意したのに犬のハルが家の中で糞をしているので、怒ったジョンが犬を蹴り殺します。
ジョンはその後、エヴェリンに「犬はいないほうが、子どもにとっても安全だろう」と慰めました。
それでもエヴェリンが嘆くので、ヴィッキーを始末しようと話します。
ヴィッキーにもう1通の手紙「アデレードで幸せに生活している。クリスマスには戻る」と書けと命じました。
書かせた後、睡眠薬をのめと要求します。

その時、ヴィッキーの母がマルコム通り8番にやってきて、ヴィッキーの名を大声で呼びました。その場所は初老の女性が住むところでした。
あまりに大声だったので、近所中の人がドアから顔を出し、何事かと見守ります。
ジョンのところにも、ちょうど借金取りの男が来ていました。ジョンも一緒になってヴィッキーの母を見ます。
あきらめきれない母は、マルコム通り8にヴィッキーがいないと知ってからも、まだ騒いでいました。

腹をくくったヴィッキーは、ナイフを突きつけるエヴェリンに「殺したいなら殺しなさいよ」と言います。
ジョンがヴィッキーに馬乗りになって首を絞め始めましたが、エヴェリンにとってはもう限界でした。エヴェリンはジョンの脇腹を刺し、振り返ったジョンを何度も刺します。
そのあいだにヴィッキーはトイレに逃げ、窓から脱出しました(犬はもう死んでいるので、抜け出せた)。
玄関から先回りした妻・エヴェリンが立ちはだかりますが、ヴィッキーは毅然とした態度で、そのまま通り過ぎます。

母は父とジェイソンになだめられて、車に乗り込んで立ち去るところでした。
ルームミラーで背後を見た母・マギーは、娘のヴィッキーが追ってくるのを見て車を停車すると、走って駆け寄ります…。

(ヴィッキーは助かった。ジョンはエヴェリンに刺殺され、エヴェリンも逮捕やむなし。
母が過干渉ぎみだったのが、最終的にプラスに働いた)

みんなの感想

ライターの感想

エロ要素はありません。むしろリアリティのある、心理的に怖い映画。タイトルにだまされないで!
エロティックなものを求める人には不満かもしれないが、映画の質はすごくいい。
「外では弱気な男なのに、女や動物には容赦なく暴力を振るう」駄目な人間のジョン。
そのジョンに依存し、言いなりになっているエヴェリン。…実際にいそうじゃん。
実話に基づいた話らしい。確かにリアリティがあった。
最初に声をかけてくる時に、夫妻が非常に気さくで「人のよさそうな人物」に見える。だから車に乗ってしまう。
迫真の演技に拍手。すごくよくできた作品だった。

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