映画:ザサスペリア生贄村の惨劇

「ザサスペリア生贄村の惨劇」のネタバレあらすじと結末

ザ・サスペリア 生贄村の惨劇の紹介:「隣の家の少女」「ザ・ウーマン」など、ジャック・ケッチャムの小説の映画化などを手がけてきた製作者コンビが贈る、独自の信仰を育み受け継いできた、森の奥にある田舎の村に起きた惨劇を綴る、現代の奇譚物語。「ザ・ウーマン」で父と娘を演じたショーン・ブリジャースとローレン・アシュリー・カーターが本作では、ほのかな思いを寄せ合う男女として出演している。

あらすじ動画

ザサスペリア生贄村の惨劇の主な出演者

エイダ(ローレン・アシュリー・カーター)、ドワイ(ショーン・ブリジャース)、サスティン/エイダの父(ラリー・フェッセンデン)、ロリス/エイダの母(ショーン・ヤング)

ザサスペリア生贄村の惨劇のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

【起】- ザサスペリア生贄村の惨劇のあらすじ1

ザサスペリア生贄村の惨劇のシーン1 深い森に囲まれた、片田舎の村。
若い娘・エイダは、森の中で若い男と抱き合い、そしてSEXを始めます。SEXのあとエイダが家に戻ると、エイダの帰りを待っていたボーディという村の男が、エイダに告げます。「決めたよ。君と結合する。」一緒にいたエイダの両親は、それを聞いて大喜び。エイダもその言葉を、拒まず受け入れます。
エイダは父親に言われ、ボーディとの「結合」を、村の皆に知らせて、夕食に招待することに。エイダは、1人で陶芸品を作っている男・ドワイの元へ向います。結合の話を聞き、何か気まずい雰囲気になるドワイとエイダ。「夕食には来て欲しいな」と、エイダはドワイに告げて去ります。帰り際、ドワイが陶器を焼くかまどを、そっと覗くエイダ。するとかまどの中には、エイダの顔を型どったツボが入っていました。エイダは驚き、そのツボを取り出すと、森の中へ隠してしまいました。
エイダはドワイが装飾に使う絵の具から、赤い色のものを取り出し、自分の下着に塗りつけます。家に帰ると母親が、「結合」前にエイダの純潔を確認すると言い出します。エイダはこれを予期して、生理中に見せかけるため下着に絵の具を付けていたのです。なんとか誤魔化して、村の一同が集まる夕食の席へ。冒頭でエイダとSEXをしていた若者が、ボーディに「エイダはいい子だ。大事にしろよ」と声をかけます。その後エイダと2人きりになると、「(SEXのことは)誰にも言うな。面倒はごめんだ」と言い放ちます。ジェスビーというこの若者は、実はエイダの「実の兄」でした。

【承】- ザサスペリア生贄村の惨劇のあらすじ2

ザサスペリア生贄村の惨劇のシーン2 夕食の席でエイダの父親は、「これで村の信仰が継続する」と満足げです。夕食後、エイダは食事を祖父の下へ運びます。祖父は1人でトレーラーに住んでいましたが、1人では立ち上がるのも難しそうな、介護が必要な状態でした。そんな祖父に、エイダはボーディと結合することが決まったと話します。そして、ドワイが作ったツボの顔が自分だったことを、祖父にだけ打ち明けるのでした。
その後エイダは、自分が処女ではないことも、兄とSEXしていたことも、自分の顔が浮き彫りになったツボを隠したことも秘密にしていましたが、ある日エイダの前に、薄黒い顔をした少年が現れます。この世のものとは思えぬ雰囲気を持つその少年を目にして、エイダはトランス状態に陥ります。するとエイダは、村の若い娘、ボーディの妹・アイリーンが、何者かに襲われる現場を幻視します。それは、村の守り神である「穴神様」の仕業でした。
この村では先祖代々、森の中にある小さな井戸のような、水が溜まった穴に住むという「穴神」を崇めており、毎年穴神に生贄を捧げていたのです。その生贄は、村人の中から穴神によって選ばれた「陶芸家」が焼くツボに、穴神が欲する村人の顔を焼き付け、村人に知らせていました。ドワイが現在のその「陶芸家」であり、エイダの顔が浮き彫りになったツボを作ったということは、穴神が次の生贄にエイダを欲していたということだったのです。エイダはそれを知っていたので、自分の顔が焼きついたツボを隠してしまったのです。

【転】- ザサスペリア生贄村の惨劇のあらすじ3

ザサスペリア生贄村の惨劇のシーン3 しかし、エイダがツボを隠し生贄とならなかったので、穴神は代わりにアイリーンを襲ったのでした。その頃ドワイは、焼いたはずのツボがなくなっているのに気づき、狼狽していました。ツボを作っている時はトランス状態で、誰の顔を焼いているのか陶芸家自身にはわからないのです。村人は、お前がツボをなくしたせいでアイリーンが死んだのだとドワイを責め立てます。
ドワイは苦肉の策で、ボーディの顔を焼き付けた新しいツボを村人の前に差し出します。陶芸家の作るツボ=穴神の指定は絶対であり、アイリーンに続いてボーディもと両親は嘆きますが、逆らうことはしません。ボーディは村人たちの見つめる中で生贄とされ、村の長であるエイダの父親によって、井戸の上で首を掻き切られます。
これで穴神の怒りも収まるはずだと思った村人たちですが、今度はエイダの兄、ジェスビーが井戸の中で死亡します。何かおかしいと考えたエイダの母親は、エイダを詰問。エイダが処女ではなく、しかも妊娠していることを知ります。そして、その父親が兄のジェスビーだったことを。更に、ドワイはもうひとつ新しいツボを作っていました。そのツボには、生まれたばかりの赤ん坊が浮き彫りになっていました。穴神はエイダと、エイダのお腹の子までも生贄として欲していたのです。

【結】- ザサスペリア生贄村の惨劇のあらすじ4

ザサスペリア生贄村の惨劇のシーン2 エイダはなんとか助かりたい一心で、自分に好意を持つドワイを誘って村を逃げ出しますが、あっけなく捕まってしまいます。しかし、欲した生贄を逃していた穴神の怒りは激しく、エイダの母、そして父親も餌食になってしまいました。村人たちは、二人共に穴神の生贄とするため、エイダとドワイを井戸の近くに縛り付けます。その夜、あの浅黒い色の少年が、祖父と一緒にやって来ます。祖父は昔、自分の妻が焼きついたツボを隠したせいで穴神の怒りを買い、今のような寝たきりに近い状態になってしまっていたのでした。少年もまた、過去に穴神の怒りを買い、それ以来森をさまよう霊と化していたのです。
少年は、今なら逃げられると、エイダを救おうとします。しかしエイダは、自分が生贄になれば、ドワイを助けられるかと少年に聞きます。少年が頷くと、エイダは自分が生贄となり、ドワイを助ける道を選びます。少年も祖父もエイダの意思を尊重し、そのまま去って行きました。
あくる朝、エイダの処刑が行われます。抵抗することなく、首を切られるエイダ。エイダの望みどおり、ドワイは解放されます。ドワイは陶芸の焼き場に戻ると、エイダの顔を焼き付けたツボを部屋の棚に飾り、いつまでも眺めているのでした。

みんなの感想

ライターの感想

映画が始まってすぐに、若い娘と青年の野外SEXシーンとなり、これはいったいどういう映画なのか、まあダリオ・アルジェントの「サスペリア」とは縁もゆかりもない作品だろうことは見る前からわかっていましたが、ホラーのカテゴリーにあったけど、実は青春エロドラマなのか?などと考えていると、「結合する」だの「人面ツボ」だの果ては「穴神様」だの、怪しく意味不明なワードが次々飛び出し、見る者を更なる迷宮にいざなう本作でありますが。
これは、M・ナイト・シャマランの「ヴィレッジ」のような、はたまた諸星大二郎の漫画「妖怪ハンター」に出てくる、外界との交わりを持たず独自の文化を育んでしまった田舎の村のような、「現代の奇憚」物語なのですね。村人たちの中で結合=子供を育むことにより、穴神への信仰を受け継いでゆく。外部の血を、交えることなく。
そして、穴神に生贄を捧げることにより「守られてきた」村人は、穴神の指定する生贄を、拒むことなく捧げて来たのですね。村人の中に、穴神の意思を「人面ツボ」によって記す、陶芸家というシャーマンを置くことによって。
この穴神がいるっていう「井戸的な穴」が、なんか「フツーの穴」なのがまた逆にリアルと言いますか、そんで生贄を捧げる時も、そんなに仰々しい儀式とかないんですよ、決まり文句を幾つか言って、それで生贄の首をかっ切って終了。この辺も「現代に残る奇憚」って感じでね、信仰は間違いなくあるものの、ある程度「シンプル化」してると言いますか。
そんなこの作品の「仕組み」がわかると、全体を通して説明不足ながらも何か「伝わってくる」ものがあり、なかなか魅せてくれる一編でした!これ、結局エイダのワガママで多くの人が死んじゃうんですけど、実はエイダが唯一「現代的な常識を持った」人間だったからなんですね。恐らくこの村で、突然変異的に生まれてしまったのだと思いますが、彼女の「現代的思考」がこの地では「異端」とされる。だから、エイダが言うこと聞いてれば・・・とも思いつつ、かといって彼女を一方的に責めるわけにもいかないよなあ、と。彼女はこの村でただ1人、「人間らしく」生きようとしたのですから。
それがわかってるから、エイダに近い考えを持っていると思われる、ドワイも脱走に協力し、最後は自分が犠牲になろうとしたのでしょう。しかしエイダは、最後の最後に、「村に殉ずる」ことを選択する。残されたドワイは、今後どうするのか・・・?なぁんてしみじみしてしまう、ラストも悪くないかなと。どんな映画かと見始めた割りに、私的にはなかなかの「当たり」な作品でした!難解なところもあるので全ての方にお勧めとはいきませんが、諸星大二郎的世界がお好きな方には、喜んで頂けるかも・・・?

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