映画:オブジェクト

「オブジェクト」のネタバレあらすじと結末

オブジェクトの紹介:森に囲まれた小さな片田舎の町で、馬がいなくなったり、鹿が惨殺されるという事件が発生。町の保安官は、町中に残された足跡を最初はタチの悪いイタズラだと考えていたが、やがてそれが大きな脅威だと気付き始める・・・という物語で、低予算B級映画ながら、しっかりとした作りのクリーチャー・ホラーになっています。

あらすじ動画

オブジェクトの主な出演者

ポール(ケヴィン・デュランド)、ドニー(ルーカス・ハース)、スーザン(ビアンカ・カジリッチ)、アール(ニック・ダミチ)

オブジェクトのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- オブジェクトのあらすじ1

オブジェクトのシーン1 アメリカの片田舎、森に囲まれたメイデンウッズの町にて。保安官を勤めるポールは、馬の放牧をしている町民から、馬がいなくなったという報告を受けます。馬泥棒にしては馬を運搬するためのタイヤの跡がなかったことから、ニューヨークから来た助手のドニーと共に、きっと飼い主が柵を閉め忘れたのだろうと考えましたが、実はこれが町全体を襲う恐怖の幕開けでした。
その夜ポールは、息子のアダムが「裏庭に誰かいる」という気配を感じ、庭に出てみたものの、何も見つかりませんでした。しかし翌朝ドニーが訪ねて来て、ポールは驚愕します。自宅からすぐ前の道路まで、そして町中の通りをずっと、奇妙な足跡がベタベタと残されていたのです。

【承】- オブジェクトのあらすじ2

オブジェクトのシーン2 最初は子供のタチの悪いイタズラだと考えていたポールでしたが、次第に「怪しい何者か」の目撃情報が増えていきます。更に、毎年恒例の狩りの季節が近づいてきているのに、森から動物たちの姿が消えていたのです。町でバーを営むハンターのアールは「動物は、危険な気配を感じると姿を消すのさ」と語ります。そして、町に古くから伝わる、「森に住む何か」の伝説を話し出します。実際に、以前行方不明になった少年が、高い木の上で死体となって発見されたこともあるのだと。
続いてポールとドニーは、大量の鳥の群れが、森から飛び去っていくのを目撃します。これはただ事ではないと思い始めた矢先、馬がいなくなった町民の馬小屋で騒ぎが起こります。「何か」が馬小屋を襲ったのですが、動きが早く捕まえることも姿を見ることも出来ませんでした。残された足跡は、そのつま先が3つに割れていました。ポールが「3つに分かれたつま先の動物」をネットで調べると、通常そういった動物は生息してないが、伝説や悪魔の言い伝えなどでは「3本指の生き物」が登場すると記されていました。

【転】- オブジェクトのあらすじ3

オブジェクトのシーン3 そしてポールは路上で惨殺された鹿の死体を発見、その死体には馬小屋で見つけた鋭い爪あとが残されていました。更に、狩りに出かけた3人のハンターのうち2人が、森の中で死体で発見されます。死体はズタズタに裂かれ、木の上高く吊り下げされていました。ここに至って、ポールは非常事態を認識。本部に応援部隊を要請しますが、折りしも近づく嵐のため、到着は翌日になるとのことでした。
ポールはメイデンウッズより北にある森で、大規模な森林開発が行われていて、そこで行方不明者が出たことを知ります。それは、町民の馬がいなくなる数日前のことでした。森林開発で居場所を追われた凶暴な「何か」が、住処となる森を求めてこの町へやって来た。そして、この町より南方に、もう森はない。「奴も生き残るため、死に物狂いだぞ。」ポールは覚悟を決めます。

【結】- オブジェクトのあらすじ4

オブジェクトのシーン2 嵐で道路が封鎖され、携帯電話も繋がらなくなる中。嵐を避け他の町へと避難する人々もいる中、ポールは残った町民を教会に集め、応援部隊が来る翌日まで乗り切る作戦を立てます。森の中に「エサ」となる動物や鳥もいなくなった今、「何か」の襲撃対象となるのは、町の人々だけだったのです。
限られた武器と弾薬で、造りが頑丈な教会に立てこもる一同。そこへ「何か」が襲来、教会のドアをブチ破ろうとします。とてもドアは持たないと判断したポールは、人々を地下のシェルターへ避難させ、自分とドニーで「何か」に立ち向かう決意をします。すばやい動きの敵に2人は翻弄されますが、ドニーを襲い、ポールも追い詰められた間際、ナイフで相手の体を切り裂き、なんとかとどめを刺します。
こうしてようやく、町の危機は去ったかに思えましたが、ポールが倒した怪物のような「何か」を見て、ドニーがつぶやきます。「俺はこいつの肩を撃ったはずなんだが、傷跡がない・・・?」その頃教会の周りには、凶暴な怪物たちの「群れ」が、集結しつつありました・・・。

みんなの感想

ライターの感想

典型的な「低予算B級クリーチャーパニック」作品ですが、作り方がしっかりしており、登場する「市井の人々」の人物描写なども丁寧で、かなり好感の持てる一作に仕上がっています。2人の息子のうち1人を、「ささいなミス」で死なせてしまったと自分を責め続ける主人公。妻ともう1人の息子は、そんな主人公から「置き去り」にされてしまったような寂しさを感じる。
それでも町の人々が厚い信頼を寄せる「好漢」である保安官を、ドラマ「LOST」では冷血な傭兵を演じていたケヴィン・デュランドが好演しています。こういう風に、好きで見ていたドラマの俳優さんが映画に出て活躍してるのを見るのは嬉しいですね!他にも、「ステイク・ランド」などでB級映画ファンにはお馴染みのニック・ダミチが、脇役でいい味出してるのも見逃せません。
典型的な低予算仕様で、舞台は小さな田舎町、敵となるクリーチャーも気配や物音だけで最後の最後まで姿を見せない、冒頭の「掴み」以降はクライマックスまで派手な見せ場もほとんどないという地味な作品ですが。その代わり、町の人々に慕われているものの、息子を亡くし心が揺れ動く保安官の人物像などをじっくりと描きこみ、ドラマとして飽きさせない展開にしているのはお見事です。
なので、ハリウッド大作などの「これでもかと、見せ場てんこ盛り!」映画と比べてしまうと物足りなさも感じてしまうかもしれませんが。「良心的なB級モンスター映画の秀作」として、十分に満足な一作でした!

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