「エクリプス」のネタバレあらすじと結末の感想

エクリプスの紹介:2017年製作のスペイン映画。『REC/レック』シリーズで知られるパコ・プラサがメガホンを取り、日食の日に起きた奇妙な事件に迫るホラー。主人公の周囲で次々と起こる不可解な出来事を描写する。

予告動画

エクリプスの主な出演者

ベロニカ・ゴメス(サンドラ・エスカセナ)、アナ・ゴメス(アナ・トレント)、歴史の先生(レティシア・ドレラ)、シスター・死神(コンスエロ・トゥルヒーヨ)、イレーネ・ゴメス(クラウディア・プレイサー)、ルシア・ゴメス(ブルーナ・ゴンザレス)

エクリプスのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①スペイン・マドリードで日食が起きた時、ベロニカはロサ、ディアナの2人の少女と共に霊界交信をしていて取り憑かれる。以後、ベロニカの周囲で奇妙な現象が続く。 ②1991年6月15日未明、警察に通報があり警官らが急行、ベロニカが空中浮遊するのを見た。ベロニカは取り憑いた何かを祓おうと奮闘したのだが、死んだ。

【起】- エクリプスのあらすじ1

〝1991年6月15日の早朝
警察に救助を求める通報
本作は担当刑事の書いた
事件報告書に基づいている〟

スペイン・マドリード。

〔1991年6月15日 日曜 午前1時35分〕
雨の降りしきる夜でした。
警察に、女性の声で通報があります。
女性は動転しており、警察側の呼びかけに対し「あいつがいる」と答えました。
住所を聞くと、女性はすらすらと「ヘラルド・ヌニェス通り8番」と言いますが、それを最後に電話は切れてしまいます。
電話を受けてロメロ刑事が行くと、建物の廊下に血痕が続いています。
母親が「子どもは4人で、まだ2人が中にいる」と言いました。
ロメロ刑事は家に入っていきます…。
(この続きがラストに繋がる)

…3日前。
〔1991年6月12日 木曜〕
15歳の少女・ベロニカの家は、母子家庭でした。
父は他界しておらず、母が飲食店を経営して、4人の子どもを育てています。
そのために、家事は年長者のベロニカが負うことになりました。弟妹たちの世話をします。

・ベロニカ…15歳の少女。ストレートの長い髪。9年生。まだ初潮がきていない。
・ルシア…ショートカットの少女。自分よりも年下のイレーネが、自分よりも背が高いことを気にしている。「イレーネよりも年上だから」と、ことあるごとにベロニカに訴える。
・イレーネ…ロングの髪の少女。
・アントニート…幼い少年。メガネをかけている。

ベロニカはみんなよりも先に起きて食事の支度をすると、弟妹を起こして食事をさせます。
アントニートがおねしょをしていました。濡れたパジャマを洗濯機に突っ込みながら、ベロニカは向かいのアパートの女性が踊っているのをうらやましそうに見ます。
壁から落ちた十字架を壁に戻し、着替えをさせると、ベロニカは弟妹の手を引いて登校しました。ベロニカ、ルシア、イレーネは同じ学校で(制服が一緒)、アントニートのみ、付属の幼稚園らしき施設に預けます。
その日は日食がある日でした。授業でも日食について説明があります。
使い終わったカメラフィルムを使い、あとでみんなで太陽を見上げる予定でした。
日食の歴史について聞いたベロニカは、原始文明では日食が「闇が光を制する」とされ、生け贄を捧げるのに最適の日なのだと教わります。

生徒はフィルムを持って外へ移動しますが、ベロニカは親友の女性・ロサに引き留められました。
ロサは、同じクラスの女子生徒・ディアナと約束したらしく、ベロニカと3人で学校の地下室に行きました。
ディアナはそこに『オカルト大百科』というウィジャボードを隠していました。ロサはそれを使い、亡くなったベロニカの父を呼び出そうと考えていたのです。
(注:ウィジャボードとは、洋風こっくりさんのようなもの)
ろうそくをつけてウィジャボードの周囲に置き、ガラスのコップに3人の少女が指を置いて、ベロニカの父を呼び出そうとします。
日食が起こった瞬間、コップの底が熱を持ち、ロサとディアナはとっさに指を離しました。ろうそくを倒し、取扱説明書の一部を焼いてしまいます。
ところがベロニカは指を置いたままで、ガラスが割れて指先を傷つけても反応しませんでした。
気絶したベロニカは、何かをぶつぶつつぶやいています。ロサが耳を近づけると、のけぞったベロニカは口を大きく開きました。歯列矯正の器具が見えます。

シスターに診察を受けたベロニカは、低血圧と鉄分不足だろうと言われました。
学校の帰りも、ベロニカは妹らと一緒に帰ります。
「シスター・死神」と呼ばれる、盲目のシスターがベロニカの方を向いていると、妹たちは言いました。
母の店に立ち寄ったベロニカは、今日あった出来事を話そうとしますが、母は忙しくろくに話も聞いてくれません。
弟を迎えに行くのはベロニカの日常と化しており、弟妹を家に連れ帰った後は、ベロニカは3人の世話で忙殺されます。
妹たちに見せないようにと、ウィジャボードを棚の上に隠しますが、次の瞬間には床に落ちています。何度やってもそうなるので、ベロニカはベッドの下に隠しました。

【承】- エクリプスのあらすじ2

夕食の時間、ベロニカが硬直します。
最初に気づいたのはアントニートでした。ルシアも異変に気づき、イレーネを呼びます。
イレーネが姉の様子を見て牛乳をこぼしたときに、ベロニカの動きも戻りました。
ミートソースがついた自分の服を手もみ洗いする時に、ベロニカは鏡を見て、左肩に痣ができているのを見つけます。人間の指の痕のようです。
ロサから電話がありましたが、妹が切ってしまいました。
電話をかけ直すと、ロサはディアナと出かけた後でした。ロサの母はベロニカも一緒に遊ぶ約束をしていると思い込み、8時までには帰って来いと伝言しますが、ベロニカは誘われていませんでした。軽くショックを受けます。

弟のアントニートを風呂に入れている時、部屋で物音がしました。
ベロニカが自室を見に行くと、少しの間、部屋に閉じ込められます。
急いで戻ると、アントニートはやけどを負っていました。
目を離した隙に弟が負傷したので、ベロニカは自分を責めながら軟膏を塗ります。
アントニートが慰めるように「姉さんのせいじゃない。別の人がやった」と言いました。

ベロニカが皿洗いの途中に、風呂でアントニートが歌った『センテージャ』が、テレビの電源がついて流れます。
ベッドの下に置いたウィジャボードのセットを、クローゼットに移動させてベロニカは眠りにつきました。
深夜に起きるとクローゼットが開いており、妹2人がクローゼットにいます。
さらにその奥から、死んだはずの父親がやってくる…という夢を、ベロニカは見ました。
ベッドで目覚めたものの、シーツからたくさんの黒い手が伸び、体中を拘束される…という夢もみます。

〔1991年6月13日 金曜 午前8時19分〕
ベロニカは寝坊してしまい、弟妹たちに起こされます。
ぎりぎりで学校に間に合い、入れてもらいました。
授業中ベロニカは、親友のロサがディアナと親しげに手紙をやりとりするのを見て、悲しく思います。それまではベロニカとロサが、授業中にこっそり手紙のやりとりをしていました。
昨日の場所へ行ったベロニカは、盲目のシスターに忠告を受けます。
「何か悪いものが憑いているから、弟妹を守りなさい」と言われたベロニカは、「何から?」と質問しました。「あなたが呼んだ。いつも一緒に行動している」と言われます。

放課後、ロサがバイクの男性と話をするのを見たベロニカは、男性は何者なのかと質問しました。ロサは、いとこの同級生で、フェリペだと答えます。
ディアナが「週末ロサの両親がいないから、パーティーをするのだ」とベロニカに言いました。
ベロニカは誘われていません。それを言うとディアナは「あなたは子守があるもんね」と皮肉まじりに言います。

帰宅したベロニカは、オカルトの本を頼りに『バイキングの守護シンボル』を書き写し、それを部屋に吊りました。魔除けのつもりです。
家主の初老女性・ホセファが訪ねてくると、夜中にバタバタ暴れる音や、階下の天井に黒い染みができていると苦情を言いました。
室内で使う無線から、ベロニカを呼ぶ声を聞いた直後、『バイキングの守護シンボル』が燃えます。
ルシアの身体に黒い手が伸びているのを見たベロニカは、夢中で助けようとしました。しかし気づくと、ベロニカが首を絞めていました。
怖くなったベロニカは、きょうだい全員でリビングで寝ようと提案します。
黒い影が見えて、十字架をかざしながら近づいたベロニカは、相手が母だと気づいて脱力しました。
母は露骨に不快感をあらわにします。他の妹たちに変なことを吹き込むな、夜に眠れなくなるではないかとベロニカに注意します。

【転】- エクリプスのあらすじ3

朝、妹たちが起こしにきたかと思うと、いきなりベロニカの両腕を噛み始め、弟・アントニートはベロニカの首を絞め、母は見ているだけです。
母は「大人になりなさい」と手をかざすと、下腹に血がしたたる…という夢を見て、ベロニカは起きました。
しかしベッドに血がついていました。
(初潮なのかどうかは謎のまま)

〔1991年6月14日 土曜 午前10時40分〕
ベッドシーツについた血の染みを拭っていたベロニカは、ふと思い立ってマットレスを立ててみます。
裏側には黒いカビのような、人の形をした痕がありました。
妹たちのマットレスにも同じのがあり、ベロニカは「弟妹も狙われている」と確信します。
アントニートが「昨日、本をパパが読んでくれた。今夜も来て、連れて行くって言ってた」と言いました。
ベロニカは弟妹を連れて母の店に行き、弟妹を預けると、ロサのところへ行きます。
自分にかかった呪いを、なんとかしようと考えたのです。

先に学校の地下室に行ったベロニカは、呪いを解く方法がないか、盲目のシスターに聞きました。
盲目のシスターは「あなたが開いた扉から戻して、壊せ」と言います。
そこまで話したところで、他のシスターが迎えにきました。盲目のシスターは「答えは書物の中にある。過ちを正して」と言って去ります。

『オカルト大百科』の取扱説明書を読むと、死者との交信を終える時に、何か大事な儀式があったようです。
しかしその先はろうそくで燃えており、読めませんでした。
同じ物を購入したベロニカは、取扱説明書を読んで「交信を終える時に、別れを告げること。でないと、取り憑かれてしまう」ということを知ります。
儀式をしなおして、きちんと今度は正しい終わらせかたをせねばならないと、ベロニカは考えました。

ベロニカはロサ宅へ行きますが、パーティーの最中で、おおぜいの同級生が騒いでいます。
ロサとディアナにもう1度ウィジャボードをしようとベロニカは言いますが、2人とも嫌がりました。
ロサとディアナは、気絶したベロニカが「15日に死ぬ」とつぶやいていたことを告げます。気味悪いと思った2人は、ベロニカから遠ざかったのでした。
結局2人の協力を得られず、ベロニカは帰宅の途につきました。
途中、自分とそっくりの通行人を見たベロニカは、母の店に行くと「店を閉めて逃げよう」と言いますが、母は無理だと一喝します。
ベロニカが弟妹の世話に疲れたのだと思った母は、「明日、みんなで公園へ行こう」と言うことで、ベロニカを納得させようとしました。
何を言っても母に信じてもらえないと落胆したベロニカは、弟妹を連れて帰宅します。

このままだと弟妹が連れ去られると考えたベロニカは、妹たちに協力してもらい、儀式を再開しようと考えました。
放っておくと弟妹を犠牲にしてしまうわけですから、巻き込んででも妨害しようと思ったのです。

〔1991年6月14日 土曜 午後23時45分〕
弟のアントニートに命じ、壁にはバイキングの守護シンボルを記すように言いました。
アントニートはバイキングの守護シンボルを描いていましたが、途中でページをめくってしまい、「召喚のシンボル」を描いてしまいますが、ベロニカは知りません。

アントニートを横に座らせたまま、ベロニカ、イレーネ、ルシアの3人で始めました。
前の時もベロニカ、ロサ、ディアナの女子3人だったので、今回も妹たちを使います。
ガラスのコップに指をつけ、儀式を始めたベロニカは「立ち去ってくれ」と言いますが、一向にその様子はみられません。
ほかの対処法としては「マントラを歌う」などとあったのですが、前の時は歌などうたっていませんでした。
思いついて、センテージャの歌をうたってみます。
すると触れていたコップが動き、転がっていきました。部屋を出て廊下の奥に進みます。
コップを取りに行ったベロニカは、拾おうとすると目の前の部屋が開き、部屋の中を見ました。
マットレスの黒い染みが気になって見ていると、そこから黒い人の手が何本も出てきます。
ベロニカは妹たちに「逃げろ」と叫びました。
電球が割れ、家の中は暗くなります。

【結】- エクリプスのあらすじ4

ベロニカは警察に通報し、「あいつがいる」と訴えました。
(ここがオープニングに繋がる)
住所を告げたベロニカは、弟のアントニートが黒い影に連れていかれたのを見て、追いかけます。そのため電話は切れました。
アントニートがやけどしたことを思い出したベロニカは、アントニートは風呂場に連れて行かれたと思います。
洗面所に行くと、窓ガラスが割れていました。ベロニカは、見えない何かに突き飛ばされます。
鼻血を出したベロニカは、風呂場のところでしゃがんでいるアントニートを見つけ、夢中で抱いて扉の外へ出ました。
妹2人を連れ、家の外へ出ようとします。十字架が壁から飛びました。

警察が出動するのを見た母は、なんとなく嫌な予感がして、店を放り出し、自宅へ走りだします。
同じ頃、ベロニカはアパートからエレベーターで降りようとしました。妹2人を先に乗せます。
そこでベロニカは、抱いているはずのアントニートがいないことに気付きました。抱いているつもりだったのですが、鏡を見るとアントニートがいないのです。
妹2人のエレベーターを下におろし、ベロニカはアントニートを迎えに、部屋へ戻りました。

〔1991年6月15日 日曜 午前1時50分〕
パトカーが集まるアパートの下で、母はイレーネとルシアの姿を見つけて抱きしめました。
ロメロ刑事に、子どもは4人いるが2人がまだ家の中にいると告げます。

その頃、ベロニカは再び部屋に入り、アントニートを探しました。
風呂場のバスタブのところに、アントニートがいます。
抱きしめた途端、シャワーカーテンの向こう側に黒い影が出現し、ベロニカは殴られました。
洗面台の鏡に頭をぶつけたベロニカは、割れた鏡の破片を手にし、アントニートを奪い返そうとします。
廊下を歩くベロニカの、背後に人影がありました。
自室に入ったベロニカは、クローゼットにアントニートが隠れていることに気付きます。

アントニートは両手で耳をふさぎ、「ベロニカ」と何度も小さくつぶやいていました。
それを見たベロニカは、今朝「父を見た」と言ったアントニートに、「パパが来ても話を聞かず、耳をふさいで私を呼んで」と自分が忠告したことを思い出します。
それがあだになり、アントニートに呼びかけても反応しません。

冷静になったベロニカは、盲目のシスターが言っていたことを振り返りました。
「あなたと一緒に行動している」ということばを思い出したベロニカは、自分のせいなのだと思います。
自分さえいなくなれば、問題は解決されると思ったベロニカは、鏡の破片で首を切りました。
その瞬間、ベロニカの身体がのけぞり、口が開きます。
黒い影と手が、ベロニカの口から入ろうとしていました。

…突入したロメロ刑事は、ベロニカが空中浮遊しながら大きな口を開けているのを見て、驚きます。
奥にいたアントニートは無事でした。しかしベロニカはそのまま床に落ち、意識不明に陥ります。
担架に乗せられたベロニカに、母が駆け寄りました。
ロメロ刑事は現場のベロニカの写真の、顔の部分が燃えるのを見て、反射的に取り落とします。
電気がつき、部屋が明るくなります。

〔1991年6月15日 日曜 午前2時〕
ベロニカの死亡が確認されました。

署に戻ったロメロ刑事は、しばらく考えた後、タイプライターに向かい始めました。
白い用紙にタイプしていきます…。

〝1991年6月15日
警察に緊急電話が入ると
ロメロ刑事が
ヘラルド・ヌニェス通り
8番へ急行した
被害者家族の証言によると
霊界との交信儀式の後
少女が奇妙な動きを始め
家で超常現象が起きたと言う
現場にいた刑事2名が
体調不良で、2週間の休養に
事件の1カ月後には
ロメロ刑事が異動を要請した
ロメロ刑事は報告書に
『説明不能な事態』と記述
刑事が超常現象と認めた
スペイン史上 初の事例だ〟

(表題『エクリプス』=『日蝕』。原題は『ベロニカ』)

みんなの感想

ライターの感想

あらすじにも記載してあるとおり、スペイン史上で初の、超常現象だそう。
ベロニカ役の女優さんが美しい。
DVDのパッケージの煽りにある「日食が訪れた時。名前を呼ばれたらあいつが来る。」とあるが、名前、呼んでないよ。
ベロニカ自身がまだ15歳で、同級生のロサたちと遊びたい盛りだろうに、来る日も来る日も弟妹らの世話に追われているのが可哀想だった。
印象的なのは「のけぞって、口、がばーっ」と開くシーン。
実話ベースだからか、若干もたつくストーリー展開だが、興味深く見られた。
  • まーるさんの感想

    怖い、というよりかは切ない。
    ベロニカにはまだまだ親の愛情が必要だったのに、家庭の事情から大人に成らざるをえなかった。
    何度か母親に訴え掛けるも、忙しすぎる母親はほとんど耳を貸さない。
    怖さより、ベロニカの孤独と、それから産み出されたであろう得体の知れない存在との戦いが尚更彼女の孤独を助長させる。
    何処にでも起こりうる、子供が放置される現実が、何よりこの物語の原点だし、恐怖だ。
    ベロニカが幸せになってほしかったが、無慈悲な最後だった。
    話は替わるが、一番下の弟が可愛すぎ!!

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