「ウィッチ」のネタバレあらすじと結末の感想

ウィッチの紹介:2015年製作のアメリカ&イギリス&カナダ&ブラジル合作映画。サンダンス映画祭監督賞のほか、世界各地の映画祭を席巻したファンタジーホラー。17世紀のアメリカを舞台に、信心深いキリスト教徒の一家が、赤ん坊が行方不明になったことをきっかけに狂気に陥っていくさまを描く。

予告動画

ウィッチの主な出演者

トマシン・ケンプ(アニヤ・テイラー=ジョイ)、ウィリアム・ケンプ〔ウィル〕(ラルフ・アイネソン)、ケイト・ケンプ(ケイト・ディッキー)、ケイレブ・ケンプ(ハーヴィー・スクリムショウ)、マーシー・ケンプ(エリー・グレインジャー)、ジョナス・ケンプ(ルーカス・ドーソン)

ウィッチのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①1630年、イングランドからニューイングランドに移り住んだケンプ一家は、新訳聖書の見解の相違から孤立、村から追放される。森の近くで暮らす貧しい一家に奇怪な現象が起き始める。 ②黒ヤギと話したという双子を脅すため、姉のトマシンは自分が魔女だと嘘をつく。家族に悪魔が襲いかかり、容疑はトマシンにかかる。家族を失ったトマシンは魔女の仲間となった。

【起】- ウィッチのあらすじ1

1630年。
イングランドからニューイングランド(アメリカ)に、移り住んだ一団がありました。
そのなかで、同じキリスト教でも新約聖書の解釈の相違があり、ウィリアム、通称:ウィルは他の移民たちに追放されます。
ウィルの家族たちは村から離れた場所に住居を構え、生活を始めました。

・ウィル…父。一家の大黒柱として必死で家族を支えようとするが、荒れ地に作物は育たず困窮する。
・キャサリン…母。ウィルとのあいだに5人の子を儲ける。乳児のサムを抱えて苦労している。
・トマシン…長女。この映画の主人公。十代半ばで美しい。
・ケイレブ…長男。十代前半。姉のトマシンが女性らしく育っているのを見て、意識してしまう。
・ジョナス…次男。マーシーと双子。7~8歳くらい。
・マーシー…次女。ジョナスと双子。
・サム…三男。乳児。

ウィルの一家は森のそばに掘立小屋を建てて、原始的な生活をしていました。
黒い雄ヤギ・フィリップ、白い雌ヤギ・フローラ、犬・ファウラー、馬・バート、ヒワトリ…そのくらいしか財産はありません。
荒れ地では作物が育たず、ケンプ一家は貧しい暮らしを余儀なくされていました。それでも敬虔なクリスチャンとして、つつましく生活しています。

ある日、森のそばでトマシンがサムの子守りをしていました。
「いないいないばあ」をしていると、一瞬の隙(「いないいない」の間)にサムが姿を消します。
驚いたトマシンは必死で探しますが、周囲には全く痕跡がありません。
憔悴したトマシンに寝ているように告げた長男・ケイレブは、父・ウィルと2人で森を探しますが、サムは見つかりませんでした。
父・ウィルは「オオカミにやられた」と妻・キャサリンに告げ、納得させようとします。しかしオオカミがいないほど枯れた土地なのは、明白でした。
(結局ラストまで謎は明かされないままだが、途中で魔女らしき人物が出てくるので、彼女たちの生贄にされた可能性あり)

父のウィルはケイレブを連れて、普段は入るのを禁じた森へ行きます。冬になる前に、食糧を手に入れておきたいと考えたのです。
父・ウィルは罠を仕掛けていましたが、何もかかっていませんでした。その罠は母・キャサリンの銀コップと引き換えに、先住民から得たものです。

【承】- ウィッチのあらすじ2

ウサギを見つけたものの、銃で仕留めることもできませんでした。後で娘のトマシンに指摘されることですが、ウィルは「口だけは大きなことを言うのだけれど、実際は力のない」男だったのです。

空腹の一家は、次第に追いつめられていきます。
最初に精神的に弱ったのは、サムを失った母・キャサリンでした。他の子どもたちに、農地から外へ行ってはいけないと命じます。
そんななか、ケイレブは姉・トマシンの胸が大きく育って行くのを、意識しながら見ていました。
長女のトマシンは、双子の弟妹たちが「ブラック・フィリップ(黒い雄ヤギ)」の歌を歌い、フィリップと話ができると言い出します。
トマシンは弟妹たちを怖がらせるために「自分は魔女だ」と、わざと言いました。そうやって弟妹を信じ込ませて、口外しないように脅します。
母のキャサリンは、サムがいなくなってから、娘のトマシンにつらく当たるようになりました。
「この土地は嫌な感じ」と言い、キャサリンは村へ戻りたがります。

父・ウィルはキャサリンをなだめるために、トマシンを奉公に出すと言いました。ホワイティング家に口利きして、雇ってもらおうと言います。
それを聞いた弟のケイレブは、姉のトマシンを失いたくないので、馬に乗って犬を連れ、狩りに出かけました。トマシンも一緒に行きます。
森でコゲ茶色のウサギを見つけたケイレブは、必死になって追いかけ、姉のトマシンと離れ離れになりました。
姉のトマシンの声を頼りに合流しようとしますが、なかなか近づけません。
家では、トマシンとケイレブがいなくなったことを知り、父のウィルが森へ出かけました。ウィルはすぐトマシンを見つけます。
ところがケイレブは森の奥で妙に煽情的な女性(魔女)を見て、動けなくなりました。女性はがしっとケイレブを強く掴みます。

ケイレブが見つからないことで、母のキャサリンは村に助けを求めようと言いました。
ウィルは、夜が明けたらまた森へ探しに行くと言い、両親が揉め始めます。
父のウィルがやっと銀コップのこと(罠と交換したこと)を告白しましたが、キャサリンは苛立って取り乱しました。
ヤギの様子を見に行ったトマシンが、雨の中、全裸のケイレブが戻ってきたのを見つけます。

【転】- ウィッチのあらすじ3

ケイレブは額に血がついており、戻って来るとすぐそのまま寝込みました。意識もないようです。

母のキャサリンは、すべてが娘のトマシンのせいだと言いました。先住民の呪術にケイレブがかかったのだと言います。
トマシンがヤギの乳しぼりをすると、乳の代わりに血が出ました。それを双子が目撃します。
母のキャサリンは「祈っても祈り続けても、神の愛を得られない」と嘆き、イングランドに帰りたがりました。

農作業をしている時、ケイレブがうなされる声が聞こえました。両親が駆け付けます。
ケイレブは血を吐き、また倒れました。中にリンゴが混じっています。
それを見たジョナスとマーシーは、前にトマシンが「自分は魔女だ」と言っていたことを母に告げました。
これにより、母・キャサリンは完全に、トマシンの正体が魔女だと思い込みます。それまで擁護していた父も、家に起きる奇怪な出来事の連続に、トマシンが関係しているのかと疑い始めました。

ケイレブを取り囲み、一家で祈りを捧げて悪魔を撃退しようと言います。
ところがその祈りの最中に、ジョナスとマーシーが「言葉が出ない」と言い出しました(この場合の「言葉」とは「聖書の文句」という意味)。
両親とトマシンとで祈りを捧げますが、ケイレブは「マイ・ロード(「my load」私の神よ、という意味)」と言うと、そのまま死にました。
母・キャサリンは動揺し、父・ウィルとトマシンは事態に驚きます。ジョナスとマーシーは気絶していました。

直後、ウィルはトマシンを家から連れ出し、「いつ悪魔と契約したのか」と問い詰めます。
トマシンは必死で否定しますが、すでにもう誰も、本当のことを信じてくれません。父のウィルですら、質問しながらトマシンを魔女と決めてかかっていました。
腹が立ったトマシンは、父・ウィルに「銀コップがないことで私が疑われた時、どうして本当のことを言ってかばってくれなかったのか」と責めます。無能な人間、農作業もできない父のことを責め立てます。
トマシンは、双子が黒ヤギのフィリップと会話をしていたと言いました。黒ヤギに変身した悪魔と、双子が契約したのだとトマシンは父に告げます。
それを聞いた父は、今度は双子を責めました。
(確かに父はヘタレというか、甲斐性がない)

【結】- ウィッチのあらすじ4

わが子らが信じられなくなった父・ウィルは、悪魔と契約をした疑いのあるトマシン、ジョナス、マーシーの3人をヤギ小屋に閉じ込めました。
トマシンは双子に「ヤギは口をきくの?」と質問します。
ウィルは土を掘り、ケイレブを埋めました。キャサリンと共に埋葬の儀式をおこないます。

その夜。
父・ウィルは述懐し、トマシンが聞いていました。父は本気で神様に願いを捧げています。
母・キャサリンは疲れており、ケイレブとサムの幻影を見ました。
わが子たちが無事だったと抱き寄せたキャサリンは、乳児のサムに乳を与えますが、それはカラスでした。乳首をついばまれた母は、血を流します。
ヤギ小屋では白いヤギ・フローラに、老婆が近づいて乳を飲んでいました。ジョナスとマーシーがそれを見て悲鳴をあげます。

翌朝。
小屋に行った父・ウィルは、トマシンしか見つけられませんでした。小屋が破壊されて荒れ果てており、双子の姿が見えません。
トマシンの目の前で、雄ヤギ・フィリップが父に襲いかかり、ウィルはフィリップの角で倒されました。
トマシンがウィルの遺体に駆け寄りますが、それを見た母・キャサリンが誤解します。
トマシンの仕業だと思い込んだ母は、すべてが魔女のトマシンが悪いのだと殴りました。
母が首を絞めて殺そうとするので、トマシンはナイフで刺して母を殺します。

トマシンの家族は誰もいなくなりました。
部屋に入ったトマシンは、母の血がついた服を脱いで他の服を羽織ると、机に突っ伏して眠ります。
夜に目覚めたトマシンが外へ出ると、黒い雄ヤギのフィリップが立っていました。トマシンはフィリップに「しゃべってちょうだい」と話しかけます。
双子から「フィリップと話した」と聞いてはいたものの、トマシンは半信半疑でした。ですから本気で話しかけたわけではありません。
ところがフィリップが低い声で「お前の望みを言ってみろ」と答えたので、トマシンは驚きました。
フィリップは「目の前の本に、服を脱いで署名しろ」と言います。それが、なんでも望みを叶える見返りだそうです。
文字を知らないと訴えるトマシンに、フィリップは「教えてやろう」と答えます。

サインしたトマシンがフィリップについて行くと、森の奥にはたき火を囲んで、髪を振り乱して踊る、女性たちの集団がいました。
トマシンは女性たちの集団を見つめます。
女性たちは宙に浮き始めました。それを見たトマシンも浮かび、浮かんでいることに気付いたトマシンは嬉しそうに笑います。

(トマシンは魔女ではなかったのだが、家族に疑われ、家族を失ったことで魔女になった)

みんなの感想

ライターの感想

こわいというよりは「ミステリアス」な感じの映画。そして、なんとなく映画全体に漂う不穏な空気。
頼りない父なのに信仰に対してのみ頑なで、それが原因で今回の悲劇を巻き起こしたようなもの。この父ちゃんの不甲斐なさに腹が立つ。
続いて母。美しくなっていく娘に対して、嫉妬をあらわにしていくのが狂気的ですらある。
弟をたぶらかしたと終盤で言うのだが、父がトマシンには甘いことに対しての嫉妬もあると思われる。
双子は…いやほんとにヤギと口を利いたと突然言い出すものだから、けっこう戸惑う。
おそらく「森に住む魔女が一家に目をつけ、トマシンを仲間に引き入れるため」におこなったことだろう。
しかしそのへんがぼやかされたまま終わる作品。
  • ぞんびさんの感想

    主人公のトマシン以外が全員何かしら拗らせてるやばい家族。
    誰から見ても一人だけすごく良い子だし魔女サイド的にもどうにか勧誘したくなるのが当たり前。

    世界観はとても良かったです。

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