映画:オキナワノコワイハナシ2015

「オキナワノコワイハナシ2015」のネタバレあらすじと結末

オキナワノコワイハナシ2015の紹介:2004年スタートの沖縄琉球放送制作のオムニバス・ホラードラマ。2012年以降は特番化され夏の風物詩となり、本作はその2015年夏放送分。熾烈なセンター争いをコミカルに描いた江口カン監督の「アイドル」、川に潜む子供の悪霊を描いた川端匠志監督の「水屑(みくず)」、沖縄独特の雨と共に現れる悪霊を描いた後藤聡監督の「カタブイ」の3作品。

あらすじ動画

オキナワノコワイハナシ2015の主な出演者

浅川梨奈、南口奈々、こころ、ソフィー、山里三七樹など。

オキナワノコワイハナシ2015のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- オキナワノコワイハナシ2015のあらすじ1

オキナワノコワイハナシ2015のシーン1 ◆第1話「アイドル」
監督/脚本/江口カン、原案/共同脚本/鶴田光介、主題歌「君がいた放課後」、出演/浅川梨奈(SUPER☆GiRLS/当時)、南口奈々(GEM/当時)、末吉功治、新垣晋也など。

真っ暗な倉庫に細い途切れ途切れの歌声が流れ、懐中電灯が辺りを照らしています。間もなく駆け付けた警備員は、長い髪の少女リカを見つけて驚きます。
リカはそれでも歌を止めず、時折狂った笑みを浮かべ、手にしたカッターで自分の首を切り裂きます。

沖縄のビーチに、アイドルグループQTSmaleのユリナが、グラビア撮影にやって来ます。
彼女は、早速ホテルでハイテンションでキュートな自撮り動画を撮影し、その動画をネットにアップしますが、カメラの無いところでは暗く不機嫌そうで、マネージャーのトミも仏頂面で注意するだけでした。
浜辺での水着撮影を終える頃、先ほど挙げた動画が5万アクセスを越え、ユリナはほくそ笑みますが、トミは暗い顔で「よく見ろ、リカに似てねぇか?」と呟きます。
その動画には、岩場で明るく話す彼女の背後に、血染めの服で茫洋と佇む人影が映っていたのです。
ユリナは、先代のセンターリカを影でいびって引退に導いた過去を思い出し青くなりますが、結局「動画で話題作りとか。始めてアイドルらしい事をしてくれたじゃん」とニヤついて終わります。

その後のスタジオ撮影では、カメラマンが「浜辺の撮影中、このセンターの子(リカ)にもらった」と言い、QTSmaleのCD「君がいた放課後」をかけますが、流れて来たのは冒頭リカが歌っていた途切れ途切れの歌声でした。
またパソコンで写真をチェックしていたユリナは、背景の黒い布部分にぼんやりとしたリカの姿を見つけて怯え、カメラマンは間もなく耳を掻きむしりながら倒れ、息絶えます。
そのCDは、内側から滲み出た血に染まっていました。
トミは慌てて車に逃げ込みますが、それを追って乗り込んだユリナを「呪われてる!」と罵って揉み合いになるうち、プレーヤーのスイッチが入ってあの歌が流れ始めます。差さっていたのはあの血まみれのCDでした。
トミは、カメラマンと同じく耳を掻きむしり、苦悶して死亡します。

ユリナは車から逃げ出し、広い倉庫に逃げ込みますが、歌は止まず、血塗れのゾンビのようになったリカがフラフラと近づいて来て襲われます。
しかし、ゾンビのリカは突然「君がいた放課後」のキレキレのダンスを踊ってバトルを挑み、怯えていたユリナも負けじと踊り始めます。
2人は互いに認め合い「こうなったら、2人でやる?」と意気投合、ゾンビになったトミやカメラマンたちのバックアップで新ユニット”YURIKARIN with QTSmale”を結成、大ヒットします。

【承】- オキナワノコワイハナシ2015のあらすじ2

オキナワノコワイハナシ2015のシーン2 ◆第2話「水屑(みくず)」
監督/脚本/川端匠志、出演/こころ、ソフィー、大城なつえ、井上拓、長嶺仁梨など。

大雨の翌日の放課後、翁長川の川べりを女子高生ひかりとミキが歩いています。
2人は大の仲良しで、ひかりはミキの彼氏のテツオから「どこにいる?誰といる?」とラインが入るたび文句を言いますが、ミキは苦笑いで受け流し、川をバックに2人の動画を撮って送ってやります。
しかしその撮影中、ミキは川に浮かぶ奇妙な赤いモノに気づきますが、ひかりは気づかず、動画にも映っておらず、そのまま帰宅する事に。
一方、トイレでその動画を見たテツオは、2人の背後の川でもがく赤い何かに気づき、背後の給水タンクの中から小さく腐乱した手が出て来ます。

ミキが帰宅した時、母親はちょうど夜の勤めの支度を終えたところでした。
ミキは自室のベッドに倒れた赤いレインコートの子供を見ますが、母親は気づかないまま出掛けてしまいます。
また一人で夕飯を食べている最中、ひかりからのメッセージに気を取られて水をこぼし、その水に赤い何かが映ります。また洗面所に水を張って顔を洗っている時には子供の声を聞き、廊下に着いた足跡に気づきます。
足跡は暗い奥の部屋へと続いていて、スマホが勝手に点いてあの動画が繰り返し流れていました。
動画には、彼女が川で見た赤い何かが映っていました。それは赤いレインコートの子供で、溺れるようにもがきながら「抱っこ!」と叫んでいました。
同じ頃、ひかりはアロマキャンドルを灯して湯船に浸かっていましたが、突然キャンドルが消え、水面から現れた赤いレインコートの子供に「抱っこ!」とせがまれ、引きずり込まれてしまいます。

ミキは必死で動画を消そうとしますが、その子供は彼女たちに近づいて来て、最後にはその足元に現れ「抱っこ!」と叫んで飛びついたのです。
ミキは驚いてスマホを投げ出し、外の路地へと逃げますが、その足元には水たまりがありました。
その時、路地の入口を帰宅する母親が通り、ホッとして駆け寄ろうとしますが、水たまりから突き出た腕に足を掴まれ転んでしまいます。
彼女が振り向いた時、それは赤地に白い水玉のレインコートを着た子供となり、腐乱した顔で「抱っこ!」と叫んで襲い掛かります。

翌朝、ミキとひかりとテツオは、翁長川から遺体で見つかり、ニュースになります。
そのニュースを聞いた人々は、かつてその場所で、車で川に飛び込み一家心中した家族の子供が、川底の泥の中から発見された事件を思い出し、ゾッとします。
ミキの母親は喪服でその場所に行き、捧げられた花束のそばにそっとミキのぬいぐるみを置き手を合わせますが、「抱っこ!」と呼ばれて振り向き、腐乱した赤いレインコートの子供の姿を見ます。

【転】- オキナワノコワイハナシ2015のあらすじ3

オキナワノコワイハナシ2015のシーン3 ◆第3話「カタブイ」
監督/脚本/後藤聡、原案/脚本/山田優樹、出演/山里三七樹、國仲正也、平良直子、系田健作、幸地尚子など。

晴天の昼日中、赤い女物の傘を差して人混みを歩く疲れ果てた男がいました。彼は茫洋と歩き続け、橋にたどり着いたところでようやく傘を川に投げ捨て去って行きます。その後、彼はビルの屋上から空を見上げ、飛び降りますが、その瞬間雨が降り、遺体の周囲だけが濡れていました。そこに赤い傘を差した女が近寄り、覗き込みます。

不動産屋の営業をしているタケシは、姉との待ち合わせに向かう途中、突然の雨に戸惑い、路傍に置き去りにされた赤い女物の傘を差して歩き始めます。
喫茶店で待っていた姉は、盆にも帰らず、妻とも別居中の彼を案じていましたが、彼は「もう別れた」と言い、元妻からの電話も無視していました。
姉は深いため息をつき、降り始めた雨を見て「カタブイだ」と呟きます。
(”カタブイ”とは”偏り降り”=沖縄独特の極端に局地的に降る雨の事を指す沖縄方言です。降雨範囲は狭く境目も明確で、ザーッと短時間降ってカラッと上がるのが特徴だそうです)
タケシは、姉の「こっちだけ降ってあっちには降らないのは不思議」「”カタブイ”って”片思い”って聞こえない?」という取り留めのない話を聞くうち、雨の中に茫洋と佇む薄汚れたワンピースの女を見かけます。
彼はカタブイが止んだところで店を出ますが、拾った赤い傘は傘立てに置きっ放しにしていきます。

【結】- オキナワノコワイハナシ2015のあらすじ4

オキナワノコワイハナシ2015のシーン2 彼が向かったのは再開発予定の古い市場で、入口で友人と出会い立ち話をします。
彼はその時も赤い傘の女を見かけて友人にも聞きますが、友人は全く気付かず、女は目を離した隙に消えていました。
市場の中は人気も無く、古い店舗は全て閉店しています。彼はその路地でも女を見かけ、その姿を追ううちにトタン屋根の広い作業場に迷い込みます。
すると彼を追うように雨音が響き、水音と共に女が現れ、腰を抜かして怯える彼の肩を掴み、耳元で「ずっといっしょだよ」と囁きます。

晴天の昼日中、彼は赤い傘を差して街を彷徨い続けます。その手には営業カバンも無く、路傍に停まっていた車の窓には、まるで相合傘の恋人同士のように寄り添う女の姿が映っています。
パニックになった彼はその手を振り払い、傘を壊して去って行きますが、海辺の橋で立ち止まった時、赤い傘がそっと差しかけられます。
その時彼の携帯に元妻からの着信があります。
周囲には激しい雨音が響き、彼は焦点の定まらぬ眼で電話を取り「助けて…」と呟きます。

みんなの感想

ライターの感想

同シリーズ2013年版の「チエコの霊」も面白かった江口カン監督による「アイドル」は、陰湿なイジメ→祟りの流れと思いきや、いきなりのダンスシーンに大ウケ。W主演の浅川梨奈、南口奈々はどちらもキュートで演技も文句なしでした。
「水屑(みくず)」は何より霊の子がすごく凝ったフルメイクでがんばってるんですが、顔が映るのが一瞬だけで可哀想。ぜひ一時停止でもお楽しみいただきたい作品です。
「カタブイ」は文中にも書きましたが、沖縄独特の天候だそうで、極めて局地的に降るスコールのようなニュアンスかと。また主人公が女から逃げ回るのが無人となった旧農連市場なんですが、2017年に閉鎖されて取り壊しとなり、同年移転して”のうれんプラザ”としてオープンしたのだとか。撮影が閉鎖決定後だったのか、主人公も「この雰囲気好きだったんだよなぁ」とこぼすほど独特の雰囲気のある場所で、今となってはかなり貴重な映像だと思います。

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