映画:ゲヘナ死の生ける場所

「ゲヘナ死の生ける場所」のネタバレあらすじと結末

ゲヘナ~死の生ける場所~の紹介:サイパンの原生林の”聖なる墓地”に調査に入った男女が呪われるという、2018年公開の日米合作のホラー映画。監督/脚本は「ターミネーター」「プレデター」を始め数々のヒット作を手がけた特殊メイクアップ・アーティスト片桐裕司で本作が長編デビュー作となる。「ヘルボーイ」「パンズ・ラビリンス」のクリーチャー役で知られるダグ・ジョーンズ、「エイリアン2」のランス・ヘンリクセンなどが出演している。

あらすじ動画

ゲヘナ死の生ける場所の主な出演者

ポリーナ(エヴァ・スワン)、タイラー(ジャスティン・ゴードン)、デイブ(マシュー・エドワード・ヘグストロム)、アラン(サイモン・フィリップス)、ぺぺ(ショーン・スプロウリング)、不気味な老人(ダグ・ジョーンズ)、旧日本軍将校(大立昌史)、モーガン(ランス・ヘンリクセン)、ドン・ロドリゴ(顔を剥がれる男/パトリック・ゴーマン)、デイブの姉クレア(キャサリン・テイラー)、加藤(Tom Miyano)など。

ゲヘナ死の生ける場所のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①サイパンの”聖なる墓地”のリゾート開発のため、建築コンサルタントのポリーナ、タイラー、デイブと、土地オーナーのアランと使用人の現地人ペペが謎の洞窟に踏み込む。その洞窟は太平洋戦争時代の旧日本軍の地下壕で、数体の死体があり、屍のような老人がいて、アランに「お前は死ね!」と掴み掛って突き飛ばされ死亡する。②その時爆音が響いて閉じ込められ、当時と変わらぬ日本人将校に遭遇した事で、彼らは1944年にタイムスリップした事を知る。将校は謎の言葉と日記を残して自決。③日記から1944年やそれ以前にも同様の事件があり、それらの鍵が”ゲヘナ”にある事を知る。④ペペに先住民の霊”タオタオモナ”が憑依し、各々罪悪感による幻覚に惑わされ自滅していくが…。

【起】- ゲヘナ死の生ける場所のあらすじ1

ゲヘナ死の生ける場所のシーン1 ―ゲヘナとは、呪われた場所、悪人の終着点である。
『両目が揃ったまま ゲヘナで生きるよりは、片目で生を受ける方がいい』
マタイによる福音書 18章9節―

1670年、サイパン。
深い森の祭壇に男が縛り付けられ「私は悪くない!」と叫んでいました。原住民による呪術が始まり、男は首に不気味なボージョボー人形を掛けられ、顔の皮を剥がれます。
やがて彼は洞窟で目覚めますが、入口を石で塞がれて閉じ込められ、その奥で何かを見て愕然とします。
また別な時代、どこかの海の中で、女性が必死でジャックを呼んでいます。

現代のサイパン。
高級ホテルに到着した建築コンサルタントのポリーナは、早速上司のモーガンに報告し、仕事への抱負を語ります。この出張は彼女の昇進がかかった重要な仕事でした。
ルーム係は彼女に、お決まりの歓迎文句と「先住民からのプレゼント、”子供の幸せ”を願うモノです」と言いボージョボー人形を渡します。それは男女一組の人形で手足の結び方で意味が変わるのだそうです。
彼女は海辺のバーで同僚のタイラーと撮影係のデイブ、土地オーナーのアランと合流しますが、TVニュースでは、聖地とされる土地売買に反対する現地人のデモの様子が流れていました。
デイブは”僕はアメリカ一の変態”という日本語Tシャツを日本人観光客に笑われ、日本語が分かるタイラーにわけを聞いて悔しがり、ポリーナはスペイン語が分ると話します。
4人は、アランの使用人で現地人のペペの車で目的地に向かいますが、途中、反対運動の話になり、ポリーナは「太平洋戦争中、先住民が日本人に殺されたらしい」と言い、ペペは「日本人が来る前は神聖な墓地だった。スペインの侵略後、病気や犯罪が増え、死人が増えたせいさ」と話して、アランに口止めされます。

アランが案内したのは海沿いの8万平米のジャングルでした。
ポリーナは太平洋戦争時代の戦車の残骸などは観光資源だと流しますが、現地人には忌避されている場所だと聞き、働き手探しが難しいと眉を顰めます。
ペペは「迷信なんてサイパンの評判が落ちる」とこぼし、アランは「金で解決する」と笑いますが、入口の金網に無数に吊るされていた立ち入り禁止の意のボージョボー人形を見て、不安を憶えます。
そこは美しい砂浜や滝がある穴場で、ポリーナとタイラーは砂浜で販売戦略を練り、デイブはアランとペペと共に方々を撮影していきます。
2組は砂浜で合流しデイブによるドローンの空撮を始めますが、モニターにジャングルの拓けた場所を歩く男たちが映り、ポリーナが確認すると言い出し、ペペはバンカー(防空壕、シェルター)だと漏らしてアランに睨まれます。

その場所は、数本の太い石柱が並んだ遺跡のようで、デイブは「チャモロ人の家の土台=ラッテ・ストーンだ」と言いますが、ペペはその先にある洞窟を指差し「”タオタオモナ”という強力な霊魂が石を置き、聖なる場所への道を示したモノだ。勝手に立ち入ると怒りに触れるから近づくな」と脅かします。
しかしアランは「ジョークだよ!更地にしてテニスコートにすればいい」と笑い飛ばします。

洞窟の入口では、屈強な現地人の男と仮面を着けた老人が不気味なボージョボー人形を掲げて一心に祈っていましたが、アランは「不法侵入だ!出てけ!」と怒鳴ってペペに通訳させ、追い出そうとします。
老人はペペに突き飛ばされて人形を落とし、人皮と思しき仮面を外して盲しいた目でペペを睨み、現地語で「先祖の警告には耳を傾けねばならぬ」と言い、男と共に去って行きます。
アランは「入口を塞げば済む」と言い、ペペも不安そうでしたが、ポリーナとタイラーが「確認する必要がある」と言って強引に入っていき、しぶしぶ従う事に。
またデイブは、老人が落としたボージョボー人形が気にかかり、持っていきます。

それは入り組んだ旧日本軍の地下壕跡で、指令室には軍人の写真や食い散らかした無数の空き缶があり、通路には戦時中とは思えないズボンを履いた女や何体かのミイラ化した遺体が転がっていました。
ポリーナは、言い訳して止めようとするアランを無視して進みますが、ペペは物音がすると言い、デイブは幽霊だと言い出します。
彼らは木組みの寝台のある部屋の奥の食糧庫で、缶詰を貪り食っていたミイラのように痩せさらばえた全裸の老人を発見し、声を掛けますが、そこにはなぜか破壊されたビデオカメラも落ちていました。

老人はいきなりアランに掴み掛り、「ここから出て行け!ドアが…」と叫んだところでアランに突き飛ばされ、後頭部を強打し動かなくなります。
デイブは「殺した…!」と呟きますが、老人は「アラン!お前は絶対に死ね!」と言い、顔を近づけたポリーナには「お前のせいだ!」と呟き、息絶えます。
アランは「正当防衛だ!」とわめき、デイブに「あんたが閉じ込めたんじゃないか?!」と言われて掴み合いになり、ポリーナは携帯で警察に連絡しようとしますが、その瞬間、轟音が響いて激しく揺れ、一同は気を失います。

【承】- ゲヘナ死の生ける場所のあらすじ2

ゲヘナ死の生ける場所のシーン2 一同は同じ部屋で目覚めますが、なぜか洞窟内には明かりが灯り、老人や他の死体も消えていました。また缶詰も元通りに整えられ、部屋の様子も変わっています。
また入口の鉄の扉が閉まって閉じ込められ、携帯電話も通じません。
とりあえずポリーナの指揮で別な出口を探す事になりますが、彼女に反発したアランは、ペペを連れ別の通路を探しに行きます。
途中、ペペが「”タオタオモナ”の怒りに触れたから出られない」と言い出しますが、旧日本軍の無線機を発見し、通訳できるタイラーを探しに戻ります。

一方、ポリーナたち3人は指令室に行き、奥の部屋に残っていた錆びた小刀と血痕、そして血まみれの日記を発見します。
日記には日本語で「数えきれない罪が夢になって現れる。命と引き換えに償えば夢は消える」とありました。その血は誰かが自決した痕跡だと思われました。
そこに旧日本軍の将校が現れて彼らに銃を向け「貴様ら、上からここにどうやって来た?」と日本語で聞いたのです。
タイラーは「入口からだけど出られない。他に出口は無いのですか?」と日本語で答えますが、「出口なんか無いんだよ…」と言われます。
またタイラーが「日記はあなたのか?」と聞くと、将校は「私はたくさんの酷い事をやって来たんだ…」と薄笑いを浮かべ、自らのこめかみを撃ちます。
その発砲音でアランとペペが戻り、アランは彼らと無線室に行きますが、ペペは一人残って将校の遺体を見下ろし「ボス、無駄ですよ。誰も出られない」と呟いていました。

タイラーは無線の電源を入れ日本語で呼び掛けますが、聞こえてくるのは録音の天皇の音声で「自決すれば一般国民も英霊として祀られる」と繰り返しているだけでした。
また別な周波数からは「女を殺せ、タイラー…」という不気味な声が聞こえますが、ごまかします。
ブチ切れたアランはポリーナと怒鳴り合いになり、タイラーに「出口を探すのが先決だ!」と諌められます。
その間、通路にいたデイブは、不気味な女の声に呼ばれ、呆然としていました。

一方、将校の遺体の傍で一心に祈っていたペペは、その胸ポケットに入っていた古いボージョボー人形に気づいて取り出し、部屋の隅に立っていた母親に気づきます。
母親は干からびた老女の姿で「私はお前を世に産み落とした…だからお前を殺す事もできる…」と呟きます。
ペペは傍らに落ちていた小刀を手に取り「分ったよ、母さん…」と呟きながら、自らの胸に突き立てます。

その間、ポリーナたちは道に迷い、暗い自然洞窟へと入って行きます。アランはペペを完全に見捨てていました。
その洞窟は戦前からあったと思われる古く広い洞窟で、その奥にはラッテ・ストーンと同じような石柱が並ぶ広場がありました。そこは悪臭がして、壁には人型の壁画が描かれていました。
デイブは「ここはチャモロ人の伝説の場所だ」と話し始めます。
彼によれば、そこは古代の族長の墓地で、壁に描かれた人型はボージョボー人形の原型であると。また人形には本来、永遠の絆で結ばれる族長と花嫁の魂が込められているため、必ずペアなのだと。
けれどその壁画の人型は離れていて「2人を引き離したのが呪いの始まりで、花嫁と引き離された族長は、侵略時に悪行を重ねたスペインの司令官と共にこの地下に埋められた」「そのため司令官は永遠の別離の苦しみに呪われた。そして今でもここで生きてる」と言うのです。
壁には他にも日本語で「助けてくれ」「許してくれ」「殺してくれ」などの血文字が書かれていました。

アランはそれでも現地人の嫌がらせだ、お宝を隠すためのウソだとバカにして、デイブと揉みあいになりますが、デイブは老人が落としたボージョボー人形を見つめるうち、再び女に呼ばれます。
そこに彼の死んだ姉クレアが現れますが、その身体の下から不気味な老婆が現れ、驚いて転倒し足を脱臼します。
タイラーとポリーナは、デイブを寝台の部屋まで運んで寝かせ、ポリーナが付き添いますが、彼は「アランは間違ってる。呪いは本物だ」と訴えていました。

また指令室に戻ったアランとタイラーは、再び部屋の様子が変わっている事に驚きますが、そこに胸に呪文の文字を刻んで血まみれになったペペが現れます。
ペペは「今度は私が証人だ。母さんが言ってた。誰かが痛みを背負わねば…ただ1人…永遠に…」と呟きながらアランに近づき、アランは「こいつの母親は死んでる!」と叫んで殴ろうとします。
しかしペペはそのパンチを軽く往なして「”タオタオモナ”に守られてる…先祖の警告には耳を傾けねばならぬ」と呟いてアランをナイフで脅し、笑いながら去って行きます。

一方、寝台で寝ていたデイブはうなされ、部屋の隅の椅子に後ろ向きで座っていたクレアを見ていました。
クレアは首だけをギシギシと背中側に折り曲げ、逆四つん這いで這い寄り彼の首を絞めますが、ポリーナが気づいて、自らの首を絞めていた彼を止め、命拾いします。
彼は「事故で死んだ姉のクレアに首を絞められた」「僕たちも死んで罪を償うのかな」と泣き出し、老人が落としたボージョボー人形を見せ、「これは女の人形だから、男の人形を探して一緒にすれば外に出られるかも。これは迷信じゃない」と言い、彼女に人形を託します。

ポリーナは指令室に行き、「(天皇の)放送は1944年のものだ!」と言い張り、アランと揉めていたタイラーに「私たち別の時代にいるのね」とうなづきます。つまり彼らは現代から1944年にタイムスリップしたのだと。
アランはそれでも原住民の嫌がらせだと言い張り、机にあった文鎮を投げつけ軍人の写真額を割ります。
その瞬間、彼だけが現代に引き戻され、あの不気味な老人に「お前は絶対に死ね…」と囁かれて戻され、「お前(ポリーナ)が先に進むからだ!」と言い捨てて出て行きます。
ポリーナは落ち込んで自分を責めますが、タイラーに励まされ「一緒にボージョボー人形の片割れを探し、外に出よう」と話します。

一方アランは無線室に戻りますが、無線は壊されていて、血塗れの姿で逃げ出したペペを怒鳴って追いかけます。
ペペは古い洞窟に逃げ込んで彼を嘲笑い、逆上したアランは「お前も反対住民の一味だな!見事一杯喰わされたよ!出て来い!」と怒鳴って彼を追いますが、洞窟内には呪文の声が響き、異様な臭気が立ち込め、あの不気味な老人が現れて「あの女のせいだ!」と叫びます。

また、指令室にいたポリーナは通路を過ぎった何者かを目撃し、後を追います。彼女が通路に出ると明かりが消え、床には小さな足跡が点々と続いていて、奥には子供がうずくまっていました。
その子は「ママ?」と呟き、ポリーナは「そうよ!ごめんねジャック、ママが目を離したから」と謝ります。それは彼女の亡き息子ジャックでした。
しかし、彼女が「会いたかった」と近づくと逃げ「僕を忘れてたの?」と震え、駆け寄って来た瞬間不気味な水死体に変わって彼女の首を絞め「なぜ僕を死なせた!」と叫んだのです。
狂乱して泣き叫んでいた彼女に気づいたタイラーは「君が見たのは現実じゃない」となだめ、彼女は「6年前に亡くした息子だった。6歳の時、海に連れて行ったが、私は一緒に行った恋人に夢中で、ほんの少し目を離した隙にあの子が消えた。翌朝、海岸にあの子の遺体が上がったわ。だからもう誰とも付き合わないの」と打ち明けます。

彼女の話が終わる頃、アランが戻ってニヤつき「おやおや、こいつともヤルのか、俺の下で喘いだくせに」とバラして彼女の胸元に手を伸ばします。
タイラーはアランに掴み掛り「彼女にそんな口をきくな!今度言ったら喉を引き裂く!」と脅しますが、アランはいつもの彼に戻り、ポリーナは「どうしたのタイラー!彼は何も言ってない!」と止めに入ります。
つまりそれもまた幻覚で、3人は初めて自決した将校にも同じく幻覚が見えていたと気づきます。

【転】- ゲヘナ死の生ける場所のあらすじ3

ゲヘナ死の生ける場所のシーン3 3人は指令室に戻り、改めて遺留品の日記を検証します。
それによれば、初めにおかしくなったのは加藤という兵士で、将校の命令を無視して壁を掘り、古いボージョボー人形を掘り出したと。それはポリーナたちが探している男の人形だと思われました。
それでも加藤の奇行は続き、ある時壁に穴を空け、中から大量の骸骨が出て来たそうです。
「その穴の先には”ゲヘナ”があった。呪いが始まった部屋だ」…
それはあの石柱の広場で、中には無数の死体と死人のような男(冒頭の顔を剥がれた男)がいて、何かを呟きながら掴み掛って来たため、怯えた将校は男を短剣で刺し殺し、その瞬間空爆が始まり洞窟が揺れたのです。
死人のような男が呟いた言葉は、スペイン語で「1人だけ生きる」という意味でした。
彼らは島を死守すべしという命に従い外に出ようとしますが、同じく閉じ込められ、加藤は発狂して将校に刃を向け射殺されたそうです。
日記の最後には乱れた文字で「正気の者は私だけ、殺すしかなかった」「終わりだ」と書かれていました。

アランはそこまで聞いて「ペペはイカれて無線機を壊し、自分を傷つけた。次は誰だろうな?」と言い、やる事があると出て行きます。
しかし日記にはまだ続きがあり「命で償う」と書かれたあとしばらく血まみれのページが続き、その後、正気の文字で「私の命では足りないようだ。地獄に一人生き続けるのか」とも書かれていたのです。
つまり、将校は以前にも一度自決していて、なぜか生き返ったようなのです。

ポリーナとタイラーは”ゲヘナ”を探しに出ますが、間もなくデイブが姉クレアの悪霊に襲われ絶叫します。2人が駆けつけた時、彼は自身の喉を切り裂き、死亡していました。
また彼のカメラには、彼が姉の名を呼び抵抗する様子が映っていましたが、最後にナイフを持ったペペが映っていたのです。
2人は壕内に響き渡るペペの呪文の声を頼りに暗い奥へと進みますが、やがてタイラーが「女性がいる!」と怯え、ついにはへたり込んで泣き出します。彼の目にははっきりと死人のような若い女性が見えていたのです。
ポリーナは彼を抱きしめ、改めて通路をライトで照らして見せ「大丈夫、現実じゃないわ」と励まします。

2人はその先へと進み、浴槽に浮いた腐乱死体と厨房の穴に詰め込まれた数体の日本兵の遺体を発見しますが、穴からはポリーナの息子ジャックが飛び出し「止めて!」と脅します。
タイラーに励まされ気を取り直したポリーナは、その穴の先が洞窟になっている事に気づきますが、そこにアランがやって来ます。
タイラーはデイブの最期の映像を見せ「ペペが犯人だ」と言いますが、アランは彼の腹をナイフで刺して倒し「ここでイカレた奴に殺される前に、殺すしかない」と言って、ポリーナに襲い掛かります。
彼女は咄嗟に携帯を握ってその穴に逃げ込みますが、その先には石柱の広場があり、呪文が体に刻まれた無数の古い死体が転がっていました。
またその天井には、スペイン語で「1人だけ生きる」「皆に苦しみを」「永遠の証人」「永遠の苦しみ」と書かれていて、隅には血だらけのペペが座っていました。
彼は「これで分ったか?先住民を奴隷のように扱ったスペイン人に、呪術師が呪いをかけ、ここに閉じ込めたんだ…300年以上も一人きりで」と言い、さらに自分の腹を切り裂きます。

ポリーナは女のボージョボー人形を突きつけ「これが鍵よ!呪いを解いて戻れる!」と言いますが、ペペは「私の先祖に逆らうのか!」と怒っていました。
彼女はそれでも「それは私たちが生まれる前の話でしょ?」と話し「ここでは時間は無意味だ!人形はいつか再び結ばれる!」と言うペペを「ならば今がその時よ!この人形は結ばれたいはず」と説き伏せます。
彼は納得して、自分が持っていた男の人形と彼女の人形を合わせて呪文を唱え始めますが、背後から現れたアランにスコップで殴り倒されます。

ペペは激怒して「もう終わりだ!」と叫んで人形の首を切り落とし、ポリーナは「出られるチャンスだったのに!」と怒鳴りますが、アランは「残るのは俺だけさ」と言いながらペペをスコップで打ち据えます。
しかしペペは、無惨に腫れ上がった顔で立ち上がり「私はガイタオタオ!力を与えられし者!」と言い、顔が崩れ片目が飛び出てもなお怪力でスコップを払いのけてアランを押え込み、ポリーナは、元の部屋へと逃げていきます。
ペペは「1人だけ…」と繰り返していましたが、間もなく腹を刺されて倒れます。
そして崩れ果てた顔で嗤いながら「あなたの勝ちだ、でもまだ分ってない…証人は1人だけ…永遠に…」と呟き息絶えます。
アランは「生き残るのは俺だ…」と呟きながら、ポリーナを追います。

【結】- ゲヘナ死の生ける場所のあらすじ4

ゲヘナ死の生ける場所のシーン2 一方厨房では、タイラーが息を吹き返して何とか起き上がり、自分のシャツを巻いて傷を押さえますが、壊れて勝手に巻き戻っていたビデオカメラの映像を見て何かに気づきます。
ポリーナは、指令室に倒れていた将校の遺体から銃を奪い、追いかけてきたアランに銃を向けますが、タイラーが現れ止められます。
アランは一旦はナイフを捨てますが、隙を見て彼女に襲い掛かろうとして腹を撃たれ起き上がれなくなり、彼女を罵ります。
彼女は思わずとどめをさそうとしますが、タイラーが再び止めに入り「生き残るのは、1人だけだ」と言うのです。
ポリーナはようやく全てを理解して冷静になり、タイラーに銃を渡し、キスを交わします。

アランはその間も怒鳴りつけていましたが、ポリーナはタイラーの正面に立ってうなづき、タイラーは泣きながら「愛してる」と言い、「私もよ」と微笑む彼女の額を撃ちます。
タイラーは絶命した彼女の傍に座って泣き、「生き残ったのはお前と俺か!」と笑いだしたアランを睨んでいましたが、その泣き声はいつしか嗤いに変わります。
彼はそうなってなお勝ち負けを論うアランに「まだ分らないのか、この意味が…救いようがないな…生き残った方が負けだ。史上最悪の負け方だな」と言い、腹に巻いたシャツを外し「気づかないか?…俺たち、…この場所で…70年後に…」と呟き息絶えます。

その瞬間、アランは異変を感じて起き上がります。
彼は腹の傷が治っている事に気づいて「生きてる!助かったんだ!勝ったぞ!」と狂喜しますが、ふと気を取り直して壊れたビデオカメラの映像を見ます。
そこには、洞窟に入って間もなくデイブが撮った謎の死体が映っていましたが、ズボンを履いた女の遺体はポリーナ、寄り添っていたのはタイラーの遺体だったのです。
そして「あなたの勝ちだ、でもまだ分ってない…証人は1人だけ…永遠に…」と言うペペの、「俺たち、…この場所で…70年後に…」というタイラーの最期の言葉を思い出し、ようやく全てを理解します。
そして彼らが最初に出会った、缶詰を貪り食っていた不気味な老人はアラン自身で、「お前は絶対に死ね!」というのは彼自身への警告だったという事を。
アランは狂乱してビデオカメラを踏み潰し破壊しますが、時すでに遅く、灯りが消えて壕内は漆黒の闇に包まれ、彼の絶望的な悲鳴だけが響きます。

そして70年後の現代。
アランが缶詰を貪る音だけが響いていた暗闇に人の気配が近づき、辺りが明るくなります。
彼は濁った視界で現れたポリーナたちをかき分け、かつての自分に掴み掛り、突き飛ばされます。
その瞬間、視界はさらにぼやけ、ポリーナがくぐもった声で「まだ生きてる!何か伝えたいの?」と声を掛けます。
不気味な老人の姿となり果てたアランは「1人だけ…お前は…絶対に死ね…最初に…」と呟き、息絶えます。

(※エンディングのスタッフロールが流れます)
サイパンの街では、モーガンが洞窟に向かう装備を整え、「ポリーナ、助けに行くぞ!」と呟き、タクシーを呼んでいました。

みんなの感想

ライターの感想

ハリウッドで長年特殊メイクアップ・アーティストとして活躍し「ターミネーター」「プレデター」を始め「ジュラシックパーク3」「パシフィックリム」「パイレーツオブカリビアン 生命の泉」等、数々のヒット作を手がけた片桐裕司の初監督作品です。
作品も特殊メイクが何よりのポイントで、ミイラのような不気味な老人たち、ペペの顔面崩壊、デイブの姉クレアの首曲り逆四つん這い等々も気味が悪くショッキングで、ポリーナの息子や浴槽の死体など腐乱系も死臭が漂ってきそうなリアルさでした。
また「ヘルボーイ」の水棲人エイブや「パンズ・ラビリンス」のパンなど、独特な特殊メイクキャラでは他の追随を許さないクリーチャー俳優ダグ・ジョーンズ、「殺人魚フライングキラー」「エイリアン2」のランス・ヘンリクセンの出演も嬉しいところです。また将校役大立昌史は「ラストサムライ」「硫黄島からの手紙」などにも出演しているアクション俳優なのだとか。
ちなみにタオタオモナとはチャモロ人における祖霊、ガイタオタオは(多分屈強な)精霊、”ゲヘナ”とは、古代エルサレム市外(城壁の外)にあったゴミ捨て場で、ゴミや汚物、罪人や動物の死骸が常時燃やされ、悪臭を放つ最悪の場所だったそうで、聖書ではいわゆる”地獄”をさす言葉なのだとか。
たとえ不死の肉体を得ても、”両目が揃ったまま”永遠の罪人としてゲヘナで生きるくらいなら、死んだ方がマシというのも納得の1本です。

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