映画:ザ・マミー(2017年メキシコ)

「ザ・マミー(2017年メキシコ)」のネタバレあらすじと結末、みんなの感想(1件)

ザ・マミー(2017年メキシコ)の紹介:2006年麻薬戦争時代のメキシコ。ギャングに母親を奪われた少女が、孤児たちと共に不可思議な助力を得て闘う姿を描いた2017年のメキシコのホラー・ファンタジー。監督/脚本は本作が長編デビューとなるイッサ・ロペス。ブリュッセル国際ファンタスティック映画祭では48部門もの賞を獲得した。

あらすじ動画

ザ・マミー(2017年メキシコ)の主な出演者

エストレヤ(パオラ・ララ)、シャイネ(フアン・ラモン・ロペス)、チノ/セルバンド・エスパルサ(テノック・ウエルタ リーダー)、カコ(イアニス・ゲレロ)、トゥッシ(ハッセル・カシラス)、ポップ(ロドリゴ・コルテス)、モロ(ネリー・アレドンド)など。

ザ・マミー(2017年メキシコ)のネタバレあらすじ

簡単なあらすじ

①2006年麻薬戦争で荒廃したメキシコ。ギャングの抗争が頻発する中、11歳の少女エストレヤの母親が失踪し、彼女はその声や姿を見て怯え、孤児シャイネらのグループを頼る事に。②彼らはギャング集団フアスカスに親を殺害され孤児となった子らで、中でも幼いながらトラのような知恵と男気を持つリーダー=シャイネは、カコの銃と携帯を盗むが殺害には至らず、エストレヤに殺害を命じる。③カコは何者かに殺害されていたが、シャイネらは彼女の手柄と信じ、仲間に加える事に。④フアスカスの大ボスで大統領候補のチノがカコの携帯を奪い返そうと動き出すが、シャイネは頑なに拒み、エストレヤや仲間と共にチノに決戦を臨むが…。

【起】– ザ・マミー(2017年メキシコ)のあらすじ1

ザ・マミー(2017年メキシコ)のシーン1

画像引用元:YouTube / ザ・マミー(2017年メキシコ)トレーラー映像

―2006年の麻薬戦争勃発以来、メキシコでは16万人が死亡、5万3000人が行方不明に。一部の地区がゴーストタウンになった都市もある。

死者や行方不明者が残した子供たちの数は明らかではない―

11歳の少女エストレヤが住む町は、ギャングの抗争で荒れ果て、殺人や失踪人が頻発しています。

そんな中、学校でおとぎ話を作る授業で、彼女は「トラになりたい王子の話」を思いつきます。「トラは賢く、暗闇を見通せる目と強い牙を持つハンターで、何も恐れない」…

同じ町に住む孤児のシャイネは、深夜、路地の壁に大きくトラの絵を描き、物陰に隠れてライターの火を見つめ、チャンスを窺います。

そこに泥酔したギャングのリーダー=カコが現れ、シャイネは背後から忍び寄り、彼の携帯と銃を盗んで、その後頭部を狙いますが撃てませんでした。

カコは気づかないまま立ち去り、シャイネは物陰で悔し涙を流します。

「でも王子はトラになれなかった。トラになる方法を忘れたからだ」「私たちは王子や戦士やトラである事を忘れてしまう。外の世界から襲われると、自分が何者なのか忘れてしまう」…

その授業中、校内で銃撃戦が始まり、生徒たちは慌てて机の下に隠れます。

女性教師は床に伏せながら生徒を励まし、エストレヤには「おとぎ話の3つの願いごとよ」と言い、3本のチョークを渡します。

学校は無期限休校になり、エストレヤは、銃撃戦で死んだ死体を横目に見ながら帰宅しますが、その死体の血が一筋の流れとなって彼女を追い始めます。

彼女の家は貧民街の中でも整った家ですが、なぜか母親はおらず、その血の流れは部屋の中まで入り込み、母親のワンピースに染みて行きました。

町は大統領選の最中で、若いセルバンド・エスパルサことチノ候補の笑顔であふれています。

その夜シャイネは、廃屋の屋上の隠れ家で、カコの銃と携帯を眺めていました。どちらも凝った蛇のレリーフがついていて、一目で彼の物と判ります。

彼の仲間は、やせっぽちのトゥッシと小太りなポップ、幼いモロは喋れませんが、汚いトラのぬいぐるみを肌身離さず持ち歩いています。また全員が孤児で、盗んだ食物で飢えをしのぎ、盗品を売って暮らしています。

モロに”トラの話”をせがまれたシャイネは、懐中電灯でその火傷痕のある顔を照らし、おどろおどろしく話し始めます。

「ある金持ちの男がいて、ライオンとかピューマとかトラとか、たくさんの野生動物を飼ってたが、カコとフアスカスの連中に動物もろとも殺された。でもトラだけは檻から逃げ出し、狭い路地をうろついて、犬や猫や子供のいない子供たちをエサにして食った…終わり」…

フアスカスとはあの大統領候補のチノが率いるギャング集団で、カコはその界隈のボスでした。シャイネたちは彼らに親を殺され、その冷酷非道さを知り尽くすと同時に心の底から憎んでいます。

あの夜、シャイネはカコから銃と携帯を奪いながらも、怖気づいて殺りそびれた=”トラ”になり切れなかった事が悔しくて泣いたのです。

翌日になってもエストレヤの母親は戻らず、携帯にも応答がありません。2階の玄関前で待ち続けていた彼女は、盗品を抱えて通り掛かったシャイネと目が合いますが何も言いませんでした。

その夜、エストレヤは「あなたは王女ではなく戦士。魔法は破られ、王子と王女は元に戻った」という母親のおとぎ話と、彼女がいつも着けている鳥の腕輪をもらう約束を思い出します。「あなたが大きくなって、私がいなくなったら」…母親は優しくそう言ったのです。

エストレヤはあのチョークに「ママが帰って来ますように」と願いを掛けて休みますが、深夜、母親の声を聞き、血まみれの手で肩を掴まれて悲鳴を上げ、夜明けまで家の外で過ごす事に。

翌朝彼女は、物音を聞いて慌てて戻りますが、それはトラのマスクをかぶったシャイネが泥棒に入った音でした。エストレヤは怒って取り上げようとしますが、彼は「お前のママは連中に連れ去られただろ!」と言い捨て逃げ出します。

彼女は「違うわ!昨日帰って来たもの!」と怒鳴り返しますが、その背後で再び母親の呼ぶ声がして異様な空気が漂い、慌てて外に戻ります。

町ではそうして失踪したり殺害される者が後を絶たず、失踪人探しのチラシや黒いリボンが方々に貼られています。

彼女はその日も玄関前に腰掛け、引っ越していく住民を眺めていましたが、お腹は減る一方で、結局シャイネたちに頼る事に。

彼らは廃屋の屋上の隠れ家でカップ麺と菓子の食事中でしたが、おずおずとやってきた彼女を見るなり「トラに喰われちまえ!」「トラは女が好きなんだ」と脅します。

シャイネは「じゃあな、悪ガキ」と手を差し出して掴み掛り追い払おうとしますが、ポップに「いさせてやれ。どうせフアスカスに捕まる。チノの餌食だ」と言われ、「女は不幸を呼ぶ」とこぼしてやむなく許可します。

その夜、エストレヤは、小屋には入れてもらえませんでしたが、モロがこっそり毛布と1かけのクッキーをやり、彼らの食べ残しの菓子で飢えを凌ぎます。

けれどそこにも血だらけの母親が現れて手を引っ張られて悲鳴を上げ、シャイネに怒鳴られます。

翌朝、ついにカコが仲間を引き連れ、銃と携帯を取り返しに来ます。

皆は屋上を飛び渡って逃げますが、シャイネは不慣れなエストレヤも励ましてビルの隙間を飛ばせ、共に逃げ延びます。彼は追ってきたカコに発砲し罵りますが、弾は当たらず、モロが大切なトラのぬいぐるみを残して連れ去られます。

ポップとトゥッシは「モロはチノの所に連れて行かれ、バラバラに切り刻まれて売られる。儀式に使われるんだ」と言い、シャイネは「女は殺され、子供はどこかに連れてかれる。モロはお前といるのを見られたからさらわれた。お前のせいだ!」とエストレヤを責めます。 

彼女は「違う!」と言い「私ならフアスカスを消せる!」と断言します。

するとシャイネは、カコの銃を彼女に握らせ「あいつを殺せ」「殺せたら俺たちといていい」と言い出します。

彼らはエストレヤをカコのアジトに連れて行き、中へと追い立てます。

彼女は「お前はママを殺されたんだから」と急かすシャイネを一度は断り、「あんたもママを殺されてるくせに。あんたが殺して。男でしょ?」と言い返しますが、「お前が男にならなきゃ、明日連中はお前を探しに来る!切り刻まれて儀式で喰われる!俺たちも全員殺されちまう」と説得され、やむなく中へと侵入します。

居間のテレビはつけっぱなしで「チノ候補が実はフアスカスの大ボスで、麻薬売買、人身売買、拷問や殺害事件に関与している」という証言が流れていましたが、手下はおらず、ソファで誰かがそれを見ているようです。

エストレヤは恐ろしさのあまり、目をつぶったまま銃を向けますが、どうしても撃てず、チョークに「殺さずに済みますように」と願いを掛けます。するとカコの銃に付いた蛇が逃げ出し、驚いて発砲してしまいます。

そこにいたのはカコでしたが、すでに誰かに射殺されていました。

彼女は狼狽えつつも逃げ出した蛇を追い、奥の部屋の檻に入れられていたモロと幼い子供たちを見つけて救出します。

トゥッシとポップはモロを抱きしめ大喜びしますが、シャイネは飄々として、銃を返そうとするエストレヤから目を逸らし、その場を去って行きます。

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