「オキナワノコワイハナシ1」のネタバレあらすじ動画と結末

オキナワノコワイハナシ1の紹介:2004年に放映された沖縄琉球放送制作のオムニバス・ホラードラマ第1弾。戦時中の遺物が眠る裏山で小学生が見たものとは…「だるまさんがころんだ」、母を亡くし継母とも馴染めぬ思春期の少女を描いた「少女は夢を見る」、男女6人が海辺の心霊スポットで怪異に遭遇する「イチャンダビーチ」の3作品。監督/脚本は新垣善広、上間一示、川端匠志など。

オキナワノコワイハナシ1の主な出演者

池原義朗、宮里美利亜、渡久地美宇ほか

オキナワノコワイハナシ1のネタバレあらすじ

【起】- オキナワノコワイハナシ1のあらすじ1

◆「だるまさんがころんだ」
監督/新垣善広 脚本/上間一示 出演/池原義朗、儀保幸彦、金城百香、兼城禅など
70年代夏。
夏休みで退屈していた小学生のヨシヒロは、迎えに来たユウジたちと遊びに行く途中、道端の石敢當(いしがんとう/マジムン・魔物除けの石碑)をふざけて蹴りつけ「お盆にそんな事したらバチが当たるぞ!死んだ人が帰って来てるから」と言われ、道路に戦時中の兵隊服の男が立っているのを見て立ち止ります。その姿は他の2人には見えていないようでした。
明日はお盆の中でも最重要とされるウークイ(盆の最終日/先祖霊をお見送りする)の日で、2人は親戚の家などを回り楽しく過ごすそうですが、ヨシヒロの家には仏壇があって親戚を迎える立場のため、母親は忙しそうで出掛ける予定もありません。

3人は裏山に遊びに行こうと決め、途中の山道で川遊びをしていたタカコたちをからかいます。
しかし彼女たちは「(裏山には)父ちゃんが絶対行くなって言ってた」「昔の兵隊の骨がいっぱい埋まってるから(入ると)祟りがある」と怖がります。しかし彼らは「不発弾もだろ!」とふざけて聞き流し、結局小さい子も入れた総勢6人で一緒に向かうことに。
その途中、タカコは「あそこで幽霊見た事ある」と言い出し、ヨシヒロは、さっきの兵隊が彼らについて来ている事に気づきます。

6人は裏山の噂の場所に到着し、少々気まずい思いで一休みしますが、ユウジに「お前の父ちゃん帰って来たか?」と聞かれたヨシヒロは、「あんな父ちゃんいらん!帰ってきたら家出する」とふて腐れます。
彼の父親は愛人宅に行ったきり帰らず、ヨシヒロは母親がつらい思いをしている事を知っていました。タカコは「(それでも)帰って来た方がいいさ」と言い「宿題写させるけど、何時に来る?」と言います。ヨシヒロは、その気遣いを振り切るように「なんかして遊ぼう!」と立ち上がります。

彼らは林の中で「だるまさんがころんだ」を始めますが、ヨシヒロが鬼になった時、首を吊っているような女の悪霊(マジムン)が現れます。それはタカコの後ろや小さい子の肩に手を乗せたりして近づき、ついにはユウジの足をつかんで転ばせます。
皆は笑いますが、ユウジとタカコはようやくその存在に気づき、ユウジは鬼を替わる体で近づき「なんか変じゃないか?」と聞きます。
タカヒロは固まったまま「なんかいる」と言いますが、樹上からは不気味な女の悪霊が迫っていました。皆もようやくその姿に気づいて叫び、悪霊の手がヨシヒロの腕をつかんだ瞬間、あの兵隊が現れ、悪霊の手を掴んで投げ飛ばします。
タカコや他の子は叫んで逃げ出しますが、ヨシヒロとユウジはその場で腰を抜かしていました。
兵隊は2人を見下ろし、ヨシヒロの心に直接「きぃーんな(蹴るな)」と言い、掻き消えます。

その夜、ヨシヒロは高熱で寝込み、冷やしてあるスイカが食べたいと言いますが、「(スイカは明日のご馳走だから)りんごしりしり(擦りリンゴ)で我慢して」「親戚の子たちが来るけど熱が下がらないと遊ばせない」と言われます。そこに青年会の人が来ますが、母親は返事もせずにぼんやりとポケットを弄っています。
ヨシヒロは「知らんふりすれば?」と言いますが母親は上の空で、「お盆は死んだ人が来てるの?」と聞かれてようやく「来てるはずよ。ご馳走食べに」と応えます。ヨシヒロは「おじいも来てる?」と聞きますが、母親はせわしなく応対に出てしまいます。
彼が寝ている部屋には、森で出会ったあの兵隊服の青年の古い遺影が飾られていました。
「-小さな島で 昔 大きな地上戦があった-」…

【承】- オキナワノコワイハナシ1のあらすじ2

◆「少女は夢を見る」
監督・脚本/川端匠志、出演/宮里美利亜、玉城千里、島袋芳江など。
サヨコは今日も夢を見ます。漁港の誰もいない荷降ろし場で、太った男が包丁を振り上げ何かを叩き切っている夢。
男は彼女を見てニヤつき、気づくとサヨコの下腹部からは血が流れています。男は豚の顔になり、その手元では真赤なマニキュアとダイヤの指輪をした白くきれいな女の腕が、包丁が振り下ろされるたび揺れていました。
サヨコは大きな戸建てで暮らす女子高生です。母親は5年前に亡くなりましたが今年父親が再婚したため、今は継母との3人暮らしです。継母は若い美人で優しい人ですが、母親の指輪をしている事だけはどうしても許せません。

起きてしばらく母との家族写真を見ていたサヨコは、制服を着て、あれこれと話しかける両親に何も応えぬまま家を出ます。漁港では、夢に出てきた太った男に「学校は?」と言われ、逃げるように走り出します。
夜遅く帰ったサヨコは、継母に「学校はどうしたの?!先生から連絡があったわよ!いい加減にしなさい!」と怒鳴られ、頬を叩かれます。継母はすぐに謝りますが、指輪はサヨコの頬に小さな傷を作って指から外れ、彼女はそれを拾って表に飛び出します。

サヨコは町を彷徨った後、雑草に埋もれた古い掘立小屋にたどり着き、なぜか懐かしさを感じて中に入り、母の指輪を見つめます。
そこは幼い頃、両親に連れらて来た小屋で、母親は「あの家はあの世の人が棲む家で、生きてる人が無断で入ってはいけないの。入ったらあの世に連れて行かれる」と話し、「お父さんにも教えなきゃ」というサヨコの耳元で「ダメ。これは女の人だけの秘密。男の人には分らないわ」と言われた事を思い出します。

間もなくそこにクバ(シュロ)笠と蓑を着け杖を持った3人の男(マジムン)が現れ、サヨコを押え付け、不気味な声で「おまえは誰だ…この世の者だな」「若い肌だ…喰っちまおうか」と責めたてます。サヨコは必死で謝り「帰る場所が無いからやむなく入った」と言い訳します。
すると3人は「お前が体の次に大切にしている物を差し出せ」と言い、サヨコはポケットに隠した母の指輪を出そうとします。指輪はなぜか、千切れた継母の手に嵌った状態でずるりと出てきます。
「残りはどこだ」と聞かれたサヨコは自宅を指差し、「そいつを喰っていいのか?」という男たちに頷いて見せます。
その瞬間、3人は得も言われぬ声で騒いで杖を打ち鳴らし、「本当にこの人でいいのね?」という母親の声が聞こえます。
そこはサヨコの部屋に変わっていて、ベッドには継母が死んだように横たわっています。母親はその傍らに立ってギラつく包丁を構えて再度同じ事を聞き、「あなたがそうしろと言ったのよ」と言って包丁を振り下ろします。
サヨコは「止めて!」と叫んで継母に覆いかぶさり、庇います。

明け方、サヨコのベッドには大きな血(経血)の染みができていました。
その後、きれいに洗濯されて庭に干されたシーツを見つめていたサヨコの隣に継母が来て、耳元で「これは女の人だけの秘密。男の人には分らないわ」と囁きます。

【転】- オキナワノコワイハナシ1のあらすじ3

◆「イチャンダビーチ」
監督・脚本/川端匠志 出演/渡久地美宇、内田周作、幸地尚子、上原朋子、真喜志一輝、平良聖など
離島の浜辺で盛り上がる男女6人のグループ。リーダー格のケンとシホは、引っ込み思案で大人しく彼氏もいないヒヨリを気にかけ、元気づけようとしています。メイコとキンとグシケンは開始早々海に入り、はしゃぎまくっています。
シホは、日頃からこういったパーティーには参加しないヒヨリに、「ここはイチャンダ(無料の)ビーチで、観光客が来ない穴場だから貸し切りみたいでしょ?」と笑いますが、地元の島の人も見ないのは少々妙な事でした。
また、1人でバーベキューの火起し用の枯草を探しに行ったヒヨリは、砂に埋もれた「遊泳禁止」の立札と不気味な公衆トイレを見つけますが、怯えて逃げただけで誰にも言えませんでした。

皆は日暮れ近くまで大いに飲み食いし、ビーチバレーで盛り上がっていましたが、ヒヨリは入らず1人で片付けていました。
その時お調子者のキンが、ボールを外して探しに行ったきり戻らず、皆が待ちくたびれて「どうせ一人で帰ったんだろうから、俺らもペンションに帰ろうか」となった頃にようやく戻り「ヤバいトイレ見つけた!」と騒ぎます。
辺りが暗くなった頃、皆は携帯のライトを頼りに件の公衆トイレに忍び込みます。そのトイレはコンクリート建ての汲み取り式で、なぜか2番目の個室だけが板で塞がれています。

皆が狭い廊下に並んで様子をうかがううち、メイコが浜辺の公衆トイレの怖い話を始めます。
キンは「ここがその話のトイレかもな!」と笑って、板を取り外して扉をこじ開けます。ケンとグシケンは、その扉の内側にかきむしったような爪跡がびっしり付いているのを見て警戒しますが、キンは皆が止めるのも聞かず中に入り、壊れた人形を見つけ、皆を怖がらせてはおもしろがっています。
しかし彼が「この人形ヘンだ。その話では、人形の口の中って…」と言いながら口を見ようとした瞬間、人形の口がバクリと開いて人間の口に変わります。キンは人形を個室に投げ出し、皆は悲鳴を上げて逃げ出しますが、ヒヨリはそのはずみに個室に閉じ込められてしまいます。
彼女は必死に仲間たちを呼びますが、部屋の隅には髪を振り乱した狂女が現れ、笑いながら彼女に襲いかかります。
翌朝、イチャンダビーチには彼らの姿は無く、元の静かな「誰も寄りつかない砂浜」になっていました。

【結】- オキナワノコワイハナシ1のあらすじ4

ヒヨリはそのまま行方不明になってニュースになり、那覇に戻ったシホはメイコと電話で話しています。
彼女たちはあの後、周囲やトイレもくまなく探し、戻ってからはケンとは話したそうですが、キンとグシケンに関する話はなく「メイコも気をつけてね」と電話を切ります。
彼女は暗い顔でバスルームの扉を開けますが、中から幼い少女が出て来て彼女を引きずり込み、扉が閉まります。
メイコの話にはこんな続きがありました。
「そのトイレの奥の部屋を見た人全員に、その女の子、憑いてっちゃうんだって」…

みんなの感想

ライターの感想

地元では夏冬の風物詩とうたわれる、沖縄版「ほんとにあった怖い話」「世にも奇妙な物語」といった感じの作品です。
制作スタッフ・出演者共に沖縄出身者(うちなーんちゅ)で、ナチュラルボーン・うちなーぐち(沖縄方言)にも字幕が入らず、作中の話以外には解説も無いので、本土出身者(ないちゃー)には解りにくい部分もあるんですが、調べてでも見たい!知りたい!と思う引力はハンパ無いです。
ちなみに本作で悩んだのは「だるまさんがころんだ」の兵隊さんのキメ台詞。シリーズ中唯一どうしても聞き取れずかなり悩んだんですが、沖縄寓話の流れから察するに、放蕩な父親と健気に留守を守る母親に代わって、祖父の霊が少年を救い、窘(たしな)めたという意味で「(石敢當を)きぃーんな(蹴るな)」としました。
また「少女は夢を見る」で出てきた小屋は火葬以前、遺体を運ぶ輿(こし)=龕(がん)を仕舞っていたというガンヤー(龕屋)では?と思うんですが確証はないです。
沖縄のオカルトは明るく懐が深く濃く、大らかで優しいですが、やっぱり怖いです。

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