「ザボーイ人形少年の館」のネタバレあらすじと結末の感想

ホラー映画

ザ・ボーイ~人形少年の館~の紹介:2016年公開のアメリカ&カナダ&中国合作映画。老夫婦が人間として溺愛する奇妙な人形の世話をする事になったヒロインに降りかかる恐怖を描くホラー。“ブラームス”と呼ばれる8歳の少年の姿をした人形を世話する女性が、10のルールを破ってしまったために悪夢のような出来事に遭遇する。

予告動画

ザボーイ人形少年の館の主な出演者

グレタ・エヴァンス(ローレン・コーハン)、マルコム(ルパート・エヴァンス)、ヒールシャー氏(ジム・ノートン)、ヒールシャー夫人(ダイアナ・ハードキャッスル)、コール(ベン・ロブソン)

ザボーイ人形少年の館のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①暴力夫から逃れてアメリカからイギリスへ渡った若い女性・グレタは、豪華屋敷の息子・ブラームスの住みこみ子守に雇われた。しかし行くとブラームスは人形で、グレタは戸惑う。雇い主・ヒールシャー夫妻が長期旅行に出たので言いつけを守らず、日課の10カ条を無視してグレタは過ごす。 ②家に異変が起き、人形の筈のブラームスが生きているように振る舞う。グレタは信じてブラームスを人間のように扱うが、実はブラームスは隠れて屋敷の裏に生きていた。暴力夫・コールを撃退しグレタを独占しようとするブラームスを退け、グレタはマルコムと逃げた。

【起】- ザボーイ人形少年の館のあらすじ1

イギリス。
グレタ・エヴァンスはアメリカのモンタナ州に住む女性でした。しかしあることがきっかけで、アメリカを離れてイギリスまでやってきました。
イギリスの大きなお屋敷、ヒールシャー家の子守をすることになったグレタは、専用の運転手に送られて屋敷まで移動します。
お屋敷は想像していたよりも立派で、屋敷というよりも城といった佇まいです。
あまりにも立派すぎて、気後れしたグレタは玄関で靴をぬいで置き、呼びかけながら館へ入りました。2階へ行く途中の踊り場に、老夫婦と幼い子どもの肖像画が飾られています。
子ども部屋には、たくさんのおもちゃがありました。そのうちのひとつ、飛行機のおもちゃを触っていると背後から声をかけられて、驚いたグレタは思わずおもちゃを落としてしまいました。
声をかけてきたのは、マルコムという若い男性でした。日用品店を営んでおり、屋敷には週に一度、配達に来ているそうです。
マルコムはグレタを台所に案内すると、グレタをナンパしようとしました。グレタはそれをさえぎって、ヒールシャー夫婦について質問します。
マルコムは「いい人たちだ。思いやりにあふれた理想の夫婦」と答えました。
続けてグレタは、子守の相手である息子のブラームスについて質問し、マルコムは一瞬考えた後「説明しがたい」と答えます。
そこへヒールシャー夫妻が帰ってきたらしく、夫人が台所へ入ってきます。
靴をどうしたのかと夫人が聞き、グレタは急いで玄関に取りに戻りますが、靴はなくなっていました。それを聞いた夫人は「息子のいたずらで、いずれ出てくる」と言います。
主人と息子に紹介すると言った夫人は、居間にいる初老の男性のところへグレタを連れていきました。男性は非常に精巧な人形を抱えています。ビスクドールといって、陶器でできた人形です。
その人形を息子のブラームスと紹介されたグレタは、冗談だと思って思わず笑いますが、夫人らはぴくりとも笑いません。大真面目な顔をしています。
マルコムが横から割って入ると、ブラームスの人形に話しかけました。そこでやっと、グレタは夫妻が本気なのだと気づきます。
グレタもブラームスに話しかけました。しかし内心、どう接すればよいか戸惑います。
夫人は家のことを説明しながら、子守の候補者は何人もいたけれども、ブラームスがグレタを選んだと話しました。
「翌朝7時に起こして着替えさせて」と言うと、夫人がまず手本を見せます。ほかにもブラームスには日課があり、3時間の勉強(読書を朗読して聞かせる)、オペラの音楽鑑賞などでした。
夫人は害獣を嫌っていました。そして「どんな残り物でも、食べ物は絶対に捨てないで」と言います。
ヒールシャー氏も説明をします。ねずみとり用の罠を見せた後、暖炉は使わないようにと言い、ねずみ対策にすべての窓を密閉していることを言いました。
その後、「傍から見たらおかしいかもしれないが、息子はいるんだ」とつぶやきます。
夫婦で息子・ブラームスの人形を泣かせつける様子を見たグレタは、いささか過干渉すぎると思いました。
自室に戻り、固定電話でアメリカにいる姉・サンディに電話したグレタは、思わず愚痴をこぼします。サンディは「コールからひっきりなしに電話がかかってきて、家にも来るから息子が怖がっている」と言いました。接近禁止命令もおかまいなしです。
…実はグレタはバツイチの女性でした。夫・コールの度重なる暴力が離婚の原因です。
しかし一度は思いなおした時期もありました。離婚しようとした矢先に妊娠が発覚し、夫・コールに告げると「もう暴力は振るわない」と言ったのです。

【承】- ザボーイ人形少年の館のあらすじ2

ところがそれも長くは続きませんでした。夫・コールの暴力が元で流産したグレタは、コールの制止もきかずに離婚をしました。
イギリスに来たのもそれが原因です。アメリカにいると夫・コールが追ってくるため、居場所を隠してひそかにイギリスに渡ったのです。

翌朝、グレタが起きると夫人が怒っていました。ブラームスが家を散らかしたのだそうです。
ヒールシャー氏は「夫婦旅行で神経質になっている」と解説します。また、ブラームスは感情の起伏が激しいとも言いました。
ヒールシャー氏はグレタに、「妻が用意した子守のルール」を書いた10カ条からなるメモを手渡しました。そして「書いてあることを必ず守るように。あの子は特別なんだ」と言います。もし分からないことがあれば、週1回やってくるマルコムに聞いてくれとも言いました。
ヒールシャー夫妻は留守をグレタに任せ、夫婦2人での旅行へ出かけました。
「我が子のように接します」と言ったグレタに、夫人は「ごめんなさい」と囁きます。
夫妻は家を出て運転手つきの車に乗り、出かけていきました。
見送った後…グレタは夫人に謙虚なことを言いましたたが、実行する気はまるでありません。
家に戻ると「気味が悪いのよ」と言って1階廊下に置いた人形に布をかぶせ、そのまま酒を飲みつつ読書します。気味が悪い…精巧に作られているだけに、妙に人間味があって怖いのです。
グレタが2階に行って降りた時には、もう人形がいなかったのですが、グレタは気づきませんでした。
夜、ソファでのうたたねから目覚めたグレタは、人形から布が落ちているのに気づき、子ども部屋の揺り椅子に放るように置きました。
深夜、何かの気配を感じて起きたグレタがろうそくを持って家の中を見て回ると、絵の少年から手が出て胸倉を掴まれる夢を見ました。飛び起きたグレタはどきどきしながら部屋を見に行きますが、人形に変化はありません。
いえ、変化はありました。人形が泣いています。
しかしそれは涙ではなく、天井裏からの雨漏りでした。
揺り椅子からベッドに動かしたグレタは、雨漏りの天井裏への出口をきっちりと閉じて去ります。

サンディに電話をかけて留守電を残したグレタは、直後に電話がかかったので、サンディからの電話かと思いました。しかし電話は無言です。グレタは、元夫のコールからだと思って切ります。
気ままな生活を過ごすグレタのところへ、配達人のマルコムがやってきました。初任給を渡されます。給料はかなり高額です。
マルコムはグレタをブラームスの墓へ連れて行くと、夫妻がいた時には話せなかった事情を説明しました。
ブラームスは1991年の8歳の誕生日に、火事で亡くなりました。生きていたらとっくに成人し、マルコムと同じ年齢になっているそうです(グレタとも同じくらいの年齢)。
夫妻は悲しみ、しばらくしてからブラームスそっくりの人形を作らせ、わが子のように接して溺愛するようになりました。息子を亡くした悲しみが分かるだけに、周囲の者は何も言えないそうです。

【転】- ザボーイ人形少年の館のあらすじ3

独身のマルコムに誘われたグレタは、夜に飲みに行く約束をしました。その後、サンディと電話で話している時に、人形がこちらを向いていたのでドアを閉めます。
デートに着ていく赤いドレスを選び、シャワーを浴びている間に、ドレスがなくなっていました。風呂上がりに髪をチェックしたグレタは、髪の一部が短く切られていることに気づきます。
子ども部屋のはしご段が降りており、グレタは最初、時間よりも早く来たマルコムのいたずらだと思いました。呼びかけながらのぼると、天井裏に閉じ込められます。
マルコムが車で迎えに来ましたが、窓という窓はすべて密閉されていますので、開けることはおろか、声すら届きません。しばらくしてマルコムは車で帰っていきました。

一晩天井裏で過ごしたグレタは、侵入者がいると思います。マルコムを呼んでそれを告げますが、この家の密閉が完璧だと知るマルコムは、信じてくれません。
電話で姉のサンディが、10歳の息子がコールに脅されて住所を教えたと言います。アメリカからイギリスまで追ってくる可能性も否定できず、グレタは警戒することにしました。
その直後、部屋の前に靴が置かれていました。しかも横に夫人が残した10カ条のメモが置かれています。
怖くなったグレタはサンディに電話しますが繋がらず、切ると電話がかかってきました。電話では「グレタ。部屋から出てきて一緒に遊ぼうよ。ルールを破ったね」という声が聞こえました。グレタはパニックになります。
扉の下から小さな人影が見え、やがて「いい子にするから。これ好きでしょ」という声がじかに聞こえます。
扉を開けてみると、それはグレタがよく食べていたサンドイッチでした。グレタは信じられないと思いつつも、人形の仕業だと信じます。
そして、その日からきちんとルールを守って生活しようと決意しました。

翌日から、グレタは人形を夫人と同じように扱います。朝起こして着替えをさせ、食事の時も一緒に、肌身離さず接します。勉強も音楽もします。
1週間が経過し、マルコムがやってきました。手紙の配達を届けにきます。
この手紙はブラームス宛てで、「お前を一人残して私たちは旅出つ」という内容です。手紙を書いた後、夫妻は石をポケットに詰めて川に入って入水心中をしますが、グレタはそれを知りません。
マルコムはグレタをデートに誘いますが、グレタは断ります。ブラームスのそばにいるという決意を表します。
しかしマルコムが帰った後、自己嫌悪に陥りました。「霊がいるなら合図を送って」と言いながらも、ばかばかしいと思い始めてもいました。
ところがブラームスの人形が移動していたことで、グレタは確信します。
マルコムを呼んで、ブラームスの人形が見ていない時に動くことを話しました。
最初マルコムは信じません。しかしグレタが必死になって「私のために動いてちょうだい」と言うと、ドアを閉めた間に壁からノックの返答があり、人形が移動していました。マルコムも驚きます。
グレタは元夫・コールの話をしました。互いに惹かれ合うようになったグレタとマルコムはいいムードになりますが、ベッドに倒れ込んだ途端に大音量でレコードが鳴りだし、結局そこまででした。

【結】- ザボーイ人形少年の館のあらすじ4

マルコムは、ブラームスの死の補足情報をグレタに話します。
ブラームスの8歳の誕生日、ひとりの少女が行方不明になりました。それはエミリーという少女で、ブラームスのところへよく遊びに来ていた少女だそうです。
後日、頭蓋骨が陥没したエミリーの遺体が発見されましたが、その頃にはブラームスの屋敷は炎に包まれて、ブラームスは死んでいました。犯人は捕まっていません。
もしブラームスの霊がいるならば、凶暴なのかもしれないとマルコムは言います。グレタはいい子どもだと信じたいようです。

朝、罠のチェックを終えて屋敷に帰って来ると、元夫のコールが家にあがりこんでビリヤードをしていました。グレタは緊張します。
コールは子守の相手が人形と知ると笑い、復縁を迫りました。すでに明日の飛行機のチケットを取っていると言って見せます。
そこへマルコムが現れました。グレタは仕方なく、コールに紹介します。
「朝までに荷造りしとけ」とコールは命令し、帰りたくないグレタは、ブラームスの人形に「あなたを1人にしない。だから助けて」と添い寝して言います。
夜、寝室で眠っていたコールは、ふと起きるとネズミの死骸がバッグに詰められているのを見て、怒ってグレタを起こします。壁には「でていけ」という血文字も書かれています。
コールが怒りに任せてブラームスを取り上げると、足を持って椅子に打ちつけました。ブラームスはビスクドールで陶器性なので、顔の部分が割れます。
すると屋敷の電気が点滅を始め、部屋のあちこちから物音がし始めました。壁の額が動きます。
マルコムがコールに逃げろと言いますが、コールは「何かいる」と言って鏡に顔を近づけました。その瞬間、鏡が割れてコールが吹き飛びます。
鏡の中から手が出てきたかと思うと、ブラームスの陶器のお面をかぶった大人の男性がでてきました。ブラームスは生きており、隠れて住んでいたのです。
コールに乱暴を働く大人ブラームスをマルコムとグレタは止めますが、大人ブラームスは割れたかけらをコールの首に刺して殺しました。
マルコムとグレタは逃げたいのですが、屋敷が施錠されてかないません。
壁の裏側に入って出口を探したグレタは、壁が完全にふさがっているわけではなく、覗けるようになっていたことを知りました。ずっと一部始終、覗かれていたのです。
しかも奥には大人ブラームスの部屋があり、そこには生活用具一式が用意されていました。つまり両親もブラームスのことを知っていて、ずっと匿っていたわけです。
(ブラームスに手紙を書いたのはこのため。自分たちは心中するが、ブラームスにはグレタと一緒に暮らせと書いた)
ベッドにはグレタの赤井ドレスが置かれていました。
マルコムがグレタをかばって格闘しますが、大人ブラームスの方が力が強く、棒で殴られてマルコムは気絶しました。
グレタは隠し出口(ごみ捨て場。ごみを捨てるなと言ったのは、そこが出入口だから)から出たグレタは、思い直して屋敷に戻り「あなたを1人にしないと言ったから戻ったわ」と告げます。
そして寝る時間だと言って子ども部屋に連れていき、寝かせました。おやすみのキスも、しぶしぶマスク越しにします。
そうやって大人ブラームスを油断させて、隠し持った工具のドライバーで腹を刺しました。大人ブラームスはグレタを投げとばし、首を絞めようとします。
グレタは腹のドライバーを抜いて、今度は胸に刺しました。そしてマルコムのところへ行きます。
マルコムは気絶していましたが、生きていました。マルコムを助手席に乗せてグレタがハンドルを握り、マルコムの車で脱出しました。屋敷はそのまま残されます。
…後日。かくし部屋で割れた子どものブラームス人形を、修復する手がありました。大人になったマルコムは、まだ生きており、隠れ住んでいるようです。

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みんなの感想

ライターの感想

面白い! おすすめ。
まず人形のつくりが精巧。演出なのだろうが、目が生きているみたいに見えるので、それだけでも存在感あり。
特に夫妻がいなくなって、早速グレタが人形を放置すると、1階廊下からいなくなってるとこなんて、最初はほんとに人形が動くのかと思った。
オチはなんとなく途中で読めてしまうものの、それ以上に演出が上手だと思う。
特に、ブラームスが住んでいた屋敷の裏側(壁の向こう側は狭い通路があって、どこへでも移動できるのだ!)は、
部屋の中が透けて見えるようになっていて…覗き魔だったのか! これ知ったとき、ぞーっとした。

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