映画:イット

「イット」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(3件)

ホラー映画

イットの紹介:メーン州の田舎町に出没し子供を殺す不気味なピエロの恐怖と、そいつ(IT)に翻弄されながらも逞しく成長してゆく子供たちの姿を描いた、スティーヴン・キングの同名小説のTVムービー化作品で、1990年公開のアメリカ/カナダ合作のホラー映画。監督/脚本は「ハロウィンⅢ」「フライトナイト2」のトミー・リー・ウォーレス。共同脚本は「キャリー」(1976年)のローレンス・D・コーエン。実在の殺人鬼ジョン・ゲイシーがモデルと言われるピエロを「ロッキー・ホラー・ショー」のティム・カリーが演じ、トラウマ級のインパクトを残しました。

あらすじ動画

イットの主な出演者

ペニーワイズ(IT/ピエロ/ティム・カリー)、ビル(リチャード・トーマス/ジョナサン・ブランディス) 、ベン(ジョン・リッター/ブランドン・クレイン)、ベヴァリー(アネット・オトゥール/エミリー・パーキンス)、スタン(リチャード・メイサー/ベン・ヘラー)、ハンロン(ティム・リイド/マーロン・テイラー)、リッチー(ハリー・アンダーソン/セス・グリーン)、エディ(デニス・クリストファー/アダム・ファライズル)、ヘンリー(マイケル・コール/ジャレッド・ブランカード)、ビルの妻オードラ(オリヴィア・ハッセー)など。

イットのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①アメリカ・メーン州デリーで1960年、少年少女が惨殺されたり行方不明になったりする事件が発生。ビルたちいじめられっこ7人が集まり、30年おきにデリーの町で事件が起きていることを突き止める。それがピエロの形をした怪物「イット(ペニーワイズ)」と知ったビルたちは撃退し、もし止めを刺せていなかったら30年後に集まろうと約束した。 ②30年後の1990年、やはり怪奇事件が発生。町に唯一残っていたマイクが皆に知らせる。30年前の事件の犯人として投獄されたヘンリーが脱獄し、マイクが刺され入院。ビルたちは再び給水塔へ向かい、イットの正体であるクモと戦って勝利した。

【起】– イットのあらすじ1

イットのシーン1

画像引用元:YouTube / イットトレーラー映像

(映画タイトル『IT(イット)』は『鬼ごっこ』の意味合いもある。これに加え、作中に出てくる不気味なピエロ、ペニーワイズのことを『それ』と指して使われる)

1990年、アメリカ・メーン州の田舎町デリー。

昼間に急な雷雨が発生しました。

三輪車に乗っていた少女が人形を拾い上げると、どこからか笑い声が聞こえます。

少女が声を辿ると、干したシーツのところからピエロの顔が覗きました。

少女の母が少しの間、目を放した隙に、その少女ローリー・アンはいなくなりました…。

デリーで5歳から7歳までの少年少女が、次々に失踪ないしは死亡するのを知った図書館員マイク・ハンロンは、「デリーで何かが起きている」と感じます。

事件の現場へ赴いたマイクは、そこで決定的な証拠を見つけました。あるべきはずのないものを、見つけてしまったのです。

マイクが見つけたのは、今から30年前に失踪したジョージーという少年の写真でした。ジョージーはマイクの親友・ビルの弟です。

30年前の写真が、少年少女の殺人事件現場に残されていることなど、本当ならばありえませんでした。

思いすごしであってほしいと思ったマイクの気持ちは、無残にも打ち消されました。

やむなしと考えたマイクは、30年前に誓った仲間たちに連絡を取り、集合を呼びかけます…。

マイクが最初に電話をしたのは、ビルにでした。

イギリス、ハムスデット・ヒース。

ビル・デンブローは著名なホラー作家として、活躍していました。結婚もしており、オードラという妻もいます。

ビルは現在40歳で、弟のジョージーを亡くしたのは10歳の時でした。

デリーに残っているマイクから電話連絡を受けた瞬間に、幼少期の記憶が一気に蘇ります。

…その雨の日、ビルは病気で寝込んでいました。弟のジョージーをひとりで遊ばせるために、小舟を渡します。

ロウで防水すると言い、ジョージーに地下室にロウソクを取りに行かせ、接地面にロウを塗りました。弟は黄色いレインコートと帽子をかぶり、兄がロウを塗るのを見守ります。

外に出たジョージーは、小舟を車道脇の水に浮かべました。雨脚が強いので、小舟はどんどん進みます。

それを追ったジョージーは、小舟が排水溝に入ったのを見ました。その排水溝からピエロが顔を出し、風船をジョージーにあげようとします。

「パパが知らない人から、ものをもらっちゃ駄目なんだって」

ジョージーが言うと、白塗りに赤いボサボサの髪、赤い鼻のピエロは「俺はペニーワイズだ。踊る道化師」と名乗り、「これで知り合いだろう」と言います。

ジョージーはその後、腕をちぎられた惨殺死体で発見されました。

兄のビルはその当時、葬儀の直後に弟のアルバムを見ていたら、ジョージーの写真がウインクしたように見えます。

驚いてアルバムを落とすと、ジョージーの写真の周囲から血が湧き出てきますが、両親にはその血が見えないようでした。

子ども心に恐ろしいと、ビルは感じていました…。

…マイクの電話によって、それら一切の記憶がいちどきに蘇ったビルは、なぜこんな大事な記憶を忘れていたのか、不思議に思います。

ビルは幼い頃、吃音(きつおん どもり)に悩まされていました。動揺した40歳のビルは、吃音も少し戻ってしまいます。

ビルは映画化される自身の作品について、グレコーという男性との話し合いが難航していました。

ところがその仕事をすべてキャンセルし、アメリカに戻ると電話の直後から言い出します。

心配してアメリカ行きに同行するという妻・オードラを制止し、ビルはアメリカには来るなと言い渡しました。

(先にネタバレ、それでも心配したオードラはアメリカに渡る)

マイクが続けて電話をかけたのは、ベン・ハンスコムにでした。

アメリカ・ニューヨーク州ニューヨーク。

10歳の時には肥っていて「デブ」と言われていたベンですが、40歳の現在では大柄の中肉のひげ面男性になっていました。

ベンは建築家で大きな賞を獲り、建築業界でも成功しています。

独身のベンは、パーティーで知り合った女性を家に連れ込み、いいムードになっていました。そこへマイクから電話がかかります。

マイクの声を聞いた瞬間に、ベンも昔の記憶を一気に取り戻しました。

受話器を置いた後、女性と甘いムードになれないベンは、グラスに酒を注いで飲み始めます。「死にそうな顔よ」と心配した女性に対し、「死んだ方がましかも」とベンは答えました。

…30年前、ベンは転校生としてヒューストンからデリーへやってきました。

読書が好きな、物静かな生徒だったのですが、太っていたこともあり、いじめっこのヘンリー・バワーズたちのグループに目をつけられます。

ある放課後、ベンはヘンリーたちに腹を切られそうになり、ヘンリーを足で蹴って崖の坂道をおり、小さな下水口に逃げ込みました。

追ってきたヘンリーたちは、ビルたちが作っていたダムに興味が移り、ダムを壊すのに躍起になってベン捜索を忘れます。

ベンはそれがきっかけで、ビルと喘息持ちのエディ(後に詳述)と知り合いになり、一緒に遊ぶことになりました。

ダム作りを手伝うと約束します。

学校で自分に優しく話しかけてくれた少女ベヴァリー(後に詳述)に恋をしたベンは、「君の髪は冬の火」という詩をカードにしたためていて、伯母の息子にからかわれました。

ベンの父は戦死し、母はそれ以後姉の家にベンを預けて、働きに出かけているのです。

ベンは親戚の家で、気づまりな暮らしをしていました。

ダムのところへ行ったベンは、「ここが家だよ」と戦死した筈の父の声を聞き、風船を見ます。

父の姿に見えたものは、次の瞬間、ピエロの姿に変わっていました。ガイコツが足首を掴みます…。

それら一切の記憶を忘れていたことを40歳のベンは思い出し、怯えました。

…マイクは次に、ベヴァリーに電話をかけます。

アメリカ・イリノイ州シカゴ。

ベヴァリーは美人デザイナーとして活躍していました。

トム・ローガンという男性が、ビジネスの上でも私生活の上でもパートナーでしたが、このトムは暴力的な一面を持っており、横柄でした。

マイクは最初、ベヴァリーのオフィスに電話をかけますが、トムが取り次ぎしません。トムにとっては、金持ちの日本人との商談をまとめることが大事なので、知らぬマイクという男からの電話など、切ってしまいます。

マイクは自宅に電話をかけ、ベヴァリーと連絡を取りました。

ちょうどトムがシャンパンを取りに台所へ行っていた間に、ベヴァリーは電話を受けます。

マイクの電話を受けたベヴァリーは、直後から荷造りを開始しました。

商談が成功した日にほかの男のところへ行くのかとトムに罵られ、ぶたれかけますが、ベヴァリーはもうトムなど怖くありません。

トムよりも、もっと怖いものが過去にあったことを、思い出したからです。

…30年前のベヴァリーは、おさげ髪の少女でした。父と2人で暮らしています。

ある日ドアベルが鳴ったものの、外には誰もおらず、カードだけが置かれています。

「君の髪は冬の火 1日の残り火 我が胸をこがす」

ロマンティックな詩がカードに書かれていました。ベヴァリーは自分の髪を褒めてくれたのだと思い、嬉しく思います。

ところがそれが父に見つかり、「もう男に色目を使っているのか」と責められました。

ベヴァリーの父は母に逃げられて、学校の用務員の仕事をしています。

泣いているベヴァリーにベンが声をかけ、空き地に誘いました。

そこでベヴァリーは、エディとビルに会いました。

そればかりでなく、のっぽでおしゃべりな少年・リッチーや、ユダヤ人で頭のよい少年・スタンとも会います(この2人も後に詳述)。

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