映画:カメラを止めるな

「カメラを止めるな」のネタバレあらすじと結末

ホラー映画

カメラを止めるな!の紹介:2018年6月23日公開の日本映画。監督&俳優養成スクール、ENBUゼミナールのワークショップから生まれた異色ホラー。37分間にわたるワンカットのゾンビ・サバイバル映画の撮影に挑む俳優やスタッフの前に本物のゾンビが出現し、事態が混迷していくさまが描かれる。ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2018で観客賞を受賞するなど、国内外の映画祭で話題となった。

あらすじ動画

カメラを止めるなの主な出演者

日暮隆之(濱津隆之)、日暮真央(真魚)、日暮晴美(しゅはまはるみ)、神谷和明(長屋和彰)、細田学(細井学)、山ノ内洋(市原洋)、山越俊助(山﨑俊太郎)、古沢真一郎(大沢真一郎)、笹原芳子(竹原芳子)、松浦早希(浅森咲希奈)、吉野美紀(吉田美紀)、栗原綾奈(合田純奈)、松本逢花(秋山ゆずき)、谷口智和(山口友和)、藤丸拓哉(藤村拓矢)、黒岡大吾(イワゴウサトシ)、相田舞(高橋恭子)、温水栞(生見司織)

カメラを止めるなのネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①ゾンビ専門チャンネル開局記念で生放送、ワンカットのスペシャルドラマが制作されることになった。日暮監督は慎重を期したが当日、思わぬハプニングが続出。 ②スタジオ見学に来ていた日暮監督の妻・晴美はメイク役として、娘・真央は裏の監督として活躍。多少不自然なところはあるも、無事にドラマは撮影終了。

【起】- カメラを止めるなのあらすじ1

カメラを止めるなのシーン1 (次の( )が現れるまでは、1つのアングルのカメラで、ワンカットにて撮影されています)

山奥にある廃墟にて、男性のゾンビが女性を襲おうとします。
男性と女性は恋人同士のようで、女性は男性を「こうちゃん」と呼んでいました。
廊下の奥まで追いつめられた女性は、斧で立ち向かおうとしますが、恋人に振るうことができません。
首筋を噛まれた女性は、「愛してる…」と言いながら男性を抱きしめ、切ない表情を浮かべました。

「はいカットー!」
その呼び声で、映画の撮影が止まります。
不満そうなのは監督でした。このシーンが42テイク目だと知ると、女優に対して演技指導を始めます。
「君に死が迫っている。恐怖は出すんじゃなくて、出るの!」と怒りながら、女優の肩を揺さぶりました。
メイク係の女性が監督を制止し、休憩を入れようと提案します。

監督は不機嫌ながら、不承不承休憩を入れました。
女優は落ち込み、それを男優が励まします。
男優と女優はプライベートでも恋人同士のようで、男優はこっそり「今晩、部屋へ行ってもいいか」と打診しました。
メイク係の中年女性も、女優を励まします。

真面目に練習しようとする女優を男優とメイク係が止めて、リラックスさせようとします。
そもそも今回の作品は、監督の熱の入れようが、他者よりも大きいのです。
監督は凝りに凝って、斧などの武器もすべて本物を使えと指示していました。

監督に指示されて、助監督が屋上に大量の血糊を持っていきます。
それを見た女優と男優は、映画のロケ地である廃墟を見て、その古さ具合が絶妙だと話題にしました。
どこでこんな場所を見つけたのかという話題になると、メイク係の女性が「都市伝説でヤバいのだ」と話し始めます。
なんでもこの場所は、表向きは浄水場となっていますが、戦争時代に日本軍が「死人を生き返らせる」という人体実験を行なっていた場所とのことでした。

そんな話をしていると、3人のいる場所の向かい側の扉に、何か大きな音がガツンとします。
驚いた3人はしばらく絶句しましたが、場の空気を変えようとして、男優がメイク係に趣味を質問しました。
メイク係は「護身術に凝っている」と話すと、自分が憶えている護身術を披露します。背後から抱きついてきた人の腕から、咄嗟に抜け出す方法です。
「ポンッ!」という掛け声を出しながらしゃがみ、両手を広げて相手の腕から離れるという技を、メイク係はやってのけました。掛け声は必要ないのですが、あったほうが力が出るのだそうです。


助監督がたばこを外で吸っていると、撮影マンが血まみれで立っていました。その顔は白く、ゾンビのようです。
ゾンビ映画を撮影しているので、助監督はさほど不思議にも思わず、撮影マンに「メイクがリアルですね」と声をかけました。
すると撮影マンは助監督を襲います。

助監督の悲鳴を聞いた3人が行くと、右腕が飛んできました。
作り物だと思っていた3人ですが、じっと見ると本物っぽいので驚きます。
右腕をなくした助監督が3人のところへ入りこむと、襲ってこようとして倒れました。
脈がないことに気づいた男優は、死んでいると動揺します。

ゾンビ化した撮影マンが入り込み、女優に液体を吐きかけました。
男優はとりあえず撮影マンを追い出しますが、それをなんと監督が撮影しています。
監督が撮影していることに3人は驚きますが、監督はハイテンションで「これが映画なんだよ! 撮影は続けるぞ! カメラは止めない!」と宣言しました。
ついでにいうと、カメラ目線です。

「血はもうまきおわった」
意味深長なことを監督が言い始めたので、男優、女優、メイク係、やってきた録音マンが話を聞きます。
「あれはちょうど1年前の夏だった。俺は映画の脚本を書いていて」
そこまで話したところで、突然、録音マンの山越がみんなの制止を振り切り、建物の外へ出ようとしました。
外にはゾンビがいるのでみんなが止めますが、録音マンは外へ出て大声を上げます。
監督も再びハイテンションで「カメラは止めない~!」と叫ぶと、外へ出ていきました。


3人になった時、メイク係は男優と女優に、ケガがないか確認させます。
「ケガがないのはいいことだ」と2回ほど繰り返したメイク係の横で、男優が携帯電話を出しました。
山の中なので、携帯電話は圏外でした。

先ほどメイク係が言いかけた都市伝説について、女優が質問します。
メイク係は「血の呪文を唱えると『それ(ゾンビ)』はよみがえる」と話し、監督がその儀式を屋上で行なったのではないかと、推理を口にしました。そのための血糊だったのです。

メイク係の女性は、山をおりようと提案します。
その時、監督が「開けろ」と扉の外から声をかけました。
正常な声なので男優が開けると、監督はゾンビ化した録音マンを抱えており、部屋のなかに投げ込みます。
「アクション!」と言って、監督は出ていきました。
メイク係の女性が、録音マンの首を切断し、女優が首を蹴ります。

【承】- カメラを止めるなのあらすじ2

カメラを止めるなのシーン2 男優が監督を殴ると、3人は走って逃げました。
建物の外にある車へ入りますが、そこで車のキーがないことに気付きます。
車のキーは、助監督のウエストポーチにあるはずでした。
女優が助監督ゾンビに襲われながらも、ウエストポーチを奪います。
そのあいだにも、監督は撮影しながら乱入していました。

女優は悲鳴をあげながら、助監督と揉み合いになります。
その際にカメラに女優がぶつかり、カメラが90度横向きになったまま、しばらく動かない状態が続きました。
しばらくすると女優をカメラが追うのですが、人物像を抜くという、少し変わった撮影方法を取ります。

女優、男優、メイク係はボイラー室へ避難しますが、女優が足にケガをしていると知ると、メイク係は「噛まれたの?」としつこく聞きます。
「ただの切り傷かも」と女優は答えますが、メイク係は斧を持って襲ってきました。
女優は外へ逃げます。

男優がメイク係を取り押さえようとしますが、メイク係はその拘束を「ポンッ」で抜け、女優を必死で追いかけました。
途中にいた撮影マンゾンビ、助監督ゾンビは、メイク係が容赦なく蹴っていきます。
監督は相変わらずハイテンションで「アクショーン!」と叫んでいました。直後、メイク係の攻撃を受け、監督も苦しみます。

女優は屋上へ逃げていました。
メイク係はそのあとを追いますが、男優がメイク係に追いついて、揉み合いになります。
メイク係が本気で腕をつかむので、男優は「痛い痛い、折れる、カメラ止めて!」と思わず言いました。

女優がしばらくのあいだ叫ぶと、頭部に斧が刺さったメイク係の遺体が映し出されます。
女優は男優に「私に近づかないで」と言って逃げました。

小屋の中へ逃げ込んだ女優は、足の傷を改めて見ます。
それは単にメイクがついたものでした。女優はほっとします。
物音がすると、女優の目の前に白くて太い足(ゾンビ系)が立ちました。
しかし女優がおとなしくしていると、足は何もしません。足は立ち去っていきました。

小屋の外に出た女優は、「あ、こんなところに斧が」と不自然な感じで落ちている斧を拾います。
感染していないことで安心した女優は、男優の元へ近寄ろうとしますが、男優がゾンビ化していると知り、驚きます。
一瞬だけですが、メイク係が起き上がりました。

監督が「そうだよ、その顔だよ」と合いの手を入れます。
女優は斧を構えながら、ゾンビになった男優に「こうちゃん、目を覚まして」と言いました。
するとその時だけ、男優ゾンビの動きが止まります。
しかし女優が気を抜くと、また男優ゾンビは襲おうとします。
それを4回ほど繰り返した後、女優は男優の首を刎ねて、殺害しました。

「台本どおりにやれ!」と怒る監督に対し、女優は斧を持って追いかけます。
そして屋上の向こう側の端っこに追いやり、何度も斧を振りおろしました。血しぶきが散ります。
やがて女優が立ち上がり、屋上の反対側へ歩くと、そこには五芒星のマークが描かれていました。
女優は五芒星のマークの中央に立つと、うつろな目で空を見上げます…。

『ONE CUT OF THE DEAD』というタイトルと共に、下から上へ、エンドロールの文字。流れるエンドロール。


…終わると「はい、カットー!」という声と「オッケー!」という声が響きました。
カメラが倒れます…。

(注:ここまでが、映画の内容)



〔1か月前〕

日暮監督は、「早い、安い、質はそこそこ」をモットーとする、ライトな映像作家でした。バラエティ番組を手がけることがほとんどです。
バラエティ番組で感動シーンの撮影の際、目薬を役者の細田がさしました。涙を流すシーンのところです。

撮影現場の日暮を、顔馴染みのプロデューサー・古沢が呼び出しました。
古沢に案内された日暮は、会議室のような場所へ連れて行かれます。
そこにいたのは、テレビ局の重役の女性・芳子でした。

このたびテレビ局では、8月からゾンビ専門チャンネルを立ち上げることになりました。
開局記念のスペシャルドラマが必要で、古沢は日暮にそれを作ってくれと言います。
ストーリーも大まかな話は決まっていました。
「廃墟でゾンビ映画を撮っている自主映画チームが、本物のゾンビに襲われる、パニック&サバイバルな話」

重役・芳子の希望は2つありました。「アツアツポイント」だそうです。
1つめは「生中継であること」。お昼の1時から始まり、30分間すべて生中継でお送りするという条件です。
2つめは「ワンカットであること」。カメラ1台でカット割りがない、ワンカットの作品です。
ゾンビもので最後までカメラを止めない映画というのは、今までなかった設定でした。

(ここで本当のタイトルと、オープニング映像が流れる)

【転】- カメラを止めるなのあらすじ3

カメラを止めるなのシーン3 帰宅した日暮は、妻の晴美がテレビを見ながら、護身術の練習「ポンッ!」をしているのを見ます。
日暮と晴美とのあいだには、10代後半の娘・真央がいました。
真央も映画監督を目指しており、現在は現場でADのアルバイトをしています。
真央は来月から一人暮らしをする予定でした。

父親譲りのところがある真央は、撮影現場でも熱いアルバイトでした。
撮影で目薬に頼ろうとする子役に、演技指導をします。
真央があまりに「熱い」ので、子役の母親からクレームがつきました。
真央は監督に叱られ、クビを言い渡されます。

帰宅した真央は、ふてくされてテレビを見ていました。
そこには先日、日暮が撮影した再現VTRの映像が流れています。
チャンネルを変えた真央は、自分が気に入っている役者、神谷和明のインタビューを食い入るように見ました。
妻から「真央の最近のお気に入り」と聞いた日暮は、監督作品『ONE CUT OF THE DEAD』の主演俳優が神谷だったことを、思い出します。


さて。
生放送のスペシャルドラマの打ち合わせが、始まりました。
顔合わせでは、みんな癖のある人物です。
女優役の松本逢花は、なんでもかんでも「事務所を通してもらわないと」と言います。
男優役の神谷和明は「ゾンビが斧を使うかな」と、武器を使う知恵がゾンビにあるか指摘し始めました。
録音マンの山越はお腹が弱いらしく、「硬水は駄目」とこまごました注文を出しています。
メイク役の相田舞は、赤ん坊連れで打ち合わせに参加しました。

撮影マン役の細田は打ち合わせ中に居眠りしていますし、赤ん坊は大泣きしますし、男優の神谷はゾンビのディテール設定にうるさいですし、日暮は辟易します。
それでもなんとか一応、細部が煮詰まってきました。
子連れの舞に、監督役の黒岡が親切に接します。

家では娘の真央が、母である晴美に女優復帰をけしかけていました。
晴美は日暮と結婚するまでは女優で、今でも夫の日暮が脚本を持って帰ると、必ず目を通しています。それを知っている真央は、母が女優への夢をあきらめていないと踏んでいました。

日暮は連日スタッフと役者を集め、脚本どおりに練習をします。
生放送、ワンカットなので、失敗は許されません。

本当に撮影をするカメラマンの谷口智和と、その助手の松浦早希も、カメラワークを細かく決めていきました。
早希はカメラの技法、ある役者だけをズームし、また戻す(ズームイン・アウト)を横から助言しますが、谷口は古くさいと一蹴します。
谷口はカメラを構えながら、ときどき腰をいたわっていました。腰痛持ちです。
(腰痛は伏線)


練習の合間。
細田が日暮に、娘のために断酒していると話しました。
昔、酒のせいで失敗した細田は、娘にがんばっている姿を見せたいから、撮影当日まで酒を控えていると言います。
細田の話を聞いて感動した日暮は、帰宅後、ワンカップを飲みつつ真央の写真を眺めました。
そこへ妻の晴美が、娘のためにお願いがあると話しかけます…。


撮影当日。
日暮の妻・晴美と娘・真央が、撮影現場に同行しました。
自分の好きな俳優・神谷が作品に出ると知った真央が、母を仲介人として見学を申し出たのです。
(注:これが、妻・晴美の「お願い」の内容)
晴美と真央は廃墟近くの、別に用意されたスタジオに通され、そこからカメラ越しに日暮たちの様子を見ました。

役者たちは控室で準備をしますが、そこにプロデューサーから日本酒の一升瓶の差し入れがあります。
酒好きの細田は断酒していることもあり、たまらない目で一升瓶を見ました。日暮が慌てて細田の視界に入らないよう隠しますが、細田はあとで探して飲んでしまいます。

お腹が弱く軟水しか飲めない山越が、誤って別の人のペットボトルの水を飲んでしまいました。
監督役の黒岡と、メイク役の舞がなかなかやってきません。
ふたりが廃墟へ向かう途中に、追突事故に遭遇したという連絡が入りました。
一部の役者たちは、2人が不倫関係にあったと踏んでいたので、頷きます。

監督役とメイク役がいませんが、古沢は「中止はできません」と言いました。生放送なので、切り替える番組もありません。
そこで、日暮監督が急遽、監督役を務めることになりました。
メイク役は…娘の真央が推薦し、元女優だった母・晴美がすることになります。
(注:晴美は、日暮が持ち帰る脚本すべてに目を通していた…というのが伏線になる)

【結】- カメラを止めるなのあらすじ4

カメラを止めるなのシーン2 代役は決まりましたが、本番に近づくにつれて徐々に不安要素ができてきました。
山越は腹の具合が悪くなりますし、酒を盗み飲みした細田は、酔って手が震えています。
カメラマンの谷口は腰の痛みを訴えました。


いよいよ生中継が始まります。

…やってみると、意外といい感じで始まりました。
監督役の日暮は思わぬ熱弁を披露し、アドリブまで使い回し、熱い監督役を印象づけます。
ところが順調だったのは、オープニングだけでした。

日暮が裏手に回ると、撮影マン役の細田が泥酔し、ぐでんぐでんになっています。
細田が倒れそうになるのを日暮が支えますが、金属のドアにぶつかり、大きな音を立てました。
この音が、生放送のドラマでは「男優、女優、メイク役の3人が話している時にした、大きな音」の正体です。

撮影マンの細田のメイクは済んだものの、細田が演技できない状態なので、スタッフがカンペで「つないで」と指示を出しました。
話題を繋げようと男優がメイク役に趣味を聞き、メイク役の晴美が護身術の話をします。
「ポンッ!」という護身術は、晴美自身の趣味の話でした。
男優と晴美は護身術をカメラの前で行なうことで、間を繋ぎます。


裏手では酔って歩けない細田を、日暮が抱えて移動させます。
途中、細田が吐きました。日暮は助監督役に押し付けることで、襲っているかのように見せます。

監督が1年前の夏の話をした時に、いきなり山越が外へ出ようとしたのは、腹を下したせいでした。
みんなを押しのけて外へ出たために、話に矛盾が生じる展開になります。
トラブル続きですが、必死でフォローしている日暮は、カメラ目線で「撮影は続ける! カメラを止めるな!」と訴えることで、古沢たちに生中継続行を促しました。

スタジオでは山越が急に外へ出たために、脚本のその先の展開に無理が生じます。
古沢は繋げられないと言いますが、そこで手腕を発揮したのは娘の真央でした。
真央は山越をゾンビにすることで話を元に戻せると言い、てきぱきと指示を出し始めます。
その姿は父親そっくりでした。古沢は感心します。


山越はトイレまで間に合わずに草むらで用を足し、用を足しながらゾンビメイクを施されます。
しばらくは順調に撮影が続きました。
携帯は圏外だとか、ケガはないとかを、指示出しで役者たちに言わせます。

芝居が進むにつれ、元役者だった晴美の芝居に熱が入りました。
実は晴美は「役に没頭しすぎるあまりに、熱がこもり、なりきってしまう」という悪癖があるのです。
助監督のゾンビに襲われるシーンでは、晴美がすごい大立ち回りをしました。

山小屋から女優たちが脱出するくだりで、本物のカメラマン・谷口が腰を痛めて倒れました。
しばらくのあいだ、カメラが90度傾いたまま動かずにいたのは、谷口の腰痛のせいでした。
助手の早希がカメラを拾い上げて追いますが、かねてからの希望のズームイン・アウトをいっぺんだけします。


話が進むにつれ、役に入って我を忘れた晴美は暴走しました。
そのうちに女優役の女性がケガをしたと聞いて、晴美は斧を手にします。
本来は「助監督ゾンビがメイク役を襲う」という設定だったのですが、晴美の暴走で無茶苦茶でした。
晴美は襲撃してくるゾンビをすべて返り討ちにすると、女優を追いかけ回し始めます。

晴美の暴走に困ったのは、日暮監督たちです。
ついでにいうと、日暮監督も晴美に蹴られています。
仕方なく日暮は屋上で晴美の首を腕で絞め、落としました(気絶させました)。
気絶した晴美にメイクを施し、男優がメイク役を斧で殺したように繋げます。

しかしここで斧を使ってしまったために、本来ならば女優が手にするはずの斧が、生かせなくなりました。
娘・真央は、女優役がひそむ小屋の前に斧を落とし、それを拾えという指示を出します。
女優が隠れた小屋のところで、白い足が映ったのは、カンペを見せるスタッフの足でした。
斧を拾えというカンペを見て、女優はわざとらしく「こんなところに斧が」と言ったのです。


スタジオではラストのクライマックスで使うクレーンが、ないことに気付きました。
俯瞰(上からみおろす)のカメラで終わる形になります。
屋上に描かれた五芒星を撮るためには、上からのカメラでないとなりません。
それを聞いた真央は「今動かせるスタッフ、何人いる?」と古沢に聞きました。
人間ピラミッドを作ることで、クレーンの代用をしようというのです。


現場では演技が続いていますが、気絶から目覚めた晴美が人間ピラミッドを見て、一瞬カメラに映り込んでしまいました。
それでもなんとか女優と男優は演技を続け、終盤までこぎつけます。

作品がラストに差しかかり、不要になった役者たちもピラミッドに加わることで、ラストシーンの「俯瞰のカメラで五芒星と女優を撮影する」ことは成功しました。
死んだ設定で画面から去った日暮監督の上に、娘の真央が肩車してもらい、俯瞰のカメラワークは成功します。
スタジオではそれにエンドロールをかぶせました…。


生放送は終わりました。上層部の芳子は大満足です。
撮影現場でも、全力を尽くした心地よい解放感にひたっていました。
日暮監督と娘の真央は、笑顔を浮かべます。

(本物のエンドロール)

(エンド後)「カットー!」「はいカット」の声。

みんなの感想

ライターの感想

面白い! ほんとに面白い!
最初の三十数分がその本編なわけだけど、「もう1回そのつもりで見てみたい」と思わせてくれた。
映画バカの集団が、必死でモノづくりをしている「熱さ」が伝わってくる。
自分もスタッフのひとりとして加わってる感じにもなれるし、ほんとにこの作品、よかった。
良作は予算、関係ないんだね。アイデアひとつでなんとかなるんだ。

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