映画:オキナワノコワイハナシ4

「オキナワノコワイハナシ4」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

オキナワノコワイハナシ4の紹介:2009~2012年に放映された沖縄琉球放送制作のオムニバス・ホラードラマ第4弾。あるカップルの悲劇「と或る仕合せの果て」、悪霊(マジムン)を見ないようにする「スイッチ」、大学生がとある廃ビルの都市伝説に挑む「幽霊ビル」の3作品。

オキナワノコワイハナシ4の主な出演者

小渡俊影、ナツコ、桃原遥、吉田妙子、柴崎しげるなど。

オキナワノコワイハナシ4のネタバレあらすじ

【起】– オキナワノコワイハナシ4のあらすじ1

◆「と或る仕合せの果て」

監督/脚本/又吉安則、出演/小渡俊影、ナツコ、比嘉恭平

シンガー希望の比嘉颯太は、仲間多恵子と同棲し、ヒモのような暮らしをしています。

多恵子は裁縫が趣味の真面目なOLですが、颯太の熱心なファンで、休日のその日も甲斐甲斐しく彼の世話を焼き、彼が作曲のためだといえば数万単位で金を渡し、彼のオーディション用のデモCD『愛の奇跡』を郵便局に出してくると浮かれていました。

一方颯太は「絶対ビックになって恩返しできるよう頑張るから」とは言いますが、怠惰な暮らしをするうち創作意欲は萎え、彼女の期待や愛情をも息苦しく感じていました。

金をせしめた颯太は、ギターの弦を買いに行くと言ってパチンコ屋に向かい、多恵子はCDを出しに行きますが、その途中、車に撥ねられ病院に運び込まれます。

夜になり、遊び飽きた颯太に多恵子から電話があります。

彼女は両足に大ケガを負い、ベッドから動けない身体になっていましたが、デモCDを破損した事を謝り「足が動かないんだけど、大丈夫だから」と繰り返すだけでした。

彼女は退院後も車椅子生活を余儀なくされますが、颯太は見舞いにも行かず、友人の家を泊まり歩く毎日を送っていました。

車椅子で退院してきた彼女は、1人で何とか部屋までたどり着きますが、颯太はおらず、あの日、彼に作ったおにぎりにハエがたかっていました。

多恵子は出掛けに飾った手作りのペア人形を呆然と見つめ、歪んだ笑みを浮かべます。

一方、友人宅でだらけていた颯太は、突然「彼女が来るから出てけ」と言い出した友人に逆ギレし、ギターを持って飛び出しますが、街のあちらこちらに自分の尋ね人のチラシが貼り出されているのを知り、慌てて回収し始めます。

彼を探していたのは多恵子で、友人もそのチラシを見て彼を追い出す決意をしたのです。

やがて彼は、高架下のトンネルで車椅子に乗ってチラシを貼っている多恵子を見つけ、何やってんだ!と怒りつけます。

多恵子は、怯えて動揺する颯太にかまわず近づき、血まみれの『愛の奇跡』のCDを差し出し「私、颯ちゃんの曲、大好きなの。この曲みたいに奇跡って本当に起きるんだよ」と言い、よろよろと立ち上がり、「ほらね…大丈夫って言ったでしょ?」とさらに近寄っていきます。

颯太は一層怯えて彼女をギターで叩きのめし、不気味な呻き声を上げながら痙攣する彼女を置き去りにして逃げようとします。

しかし頭から血を流し這い寄ってくる彼女に怯えるうち、フラフラと道路に後ずさり、車に撥ねられます。

ある晴れた日。彼女のマンションの廊下には、キイキイと車椅子の音が響いていました。

しかしそれに乗っているのは颯太で、恵美子は穏やかな笑みを浮かべそれを押していました。

彼女は車椅子で部屋に入って満足気な笑みを浮かべ、腑抜けた顔で涎を垂らしている颯太に、笑顔で「お帰り」と声を掛けます。

おにぎりは腐敗し、ペアドールは抱き合ったまま赤い糸でがんじがらめにされていました。

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