「エクソシスト」のネタバレあらすじと結末の感想

エクソシストの紹介:1973年制作のアメリカ映画。20世紀後半のアメリカで少女に取り憑いた悪魔と悪魔祓い(エクソシスト)の神父との壮絶な闘いを描いた、オカルトホラー映画の代表作品であり、オカルトブームの先駆けともなった作品である。

エクソシストの主な出演者

リーガン・マクニール(リンダ・ブレア)、クリス・マクニール(エレン・バースティン)、デミアン・カラス神父(ジェイソン・ミラー)、ランカスター・メリン神父(マックス・フォン・シドー)、キンダーマン警部(リー・J・コッブ)、パズズの声(マーセデス・マッケンブリッジ)

エクソシストのネタバレあらすじ

【起】- エクソシストのあらすじ1

イラク北部…。
古代遺跡で発掘作業をする一行に、アメリカの古生物学者でありカトリックの神学者でもあるメリン神父は、加わっていました。
ひとりの少年・トムが「かけらが見つかった」と報告し、メリン神父は見に行きます。
そこにはランプや矢じり、コインなどがありました。コインは時代が違うものです。
それが見つかった場所をさらに探ると、メリン神父は古代からの悪霊・パズズの偶像を発見しました。
このパズズという悪霊とはメリン神父は縁が深く、実は10年ほど前にもアフリカでパズズと闘ったことがあります(『エクソシスト2』で触れられる)。
メリン神父は、パズズの復活が近く再び闘わねばならないことを悟りました。
メリン神父はアメリカへの帰国の意志を伝え、手続きを取ります…。
…アメリカ、ワシントン・ジョージタウン。
人気女優のクリス・マクリールは、映画出演のため、娘を連れてジョージタウンの一軒家を借りて住んでいました。
夫とは離婚したクリスは、女手ひとつで娘・リーガンを育てています。幸いお金には困らないので、住み込みのお手伝いのカール&ウィリー夫妻や、子守をする若い女性・シャロンも家にはいました。
ある夜、クリスは物音を聞きつけて、部屋から出ました。音は天井から聞こえるようです。
娘・リーガンは隣の部屋でぐっすりと眠っていましたが、窓が開いていました。窓を閉め、リーガンに毛布をかけます。
翌日、クリスはカールに「天井裏にねずみがいるようだから、ねずみ捕りを仕掛けてくれ」と頼みました。
撮影は順調で、映画監督バーク・デニングスにも気に入られているクリスは、バークと恋の噂をされますが、クリスには再婚の意思はありません。クリスは娘・リーガンとの生活だけで満足していました。
その娘・リーガンは、家の押し入れにあったというウィジャボード(洋製のこっくりさん)を1人でして「ハウディー船長と話をしている」と言ったり、ベッドが揺れると言って母・クリスのベッドに潜り込んだり、情緒不安定です。しかしクリスはあまり大変な事態ではないと楽観視していました。
相変わらず家の天井からは物音がしますが、ねずみ捕り器にねずみが捕まる気配はありません。
異変はリーガンの12歳の誕生日に起きました。
誕生パーティーはクリスの家でおこないました。大勢のお客さんでにぎわいます。
主役であるリーガンが寝静まって夜も更けた頃、ネグリジェ姿のリーガンが起き出してきて居間に来ると、宇宙飛行士の客に向かって「お前は宇宙で死ぬわ」と言い、その場で失禁しました。

【承】- エクソシストのあらすじ2

クリスは慌ててリーガンを連れて部屋を去り、風呂に入れた後に寝かしつけますが、リーガンの悲鳴で部屋に戻ると、本当にベッドが盛大に揺れていました。クリスはリーガンが言っていたことが事実だと知ります。
クリスはリーガンを連れて病院を訪れました。しかし「詳細は不明だが、前思春期に起きる神経系の異常」と診断されます。
ただ、ハロルド医師は気になることを言いました。「娘さんは卑猥な言葉を喋りますか?」
実は診察の折、リーガンは「指をどけな、わたしのマンコから」など、下品な言葉を使ったらしいのです。
リーガンは病院をたらい回しにされ、「脳の化学電気作用の障害」による「不思議な幻覚で、ケイレンを起こす」…ベッドの振動は、そのケイレンによって起きたのだと説明されました。
しかし母・クリスは自分も体験してケイレンのレベルではないと知っているので、必死で訴えますが、科学が発達した現代では病気のせいだとし、医者は解明しようとします。
病院で診察を重ねていくうち、リーガンの症状は悪化の一途を辿っていきました。
クライン医師とタニー医師が脳波を取っている時、リーガンの上半身がありえない速度でぶんぶんと回り、リーガンはさらにジャンプします。
リーガンの目は白目になり、首が腫れていました。顔つきはすっかり別人です。そして全くちがう声で「どけ。これは俺の雌ブタだ」と言ってクライン医師にビンタし、「ファックミー」と連呼しました。
男3人で取り押さえて鎮静剤を打ち、リーガンはやっとおとなしくなりましたが、原因は不明でした。脳に異常は一切見られません。
医師たちは現代医学で解明しようと、リーガンをありとあらゆる検査にかけます。脳波計はもちろんのこと、脊髄液に空気を入れて気脳レントゲンをとったり、脊椎穿刺で骨髄液を取ったり…。
そしてどうしても原因がつかめないとなると、今度は母・クリスが麻薬を持っているのでは(それをリーガンが摂取したのでは)と疑いました。
そしてある時、バーク監督がクリス宅を訪問した直後に、石段から落ちて首の骨を折り、亡くなります。クリスの家の横には長い石段があり、かなりの急勾配で落下すると危険でした。
キンダーマン警部がバーク監督の死について調査しますが、謎な点が多くありました。

【転】- エクソシストのあらすじ3

まずバーク監督の首は、見つかった時には「完全に真後ろにねじれていた」状態でした。これは、単に階段から落ちた衝撃だけでは、できる所業ではありません。
クリス家を訪問したバーク監督は、子守の女性・シャロンが薬局に行く間に留守番を頼まれたのに、家を出ているのはおかしいことや、そもそもクリスと会わないまま帰宅するのが不審すぎます。
家には当時、留守番を頼まれたバーク監督のほかには、12歳の少女・リーガンしかいませんでした。
キンダーマン警部は、何か悪魔的な魔術による事件ではないかと踏みます。
リーガンの方はますますおかしくなっていました。血を吐きながら、ブリッジ状態で階段をおりてきます。
「やめて」「やるんだ雌ブタめ」とひとりでしゃべり、クリスが部屋に入ると、リーガンは十字架で自分の陰部をぐさぐさ刺しています。「キリストにファックさせてやる」と言いながら。
クリスが止めると、リーガンは「ナメろ、ナメろ」と言ってクリスをビンタしました。
タンスが移動し、リーガンの首が真後ろを向きます。「バークに、お前の娘は何をしたと思う?」と話すリーガンの言葉を聞いて、クリスはバーク監督の死が殺人だと知りました。
リーガンの顔はどす黒く、形相はすっかり邪悪です。母・クリスはわが子ではなく別人、何か別のものが乗り移っていると思います。そしてこれは非常に正しい見解です。
同じ頃、〝バリンジャー診療所〟でも、やっとリーガンの症状を理解する医師が現れました。医師は「非常に珍しい症状ですが」と前置きした上で、「何かの霊に取り憑かれたと(本人が)思い込む」一種の夢遊病ではないかと考え、ショック療法として「悪魔祓い(エクソシスト)をすればいい」と答えます。但しこの医師も、本当に悪魔の存在を信じたわけではなく、あくまで「そういうケースがある」という意味で説明します。
クリスは藁をもすがる思いで、友人のダイアー神父に紹介してもらい、近所の教会にいるカラス神父に依頼しました。
カラス神父は当初、難色を示します。脳水腫の病気の母・メアリーが施設で手足を拘束されているのを見て、退院させて引き取ったものの、看取ることのできなかったカラス神父は、まだ母の死から立ち直れていませんでした。
また精神科の医師でもあるカラス神父は、現代に悪魔がいると信じられず、一般的にもカトリックでは「悪魔はいない」とされています。下手に悪魔祓いをすることで症状が悪化することもある、そうカラス神父はクリスを説得します。

【結】- エクソシストのあらすじ4

しかし実際にリーガンを見たカラス神父は、戸惑いました。少女・リーガンはとても少女とは思えない形相で、男のような声で「このヒモをほどけ(暴れるのでお手伝いのカールが縛っていた)」「おれは悪魔だ、ほどけ」「お前のおふくろも一緒にいる」と言います。そしてカラス神父に緑色の汁を吐きかけました。
悪魔が自分から名乗るのはおかしいのですが、カラス神父の母がつい最近亡くなったことを、リーガンは知っていました。
さらに別の日、リーガンの腹に「HELP ME(私を助けて)」という文字が浮かび上がったのを見たカラス神父は、悪魔祓いの申請をします(注:悪魔祓いをするにはローマ教皇の許可が必要)。
急いで許可を取ったカラス神父は、メリン神父に頼みます。メリン神父はリーガンをひとめ見てすぐに、カラス神父に「法衣と2人用の式服、紫のストール、ラテン典礼書を」と用意させました。
メリン神父はカラス神父に「絶対に悪魔と話をしてはならない」「関連事項の質問を越えた会話は危険」「悪魔はウソつきで、我々を混乱させる。ウソに真実を混ぜて我々を攻める。それは心理的で強力だから、耳を傾けるな」と注意して、悪魔祓いの儀式を始めます。
ベッドに縛り付けたリーガンに聖水をかけながら、メリン神父とカラス神父は典礼書を読みあげます。
ベッドは盛大に揺れ、空中に浮きます。リーガンは緑色の汁を吐き、壁は割れ、扉もひび割れました。リーガンの首が1回転します。
それでも徐々に効き目は現れ、「キリストが汝を救う」と言うと、ベッドは落ちました。
一旦休憩をはさんだ際に、負担がかさみ元々心臓の弱かったメリン神父は殺されました。但し、カラス神父は別室で休憩をしていたため、殺されたことは知りません。
メリン神父が死んだのを知ったカラス神父は、動揺しました。部屋を出た折にクリスに「娘は死ぬの?」と聞かれたカラス神父は、リーガンを助けようと決意します。
再び部屋に戻ったカラス神父は、リーガンの中の悪魔と闘って「私の体内へ入ってみろ」と挑発しました。悪魔は挑発に乗り、リーガンから出てカラス神父の体内に入ります。
その時、カラス神父は2階の窓を突き破って身を投げました。カラス神父は悪魔ごと、長い石段を転げ落ちて亡くなります。
リーガンは助かりました。
家を引き払って立ち去る日、クリスに手を引かれたリーガンは、ダイアー神父の襟を見て抱きつきほっぺにキスをします。リーガンなりの感謝の印でした。
キンダーマン警部は事件の真相を察して、カラス神父の死を悼みました。

みんなの感想

ライターの感想

シリーズちゅう最も怖い『エクソシスト』。なにが怖いって、リーガンの顔!
続編『エクソシスト2』にも出演しているリンダ・ブレア、特殊メイクの効果もあるんだろうけど、ほんっとこわい!
いろんな怖さを凝縮しつくした感がある。というか、『エクソシスト』シリーズは、以降、迷走しちゃうので、この作品だけ見ればいいかなと思う。
(迷走…2では超能力部門のテーマ、3は猟奇殺人事件…というふうに、なんか話が脱線していくのだ)
…カラス神父は、精神病を勉強した医者でもあり、神父でもあり、さらになぜかムキムキマッチョ。
…シルベスタ・スタローンみたい。いやほんとに。
話の筋とは直接関係ないので省いたが、キンダーマン警部が一所懸命招待券で舞台に誘うのに、みんなことごとく「(その芝居は)見た」と言って断るのが可哀想な反面おかしかった。
リンダ・ブレアは、今作品では「はかなげな少女」なのだが、『エクソシスト2』ではむちむちに成長してる。
シリーズちゅういちばんの傑作と言えば、やっぱりこれ。

ライターの感想

悪魔にとりつかれた少女の映画ですが、なんといっても、撮影現場が悪魔にとりつかれている、というか、監督のウィリアム・フリードキンが悪魔です。
現場にショットガンを持参すると、撮影中に空砲をズドン!と撃って、驚いている役者の表情を撮ったり、母親役のエレン・バースティン(この時、監督と付き合っていた)が少女に叩かれて倒れるシーンの際、迫力を出そうと、ピアノ線で彼女の体を思いっきり引っ張って、床に強打、苦痛に歪む顔を撮ったり、神父役のウィリアム・オマリー、この人は本物の神父さんで役者ではないのですが、彼が悲壮な表情を浮かべるシーンでは、思うような表情を浮かべる事が出来ない(素人ですからね)彼を、監督が思いっきりビンタして、本当に泣きそうになっている様子を撮ったり、と、今なら訴訟を山ほど抱えそうな状態だったそうです。
これだけの非人道的な事をしてのけたフリードキン監督。その後は、報われない人生でも送ってくれれば少しは溜飲も下がるのでしょうが、なんと、撮影が済むと、付き合っていたバースティンをあっさり捨てて、映画会社の社長令嬢と結婚したそうです。
ホントにもう、神も仏もありゃしません。
  • アル子さんの感想

    何度見ても乗り出して見てしまう。40年以上前に作られたとは思えない特殊メーク。オカルト映画、と括ってしまえない深い人間の苦悩が描かれていて今でも私のナンバーワンです。この映画を見てから映画鑑賞が趣味になりました。

  • マーティンさんの感想

    今の特殊メイクやCGなんて関係ないですね!
    これを観ると凄い!
    それと、宗教ですね。僕にはわからないです。
    それと、音楽がグッ!と来ますね〜。素晴らしい。
    映像と音が合っています。
    アル子さんが、言うとおり40年前の作品とは思えないですね!
    すごすぎます!
    でも、見どころは後半ですね!
    前半は・・・

  • funnyboyさんの感想

    とにかく悪魔に憑りつかれたリーガンの顔が怖すぎます!
    この手の特殊メイクといえば他に映画死霊のはらわたを思い出してしまいますが、この時代の映画にしては技術レベルは流石
    ハリウッドだと思いました。リーガンの首が回転してのヘドロ
    は正にこの世のモノでは無く、リーガンを助けた神父はかなりカッコ良いのですが、その後リーガンの首の骨は大丈夫だったのか?何気に気になってしまいました。
    それとこの映画を観るならかなり怖い映写もあるのでそれなりの気構えも必要だと思います。

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