映画:オープングレイブ感染

「オープングレイブ感染」のネタバレあらすじと結末

オープン・グレイブ ー感染ーの紹介:「第9地区」のシャールト・コプリーが主演を務めた、サスペンス・ホラーです。記憶を失くした6人の男女が、互いに疑心暗鬼になりながら、自分たちが「ここにいる」理由を探り始める・・・というシチュエーション・スリラー的な展開から、中盤以降は「別のジャンル」へと変貌していく、凝った構成の作品になっています。

あらすじ動画

オープングレイブ感染の主な出演者

ジョン・ドウ(シャールト・コプリー)、シャロン(エリン・リチャーズ)、ネイサン(ジョセフ・モーガン)、ルーカス(トーマス・クレッチマン)、マイケル(マックス・ロッテスリー)、アジア人女性(ジョシー・ホー)

オープングレイブ感染のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- オープングレイブ感染のあらすじ1

オープングレイブ感染のシーン1 ある男が、地面に四角く掘られた大きな穴の中で目を覚まします。男の周りには、多くの死体が積み重なっていました。男がポケットを探ると、ライターと何かのカギが見つかり、そして死体の中から拳銃を発見します。そこにアジア人風の女性が現れ、彼女が上からロープを垂らしてくれますが、そのまま立ち去っていきます。男はロープを使って死体置き場のような穴から脱出します。

男は穴から出ると、森の中を抜けて灯りの付いた家を見つけ、助けを求めます。しかし中にいた男に拳銃を向けられ、何者だと問われますが、男は穴で目覚める前の記憶を全く失っていました。そして、家には先ほどのアジア人女性も含め5人の男女がいましたが、その5人も男と同じく「記憶喪失」状態であることがわかります。

5人は家の中で目を覚まし、幸いアジア人女性以外は自分の身分証が見つかったため、それぞれの名前がルーカス、ネイサン、マイケル、シャロンということがわかります。しかしやはり、「それ以外」のことは彼らも全く覚えていませんでした。またアジア人女性は、英語を話すことも聞いて理解することも出来ませんでした。

するとアジア人女性が、冷蔵庫に貼ってあるカレンダーを見せます。「4月」のカレンダーには16日まで日付にX印が付けられ、おそらく「今日」は4月の17日ではないかと思われました。そして明日18日には、目立つように赤い丸が付けられていました。

自分たちはなぜここにいるのか、そして自分たちは「誰」なのか。なぜみんな、記憶を失っているのか・・・?何もわからないまま、一同は手分けしてまずは家の中を探索することになります。穴で目覚めた男は身元がわからないままだったため、仮の名前として「ジョン・ドウ(名無しのごん兵衛)」と呼ばれるようになります。

するとアジア人女性が、家から出て森へと入って行くのを見つけます。ジョン・ドウとルーカス、シャロンの3人が女性の後を追って森に入ると、幾つかの木に死体が縛り付けられているのを発見します。アジア人女性は、森の奥にある小屋へと入って行きます。小屋の中には、紐で繋がれた女性がいて、その女性は凶暴化していましたが、アジア人女性は彼女に食事を与えていました。そして小屋の女性はジョン・ドウを見ると、「私を利用したな、娘はどこだ!」と叫びます。

【承】- オープングレイブ感染のあらすじ2

オープングレイブ感染のシーン2 どうやら英語を話せないアジア人女性だけは記憶が残っているようでしたが、意志の疎通は出来ないままで、小屋の女性の正体もわからずじまいでした。一方家に残ったメンバーの中で、ネイサンは本棚にあったラテン語の本や医学書が読めて、その内容が理解出来ることがわかります。医学書は全て、感染症に関する本ばかりでした。

今はまだわからないことだらけでしたが、とにかくここを出るため、車を探すことになります。シャロンが車のキーを持っていたため、どこかに車があるはずだと考えたのです。ルーカス、ネイサン、シャロン、ジョン・ドウの4人が車の探索にでかけ、マイケルとアジア人女性は家に残ることになります。

ジョン・ドウたち4人は、先ほどとは別の場所にも木に死体が縛り付けてあり、しかも家を囲うように柵が作られていたこともわかります。やがて4人は森を出て道路に突き当たりますが、どちらへ行けば「町」があるのかわかりません。しかし道路脇で、干し草の山に隠した車を発見することが出来ました。

車は燃料が残り少なくバッテリーも上がっていましたが、押しがけすればなんとか動きそうでした。するとそこに、アジア人女性が助けを求めるように走ってきます。4人が女性に連れられて行った先では、家から出た森の近くに鉄条網が張られていて、そこに痩せこけた男が縛り付けられていました。マイケルがこの男を見つけ、助けようとしたところで逆に噛みつかれて殺されてしまったのです。

ジョン・ドウが拳銃で鎖に縛られた男を殺しますが、死人が出てしまったことと、カレンダーに赤丸のついた明日、「18日」が迫っていることから、ジョン・ドウは車を動かして助けを求めようと提案し、シャロンがこの車に同乗します。車で出発した2人は、大きな建物を見つけます。その建物は、入り口がバリケードのように塞がれていました。

すると建物のそばで、シャロンが子供を見つけます。しかし子供はすぐに建物に入り、中からカギを閉めてしまいます。ジョン・ドウが子供に呼びかけると、子供はジョンのことを「ジョナ」と呼びます。そして、「明日、奴らが来る!」とジョナ(=ジョン・ドウ)とシャロンに警告するように叫び、2人を追い返すのでした。

一方家に残った3人のうち、ルーカスがひどい頭痛に悩まされるようになります。ネイサンはアジア人女性と、囚われた女性のいた小屋に向かいますが、女性は小屋から逃げ出していました。更にネイサンは、蘇ったわずかな記憶を頼りに、更に森の奥へと進みます。そこには幾つかの小屋が並んで建てられており、地面にはメガネが落ちていました。ネイサンはそのメガネを拾い、それが「自分のもの」だと気付きます。

【転】- オープングレイブ感染のあらすじ3

オープングレイブ感染のシーン3 そしてネイサンは、森の小屋にいた女性を監禁した記憶が蘇ります。一体なぜ監禁したのか?答えを探そうと、並んだ小屋を探ろうとしたネイサンの前に、鉄条網に繋がれていたような「感染者」らしき者たちが現れます。その頃家にいたルーカスは、家の外から地下に降りる階段を発見。下に降りると、そこは実験室のような場所で、机の上にはビデオカメラが置いてありました。

ジョナとシャロンは、こちらも感染者らしき者たちに追われていましたが、途中で感染者たちが追跡を辞めます。そこには、木の上から死体が吊り下げられていました。感染者たちは、死体を恐れる。家の周囲で木に死体を括り付けていたのは、感染者たちの襲撃を防ぐためだったのだとわかります。

ジョナとシャロンが家に戻ると、ルーカスがジョナに銃を突きつけます。ビデオカメラには、科学者の服装をしたジョナが、ルーカスやアジア人女性をベッドに縛り付け、何かの実験をしている映像が記録されていたのです。ルーカスはジョナを殴りつけると、ジョナが最初にいた四角い穴蔵にジョナを突き落とします。

しかしルーカスはますます頭痛がひどくなり、徐々に凶暴化していきます。襲いかかってきたルーカスをシャロンが拳銃で追い払うと、ルーカスは森の中へと逃亡します。そして穴蔵にいたジョナは、再び現れたアジア人女性に、再度助けてもらいます。アジア人女性も地面に大きく「18」と書き、何かをジョナに訴えているようでした。

ジョナは、「18日」の謎、そしてまだ戻らない記憶を取り戻すには、やはり建物にいた「自分の名を知る子供」に会うしか無いと、再び子供のいた建物に向かいます。建物の扉を強引に破って中に入ると、内部には多くのベッドが置かれ、臨時の治療所のようになっていました。そこでジョナは地図を見つけますが、同じような地図に、自分が「どこかへ行く道筋」を書いた記憶がありました。

子供を見つけられず建物を出たジョナは、子供と老婆、そして小屋にいた女性が車で走り去ろうとしているのを発見します。老婆はジョナに、「恨みはあるが、お前を殺しはしない。早く隠れな!」と言い残し、その場を去っていきます。そこにはもう一台の車が乗り捨てられており、車にはクーラーボックスに入った大量の薬のアンプルがありました。

そこへ突然、ルーカスが乗った車が突進してきます。車は木に激突、ルーカスはそのまま死亡します。ここでジョナは、ようやく記憶を取り戻します。ジョナたちは、この地で起きた未知の感染症を治療をするため派遣された、医療チームだったのです。感染していたアジア人女性やルーカスに、ジョナはウィルスのワクチンを処方していたのでした。

【結】- オープングレイブ感染のあらすじ4

オープングレイブ感染のシーン2 そして、クーラーボックスに入っていたアンプルが、ジョナが開発した最新のワクチンでした。しかしこのワクチンには、一時的に記憶喪失になってしまう副作用がありました。森の中に並んで立てられた小屋の中に感染者を収容していたのですが、ある日感染者が小屋から逃亡し、ジョナはみなの感染を防ぐため、記憶喪失になる覚悟で、自分を含めた家にいる全員にワクチンを打ち。自分は死体を穴蔵へ始末する途中で、穴に落下してしまったのでした。

その頃、感染者たちから逃げてきたネイサンも記憶を取り戻し、シャロンと再会します。ネイサンはジョナの「弟」であり、シャロンはジョナの恋人でした。ネイサンはシャロンと共に家に逃げ込みますが、感染者たちはもはや死体では防ぎきれないほど凶暴化しており、家のすぐ外まで迫って来ていました。

家の中で必死に感染者たちの襲撃を防ぐネイサンとシャロンでしたが、やがて夜が明け、カレンダーに記された「18日」がやってきます。すると家の外から銃撃音が聞こえ、感染者たちがバタバタと倒れていきます。ネイサンは、「18日は、救助が来る日だったんだ!」と喜び、家の外へと出ていきます。

しかし実は、18日になってやって来たのは「救援隊」ではなく、「抹殺部隊」でした。18日になっても感染の治療が認められない場合、医療チームを含めたこの地の全員を抹殺するという非情な司令が出ていたのです。ジョナはそれを思い出し、ネイサンとシャロンに忠告するため家へと急ぎますが、ネイサンは部隊に撃ち殺されてしまいます。

ジョナは隠れていたシャロンと合流し、なんとかこの地から逃げ出そうとしますが、シャロンが撃たれてしまいます。ジョナは血を流すシャロンを連れ、自分が目覚めた穴蔵に、自ら入ります。そこで「死体のフリ」をして、部隊をやり過ごそうと考えたのです。思惑通り、抹殺部隊は穴蔵を覗いて去っていきますが、シャロンはもう息絶える寸前でした。

シャロンは、ジョナがここから生き延びるためにまた「記憶をなくすワクチン」を打つと考え、これまでのことを記したメモをジョナに渡します。ジョナに「必ず読んでね」と言ったあと、シャロンは静かに息を引き取ります。ジョナは嘆き悲しみながらも、残っていたワクチンを自分に注射します。

目覚めたジョナは、やはりまた記憶を失っていました。そこにまた、あのアジア人女性がやってきます。彼女は記憶が残っていたので、家から早めに逃げ出して、部隊に見つからないよう森の中に隠れていたのです。そしてジョナは、シャロンから渡されたメモを落としたことに気づかないまま、穴蔵から助け出されます。

ジョナとアジア人女性は、抹殺部隊が去った後を歩き始めます。森には更に大きな幾つもの穴が開けられており、その中に数百人、数千人かもしれない死体が山のように積まれていました。その中には、建物にいたあの子供とその家族もいました。

ジョナは記憶が戻らぬまま、アジア人女性に手を引かれながら、死体だけが残った絶望の地を呆然と歩き始めます。穴蔵に残されたシャロンのメモには、こう記されていました。

「あのアジア人女性が、唯一の希望よ。彼女は、ワクチンを打たなくても感染しなかった。彼女の中に、免疫がある。今度は、しくじらないでね・・・」

みんなの感想

ライターの感想

記憶を失った数人の男女が、家の中に集められている。彼ら、彼女たちは何者なのか。そして彼らはなぜここに集められたのか・・・?という、シチュエーションスリラー的な幕開けで始まる作品ですが、次第に未知のウィルスによる「凶暴な感染者たち」の襲撃から逃げるという、ゾンビパニックものに変化していく過程も見どころになっています。

唯一「記憶があるらしい」アジア人女性(漢字を書いているっぽいので、設定は中国人でしょうか)が、英語が喋れず聞いても理解出来ず、書くことも出来ないというのがモヤモヤ感を増幅させてくれます。そして、なぜ彼女だけ記憶があったのかというと、実は免疫を持っていたため、記憶をなくすワクチンを打たなくても良かったのだとわかるラストは、「なるほど!」と納得させてくれます。

感染症が物語のテーマだとわかるまでは、森の入り口付近で木に縛られた腐乱死体を見つけるなど、何か「オカルトもの」的なムードを漂わせてくれるのもいいですね。実際、理由はわからないけど感染者は死体を嫌がるので、感染者の襲撃防止のために死体が木に縛り付けられていたので、科学者である医療チームが「魔除け」のように死体を使っていることが、またいい味を出しているのではないかと。

ただ森の中で木こりのようなことをしていた感染者たち、あれはなんだったのかな?とも思いますが。ロメロ版「ゾンビ」のように、感染者は感染前の記憶に導かれ、通っていたショッピングモールに集まるのだ・・・と一緒で、あの感染者たちはもともと木こりで、感染前の記憶に従い「仕事」をしていたのかもしれません。

見知らぬ男女が一箇所に集められ、当人たちがその理由を探るというシチュエーションスリラーは「SAW」以降たくさん作られて来ましたが、本作はその中でもかなりヒネリを加えた「成功作」と言えるのではないかと思います。死体が累々と連なるラストも、まさにタイトル通り「開かれた墓地」のような絶望的光景で、なかなか見ごたえのある作品でした!

映画の感想を投稿する

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください

映画「オープングレイブ感染」の商品はこちら