「ウーマンインブラック亡霊の館」のネタバレあらすじと結末の感想

ホラー映画

ウーマン・イン・ブラック 亡霊の館の紹介:2012年公開のイギリス映画。『ハリー・ポッター』シリーズで主人公を演じ、人気者となったダニエル・ラドクリフが、奇妙な事件に巻き込まれる若き弁護士を演じるゴシック・ホラー。沼地の島にぽつんとそびえ立つ忌まわしき館を巡る物語が、陰鬱としたムードで語られる。続編も作られた。

予告動画

ウーマンインブラック亡霊の館の主な出演者

アーサー・キップス(ダニエル・ラドクリフ)、サム・デイリー(キーラン・ハインズ)、エリザベート・デイリー(ジャネット・マクティア)、ジェネット・ハムフュ(リズ・ホワイト)、ミスター・ベントレー(ロジャー・アラム)、ジェローム(ティム・マクマラン)、ジョセフの家政婦(ジェシカ・レイン)、ケックウィック(ダニエル・セルクェイラ)、フィッシャー(ショーン・ドゥーリー)、ミセス・フィッシャー(メアリー・ストックリー)、PC・コリンズ(デビッド・バーク)、ステラ・キップス(ソフィー・スタッキー)、ルーシー・ジェローム(ミーシャ・ハンドレイ)、ジョセフ・キップス(イーファ・ドハーティ)、ジェラルド・ハーディ(ヴィクター・マクガイア)

ウーマンインブラック亡霊の館のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①若手弁護士・アーサーは妻に先立たれ4歳の息子を育てる身。〝イールマーシュの館〟を調査して遺言書を探せと頼まれたアーサーは、ロンドンから田舎町クライシン・ギフォードに行く。館を訪れたアーサーを町の人は冷たい目で見る。 ②町では〝イールマーシュの館〟にまつわる死の噂があった。館で女性を見た者の周囲の子が死ぬというもの。アーサーの訪問で子どもの死が続き、呪いは本当にあった。 ③アーサーは呪いを解いた筈だった。しかしジェネットの呪いは解けておらず、アーサーと息子・ジョセフは轢死した。

【起】- ウーマンインブラック亡霊の館のあらすじ1

19世紀終わりのイギリス、田舎町クライシン・ギフォード。
屋根裏でままごと遊びをしていたフィッシャー家の宿屋の3人の少女が、一斉に窓の外を見ました。それまで手にしていた陶製の人形やマグカップ、ティーポットを取り落とすと、無造作に踏みつけて窓辺に近づきます。
屋根裏には縦に長い小窓が3つありました。3人の少女は一斉に窓を開けて、同時に飛びおります。
「私の娘たちが!」という母の絶叫が響きました…。
…それから約数十年後の西暦1920年前後。イギリス、ロンドン。
まだ若い弁護士のアーサー・キップスは、愛する妻・ステラと結婚式を挙げましたが、ステラは長男・ジョセフを生むと同時に亡くなります。
男手ひとつでジョセフを育てるアーサーは、普段は家政婦を雇ってジョセフの面倒を見てもらっていましたが、生活は困窮していました。
4歳のジョセフは父・アーサーと一緒に過ごしたがりますが、働かないと暮らしていけないので、アーサーはジョセフに曜日ごとに日記がわりの絵を描かせています。
その日もアーサーは火曜日のジョセフの絵を見て出勤しました。週末には仕事終わりのアーサーと合流できるよう、家政婦とジョセフの切符を押さえています。
法律事務所に出勤したアーサーは、事務所の所長・ベントレーから、先月亡くなったアリス・ドラブロウ未亡人の〝イールマーシュの館〟に行き、夫人が残した文書に全て目を通して遺言書を探せと命令されました。さもなければクビだとも言い放ちます。
ドラブロウ夫人には何十年も前、息子を幼い頃に亡くした過去があるそうです。
アーサーは田舎町クライシン・ギフォードに列車で移動しました。うたたねしたアーサーは寝過ごしていないかと、列車の向かい側に座る初老の紳士サム・デイリーにクライシン・ギフォード駅について聞きます。次に止まる駅がそうでした。
サムはアーサーの目的が〝イールマーシュの館〟売却がらみだと見抜きます。地元では売れないからです。
サムは車で宿まで送ってやろうと言い、さらに翌日の夕食を招待するとアーサーに言いました。
ホテルに着いたアーサーは、予約したにもかかわらず店主・フィッシャーに「満室だ」と断られます。見かねたフィッシャー夫人は「断るのは酷だから、今夜だけでも」と夫に言い、「屋根裏なら」と了解を得ました。
フィッシャー夫人に「週末に息子が来るから連泊したい」とアーサーは言いますが、夫人は「休暇なら別の村がいい。ここは海霧がひどくて向いていない」と断ります。
寝支度したアーサーは、屋根裏部屋に写真や人形が置かれているのを見ました。アーサーは知りませんが、それは19世紀の終わりに3人の少女が投身自殺した屋根裏部屋でした。
翌朝、町を歩いたアーサーは、地元の人間から冷たい視線を浴びせられます。
現地の弁護士H・ジェロームを訪問したアーサーは、遺言書を渡されてそれでおしまいと冷たい対応をされました。

【承】- ウーマンインブラック亡霊の館のあらすじ2

館の中の物を全てチェックしないと帰れないと言っても、ジェローム氏はアーサーを御者・ケックウィックの馬車に乗せます。
アーサーはケックウィックにチップを握らせて〝イールマーシュの館〟へ行かせました。館は干潟で囲まれた沖合にある古い大きな豪邸で、そこへは一本道が通るだけです。しかも満潮時は道も沈むとのことでした。
迎えを頼み館に入ったアーサーに、不可解な現象が立て続けに起こります。無人の筈なのに蛇口から急に水が出てきたり、女性の影を見たり、オルゴールの音色が聞こえたり…。
館の膨大な文書を調べたアーサーは、ドラブロウ夫人の亡くなった息子はナサニエルと言い、1889年に7歳で沼地にて溺死したものの、遺体はまだ発見されていないと知ります。
階上で暖炉にカラスの巣を見つけたアーサーが窓を開けて見下ろすと、庭の片隅に黒い服の女性がいましたが、次の瞬間消えていました。
その場所へ行くと急に霧が立ち込め、遠くで悲鳴が聞こえます。霧でよく見えないのですが、沈む馬車と「子どもを助けろ」の声が聞こえます。
その日は御者・ケックウィックが迎えに来たので、捜査を打ち切りにしてアーサーは館を去りました。
巡査・コリンズに館で聞こえた悲鳴について話しますが、幻聴だと相手にされません。あの館に行く者は誰もいないと巡査は断言しました。
巡査が席を立った間に、少女・ヴィクトリアを連れた兄弟がやってきます。ヴィクトリアは洗剤を飲んだらしく、アーサーが慌てて巡査を呼びますが間に合わず、血を吐きながらヴィクトリアは死にました。奇しくもヴィクトリアは、アーサーが朝に見かけた少女でした。
宿に戻ったアーサーは、フィッシャー夫人に「あの館には戻らないで」と忠告されますが、仕事をしないとクビなのでそうもいきません。宿には泊めてもらえませんでした。
その日はサム・デイリーの夕食に招待されていたので、アーサーはサムに会いにいきます。サムも息子・ニコラスを幼くして亡くしており、ヴィクトリアの死のことも既に知っていました。妻・エリザベスの前では子どもの話はしないでくれと、サムはアーサーに頼みます。
サムの家も豪邸でした。妻・エリザベスも元気そうで「富はあっても継ぐ者がいない」と冗談まじりで自虐的なことを言います。
アーサーの宿泊先がないことを知ると、エリザベスは家に泊まりなさいと勧めました。サムも歓迎します。
異変は夕食時に起こりました。エリザベスは息子・ニコラスが自分に憑依していると信じており、母子の趣味の写生の話をすると「あなたを描くって」と言い出し、急にナイフで机をグサグサ刺し始めました。アーサーはびっくりします。
夫・サムはエリザベスに鎮静剤を服用させました。
食後に話をしたアーサーは、サムがリアリストで霊的な存在を信じないと知ります。アーサーが「時々死んだ妻が傍にいるように感じる」と言うと、サムは「霊媒師はそういう気持ちにつけ込むのだ」と忠告しました。
寝る前に先ほどの食卓机を見ると、机の傷はちょうど人が首を吊っているように見えました。

【転】- ウーマンインブラック亡霊の館のあらすじ3

翌朝、サムの車に乗って弁護士・ジェローム宅へ行ったアーサーは、地下に少女・ルーシーが幽閉されているのを見ます。
車に村人たちが集まってきました。村人たちは「お前が来たから娘が死んだ」と騒ぎます。駅に行くと見せかけて、サムはアーサーの希望通り、館へ連れて行ってくれました。道中、サムは事情を説明します。
リアリストのサムは信じていませんが、この町では〝イールマーシュの館の呪い〟が噂されていました。館の息子・ナサニエルが死んで以来、町の子どもが立て続けに死んだのは全て館の呪いだと、町の人たちは信じています。
アーサーを地元の人が冷たい目で見ていたのは、放っておいてほしい館を掘り返して呪いを再発させたくないという思いからでした。サムは噂を信じておらず、次の買い手が見つかれば噂も立ち消えになると思っています。
館まで送ったサムは、次の引き潮の時に迎えに来ると言いますが、アーサーは徹夜すると言いました。サムは愛犬を番犬代わりに貸すと、「影は追うな」とアドバイスして去ります。
その日も不思議な現象が起きました。奥の部屋の鍵が合わず開かないにもかかわらず、諦めると開いていたり、ベッドの下を探っていると、奥のガラスに人の手の痕がついたり、走馬灯の向こう側に何者かの目を見たりします。
朝、犬の声を聞いて外に出たアーサーは、ドラブロウ夫人の妹・ジェネットの墓を見つけました。墓から館を見ると、屋根裏に女の影が見えます。屋根裏部屋に行ったアーサーのすぐ背後に女性の姿がありますが、アーサーは知りません。
窓際の棚が気になったアーサーが開けてみると、手紙の束とナサニエルに宛てたバースデーカードが入っていました。
手紙の束を読んだアーサーは、初めて事実を知ります。
ナサニエルはドラブロウ夫人の息子ではなく、夫人の妹・ジェネットの息子でした。子どものいないドラブロウ夫婦はナサニエルを手に入れたくて、ジェネットを精神障害者に仕立てて病院に収容し、養子縁組の手つづきを取って息子・ナサニエルを奪っていました。1882年のことです。
勝手に養子にし、母である自分との面会も拒否し、挙句に息子・ナサニエルを沼地で溺死させたことを恨みに思ったジェネットは、その屋根裏部屋(元は子ども部屋)で首吊り自殺していました。
もしかしたら呪いは本当かもしれないと考え込みつつ、アーサーはうたたねします。その肩に手が伸びる直前、犬の声でアーサーは目覚めました。ドラブロウ夫婦の顔写真に傷がつけられていました。
階上の廊下の奥から音がするので扉を開けようとしますが、開きません。扉を壊そうと斧を持ってくると、扉が開いていました。中を見ると、物音の正体は揺り椅子が揺れる音でした。一瞬だけ、椅子に座っている女性の姿が見えます。
壁の一部に赤い染みを見つけたアーサーが壁紙を剥がすと、下にもう1枚の壁紙が現れ、赤い文字で『息子を見殺しにした』の文字が書かれていました。
ガラス窓に女性の顔を見、ドアノブが動く音がし、森の陰に数名の男女を見かけ、床に足跡を見つけ…館の中では不気味な現象がどんどん起きます。怖がり始めた頃、サムが迎えに来ました。

【結】- ウーマンインブラック亡霊の館のあらすじ4

アーサーはサムに怪奇現象の話をしますが「暗闇では理性が失われる」と相手にされません。町へ戻ると火災が起きており、アーサーは幽閉された弁護士の娘・ルーシーを助けに行きますが、ルーシーはランプを叩き割って焼身自殺します。弁護士・ジェロームは過去にも子どもを失っており、再びできた子を失いたくなくて幽閉していました。
サムの家に身を寄せたアーサーは、サムの妻・エリザベスが息子の墓の前にいるのを見つけます。エリザベスは「彼女(ジェネット)を見たのね」と言うと「彼女を見ると、その人の周辺に事故病気を問わず何人も子が死ぬ」と告げました。宿屋の3人の少女たち、ジェローム弁護士の最初の子、ケックウィックの息子、エリザベスの息子、そしてアーサーが訪れて以降も2人の子が死んでいて、確かに不審死が多すぎます。
と同時に、アーサーは思い至りました。今日、自分の息子・ジョセフがやってくる日なのです。
アーサーはジェネットの呪いを解こうと考えます。ジェネットに息子を渡せば復讐を諦めるかもしれないと思ったアーサーは、サムに協力を頼んで館の沼地にある十字架のところへ行き(馬車の事故現場)、沼地に潜って探しました。
感触を見つけたアーサーはサムの車に紐をくくりつけ、馬車をひきずり出し、馬車に乗ったまま死んだ男の子・ナサニエルの遺体を回収しました。早く埋葬しようと言うサムに、アーサーは「その前に母と子を再会させる」と言い、屋根裏に子どもの遺体を運びます。
一緒に館に入ったサムは、部屋の奥に死んだわが子・ニコラスの姿を見ました。リアリストのサムも霊的な存在を認めざるを得ない状況です。
アーサーは屋根裏で、シーツにくるんだ子どもを置きます。揺り椅子が動き始め、廊下の奥から闇が忍び寄り、女性の影が「シャーーッ」と言いながら急接近しました。
これで母子の再会は果たせたとアーサーは思い、ジェネットの墓の蓋を開け、棺に子どもを一緒に埋葬すると帰ります。
ところが…アーサーたちは気づかないだけで「あなた(ドラブロウ)のせいで息子は死んだ。絶対に許さない」の声は、聞こえ続けていました。呪いは解けていません。
ジョセフが駅に降り立ったのを、アーサーは出迎えます。サムを紹介すると、家政婦に「すぐロンドンに帰るから切符を取ってくれ」と頼みました。
サムと別れのあいさつを交わすアーサーは、息子・ジョセフが手を放して列車に向かうのに気づくのが遅れます。向かいのホームには女性の影がありました。
気づくとジョセフはレールの上にいます。通過列車が近づくのを見たアーサーはレールに降り、息子を助けようとしました。
サムは、通過列車の向こう側に、大勢の子どもたちと女性の影を見ます。
アーサーとジョセフは助かったかのように見えました。ところがサムや家政婦の姿は消えており、レールの上に亡き妻・ステラの姿があります。
「あの女の人は誰?」と聞くジョセフに、アーサーは「ママだよ」と答えると、妻・ステラの手を取ってレールの上を去っていきました(アーサーとジョセフは轢死した)。
女性の影は、泣きながらこちらを見ます…。

みんなの感想

ライターの感想

正統派のゴシック・ホラー映画。しかもハリポタのラドクリフががんばってる。
とはいうものの、実は終盤にかけて「ん? 呪いを解こうなんて、この展開、どっかで見たことないっけ?」とデジャ・ヴ。
呪いを解こうと主人公が奔走するという設定は、『リング』と一緒なのだ。
まあそれは置いておいて。
全体に漂うムードは、時代設定からして本格的。電話も殆ど普及しておらず、ろうそくとかランプとかの時代。
由緒正しき? 古いお館には…けっこう出てきます。怪しげな女性の影が。それはてんこもり状態で。
とにかくムードはグッド。それもあってか、近年第2作も作られた。見るのが楽しみ。…期待を裏切らないでくれよ…。

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