映画:オキナワノコワイハナシ2013

「オキナワノコワイハナシ2013」のネタバレあらすじと結末

ホラー映画

オキナワノコワイハナシ2013の紹介:2004年スタートの沖縄琉球放送制作のオムニバス・ホラードラマ。2012年以降は特番化され夏の風物詩となり、本作はその2013年夏放送分。盆に海に入ってはいけない禁忌「嵐声(あらしぎー)」、元屋(むーとぅや)の廃屋での怪異「屋敷神」、事故死した少女の怨念「てるてるぼうず」の3作品。

あらすじ動画

オキナワノコワイハナシ2013の主な出演者

又吉裕子、我如古真世、神谷健太、中村渠さえら、武田聖爾、taeko、大城たもつ、津波さくら、前原エリなど。

オキナワノコワイハナシ2013のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- オキナワノコワイハナシ2013のあらすじ1

◆第1話「嵐声(あらしぎー)」
監督/脚本/後藤聡、原案/山田優樹、出演/又吉裕子、我如古真世、永田健作、西平士朗、伊禮友希恵、仲間仁維菜

ある晴れた日。遊泳禁止の浜辺で若い姉妹が遊んでいます。妹が海から上がり、歩き始めて間もなく不気味な音と念仏のような声がして姉の悲鳴が聞こえますが、泳いでいたはずの姉の姿はありませんでした。
―嵐声【あらしぎー】それは不吉な死の知らせ…嵐声に導かれ…死霊たちが集まってくる…

同じ浜でサーフィンをしていた比嘉めぐみは、不気味な気配がする浜辺の公衆トイレで着替えを済ませ、車に戻りますが、キーを無くして探しに戻ります。
キーは無事見つかりますが、突然現れた白いワンピースの少女に「変な音が聞こえて怖くなって…」と声を掛け掛けられます。確かにその周囲では不気味な音がしていたため、一緒に帰る事に。
少女はアキコと名乗り、以前家族と来た事があると言い、めぐみは「この浜は遊泳禁止だし、お盆だから本当は入っちゃいけないんだけど、サーフィンの穴場なの」と話しながら戻りますが、なぜか車が無くなっています。
めぐみは慌てて探し始めますが、アキコは耳を押えて「ダメっ!」と叫びます。2人の目の前には、顔の無い3人の亡者が佇んでいました。

2人は必死で逃げ出しますが、周囲には不気味な音が響き、亡者から逃げ回るうち、ようやく灯りが点いたコテージを見つけて逃げ込みます。
コテージの中には、タカシ、コウジ、ユウコの3人の若者がいましたが、怯えたアキコが「変な音がして…」と話し始めた途端、灯りが消え、お調子者のコウジが外にあるブレーカーを見に行き、間もなく明かりが点きます。
その灯りの中、めぐみは隅に積んであった古新聞の記事を見て愕然とし、タカシは恐る恐る外を見ますが、ふざけて笑いながら顔を出したコウジが次の瞬間、白い腕に掴まれ闇に消えます。

4人は悲鳴を上げて怯えますが、窓には無数の白い手形が浮かび上がり、室内には不気味な唸り声と耳鳴りのような異音が響き渡り、めぐみが「やめてーー!!」と叫んだ瞬間、灯りが消えます。
皆の眼がその暗闇に慣れ始めた頃、ドアが軋みながらゆっくり開き、その暗闇の中からあり得ない動きで近づいて来る、顔の無い亡者の姿が浮かび上がります。
皆は怯えて必死で耳を塞ぎますが、めぐみはフラフラと立ち上がり、その亡者に「わかった、わかったから…」とうなづいて近づいて行きます。
アキコは何度もめぐみを呼んで止めようとしますが、ユウコに止められ、めぐみが最後に「わかったから!」と叫んだ瞬間、ドアが勢いよく閉まります。

3人はその場で気を失い、翌朝探しに出ますが、庭に倒れていたのはコウジだけで、めぐみの姿はありませんでした。
アキコは何度もめぐみを呼んでいましたが、タカシが訝しげな顔で「めぐみって誰?」と聞き「昨夜やってきたのは君一人だ」と言うのです。
部屋の中では、めぐみが見ていた新聞記事が風にあおられめくれています。
それは”(冒頭の姉妹の姉)めぐみが、水難事故で亡くなった”という彼女の顔写真入りの記事でした。

【承】- オキナワノコワイハナシ2013のあらすじ2

◆第2話「屋敷神」
監督/脚本/又吉安則、出演/神谷健太、中村渠さえら、武田聖爾、taeko、大城たもつ、ハニーくららなど。

「糸満市一家連続失踪事件」の現場に残されたビデオカメラの映像。
ラベルには”未解決”の朱印が押され「事件発生日:2008年7月9日」「被害者:又吉則之、小枝子、拓、幸(行方不明)、当間洋子、国吉一馬」と記されています。

撮影者は又吉一家の長男拓で、映像は一家が購入予定の物件を内見に行く車中から始まります。
運転手は一家の主則之、助手席には出産間近の妻小枝子、後部座席には撮影者の拓と妹の幸、則之から”御願(うがみ)”を依頼されたユタ=当間洋子が乗っています。
則之は大変乗り気で「元屋(むーとぅや)なのに格安だぞ!」と契約する気満々でしたが、その近所では失踪事件が相次いでいて、小枝子は気が進まないようです。
しかし彼は「そのためにユタの当間さんを呼んだんだから、見てもらって大丈夫なら問題無いだろ?」と説得し、当間は「どんな家でも、そこの神様にちゃんと御願(うがみ)を捧げれば大丈夫ですよ」と言っていました。
”御願(うがみ)”とは、この場合その家の屋敷神に祈るといった意味合いですが、一族の祖である元屋(むーとぅや=本家)の廃屋なので、特別な意味を含んでいるようです。

その物件は沖縄の伝統的な古民家で、母屋は一応片付いていましたが、コンクリート製の増築部分は窓が板で塞がれた完全な廃墟でした。拓はその古さに呆れ、幸は内見すら嫌がり帰ろうとします。しかし中から家主の国吉一馬が現れ、一家はやむなく内見を進める事に。
国吉はいかにも沖縄然とした大柄で穏やかな印象の男性ですが、左手に包帯をしています。
彼がお茶の支度をする間、皆は居間に拓は他の部屋を撮影していましたが、棚には古い人形が飾られ、床に着いた赤いシミを見つけた瞬間、国吉に呼ばれ居間に戻ります。
皆が揃ったところで則之は家を誉めますが、当間は天井の隅を見つめたまま「お塩ありますか?」「ここの屋敷神がいらしてるので挨拶の御願(うがみ)をさせて頂く」と言い出し、儀式の準備に取りかかる事に。

【転】- オキナワノコワイハナシ2013のあらすじ3

彼らは、仏壇のあった場所に祭壇を設え、当間はユタの装束をまとい、国吉を含め皆が祭壇に向かって正座をしたところで、いよいよ御願(うがみ)が始まりますが、拓はカメラを止めたふりをして録画状態のまま床に置きます。
しかし祈りが始まって間もなく画像が乱れ、祭壇の蝋燭や別の部屋にあった人形が投げつけられ、天井に現れた血色の手形から、血が滴り落ちます。
皆がパニックになる中、部屋の隅に立っているざんばら髪のワンピースの女が映り込んでいます。
国吉は当間に「何とかしてくれ!」とすがりますが、彼女は取り乱したまま則之を指差し「この人がユタのフリしろって言ったから!」と叫んだ瞬間、黒い血を吐き倒れます。またその騒動の間、幸がいなくなり、小枝子が陣痛で苦しみ始めます。
国吉は「探してくる!」と叫んで出て行きますが、動揺して幸を呼ぶ則之の後ろにもまた別の女が映り込んでいました。

その間も画像は時折乱れ、暗い物置のような場所に立つ幸の後姿が映り、拓は慌てて屋外の物置に行き、その場所を発見します。
それは増築部分の廃墟の1階で、古い便所と風呂場の奥には細く急な階段があり、2階の隠し部屋へと続いていました。
その部屋は、入口が板で塞がれた4畳ほどの小部屋で、壁には大小の目玉や臓器などの図鑑の切り抜きが貼られ、血のりや針が突き刺されたオブジェやゴミが積まれていました。
また文机の上には父親の顔が潰された家族写真や、〇〇家と書かれた5冊のスクラップブック、苗字の荷札が付けられたいくつかの結婚指輪が置いてありました。
スクラップブックの表紙には大きく書きなぐられた家名と「ゴメンナサイ」という字で埋め尽くされ、支離滅裂な文章と惨殺されたであろう一家の無惨な死体写真が貼られていました。
そのあまりの有り様に、拓はつまづいてカメラを落としますが、ゴミの山に埋まっていた血まみれの死体が口を開け、必死で外に逃げ出します。

映像はその間も乱れ続け異様な画像が混入しますが、物置の入口には金槌を持った国吉が茫洋としていて「違うんです…ボクじゃないんです…ボクじゃなくてお父(とう)が…」と呟きながら彼を捕まえ、「お父(とう)が!…ボクの身体を使って…やってる事なんです!」「今日はお祓いも来るから、出られると思ったのにーッ!」と叫んで泣き出します。
カメラはその間ガクガクと揺れ続け、広い床の間に横たわる誰かを捉えます。国吉の声は、壊れたテープレコーダーのように「モウヤメテクダサイ オトウ」と繰り返すだけになり、拓はその死体が殺害された両親だと知り愕然とします。
しかし部屋の隅には幸が後ろ向きに立っていて、拓が駆け寄って「幸、もうここ出よう…ヤバいって…」と振り向かせようとしますが、背後から国吉に襲われ、カメラが床に落ちます。
国吉は次の瞬間、愕然としてひざまずき「す…すみません!!」と謝り、「お父(とう)!もう止めてください!!お父(とう)ー!!!」と慟哭し倒れます。
画像はその間も乱れて異様な光景が混入しますが、間もなく国吉が起き上がり、静かな声で「オトウ モウヤメテクダサイ」と繰り返していました。

【結】- オキナワノコワイハナシ2013のあらすじ4

◆第3話「てるてるぼうず」 
監督/脚本/池田智、出演/津波さくら、前原エリ、玉城たずこ、当山彰一、古渡俊影、嘉数ゆり、兼島一三など。

ある晴れた日。那覇で母親と暮らす小学生のリエは、翌日の遠足のため、朝から作っていたてるてる坊主持って、てるてる坊主の歌を歌いながら登校します。
母親はそんな彼女に「車に気をつけて!」と声を掛け、笑顔で見送ります。
「♪てるてる坊主 てる坊主 明日天気にしておくれ いつかの夢の空のよに 晴れたら金の鈴あげよ…」
しかし彼女が2番を歌い始めて間もなく、スマホに気を取られた中年サラリーマンの車に撥ねられ、亡くなります。てるてる坊主はリエの手に握られたまま、血に染まっていました。

半年後。
事故現場近くで、スマホで話しながら運転していた青年が、赤信号で停止して間もなく、血まみれの少女の霊に襲われ「♪てるてる坊主…てる坊主…明日天気にしておくれ…それでも曇って泣いてたら…そなたの首をチョンと切るぞ…」という不気味な歌を聞き、首をへし折られます。
少女の霊は、血と泥に汚れ片足だけ靴を履いた姿で、去って行きます。
翌朝、近所の公園では、ウォーキング中の女性が、木にぶら下がっていた大きな血まみれのてるてる坊主を見て悲鳴を上げます。その頭の部分には、へし折られた青年の生首が詰められていました。

それはすぐに殺人事件として報道されますが、同じ頃リエの家には、加害者の男性が来て謝罪し「1度だけでも焼香させて下さい」と懇願していました。
母親は「何度も何度もお断りしたはずです!お帰り下さい!」と激怒しますが、その最中に男性のスマホが鳴り「これが原因でリエを殺しておきながら!」と怒って、床に投げつけます。
スマホの画面にはヒビが入りますが、男性は無言でそれを拾い一礼して去って行きます。
その様子を見ていた彼女の母親=リエの祖母は、「お焼香くらいさせてあげたら?『人を呪わば…』って、いうさぁね?」と諭しますが、母親は「絶対許さない!」と怒ったままでした。
加害男性は事故現場の花を替え、割れたスマホを置いて手を合わせ、帰って行きますが、その後ろには痛々しい姿の少女リエの霊が佇んでいました。

その夜、待ち合わせに遅れ、焦って運転していた女性がスマホに気を取られた瞬間、車に衝撃を感じ見に行きます。
道にはリエが血まみれで倒れていましたが、むくりと身を起こして「殺すよ…」と呟き、腰を抜かして謝る女性にじりじりと這い寄って行きます。
女性は「やめて!」と叫んで後ずさりますが、間もなく声が止み、リエが何かをぶら下げ去って行きます。
リエがそうして集めた生首のてるてる坊主は、次第に数を増していきます。

その日も祖母からの電話が入り、イラついていたリエの母親は、「被害者は皆、運転中に携帯を操作していた」「件の公園で”てるてる坊主”の歌を歌う少女が目撃され、事件との関連性を調べている」というニュースを見て、ようやくリエの存在に気づき、遺影に手を合わせて公園に向かいます。
しかし出掛けにも祖母からの電話があり「急いでるから後でかけ直す」と言って切った後、助手席にスマホを投げ込み車で出掛けて行きます。

彼女は夜の公園でリエの名を呼び「ここにいるの?」と言った瞬間、リエが隣に現れ彼女の手をそっと握ります。母親はその手を握り返し「おうちに帰ろう」と言って車の後部座席に乗せ、一緒に帰途につきます。
しかしその途中、祖母からの着信があり、母親はためらいながらも出てしまいます。
その瞬間、リエは不気味な声で「殺すよ」と呟き、後部座席から彼女の頭を掴みます。車内には悲鳴が響き、てるてる坊主の歌が聞こえます。
「♪てるてる坊主…てる坊主…明日天気にしておくれ…それでも曇って泣いてたら…そなたの首をチョンと切るぞ…」…

みんなの感想

ライターの感想

2012年夏からは特番枠となり、2018年現在も沖縄の夏の風物詩となっている本作ですが、中でも「屋敷神」は、白石晃士監督ばりの不気味でオカルティックな見事なPOV作品で、沖縄独特の元屋(むーとぅや=本家)制が基盤にある名品だと思います。ちなみに所々に異様なモノが映り込んでいますので探すのも一興かも。
ネットで調べただけでも、沖縄の元屋(むーとぅや=本家)の役割は大きく、1年通して一族の祭事を執り行うなど、祖としての重責は計り知れないモノがあるようです。
国吉はその重責を継ぐべき末裔でありながら、元屋(むーとぅや)を売りに出したかどで、おそらく厳格であったであろう亡父の霊に取り憑かれている上、偽ユタに”御願(うがみ)”させるなど言語道断、放映当時のお茶の間ではおじいおばあも納得の1本だったと思います。
「嵐声(あらしぎー)」に登場する亡者、「てるてるぼうず」の霊現象も恐ろしく、ぜひ映像でお楽しみいただきたい1本です。

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